前モデル「OPPO Reno5 A」から比べると、デザイン面でかなり良くなっています。性能的に大きな向上はないけれど、新たにシステム劣化防止機能を搭載し、乗り換えをあまりしたくない人に向いている。
スペック比較
OPPO Reno7 A | OPPO Reno5 A | |
カラー | スターリーブラック ドリームブルー | アイスブルー シルバーブラック |
サイズ | 縦: 159.7mm 横: 73.4mm 厚さ: 7.6mm | 縦: 162.0mm 横: 74.6mm 厚さ: 8.2mm |
重量 | 約175g | 約182g |
OS | ColorOS 12 based on Android™ 11 | 出荷時 ColorOS 11(based on Android™11) ColorOS 12(Android 12)にアップデート可 |
CPU | Snapdragon™ 695 5G | Snapdragon™765G |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
バッテリー | 4500mAh 18W急速充電 USB Type-C | 4000mAh 18W急速充電 USB Type-C |
ディスプレイ | サイズ:約6.4インチ 解像度: 2400 x 1080 (FHD+) 画面占有率: 89.4% リフレッシュレート:最大90Hz タッチサンプリングレート: 最大180Hz パネルタイプ: 有機EL(AMOLED) | サイズ:約6.5インチ 解像度: 2400 x 1080 (FHD+) 画面占有率: 90.0% リフレッシュレート:最大90Hz タッチサンプリングレート: 最大180Hz パネルタイプ: LCD (LTPS) |
アウトカメラ | [広角]約4,800万画素 [超広角]約800万画素 画角120° [マクロ]約200万画素 | [メイン]約6400万画素 [超広角]約800万画素 画角119° [モノクロ]約200万画素 [マクロ]約200万画素 |
インカメラ | 約1600万画素 | 約1600万画素 |
SIMスロット | nanoSIM×2+eSIM microSDカード排他利用(最大1TB) ※au/UQ mobile/ワイモバイルはシングルSIM (nanoSIM+microSD)+eSIM | nanoSIM×2+eSIM microSDカード排他利用(最大1TB) ※ワイモバイル版はシングルSIM(nanoSIM+microSD) |
Wi-Fi | 2.4 / 5GHz (802.11a / b / g / n / ac ) | 2.4 / 5GHz (802.11a / b / g / n / ac ) |
Bluetooth コーデック | Ver.5.1 SBC/AAC/aptx/aptx HD/LDAC | Ver.5.1 SBC/AAC/APTX/APTX HD/LDAC HD オーディオ |
NFC | 対応 | 対応 |
Felica おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
防水 防塵 | IPX8 IP6X | IPX8 IP6X |
生体認証 | 指紋認証(画面内) 顔認証 | 指紋認証(背面) 顔認証 |
通信方式 | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: UMTS(WCDMA) Band 1/4/5/6/8/19 4G: TD-LTE Band 38/40/41/42 4G: LTE FDD Band 1/3/4/5/8/12/17/18/19/26/28 5G: n3/n28/n41/n77/n78 | 2G (GSM): 850/900/1800/1900 3G (WCDMA): band 1/2/4/5/6/8/19 4G (TD-LTE): band 38/39/40/41/42 4G (LTE FDD): band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28 5G: n3/n28/n77/n78 |
センサー | GPS/BeiDou/GLONASS/GALILEO/QZSS 地磁気センサー 近接センサー 光センサー 加速度センサー ジャイロセンサー 重力センサー ステップカウント機能対応 | GPS/Beidou/GLONASS/GALILEO/QZSS 磁気センサー 近接センサー 光センサー 加速度センサー ジャイロセンサー ステップカウント機能対応 |
同梱内容 | SIM取出し用ピン×1 保護フィルム(貼付済み)×1 保護ケース×1 クイックガイド×1 安全ガイド×1 ※ワイモバイル版は保護ケースなし | SIM取出し用ピン×1 保護フィルム(貼付済み)×1 保護ケース×1 クイックガイド×1 安全ガイド×1 |
外観レビュー
約6.4インチのパンチホール型液晶ディスプレイ。指紋センサーを画面内に搭載し、反応も良くスムーズに解除できます。ただ指紋センサーの位置は少し下すぎる気はする。
背面に3眼カメラ、上部にモバイル非接触IC通信マーク。背面デザインは、プラスティック素材でも質感が良く指紋も目立たない仕上がり。目に見えない無数の凹凸がある「OPPO Glow (オッポ グロウ)」という独自処理が施されていているとのこと。
右側面には電源ボタンのみ。
左側面に、SIMスロットと音量調節ボタン。
