「POCO F4 GT」レビュー!3つのデメリットと購入メリット

Xiaomiのハイエンドスマホ「POCO F4 GT」のレビューです。ゲーミングブランドのBlack Sharkシリーズと同じLR物理ボタンを搭載し、デザインも特徴的。

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スペック

カラーステルスブラック
ナイトシルバー
サイバーイエロー
OSAndroid 12 ベースの MIUI 13 for POCO
CPU
GPU
Snapdragon 8 Gen 1
Adreno 730
RAM+ROM8 GB + 128 GB
12 GB + 256 GB(Amazon)
サイズ高さ:162.5mm
幅:76.7mm
厚さ:8.5mm
重量210g
ディスプレイ6.67インチ有機EL(AMOLED)フラットディスプレイ
リフレッシュレート:最大120Hz
タッチサンプリングレート:最大480Hz
解像度:2400×1080、FHD+
Corning Gorilla Glass Victus
アウトカメラメイン:6400万画素
超広角:800万画素
マクロ:200万画素
インカメラ2000万画素
スピーカー左右対称のクアッドスピーカー
バッテリー4700mAh(デュアルバッテリー)
120W急速充電対応
SIMスロットnanoSIM×2
microSDカード非対応
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac/ax
Wi-Fi 6E(2.4 GHz/5 GHz/6 GHz)
BluetoothBluetooth 5.2
防水レベル非公表
付属品ACアダプタ(試供品)
USB Type-C ケーブル(試供品)
SIM取り出しツール(試供品)
保護ケース(試供品)
クイックスタートガイド
保証に関するお知らせ
USB Type-C to 3.5 mm イヤホンアダプタ(試供品)

外観レビュー

中央パンチホール型の6.67インチ有機EL(AMOLED)フラットディスプレイ。リフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート480Hzに対応する。

背面は、サイバーイエローというカラーで特徴的なデザイン。シンプルな方が良ければ、ステルスブラックとナイトシルバーもある。

カメラレンズ付近にLEDライトを搭載。着信や通知時のカラーカスタマイズにも対応する。フラッシュライトは稲妻デザインなのも特徴。

左側面に、SIMスロット、音量調節ボタン、マイク穴。

右側面の上下に、出し入れ可能なLR物理ボタン(ポップアップトリガー)、中央に指紋センサーを内蔵した電源ボタン。

ポップアップトリガーは、スライドスイッチを内側にすると持ち上がる仕組み。ゲーム時以外にも、2回押しと長押しにそれぞれ機能を割り当てることもできる。

上部に、スピーカー、マイク穴、IRブラスタ。画面保護フィルムも張り付け済み。音響性能は、独立したデュアルツイーターとデュアルウーファーを搭載したクアッドスピーカーというのも特徴。

下部に、マイク穴、USBType-C、スピーカー。

付属品は、SIM取り出しツール、USB Type-C to 3.5 mm イヤホンアダプタ、L字のUSB Type-C ケーブル、120WのACアダプタ、ソフトタイプのクリア保護ケース、保証に関するお知らせ、クイックスタートガイド。

ベンチマーク

機種
プロセッサー
POCO F4 GT
Snapdragon 8 Gen 1
Black Shark 5 Pro
Snapdragon 8 Gen 1
Black Shark 5
Snapdragon 870
Geekbench 5シングル:1240
マルチ:3587
シングル:1231
マルチ:3708
シングル:954
マルチ:3067
3DMark
Wild Life Extreme
256925831268
PCMark
for Android Benchmark
130051204815209

Black Shark シリーズとのベンチマーク比較や、AnTuTu Benchmarkを連続で計測した結果など別記事でまとめてあるので参考に。

バッテリーテスト

PCMark の Work 3.0 battery life でバッテリー駆動時間を計測。リフレッシュレート設定はデフォルト(自動)で、10時間27分という結果になった。バッテリー残量20%までは8時間49分ほど。

急速充電の速度計測

120Wの急速充電に対応。バッテリー残量15%からどれくらいで充電できるか計測しました。

充電時間電池残量回復量回復差
開始時15%0%0%
5分49%34%+34%
10分67%52%+18%
15分83%68%+16%
20分99%84%+16%

充電速度はかなり快適。これより速く充電する「充電速度ブースト」の機能もあり、デバイスの安全性を確保しながら充電速度を優先するとのこと。そのままでも十分速いため正直言って必要ないかも。

