OPPO Reno10 Pro 5Gのレビューです。今まで日本で発売されていたRenoシリーズとは違うワンランク上のモデルになる。
※メーカー貸出により記事を作成しています。記事内にはアフィリエイトも含まれています。
スペック
OPPO Reno10 Pro 5G (CPH2541) | OPPO Reno9 A (CPH2523) | |
カラー | シルバーグレー グロッシーパープル | ムーンホワイト ナイトブラック |
サイズ | 縦: 163mm 横: 75mm 厚さ: 7.9mm | 縦: 160mm 横: 74mm 厚さ: 7.8mm |
重量 | 約185g | 約183g |
OS | ColorOS 13 based on Android13 | ColorOS 13 based on Android13 |
CPU | Snapdragon 778G 5G | Snapdragon 695 5G |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 256GGB | 128GB |
バッテリー | 4600mAh 80W SUPERVOOCフラッシュチャージ | 4500mAh 18W急速充電 USB Type-C |
ディスプレイ | サイズ:約6.7インチ 解像度: 2412 x 1080 (FHD+) 画面占有率: 93.0% リフレッシュレート:最大120Hz タッチサンプリングレート: 最大240Hz パネルタイプ: 10億色高精細有機EL | サイズ:約6.4インチ 解像度: 2400 x 1080 (FHD+) 画面占有率: 89.4% リフレッシュレート:最大90Hz タッチサンプリングレート: 最大180Hz パネルタイプ: 有機EL(AMOLED) |
アウトカメラ | [広角]約5000万画素 [望遠]約3200万画素 [超広角]約800万画素 画角112° 光学2倍ズーム対応 | [広角]約4,800万画素 [超広角]約800万画素 画角120° [マクロ]約200万画素 |
インカメラ | 約3200万画素 | 約1600万画素 |
SIMスロット | nanoSIM×2+eSIM microSDカード非対応 | nanoSIM×2+eSIM microSDカード排他利用(最大1TB) ※ワイモバイルはシングルSIM (nanoSIM+microSD)+eSIM |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 2.4 / 5GHz (802.11a/b/g/n/ac) |
Bluetooth コーデック | Ver.5.2 SBC/AAC/aptx/aptx HD/LDAC/LHDC | Ver.5.1 SBC/AAC/aptx/aptx HD/LDAC |
NFC | 対応 | 対応 |
Felica おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
防水 防塵 | IPX4 IP5X | IPX8 IP6X |
生体認証 | 指紋認証(画面内) 顔認証 | 指紋認証(画面内) 顔認証 |
同梱内容 | ACアダプター 保護フィルム(貼付済み) USB Type-Cデータケーブル 保護ケース SIM取出し用ピン クイックガイド 安全ガイド | SIM取出し用ピン 保護フィルム(貼付済み) 保護ケース クイックガイド 安全ガイド ※ワイモバイル版は保護ケースなし |
外観チェック
中央にパンチホールがある約6.7インチ有機EL。指紋センサーは画面内で、両端は丸みのあるエッジディスプレイ。背面は光沢のあるグロッシーパープル。カメラ部分は凸っているため厚みがややある。
左側面には何もなし。右側面に電源ボタンと音量調節ボタン。ボタン類が右側に統一されたのはうれしいところ。今までのOPPO製品は手に取った時に左右のボタンを押してしまいスクリーンショットを撮ってしまうことが多々あり、慣れるものではなかった。
上部に、マイク穴、IR(赤外線)センサー。下部に、SIMスロット、マイク穴、USB Type-C、スピーカー。レビュー用のサンプル機のためフィルムの貼り付けはされていない。製品版にはあらかじめ貼り付け済みとのこと。スピーカーは下部のみのシングルスピーカー。
付属品は、OPPOの充電規格「SUPERVOOC」に対応した80W急速充電アダプター、USB Type-Cデータケーブル(A to C)、保護ケース、SIM取出し用ピン、クイックガイド、安全ガイド。保護ケースは、グロッシーパープルだとクリアケース、シルバーグレーだとグレーのソフトケースになるようです。
ベンチマーク