上部にはマイク穴のみ。保護フィルムはあらかじめ張られています。通知用のLEDインジケーターはないが、画面の端を光らせる「画面のライト効果」という機能はある。
下部に、イヤホンジャック、マイク穴、USB Type-C、モノラルスピーカー。
付属品は、保護ケース、安全ガイド、クイックスタートガイド、SIM取り出し用ピン。充電器は付属しないので、18W以上のものを用意するのが良い。※ワイモバイル版には保護ケースは付属しないようです。
保護ケースは、背面がクリアで側面がすりガラス調のソフトタイプ。長く使うことを想定しているなら、本体カラーは汚れの目立たないスターリーブラックを選ぶのが良いかも。ドリームブルーの方が明るくて見栄えは良いけど、クリアケースは1年も使っていると黄ばんでくるので買い換えたくなると思います。気に入った保護ケースを見つけられたなら気にしなくてもいいけど。
ベンチマーク
機種 プロセッサー | OPPO Reno7 A Snapdragon 695 5G | OPPO Reno5 A Snapdragon 765G |
Geekbench 5 | シングル:681 マルチ:1967 | シングル:601 マルチ:1725 |
3DMark Wild Life | 1216 | 1671 |
PCMark for Android Benchmark | 8243 | 8273 |
前モデルの OPPO Reno5 A と比較してみました。CPU性能は高いけれど、GPU性能は低くなっている。性能が大きく向上しているわけではないのであまり期待はしないこと。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life の計測してみたところ、17時間10分という結果になった。電池残量20%までは、14時間29分ほど。画面リフレッシュレートは、初期設定の高(90Hz)のまま行っているので、電池持ちはかなり良いです。
OPPO Reno7 A | OPPO Reno5 A | |
計測結果 | 17時間10分 | 14時間43分 |
20%まで | 14時間29分 | 12時間23分 |
バッテリー容量 | 4500mAh | 4000mAh |
重量 | 約175g | 約182g |
前モデルと比較すると、テスト結果でも2時間以上長くなっています。バッテリー容量が多くなっても軽量化されているのはうれしいポイント。
充電速度を計測
充電器は付属していないため、18W以上の急速充電に対応したのを使用。電池残量を15%まで減らした状態から充電速度を計測してみました。どれくらいで充電できるか目安にしてみてください。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
30分 | 48% | 33% | +33% |
1時間 | 76% | 61% | +28% |
1時間30分 | 97% | 82% | +21% |
急速充電は、USB Power Delivery2.0 (18W)に対応。これに満たない規格だと充電速度は遅くなります。
リバースチャージ対応
OPPO Reno7 A 本体をモバイルバッテリーのように使えるリバースチャージに対応しています。設定→システム設定→OTG接続をオンにし、OTG対応ケーブルをつなぐことで他のデバイスを充電できます。iPhoneやワイヤレスイヤホンなどに給電可能。
初期設定や使い方
有機ELディスプレイになったので常時表示ディスプレイの機能が復活しました。カスタマイズ性も高く、撮影した写真の輪郭を認識して表示できる人物絵は面白い。
指紋センサーは画面に内蔵され、ロック解除後に指定した機能やアプリを起動するクイック起動を使うこともできます。指紋センサーの位置が少し下すぎるのが使いにくいのですが、決済系のアプリを指定しておくとスムーズに買い物ができそう。
あとOPPO Reno7 Aの新機能として、より長く使い続けられるようシステム劣化防止機能を搭載しています。これについては、特になにか設定する必要はなく、自動で適用されているようです。状況を確認できるところもないみたい。
その他にも便利な機能はたくさんあるので別記事を参考に。
カメラ性能
上のレンズが約4800万画素の広角カメラ、下が約800万画素の超広角(画角120°)、右側の小さいレンズが約200万画素のマクロカメラ、その上にフラッシュライト。インカメラは約1600万画素。
標準の撮影モードで、左端はGoogleレンズ、左側のドットをタップすると超広角撮影に切り替わります。右側には2段階のズームと、右端にAI美化処理。上部に、フラッシュ、HDR、AIシーン強化、フィルター、メニューが配置。
ズームは、2倍と5倍の2段階のドットが配置され、タップするだけで切り替えられる。
ズームの最大倍率は6倍。ドットを長押しするか、2本指のピンチイン・ピンチアウトで調整。OPPO Reno5 Aでは最大20倍の撮影が可能でしたが、OPPO Reno7 Aでは画質が荒くならない程度までに抑えているのでしょうか。
右上の「:」をタップするか上から下にスワイプで、メニューを表示。アスペクト比、タイマー、48MP、設定。カメラモードは、その他から編集もできます。
アウト/イン同時動画撮影モードは、ピクチャーインピクチャーのような円形と短形の表示にも対応。初期設定では右上に配置されますが、移動することも可能です。録画を開始してからでも位置は変えられますが、形やアウトとインカメラの切り替えはできない。
夜景モードでは、明るさの処理が弱い感じ。前モデルのOPPO Reno5 Aの方が明るく撮れています。
