富士山の山頂付近にて、データ通信の速度を計測してみました。山小屋付近であればフリーWi-Fiを使うこともできます。
計測した場所
スピードテストを実行したのは「富士山頂上 浅間大社奥宮」付近。日本の最高標高3776mの地点「剣が峰」まではもう少しのところ、富士宮ルートの頂上です。
通信速度を計測
ダウンロード Mbps | アップロード Mbps | |
povo(5G) | 183.8 | 7.93 |
LINEMO(4G) | 37.8 | 22.2 |
楽天モバイル | ー | ー |
3つの通信会社で通信速度を計測してみました。povoは5G通信が入り、LINEMOは4Gまで。楽天モバイルはアンテナは1本も立たずつながりませんでした。
2023年の通信速度
ダウンロード Mbps | アップロード Mbps | |
povo au回線(4G+) | 166.5 | 32.9 |
Softbank(5G) | 57.1 | 41.7 |
楽天モバイル(4G) | 45.1 | 44.3 |
OCNモバイルONE docomo回線(4G) | 29.8 | 6.81 |
2023年版を計測してきました。楽天モバイルがauローミングを再開したため、再び使えるようになっています。
povo
povoでは、5G通信に対応しダウンロードは爆速の結果が出ました。ただしアップロードの速度は、それほど速くないのが残念なところ。富士山の山頂だと、ダウンロードコンテンツよりも、SNSにアップロードをするほうが需要があると思うのであまり意味のない5Gな気もする。
富士宮ルート9.5合目「胸突山荘」前でも計測してみたところ、4Gで十分な速度が出ていました。ただし山小屋の中に入ってしまうとアンテナが1本になり、つながりにくい状態になります。
- ダウンロード:62.9Mbps
- アップロード:8.94Mbps
5G通信は頂上のみで提供されているようです。※昨年のニュースリリース情報
LINEMO
LINEMOは、4G通信で十分な速度が出ていました。特にpovoよりもアップロード速度が速く、SNSなど快適に使えそうです。
富士宮ルート9.5合目「胸突山荘」前でも計測してみたところ、4Gで十分な速度が出ていました。ただし山小屋の中に入ってしまうと、ほぼつながらない状態となりそうです。
- ダウンロード:31.8Mbps
- アップロード:15.8Mbps
楽天モバイル
楽天モバイルは、山頂の計測付近ではアンテナが1本も立たず、つながりませんでした。昨年はつながっていたように記憶しているので、パートナー回線が利用できなくなったのかもしれません。
富士宮ルート9.5合目「胸突山荘」前でも計測してみたところ、バンド3の楽天回線4Gで十分な速度が出ていました。ただし山小屋の中に入ってしまうと、ほぼつながらない状態となりそうです。
- ダウンロード:33.7Mbps
- アップロード:38.7Mbps
富士山Wi-Fi
山小屋付近ではフリーの「富士山Wi-Fi」があり、SNSやメールで認証するだけで使えます。
- Yahoo!
- メール
山頂で電波の悪い時でも山小屋付近であればWi-Fiを使うことができます。Wi-FiをオンにしてSSID「Fujisan_Wi-Fi」を接続して認証。
docomoも安定
今回は、docomo回線の速度計測はしていないですが、場所を問わずに安定して使えるかと思います。山小屋によって違うかもしれないですが、小屋の中でも問題なく使えたのはdocomo回線でした。
富士山で強いのは
富士登山ではどの携帯キャリアでもほぼ使うことができます。ただし、一部の山小屋内では通信できないところもあるのを理解しておきたいところ。すべての場所で検証しているわけではないですが、docomo回線はやっぱり強い。それとKDDIが富士山の設備強化しているので、au回線も悪くなさそうです。とは言え、山小屋でのWi-Fi環境も整っているので、そこまで気にする必要はないのかも。
まとめ
富士山の山頂でもau回線では5G通信に対応していました。山小屋の中など一部通信できないところもありますが、Wi-Fi環境も整っているのでそれほど困ることはなさそうです。ただし、音声通話をするときには小屋の外まで出ないといけないこともあります。結局のところ、通信環境よりもバッテリーの心配をしたほうが良いかも。
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