機種 プロセッサー | OPPO Reno10 Pro 5G Snapdragon 778G 5G | OPPO Reno9 A Snapdragon 695 5G |
Geekbench 5 | シングル:712 マルチ:2849 | シングル:679 マルチ:2037 |
3DMark Wild Life | 2474 | 1215 |
PCMark for Android Benchmark | 9117 | 9881 |
PCMarkのスコアは伸びなかったけれど、GPU性能は高くなっている。AnTuTu Benchmark(v10.1.9)のスコアは57万ほど。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life を計測。画面のリフレッシュレートは自動選択で、13時間51分という結果。電池残量20%までは11時間41分。何度か計測してみたところ、100%以上の余力があるようで、100%になってからしばらく充電していた場合には、これよりも1時間ぐらい伸びた。
OPPO Reno10 Pro 5G | OPPO Reno9 A | |
リフレッシュレート | 自動選択 | 90Hz |
計測結果 | 13時間51分 | 14時間9分 |
20%まで | 11時間41分 | 11時間56分 |
バッテリー容量 | 4600mAh | 4500mAh |
重量 | 約185g | 約183g |
OPPO Reno9 Aと比較すると電池持ちはほぼ同等。リフレッシュレートの設定は違うため参考程度に。
付属アダプター以外での充電速度
付属している80Wの充電器を使うと28分でフル充電が可能とのこと。今回は本体のみしか借りていないため、手持ちの100W対応充電器で試してみると15Wほどで充電できました。電池残量を15%まで減らした状態からだと、満充電までは1時間30分かかります。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
15分 | 31% | 16% | +16% |
30分 | 48% | 33% | +17% |
45分 | 64% | 49% | +16% |
1時間 | 80% | 65% | +16% |
1時間15分 | 94% | 79% | +14% |
ColorOS 14にアップデートで「80%で充電を停止」が追加されました。80%でもバッテリーが十分持つという人は有効化しておくと良い機能。バッテリーの劣化を防げます。
リバースチャージについて
OPPOのスマホは、設定→その他の設定→OTG接続をオンにしてからでないと反応しないのですが、この端末の場合は接続するだけ充電できました。レビュー用サンプル機のためもしかしたら挙動が違うのかも。
便利な機能
基本的な使い方としては、同じColorOS 13を搭載しているOPPO Reno9 Aと変わらないが、追加機能がいくつかあります。
設定→プライバシー→「システムクローン」で別のシステムを構築できます。別のパスワードや指紋を登録することにより、ロック画面から切り替えが簡単に行える。マルチユーザーだと切り替えが必要なため、システムクローンの方が直感的に扱えて便利です。ファイルのインポートやエクスポートにも対応する。
あと「画面を見ている間は画面オン」にも対応し、無操作時でも画面を見ていれば暗くならないようにできるのも便利。それと「O1ウルトラビジョンエンジン」も追加されていたけどこれは使わなそう。
使い方については別記事でまとめているので参考に。
ColorOS 14にアップデート
ColorOS 14にアップデートするとファイルドックという機能が追加されます。ギャラリーから写真の一部を長押ししてファイルドックに保存、メモアプリを開いてファイルドロップから貼り付けという作業がドラック&ドロップで行える面白い機能です。
他にもスクリーンショットを撮るとスマートサイドバーの最近のファイルに表示され、同じようにドラック&ドロップで手軽に貼り付けもできます。
カメラ性能
アウトカメラは、約5,000万画素の広角、約3,200万画素の2倍望遠、約800万画素の超広角。インカメラは、約3,200万画素。
中央に、広角、通常、ズーム切り替え。左側にGoogleレンズ、右側にビューティーとフィルターを配置。シャッターボタンは長押しすることで最大20枚のバーストショット(連写)ができます。
ズームは、光学2倍ズームと5倍のデジタルズームにワンタップで切り替えられる。最大20倍のデジタルズームに対応し、15倍以上にした時には右上にガイド枠が表示されます。
右上のメニューから設定を開きます。撮影方法の項目にある「タップして撮影」と「手のひらを見せて撮影」や、音量ボタンでカメラを起動する「クイック起動」など使いたい機能はオンにすること。カメラモードのその他には、ステッカーやアウト/イン同時動画撮影などもあります。