カメラ機能
アウトカメラ | インカメラ | |
写真アスペクト比 機能 | 4:3 ● 1:1 FULL 16:9 超広角モード AIシーン強化 QRコード読み込み対応 48MP AI美化処理 | 4:3 ● 1:1 FULL 16:9 AIビューティー 手のひらを見せて撮影 自撮りを反転する |
ビデオ解像度 機能 | 1080P ● 720P AI美化処理 | 1080P 720P ● AI美化処理 |
ズーム | 最大6倍 ・写真 ・動画 ・夜景 ・アウト/イン同時動画撮影 ・タイムラプス ・エキスパート ・テキストスキャナー ・ステッカー 最大5倍 ・超高解像度 | ー |
カメラモード | 夜景 ポートレート アウト/イン同時動画撮影 スローモーション タイムラプス エキスパート 超高解像度 パノラマ テキストスキャナー マクロ ステッカー Google Lens | 夜景 ポートレート アウト/イン同時動画撮影 タイムラプス パノラマ ステッカー |
●は初期値。OPPO Reno5 Aでは、4K動画の撮影や映画モードなどに対応していたので、カメラ機能は低下している。
楽天モバイルや格安SIMの動作確認
SIMスロットは、排他的デュアルSIMスロットSIM1(nanoSIM)+SIM2(nanoSIM)/microSD。SIMを2枚入れてしまうとmicroSDカードが使えない仕様だが、eSIMを有効にすることでnanoSIM+eSIM+microSDカードというトリプルスロットのような使い方は可能です。
※au(OPPO Reno7 A OPG04)/UQ mobile/ワイモバイルから販売されているモデルは、シングルSIM(nanoSIM+microSD)+eSIMになります。
- 楽天モバイル(楽天回線)
- OCNモバイルONE(docomo回線)
- povo(au回線)
- LINEMO(ソフトバンク回線)
SIMフリーモデルでいろんなSIMを試してみました。楽天モバイルでは、eSIMを設定して確認。OCNモバイルONEでは、グローバルIPアドレスのAPN設定が2つあるだけなので、プライベートIPアドレスを利用するときは手動での設定が必要。povoでも手動でAPNの設定が必要です。LINEMOは、ワイモバイルのAPNを設定でも使うことができました。
ガラケー(FOMA)SIMでも試してみました。単体では使えませんが、データ通信ができるSIMもしくはeSIMと併用することで使えるようになります。
eSIMのQRコードが読み込めない不具合
楽天モバイルのeSIMを設定するときに、PCブラウザで表示したQRコードが読み込めないという状況になりました。別のスマホで表示したQRコードは読み込めたので原因は不明です。もし読み込めないという状況になった時には、別デバイスでの表示を試してみるとよいかもしれません。
ゲームの動作確認
ゲームに追加してあるアプリは、左上からスワイプして起動するゲームツールキットを使うことができます。パフォーマンス設定や通知の制限、ボイスチェンジャーなどいろんな機能が備わっています。OPPO Reno7 A では、ゲームフィルター機能には対応していないのですが、別記事でまとめてあるので参考に。
ポケモンGOはAR+対応
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)に対応しているため、AR+で遊ぶことも可能です。
原神のバッテリー消費
原神のグラフィックス画質は、低(デフォルト)になっている。30分ほどプレイしてみたところバッテリー残量は10%ほど減少し、温度は40℃まで上昇。ストレスのない快適動作とまではいかないけれど、そこそこ遊べそうな感じです。
PUBGのグラフィック設定
グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。クオリティをスムーズにすると、フレーム設定はウルトラの選択もでき、FPSは40程度まで。
メリット・デメリット
前モデルのOPPO Reno5 Aと比較して、完全に性能が上回っているわけではなくメリットとデメリットがあります。
メリット
- 軽量でデザイン性が良い
- バッテリー持ちが良くなった
- 有機ELディスプレイ
- システム劣化防止機能を搭載
デメリット
- カメラ性能が劣る
- OPPO Reno5 Aの方が安く買える
メリット・デメリットに入れるか迷うのが指紋センサーの位置。画面内と背面とでは好みで分かれそう。個人的には側面が使いやすいけど、OPPO Reno7 Aの画面内指紋センサーの感度はかなり良いと思います。
どちらが良いか結論を言うと、金銭的に余裕がありデザインとバッテリー持ちを重視するなら「OPPO Reno7 A」がおすすめ。逆に「OPPO Reno5 A」の性能は悪くなく、スマホセットでかなり安く購入できるため、こだわりがなければこれで十分。
購入先
数量限定で、ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds」がセットになった限定BOXの販売もあります。
まとめ
OPPO Reno7 A はデザイン性が良く軽量なところが気に入りました。カメラ性能が少し残念ですが、それで価格を抑えられているのかもしれない。システム劣化防止機能がどの程度機能するかは使ってみないとわからないけど、乗り換え頻度が減ることを考えると金銭的な負担は軽減するのかも。
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