モトローラ初おサイフケータイ対応スマホ「moto g52j 5G」のレビューです。安くても性能は良く、多少重たいけれど大画面は魅力。
スペック
カラー | インクブラック パールホワイト |
プロセッサー | Snapdragon™ 695 5G |
メインメモリ | 6GB |
内部ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 約6.8インチ 2,460×1,080 (FHD+) 20:9 IPS リフレッシュレート 120Hz |
アウトカメラ | 約5000万画素メイン 約800万画素 超広角(118°)深度センサー 約200万画素マクロ |
インカメラ | 約1300万画素 |
サイズ | 高さ:約171.0mm 幅:約76.8mm 厚さ:約9.1mm(最薄部) |
重さ | 約206g |
バッテリー | 5000mAh USB Type-C 15W TurboPower™ チャージ対応 |
防水防塵 | IP68 |
生体認証 | 指紋認証(側面) 顔認証 |
おサイフケータイ | 対応 |
NFC | 対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) |
Bluetooth | 5.1 |
SIMスロット | nanoSIM+microSDカード(最大1TB) eSIMを搭載しDSDVにも対応 |
ネットワーク | 2G:GSM 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz 3G:W-CDMA B1/B2/B5/B8/B19 4G:LTE B1/B2/B3/B8/B18/B19/B28/B38/B41/B42 5G:n3/n28/n77/n78 |
センサー | GPS, A-GPS, LTEPP, SUPL, GLONASS, Galileo 加速度計 近接センサー 環境照度センサー ジャイロセンサー eコンパス |
同梱品 | カバー SIM取り出しピン ガイド類 LG(法令/安全/規制) |
外観レビュー
6.8インチの中央パンチホール型IPS液晶ディスプレイ。大画面でも重さは約206gまで抑えられている。インカメラは約1300万画素。
カラーはインクブラック。光を反射するデザインで、樹脂素材でも安っぽくはない。カメラは、メイン/超広角/マクロの3眼。
左側面にはSIMスロット。厚さは約9.1mmと少し厚い。
右側面に、電源ボタン(指紋センサー搭載)、音量ボタン、アシスタントキー。
上部には、アイク穴のみ。保護フィルムの貼り付けはないです。
下部に、イヤホンジャック、マイク穴、USB Type-C、シングルスピーカー。
付属品は、冊子類、SIM取り出しPIN、ソフトタイプのクリアケース。クリアケースの側面はすりガラス調で手触りが良い。
箱のデザインは他のモデルと使いまわしているようで、ACアダプタとケーブルが入るであろう収納スペースがそのままあります。これらを付属していない分、販売価格を抑えているのだろう。
ベンチマークテスト
機種 プロセッサー | moto g52j 5G Snapdragon 695 5G | OPPO Reno7 A Snapdragon 695 5G |
Geekbench 5 | シングル:665 マルチ:1884 | シングル:681 マルチ:1967 |
3DMark Wild Life | 1205 | 1216 |
PCMark for Android Benchmark | 10128 | 8243 |
OPPO Reno7 A と同じプロセッサーを搭載しているので性能はほぼ同じ。軽量な方が良ければ、予算を少し出して OPPO Reno7 A を検討するのも良いと思う。moto g52j 5G は、大画面と安価なところは魅力。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life の計測してみたところ、14時間5分という結果になった。電池残量20%までは、11時間54分ほど。画面リフレッシュレートの設定は自動で計測しています。
moto g52j 5G | OPPO Reno7 A | |
計測結果 | 14時間5分 | 17時間10分 |
20%まで | 11時間54分 | 14時間29分 |
バッテリー容量 | 5000mAh | 4500mAh |
重量 | 約206g | 約175g |
OPPO Reno7 A の方が画面が小さく、消費電力の少ない有機ELを搭載しているため電池持ちは良いようです。moto g52j 5G でも14時間も持つので、そこまで困ることはないと思う。
急速充電の速度を計測
15Wの急速充電に対応しているため、それ以上の出力のものを使用。電池残量を15%まで減らした状態から、どのくらいで充電できるか計測してみました。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
30分 | 45% | 30% | +30% |
1時間 | 74% | 59% | +29% |
1時間30分 | 90% | 75% | +16% |
2時間 | 98% | 83% | +8% |
後半は負担がかからないようにゆっくり充電されます。バッテリー容量は多いため、満充電にしなくても十分使えそうです。
リバースチャージ対応
moto g52j 5G 本体をモバイルバッテリーのように使えるリバースチャージにも対応。OTGケーブルをつなぐことで、他のAndroidスマホ、iPhone、ワイヤレスイヤホンなどに給電もできる。
OPPO Reno7 A と比較
同じ価格帯の「OPPO Reno7 A」と比較して、大きな違いは画面の大きさ。どちらを購入するか悩んだ時には、スタイリッシュなデザインが良いか大画面で楽しみたいかを基準にすると良いかも。それと個人的には指紋センサーの位置も気になるところで、「OPPO Reno7 A」は画面内指紋認証、「moto g52j 5G」は側面指紋認証なので使いやすいです。また長く使いたいなら「OPPO Reno7 A」にし、乗り換えが苦にならないなら予算を抑えられる「moto g52j 5G」を選択するのもありです。