夜景モードで撮影すると、明るくなるというよりはっきり表現されている。
カメラ機能
アウトカメラ | インカメラ | |
写真アスペクト比 機能 | 4:3 ● 1:1 FULL 16:9 超広角モード QRコードスキャン 高解像度 AI美化処理 | 4:3 ● 1:1 FULL 16:9 広角モード AIビューティー 手のひらを見せて撮影 ミラー自撮り |
ビデオ解像度 機能 | 4K 30FPS 1080P 600FPS 1080P 30FPS● 720P 60FPS 720P 30FPS 超広角モード 手振れ補正 ポートレート AI美化処理 | 1080P● 720P 広角モード 手振れ補正 ポートレート AIビューティー |
ズーム | 最大20倍 ・写真 ・動画 ・夜景 ・テキストスキャナー 最大10倍 ・動画 ・PRO ・タイムラプス ・アウト/イン同時動画撮影 ・ステッカー 最大5倍 ・超高解像度 最大2倍 ・ポートレート | 最大2倍 ・写真 ・動画 |
カメラモード | 夜景 ポートレート アウト/イン同時動画撮影 スローモーション タイムラプス PRO 超高解像度 パノラマ テキストスキャナー ステッカー Google Lens | 夜景 ポートレート アウト/イン同時動画撮影 タイムラプス パノラマ ステッカー |
●は初期値。
SIMのAPN設定を確認
SIMスロットは、表裏にnanoサイズが1枚ずつ計2枚入るデュアルタイプ。eSIMにも対応しています。microSDカードは非対応。
楽天モバイルは、SIMを挿入するだけで使えます。IIJmioは挿入してからアクセスポイント名を選択。povoは右上の+から追加と、SIM番号も認識してくれなかったため手動での入力が必要。SoftbankはY!mobileを選択すれば使えるようになります。
ゲームの動作確認
ゲーム管理に追加したアプリを起動すると、左上からスワイプすることでゲームツールが使えるようになります。
ポケモンGO
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)に対応しています。AR+で遊ぶ場合は、設定から有効化する必要がある。アップデートされて初期設定ではオフになったみたい。
原神
原神のグラフィックス画質は、低(デフォルト)。この設定のままなら問題なさそう。1時間のプレイでバッテリー残量は18%減少。
PUBG
グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。最高設定はHDRのウルトラ。クオリティをスムーズにすると、フレーム設定は極限の選択が可能になり最高60FPSで動作します。
有線コントローラーの接続確認
Xbox Cloud Gaming | ディアブロ イモータル | パススルー充電 | |
GameSir G8 Galileo | ColorOS 13 × ColorOS 14 ○ | ○ | 6W |
Razer Kishi V2 | ColorOS 13 × ColorOS 14 ○ | 〇 | 7W |
Backbone One | ColorOS 13 × ColorOS 14 ○ | 〇 | 11W |
Leadjoy M1C+ | ColorOS 13 × ColorOS 14 ○ | ○ | 6W |
GameSir X2 Pro-Xbox | ColorOS 13 × ColorOS 14 ○ | 〇 | 7W |
スマホを挟み込んで有線接続するゲームパッドの動作確認です。OPPOのスマホの場合、設定→その他の設定→OTG接続をオンにしないと認識しないはずですが、この端末では操作説に認識します。(レビュー用のサンプル機のせいか??)
全てコントローラーとして認識するものの、Xbox Cloud Gamingでは十字キーや左スティックなど反応がなく正常に動作しなかった。ディアブロ イモータルでは問題なく遊べたので、とてもレアなケース。
【追記】ColorOS 14にアップデートすることでXbox Cloud Gamingも正常に動作しました。
パススルー充電は、付属のではなく100W充電器で試しています。
まとめ
丸みを帯びたエッジディスプレイは、没入感が高いメリットがあるものの少し扱いにくいデザインになる。これをデメリットとしてとらえなければ、OPPO Renoシリーズの中ではパフォーマンスは良いです。ただし定価は割高のため、安く購入できるなら。
ColorOS 14のアップデートが来ました。80%で充電を停止やファイルドックなどが追加されより便利になります。
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