スマホを挟み込んで有線接続するコントローラー(ゲームパッド)「GameSir G8 Galileo」のレビューです。Bluetooth接続ではないため、電源不要でスマホをゲーム機に変えてくれます。
※この製品は自ら購入したものをレビューしています。記事内にはアフェリエイトリンクも含みます。
GameSir G8 Galileo
GameSir G8 Galileoは、USB Type-Cを搭載したスマホ用の拡張コントローラー。電源不要の有線接続となり、充電しながら遊べるパススルー充電にも対応している。ただし、すべてのスマホに対応しているわけではないようで、検証した対応状況を参考に。
スマホの対応状況
動作確認 | 純正ケース装着時 | パススルー充電 | |
REDMAGIC 9 Pro | 〇 | 〇 | 〇30W |
ROG Phone 8 | 〇 | 〇 | 〇4W |
ROG Phone 6 | ○ | ○ | ○ |
Black Shark 5 | ○ | ○ | ○ |
POCO F4 GT | ○ | ○ | ○ |
Google Pixel 6a | ○ | ー | ○ |
moto g64 5G | ○ | ○ | ○6W |
moto g24 | 〇 | 〇 | × |
moto g52j 5G | ○ | ○ | × |
Mi 11 Lite 5G | ○ | ○ | ○ |
Redmi Note 10T | ○ | ○ | ○ |
Redmi Note 11 | ○ | ー | × |
Redmi 9T | ○ | ー | × |
Redmi Note 10 Pro | ○ | ー | ○ |
Redmi Note 9S | ○ | ー | ○ |
OPPO Reno7 A | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO Reno5 A | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO A54 5G | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO Reno3 A | ○ OTG接続 | ○ | × |
OPPO A73 | ○ OTG接続 | ○ | × |
OPPO A5 2020 | ○ OTG接続 | ○ | × |
AQUOS sense6 | ○ | ー | ○ |
arrows We | ○ | ー | ○ |
動作確認と、純正のスマホケースをしたまま収まるか、パススルー充電をしながら使えるかを検証しています。動作はすべての端末で確認できましたが、パススルー充電に対応していない端末がありました。OPPO製品については、スマホの設定→その他の設定→OTG接続をオンにしないと反応しないので注意。
iPhoneの接続にも対応
USB Type-Cを搭載したiPhone 15シリーズにも対応しています。接続時に、左右の上部にあるビューボタンとメニューボタンを同時押しで、ホームボタンが白く光るPSモードに切り替える。iPhoneモードに切り替わる仕様。
外観チェック
見るからにしっかりとしたコントローラーで、持ちやすい形だけれど他のライバル製品と比較するとサイズは大きく質量は251gと重い。背面にはキーの割り当てが可能なL4/R4ボタンがあり、グリップ部分には凹凸のある滑り止め加工が施されている。
ライバル製品の参考:Razer Kishi V2 / Backbone One
左側に、ビューボタン、左スティック、方向パッド、キャプチャボタン、Mボタン。右側に、ホームボタン、右スティック、A/B/X/Y ボタン、メニューボタン。
右上部に、RB/RT ボタン。左上部に、LB/LT ボタン。この形状はXboxワイヤレスコントローラーと似ていて、トリガーボタンの押し心地を比較すると少し軽め。
下部中央に、パススルー充電用のUSB Type-C 充電ポート、3.5mmオーディオジャック。入力端子はグリップ部分にある製品が多いので、このように中央に配置されている方が使い勝手は良い。右側には、スマホを接続するムーバブルType-Cポート。上に動くため角度をつけて装着しやすくなっている。
POCO F4 GTを装着。ケースをつけていても問題なく、背面のカメラ部分も干渉しない。内部にあるバネが振動で揺れる音は少し気になるかも。対応しているのは、長さ4.33インチ~7.28インチ(110~185mm)まで。
付属品は、交換できる3本のサムスティック、ステッカー、マニュアルなどの冊子類。
左右のフェイスプレートは、マグネット式で簡単に取り外せる仕組みになっています。
ジョイスティックを引き抜いて手軽に交換できる仕様です。付属しているのは、少し高さのあるトールサムスティック(1本)、小さめのスモールサムスティック(1本)、凸っているドーム型サムスティック(1本)。 1本ずつなので左右同じにはできない。
Xboxワイヤレスコントローラーと似ている
十字キーや A/B/X/Y ボタンは違うけれど、ジョイスティックやトリガーボタンはXboxワイヤレスコントローラーと似ている。グリップ部分にあるすべり止めの凹凸や持った感じは近いものがあります。ただしトリガーボタンの押し心地は、GameSir G8 Galileoの方が少し軽い。スマホを挟むため、その分広くなったXboxワイヤレスコントローラーというイメージです。
GameSirアプリ
専用のGameSirアプリが用意されています。アプリを導入することで、コントローラーに対応していないゲームでもマッピングすることで仮想コントローラーとして使えます。これはAndroidのみの機能。
使っているうちにトリガーボタンが反応しない状況に陥りました。キャリブレーションを行うことで改善したのでアプリは入れておくと良いです。
キャリブレーションについて