「最適化された充電」にも対応しています。これは、バッテリーの経年劣化を遅らせるために、ユーザーの充電習慣を学習し不要な連続充電を減らしてくれる機能。

リバースチャージ対応

POCO F4 GT 本体を、モバイルバッテリーのように使えるリバースチャージにも対応。他のスマホやワイヤレスイヤホンの充電にも使えます。

ゲーム機能

ゲーム中に上部から内側にスワイプすることで、アシスタントツールを使うことができます。

ポップアップトリガーは、単発か連続(押す離す)の簡単な操作の割り当てしかなく、カスタマイズ性が低いのは残念なところ。

ゲーム機能については、別記事で詳しくまとめてあるので参考に。

初期設定や使い方

OSは「Android 12 ベースの MIUI 13 for POCO」で、XiaomiのMIUIにカスタマイズされています。機能は多くどこに何があるかわからなくなるほどですが慣れると便利に使える。「POCO F4 GT」の特徴的な機能としては、LEDライトとポップアップトリガー。

設定→特別な機能→LEDライトで、着信や通知があると背面にあるLEDを光らせることができ、色のカスタマイズにも対応する。

設定→特別な機能→ポップアップトリガーでで、スライドスイッチ操作時の効果音や、物理ボタンを押したときのカラーアニメーションの色を変えたりできます。ゲーム中以外の時には、2回押しと長押しに機能の割り当てにも対応する。

その他の初期設定や使い方など、別記事で詳しくまとめてあるので参考に。

カメラ性能

  • 6400万画素のメインカメラ
  • 800万画素の超広角カメラ
  • 200万画素のマクロカメラ

3眼のアウトカメラに、インカメラは2000万画素。

画角フレームの下側にある左側の点をタップすると超広角に切り替え。上部のAIを有効にすると、認識したものによってアイコンが代わる。

超広角とは反対側にある右点をタップすると2倍ズーム。長押しもしくはもう一度タップするとスライダーが表示され、最大10倍までのズームに対応する。2本指のピンチイン・ピンチアウトでも可。

右上「≡」からメニューを開くと、設定やマクロの切り替えがあり、カメラモードを右にスライドしていくと「もっと見る」たくさん格納されています。グレーに表示されていないものは事前にダウンロードしておくこと。

ムービー効果の「マジックズーム」「タイムフリーズ」、クローンの「フリーズフレーム」など面白い機能を標準搭載。Xiaomi公式Twitterで動画を確認できます。

夜景モードも明るくきれいに撮れています。

カメラ設定のカスタマイズから、配置や色、シャッター音などのも変更できる。

Black Shark 5 では、ポップアップトリガーをシャッターボタンのように使える仕様。デジカメのような感覚で撮影できるのだが、「POCO F4 GT」の設定にはなく対応していない。

カメラ機能

アウトカメラインカメラ
写真画質高 ●
標準
高 ●
標準
フレーム1:1
3:4 ●
9:16
Full
1:1
3:4 ●
9:16
Full
写真機能広角
最大10倍ズーム
HDR
AI
ビューティ
フィルター
Googleレンズ
ムービーフレーム
グリッド線を表示
マクロ
チルトシフト
タイムドバースト
HDR
ビューティ(美肌、小顔、大きな目、肌の色、鼻、あご、唇、髪の毛のライン、メイク)
フィルター
ムービーフレーム
手のひらシャッター
グリッド線を表示
タイムドバースト
ミラーフロントカメラ
ビデオ720P 30FPS
1080P 30FPS ●
1080P 60FPS
4K 30FPS
4K 60FPS
720P 30FPS
1080P 30FPS ●
1080P 60FPS
ビデオ機能広角
最大6倍ズーム
スーパー手振れ補正
ムービーフィルター
ビューティ
ムービーフレーム
グリッド線を表示
マクロ
ムービーフィルター
ビューティ
ボケ
ムービーフレーム
グリッド線を表示
ショートビデオ720P 30FPS ●
1080P 30FPS
広角
最大6倍ズーム
速度変更5段階
ビューティ
フィルター
万華鏡
グリッド線を表示
720P 30FPS ●
1080P 30FPS
速度変更5段階
ビューティ(美肌、小顔、大きな目)
フィルター
万華鏡
グリッド線を表示
スローモーション720P 120FPS ●
720P 240FPS
720P 960FPS
1080P 120FPS
最大3倍ズーム
グリッド線を表示
グリッド線を表示
タイムラプス720P 30FPS
1080P 30FPS ●
4K 30FPS
広角
最大6倍ズーム
中央重点
平均測光
スポット測光
ムービーフィルター
速度4×~1800×
時間∞~240
ムービーフレーム
グリッド線を表示
720P 30FPS
1080P 30FPS ●
ムービーフィルター
速度4×~1800×
時間∞~240
ムービーフレーム
グリッド線を表示
その他
撮影モード
プロ
ポートレート
夜景
64M
パノラマ(縦・横対応)
ドキュメント
Vlog
ムービー効果
長時間露光
デュアルビデオ
クローン
ポートレート
夜景
パノラマ
デュアルビデオ

