Redmi Note 9S は低価格でも高性能で、圧倒的にコストパフォーマンスの優れたスマホ。日本市場に本格参入したXiaomi(シャオミ)によって、価格破壊が起こるかもしれない。
Redmi Note 9S スペック
OS | Android™ 10/MIUI 11 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 720G 高性能オクタコアプロセッサー |
メモリ+ストレージ | 4GB+64GB(AmazonやMVNO) 6GB+128GB(楽天市場や家電量販店) |
ディスプレイ | 6.67インチDotDisplay 解像度:2400 x 1080 FHD+ |
サイズ | 高さ:165.75mm 幅:76.68mm 厚さ:8.8mm |
重量 | 209g |
バッテリー | 5,020mAh USB Type-C 18W有線急速充電に対応 |
アウトカメラ | 4,800万画素 超高解像度プライマリカメラ 800万画素 超広角カメラ 500万画素 マクロカメラ 200万画素 深度カメラ |
インカメラ | 1600万画素 インディスプレイフロントカメラ |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth® | Bluetooth® 5.0 |
NFC | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 |
SIMスロット | nanoSIM×2+microSDカード(最大512GB) DSDV/DSDS対応トリプルスロット |
通信方式 | GSM: B2/3/5/8 WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 TDD LTE:B38/40/41 FDD LTE:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28 |
生体認証 | 指紋認証 顔認証 |
防水/防塵 | ー |
センサー | GPS/ A-GPS / Galileo/ GLONASS / Beidou Z軸リニア振動モーター サイドマウント指紋センサー 距離センサー 画面内環境光センサー 加速度計 ジャイロスコープ 電子コンパス 赤外線ブラスター |
本体付属品 | 電源アダプター シンプルな保護カバー USB Type-C ケーブル SIM 取り出しツール ユーザーガイド 保証書 |
Redmi Note 9S 外観レビュー
6.67インチのパンチホールディスプレイ。インカメラは1600万画素。大画面に5020mAh大容量のバッテリーを搭載しているため、重量は209gもある。
背面に、4800万画素 AI 4眼カメラ。カラーは、オーロラブルー。他にグレーシャーホワイトもある。
左側面にSIMスロット。
右側面に、指紋センサー兼用の電源ボタンと音量調節ボタン。
上部には、マイク穴と赤外線機器を操作できるIRブラスター。通知ランプにも対応していて、受話レシーバーの一部がLEDインジケーターになっている。
下部に、3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C、マイク穴、スピーカー。
付属品は、シンプルな保護カバー、SIM 取り出しツール、USB Type-C ケーブル、22.5W電源アダプター、保証書、ユーザーガイド。
Redmi Note 9S ベンチマーク
AnTuTu Benchmark v8.3.9 のスコアは、275037という結果。使用したのは、6GB+128GBモデルです。3万円以下で購入できるのに、ここまでのスコアが出るのは凄い。同価格帯のスマホと比べても、コストパフォーマンスは圧倒的。
Redmi Note 9S バッテリーテスト
PCMark の Work 2.0 battery life で計測してみたところ、21時間5分という結果になった。電池残量20%までは、17時間48分ぐらい。これだけの長時間持ってくれると、電池切れの心配はなさそう。
急速充電時間
18Wの急速充電にも対応していて、大容量バッテリーの充電でも時間がかからないのは快適。電池残量15%の状態から、どのくらいで充電できるか計測してみると、30分で38%(1907.6mAh分)も回復してくれた。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
30分 | 53% | 38% | +38% |
1時間 | 85% | 70% | +32% |
1時間30分 | 97% | 82% | +12% |
リバースチャージ対応
リバースチャージに対応していることを確認。OTG対応ケーブルを持っていれば、Redmi Note 9S 本体をモバイルバッテリーのように使うこともできます。ワイヤレスイヤホンの充電や、メインスマホを充電するサブスマホとしても活躍できる。
Redmi Note 9S 使い方
OSは、Android™ 10をベースにカスタマイズした「MIUI 11」で、便利な機能がたくさん搭載されています。ボタンのショートカットを割り当て、仮想ボタンのクイックボール、ゲームアプリでもクローン化できるデュアルアプリなど、他のスマホにはない機能が使えます。初期設定や使い方など別記事でまとめてあるので参考に。
Redmi Note 9S カメラ性能
標準カメラからカメラモードの切り替えは左右(横持の時は上下)にスライド。広角とズームはフレームの中の・をタップする。
左側(横持の時は下)の・をタップすると広角撮影に切り替わる。広角はビデオとショートビデオの撮影時でも切り替え可能。
右側(横持の時は上)の・をタップすると2倍ズームになる。これもビデオとショートビデオに対応。
さらに2本指でピンチアウトすると、最大で10倍まで拡大できる。写真モードの他、夜景とプロモードは最大10倍まで。ビデオとショートビデオは最大6倍まで。