はじめに動作確認した時には大丈夫だったのですが、写真を撮ったりしていたらホームボタンが点滅をするという状態に。コントローラーテストを確認してみるとトリガーボタンが押してもいないのに連射していた。明らかな異常のため、キャリブレーションを行ってみることで改善しました。正常に機能しない場合のみ試してみること。
GameSirアプリを開いて、キャリブレーションがない場合にはファームウェアのアップグレードをすると表示されます。キャリブレーション方法は以下の手順
- ビューボタン+メニューボタン+ホームボタンの5秒間長押し
- インジケーターライトが点滅したらキャリブレーションモードになる
- Aボタンを押して中央位置を確定(押すだけ)
- 左右ジョイスティックを最大角度で3回回転して離す
- LTとRTボタンを底まで3回押しこんで離す
- Aボタンを押して確定
キャリブレーションモードに移行したら、Aボタンを押して開始、もう一度押して終了という作業になります。
終了したらコントローラーテストにて、しっかり動作しているか確認するように。
ボタン機能の設定
ボタン機能の設定のボタンレイアウト設定で、A/B/X/Y ボタンをXboxレイアウトからSwitchレイアウトに切り替えができます。ボタン設定に下側には、L4/R4背面ボタンのマッピングもある。
L4/R4にそれぞれボタンを割り当てられます。ただし、押しやすい位置にあるため、誤入力は避けたいところ。
左右スティックの有効範囲を調整できます。初期値が10%未満だと敏感に反応してしまうためゲームによって調整すると良い。下側には、左スティックと十字ボタンの入れ替えと、十字ボタンの対角線ロックの設定もあります。
トリガー設定でも有効範囲を調整できます。クイックトリガースイッチをオンにすると、精密な押し下げ制御が無効にになる。レースゲームのアクセルなどはオフのままで、瞬時に反応してほしいシューティングやアクションゲームではオンにするのがおすすめ。
ボタンの組み合わせ
M+LT/RTを2秒長押し | ヘアトリガーの有効または無効にする |
M+各ボタン | 押している間は連射するようになる Mボタンをダブルクリックするとすべてのボタンのターボを同時に無効化 |
M+Aを3秒長押し | A/B/X/Y ボタンのレイアウトを切り替える |
ホーム+方向パッドの上/下 | 音量の調整 |
ビュー+メニューを2秒長押し | モード切替(インジケータの色) ・PSモード(白)iPhoneもこれ ・Androidモード(緑) ・G-Touchモード(青) |
G-Touchモード
コントローラーに対応していないゲームでもG-Touchモードを起動することで、キーマッピングした仮想コントローラーで操作できるようになります。GameSirアプリからG-Touchで起動を選択するか、ビューボタン+メニューボタンの長押しで、ホームボタンのインジケータを青色にすると起動。
設定は上部に隠れているコントローラーのアイコンから。これはドラッグすることで移動できます。
開くと上部にメニューが表示される。ボタンを追加、おすすめ、マニュアル、その他の設定、ゲームパッドのテスト。
ボタンを追加から、ボタンを選択して配置できます。2つのボタンを組み合わせたものを割り当てることもできるため、カスタマイズ性はかなり高いです。マップやメニューなど即座に反応しなくても良いものを設定しておくと、配置したいボタンが足りなくなるということはなさそう。
おすすめに原神公式が提供している機能があります。ゲームによってはないかもですが、これを適用すれば推奨設定が反映されて手間が省ける。適用後に使いにくければ、そこからカスタマイズすればよい。
G-Touchモードで表示されるマニュアルは英語のみ。その他の設定では配置したボタンの透過率の調整もできます。ゲームパッドのテストでは設定したボタンの動作確認ができ、ボタンの設定からカスタマイズした時の挙動を把握するのに便利。
設定してあるボタンをタップすして、移動や範囲の拡大縮小ができます。上部に設定と削除のアイコンも表示される。
設定を開くとボタンのモードを変更できます。デフォルトではクリックモードのノーマル。プレスおよびバウンスの分離にすると、押したときと離したときに反応する。
Turboモードは押している間は連射するモードで、連撃速度を調整できます。
スキルホイールモードはMOBAゲームの呪文を唱える方向を支持するスキルに向いているとのこと。キャストキャンセルモードもMOBAゲーム専用のモード。
マジックキーモードは、1つのボタンでコンボ操作を可能にする機能。ジェスチャーモードもタッチ操作を記録してマクロのような動作が可能になる。
クローンモードは1つのボタンに2つの動作をマッピングできます。
クリック範囲モードは、クリック範囲を拡大してトリガーします。テストで確認してみると、範囲内をすべて連打してカバーするようです。
スライディングモードは、指で画面をスライドする動きをシミュレートします。原神だと視点切替がスライディングモードでないとうまく機能しない。
GameSir X2 Pro-Xboxと比較
GameSir X2 Pro-Xboxと比較してみると、サイズと重量は増していて携帯性には不向きになった。その代わり、G-Touchモードに対応するなど、機能面ではかなり使いやすくなっています。GameSir X2 Pro-Xboxの優位性は、ボタンの見た目を配置換えができることと、専用のケースが付いてるのはメリット。同じ価格帯なので、便利さを重視するか携帯性を重視するかですね。
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まとめ
大きさと重さが気にならなければ、一番使いやすいスマホ用コントローラーになるかと思います。ライバル製品と比べても価格は安く、機能が多いというのも魅力。気になる方は他のレビュー記事も参考にしてみてください。
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