●は初期値。

SIMの設定確認

表と裏にnanoサイズのSIMが2枚入るDSDV対応SIMスロット。eSIMやmicroSDカードには非対応。楽天モバイルや格安SIMを試してみました。

すべてのキャリア回線でデータ通信の確認済み。APN設定は、楽天モバイルとpovoはあらかじめ入っていました。OCNモバイルONEは新コースのプライベートIPアドレスは設定が必要。LINEMOはY!mobileのAPNでも動作します。

ゲームの動作確認

ゲームアシスタントツールを使うには、セキュリティのゲームターボからアプリを追加。もしくは、設定→特別な機能→サイドバー→ゲームにてアプリを追加する。

ポケモンGO

Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)に対応しているため、AR+機能が使える。

ポケモンGOをデュアルアプリで複製し、違うアカウントでの同時ログインが可能。画面分割もしくはフローティング表示で同時に遊ぶこともできます。

原神

グラフィックス画質は、中(デフォルト)。変更せずに30分プレイしてみたところ、13%のバッテリーを消費。最高設定にし60FPSにすると、30分で20%も消費した。バイパス充電には対応していないため、負荷のかかる設定にした場合は、外付けの冷却クーラーがあった方がよさそう。

PUBG

グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。そのままプレイしていると60FPSぐらいまで上がらないみたい。ただ、ゲームアシスタントから設定を開き、何かを選択(選択しただけ)すると、なぜか80FPS以上に改善された。なんか最適化がされていないような感じ。

3つのデメリットと購入メリット

  • 負荷をかけたときの発熱は気になる
  • ゲーム機能が物足りない
  • ポップアップトリガーの設定が少ない

デメリットを把握したうえで購入するなら悪くないです。ゲーム機能についてはあまり期待しすぎないこと。

1負荷をかけたときの発熱は気になる

Snapdragon 8 Gen 1 は高性能という反面に、負荷をかけたときに熱を持ちやすいという問題がある。そこそこの設定で遊ぶか、外付けの冷却クーラーを使うかしたいところ。

2ゲーム機能が物足りない

ゲーミングスマホを使ったことがある人からすると、搭載している機能は少なく不満が出るレベル。バッテリーには充電しないで給電するバイパス充電、さかのぼって録画できる機能、決まった動作を繰り返してくれるマクロなど、搭載していないのは残念。

3ポップアップトリガーの設定が少ない

同じポップアップトリガーを搭載しているBlack Shark 5と比較してしまうと、設定できる項目が少ない。単一操作か、押す放すの連続操作のみしか割り当てられないのは把握しておきたいところ。

購入メリット

  • 少ない予算でも高性能スマホ
  • 左右対称クアッドスピーカー
  • あまり見ないイエローカラー

デメリットはあるけれど、性能は良く価格が高くないのは魅力。動作は快適でサクサク動くし、左右対称クアッドスピーカーで音楽や動画コンテンツを楽しみたい人に向いている。カメラ機能も面白いため、ゲーム重視ではなく普段使いの方が充実しそう。それに、サイバーイエローという特徴的なカラーにも惹かれてしまう。見た目で気に入るかというのも重要な要素だ。

購入先

Amazonで販売しているのは、12 GB + 256 GB。楽天市場では、8 GB + 128 GBモデルになり、1万円引きのセールをやることがあります。

POCO F4 GT 格安スマホセット

他社からの乗り換えが激安

安く購入できるならゲーム機能は重視しなくてもよいかも。

乗り換え予定があるなら格安スマホセットも検討してみること。MNP限定特価で45,980円というのおかしいほどの価格設定になっている。期間があるためリンク先より確認してください。

まとめ

性能は良いけれどゲーム機能は少し物足りない。ゲーム専用機として購入を検討しているなら、他のゲーミングスマホを購入したほうが無難。普段使い使いとして、デザインが気に入ったり、安く購入できるのであれば満足度は高くなると思う。

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