初期設定や知っておきたい使い方
右側面の上部にアシスタントキーを搭載しているのが特徴。ボタンを押すだけでGoogleアシスタントを呼び出せます。ただし、この機能をオフにしたり、他の機能を割り当てたりすることはできない。
ソフトウェア面では、ホーム画面にあるMotoアプリに便利な機能がまとまっています。特にジェスチャーの項目では、クイックショートカットを起動するパワータッチや、2回振り下ろすとライトを点灯できる簡易ライトなど、他メーカにはない機能も搭載している。
その他にも最適化充電などの機能も紹介している別記事も参考に。
カメラ性能
カメラは、約5000万画素のメイン、約800万画素の超広角、約200万画素のマクロの3眼。右側にフラッシュライト。インカメラは約1300万画素。
カメラのフレーム下側、左側にマクロ、真ん中が超広角、右側は標準撮影モードとなる。
倍率をタップしてスライド、もしくは2本指のピンチアウトで最大8倍までズーム可能。
シャッターボタン上部を上にスワイプすると、フラッシュ、タイマー、アクティブフォト、アスペクト比の設定が出てくる。動画の時には、トーチ、アスペクト比、フレームレート、マイクになる。カメラ設定は右上から、手のひらを見せてジェスチャー自撮りを有効にするなどがあります。カメラモードは右下の≡から、カットアウト、スポットカラー、シネマグラフなど、モトローラ製のスマホにしかない機能もある。
特にスポットカラーは面白い機能で、選択した色以外を白黒にして強調してくれます。この機能は、写真だけでなく動画にも対応する。モトローラ製スマホに搭載されているカメラ機能は、別記事にまとめてあります。
インカメラとアウトカメラで同時に撮影できるデュアル撮影にも対応。ワイプ撮影の切り替えもでき、場所を任意の場所に移動させることもできる。さらに左下のアイコンから、標準と広角カメラのアウトカメラのみのデュアル撮影にも対応し、倍率も変えられます。
夜景を撮影するときはナイトビジョンモードで。OPPO Reno7 A と比較すると明るいけれど少し白飛びしている感じ。
カメラ機能
アウトカメラ | インカメラ | |
写真 アスペクト比 | 3:4● 9:16 フル | 3:4● 9:16 フル |
写真 解像度 | ー | 13MP● 8MP |
動画 アスペクト比 | 9:16 ● フル | 9:16 ● フル |
動画 フレームレート | 30FPS● 60FPS | ー |
ズーム | 最大8倍 | ー |
タイムラプス | 4×● 8× 16× 32× | 4×● 8× 16× 32× |
カメラモード | ポートレート カットアウト スポットカラー ナイトビジョン シネマグラフ Ultra-Res パノラマ ライブフィルタ プロ スローモーション タイムラプス スポットカラー動画 デュアル撮影 | ポートレート スポットカラー ナイトビジョン シネマグラフ グループ自撮り ライブフィルタ プロ スローモーション タイムラプス スポットカラー動画 フェースビューティー デュアル撮影 |
●が初期値
楽天モバイルや格安SIMなどの動作確認
SIMスロットは、nanoサイズのSIMとmicroSDカードが1枚ずつ入る。eSIMも搭載しているため、物理SIMとeSIMでのDSDVに対応する。
- 楽天モバイル(楽天回線)
- OCNモバイルONE(docomo回線)
- povo(au回線)
- LINEMO(ソフトバンク回線)
いろんなSIMを試してみました。楽天モバイルでは、eSIMを設定して確認。OCNモバイルONEでは、グローバルIPアドレスのAPN設定が2つあるだけなので、プライベートIPアドレスを利用するときは手動での設定が必要。povoでも手動でAPNの設定が必要です。LINEMOは、ワイモバイルのAPNを設定でも使うことができました。
ガラケー(FOMA)SIMでも試してみました。単体では使えませんが、データ通信ができるSIMもしくはeSIMと併用することで使えるようになります。
ゲームの動作確認
Motoアプリのゲームに追加されているアプリは、サイドバーを使うことができます。通話や通知のブロック、ジェスチャーブロック、パフォーマンス設定、画面録画などの機能がサイドバーから操作ができる。
ポケモンGOはAR+に対応
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)に対応しているため、AR+で遊ぶことも可能です。
原神のバッテリー消費
原神のグラフィックス画質は、低(デフォルト)になっている。30分ほどプレイしてみたところバッテリー残量は9%ほど減少。ストレスのない快適動作とまではいかないけれど、そこそこ遊べそうな感じです。
PUBGのグラフィック設定
グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。クオリティをスムーズにすると、フレーム設定はウルトラの選択もできる。
端末購入や格安スマホセット
まとめ
moto g52j 5G は、価格以上に性能の良いスマホです。ただし大きく重量がそこそこあるため、メリットとデメリットをしっかり理解したうえで検討すること。
メリット
- 約6.8インチの大画面
- 性能の割に価格が安い
- 防水防塵 IP68
- おサイフケータイ対応
- カメラ機能が面白い
- オリジナルの便利機能があり使いやすい
- 側面指紋認証が便利(好みにもよる)
デメリット
- 人によっては大きすぎる
- 大きいため重量もそこそこある(大きさの割には軽い方)
- 保護フィルムの貼り付けなし
- 充電器の付属なし
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