マクロ撮影は、上部のハンバーガーメニューにあるマクロをタップ。マクロ時でも2倍ズームに対応していて、近づきすぎて陰になってしまうときなどに有効な撮影方法。また、ビデオモードでも、マクロ撮影の2倍ズームに対応している。
アウトカメラ | インカメラ | |
写真画質 カメラフレーム | 高 ● 標準 低 3:4 ● 9:16 Full 1:1 | 高 ● 標準 低 3:4 ● 9:16 Full 1:1 |
機能 | AI 美顔 フィルター | AI 美顔(美肌、小顔、大きな目) フィルター 手のひらシャッター |
ビデオ | 1080P 30FPS ● 1080P 60FPS 4K 30FPS 720P 30FPS 広角 マクロ ムービーフレーム | 1080P 30FPS ● 720P 30FPS ムービーフレーム |
ショートビデオ | 720P 30FPS ● 1080P 30FPS | 720P 30FPS ● 1080P 30FPS |
スローモーション | 960FPS ● 120FPS 240FPS | 720P 120FPS |
タイムラプス | 2倍(0.06秒間隔) 4倍(0.12秒間隔) ● 10倍(0.3秒間隔) 30倍(1秒間隔) 60倍(2秒間隔) 90倍(3秒間隔) 120倍(4秒間隔) 150倍(5秒間隔) 240倍(8秒間隔) 300倍(10秒間隔) 450倍(15秒間隔) 900倍(30秒間隔) 1800倍(60秒間隔) | ー |
その他 撮影モード | ポートレート 夜景 パノラマ プロ 48M | ポートレート パノラマ |
※●が初期値。初期設定では透かしがオンになっているので、必要なければオフにしておこう。
楽天モバイルの動作確認
楽天回線でご利用いただく際の注意点
※ 楽天回線でご利用いただくには、システムアップデートが必要です。
お手元に製品が届き次第、WiFi環境下で最新のFirmwareをダウンロードしてシステムアップデートを行ってください。
アップデート完了後、SIMカードを挿入することで楽天回線をご利用いただけます。
また、現時点ではRakuten UN-LIMITでの一部の機能はご利用いただけません。
全ての機能をご利用いただくための更新プログラムの配信は6月末頃を予定しております。
Redmi Note 9S で楽天モバイルを使うには、出荷時の状態ではシステムアップデートが必要となる。このアップデートでも全ての機能が使えないようだが、楽天モバイルで確認してみたところ、普通に使う分には問題なさそう。
使えない一部の機能というのが 3つほど。
- APN自動設定 海外/国内
- ETWS
- 110/119通話などでの高精度な位置情報測位
これだけなら、6月末ごろに更新プログラムが配信されるようなので、気にすることはないと思う。実際にSIMカードを差し込むだけで使えているし、無料通話に必要となるアプリ Rakuten Linkの初期設定(アクティベーション)もできました。
ちなみに余談ですが、Rakuten Linkアプリもクローン化できるため、楽天モバイルを2枚挿しても使い分けられると思います。iPhoneで使っている楽天回線と、Redmi Note 9Sに挿した楽天回線の2つを、デュアルアプリで複製した2つのRakuten Linkアプリで管理できたので2枚挿しでも使えるはず。
DSDSの動作確認
SIMスロットは、真ん中がSIM1、奥がSIM2、手前にmicroSDカードとなるDSDV対応のトリプルスロット。DSDSでも動作するか、ガラケー(FOMA)SIM+楽天モバイルで試してみました。どちらのSIMも差し込むだけで開通。1つ注意点があり、設定→SIMカードとモバイルネットワーク→デュアル 4Gをオフにすること。オフにしておかないとガラケー(FOMA)SIMが不通となってしまいます。
ゲームの動作確認
ゲームタイトルをいくつか試してみました。アップデート等で仕様が変更になる可能性もあるので参考程度に。※使用した端末は、6GB+128GBモデル。
ポケモンGOをデュアルプレイ
デュアルアプリでポケモンGOを複製し、別々のアカウントでログインする。画面分割で2つのアプリを表示すると、同時にポケモンを捕まえたり、ジムバトルを一緒に攻略することができました。ログインがしにくかったりしたので、動作を保証するものではないと思うけど、とても便利な機能です。ただし、4GB+64GBモデルでの動作は未確認のため、もしかしたらメモリ不足になってしまうかも。
ちなみに、Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)には非対応のため、AR+で遊ぶことはできなかった。
ドラクエウォークは画面オフが便利
ゲームターボにアプリを追加すると、ゲーム専用のツールバーが使えるようになります。左上の上部からスワイプして表示させるのが少しやりづらいのだけれど、画面オフの機能が便利に使える。ツールバー右列の下から2つ目にある画面オフをタップるすると、スリープと同じ状態になりバックグラウンドで動作してくれます。これならメガモンスターや強敵とうばつ時のオートバトル中でも放置できる。ただし、画面はオフの状態のため、進行状況は把握できないのはデメリット。確認するにはロックを解除するだけ。
黒い砂漠でバッテリー検証
黒い砂漠のグラフィック初期設定はバランス優先。こののまま1時間動かしてみたところ、電池残量は8%ほど消費した。バッテリーはかなり持つので、十分に楽しめる。
PUBGの初期設定
PUBGの初期設定は、グラフィックのクオリティはHD、フレーム設定は高になっていた。この設定のまま十分快適に遊べそうです。ゲーム用のツールバーは横向きだと、上部にGPUやCPUの使用率、フレームレートも表示されます。
まとめ
Redmi Note 9S は、3万円以下とは思えないほど性能の良いスマホ。さらに、機能も充実していて、特にデュアルアプリは今までにない可能性を秘めていると思う。ゲームのデュアルプレイを楽しむなら、メモリは多い方が良いので、4GB+64GBモデルよりも6GB+128GBモデルの購入をおすすめします。
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