USB Type-Cで接続する有線コントローラー「ROG Tessen Mobile Controller」のレビューです。発売日は2024年5月31日、ASUS Storeでは「ROG Tessen GU200A」と表記されています。
※サンプル製品のため仕様が異なる場合もあります。記事内リンクにはアフェリエイト広告も含みます。
ROG Tessen Mobile Controller
ROG Tessenの名前の由来は、折りたためる『鉄扇』からとのこと。長さ最大178 mm、厚さ最大 14.5 mmのスマホに対応し、ほとんどのスマホでケースをつけたまま装着できます。一般的なスマホの場合には、ハンドヘルドゲーム機のような見た目に。ROG Phoneシリーズの場合はUSB Type-Cがセンターではないため少し上に配置される。Xbox Cloud Gamingを遊ぶのに快適で、Androidアプリでは以下のゲームなどが対応しています。
- Street Fighter IV CE
- T3 Arena
- Rocket League Sideswipe
- Diablo Immortal
- Tower of Fantasy
ROG Phone 8 シリーズならば、対応していないゲームでもGame Genieのキーマッピングを設定すると操作できるようになります。
- ROG Tessen 発売日は2024年5月31日
価格:16,920円
外観チェック
重さは約136gのモバイルコントローラー。折りたたむとコンパクトになり、省スペースで持ち運べる。
左側にアナログスティック(高さ16.6mm)、方向キー、オプションボタン、ホームボタン。右側にABXYボタン、アナログスティック(高さ18mm)、ROGボタン、メニューボタン。グリップ部分は、よく見るとROGロゴが無数に並んでいます。
左の内側には、ゴム製のサポートパッドをはめ込む穴がある。前側の突起部分は広くしっかりスマホをホールドしてくれるのだが、明るさセンサーを塞いでしまう機種もあるため、ケース付きで装着した方が良さそう。右側にUSB Type-C。
上部に、L1/R1バンパーとL2/R2トリガーボタン。背面にM1/M2背面パドル。中央にはGLHF/206のエンブレムがあり、全てのROGゲーマーに「Good Luck,Have Fun」の願いを込め、206はROGのブランド設立2006年2月(20/6)を表しています。
ROG Phone 8 シリーズを装着すると、カメラユニットの重さもあり重心が上になるのが少し気になる。右側のグリップ下にはUSB Type-Cも搭載し、18Wのパススルー充電が可能。側面から下部にかけてライティングにも対応します。
付属品は、冊子類と、ゴム製サポートパッドが左側に付けるL-1~L-4のサイズが異なるものとType-C側のR-1が1つ、中央にはめる薄型ラバーパッド。ラバーパッドは厚めのものがあらかじめ付いていました。
スリープモード対応
操作しないまま5分間経過すると、スマートフォンのバッテリー消費を抑えるためにコントローラーは自動的にLEDを消灯し、スリープモードに移行します。
スリープモード中にABXYボタン、方向キー(Dパッド)、L1/L2バンパーなどのデジタル入力ボタンを押すことでスリープもーどを解除することができます。ただし、L2/R2トリガーなどのアナログ入力ボタン、左右アナログスティックではスリープモードの解除はされません。
Armoury Crateアプリ
Armoury Crateアプリのインストールは、クイックスタートガイドにあるQRコードから。アプリを起動したらデバイス設定にある接続済みのROG Tessenを選択すると、ボタンのリマップやLEDライトのカスタマイズができます。
※発売前のサンプル機でテストしているため製品版とは違う可能性はあります。
切り替えたいボタンをタップすると割り当てられるキーが表示されます。例えば、AボタンをBボタンにするなどレイアウトの変更にも対応する。
ROGボタンは4つの機能から選択。
- 背面パドルの割り当て
- Armoury Crateを起動
- スクリーンショット/録画
- 証明エフェクト切り替え
背面パドルの割り当て
ROGボタンと背面パドルM1/M2のどちらかを同時に押す→LEDが青く点滅→割り当てたいボタンを押すとボタンのリマップができます。
Armoury Crateを起動
インストールしたArmoury Crateアプリを起動します。ROG Phoneシリーズに初期搭載されているArmoury Crateのことではない。
スクリーンショット/録画
- 短押しでスクリーンショット
- 2秒長押しで録画開始
- 録画中に2秒長押しで録画終了
証明エフェクトの切り替え
押すたびにLEDライトの光り方を変えられます。
背面パドルは、初期設定でM1にBボタン、M2にAボタンが割り当てられていました。無効にすることはできるけれど、今のところM1/M2に割り当てることはできなようです。これはアップデートで改善されるかも。
トップに、L1/R1バンパーとL2/R2トリガーボタンの割り当て。一番下のリセットで初期化もできます。
LEDライトは、初期設定でレインボー。他にもいくつかの照明エフェクトが用意されていました。オフという項目はなく輝度を0にすることで対応できます。
- 常時点灯
- ゆっくり点滅
- カラーサイクル
- すばやく点滅
- レインボー
- コメット
- 流れる点滅
ROG Phone 8 シリーズの場合
ROG Phone 8 Proを接続してみたところ、AniMe Visionの下にシステムライトが追加されてました。Armoury Crateアプリをインストールしてもここから操作するようで、より詳細なカスタマイズが可能になっています。
※ボタンのリマップについてはアプリのインストールが必要。
Game Genieのキーマッピング
Game Genieのキーマッピング機能を使えば、原神などコントローラーに対応していないゲームでも操作できるようになる。問題の起こりやすい視点の切り替えも快適でした。スティックボタンはL3/R3ではなく、LJ/RJと表示されています。ボタンのリマップでM1/M2ボタンの割り当てがなかったため、背面パドルのキーマッピング設定はできなかった。
スマホの対応状況
動作確認 | 純正ケース装着時 | パススルー充電 | |
ROG Phone 6 | 〇 | 〇 | 15W |
Black Shark 5 | ○ 明るさ× | ○ | 13W |
POCO F4 GT | ○ | ○ | 17W |
Google Pixel 6a | ○ | ー | 20W |
moto g52j 5G | ○ 明るさ× | ○ | × |
Mi 11 Lite 5G | ○ | ○ | 9W コードをつなげた状態で接続 |
Redmi 9T | ○ 明るさ× | ー | × |
Redmi Note 10 Pro | ○ 明るさ× | ー | 11W |
Redmi Note 9S | ○ 明るさ× | ー | 11W |
OPPO Reno5 A | ○ OTG接続 明るさ× | ○ | 4W コードをつなげた状態で接続 |
OPPO A5 2020 | ○ OTG接続 明るさ× | ○ | × |
ROG Phone 8 Pro以外での動作確認をしました。ケースなしで接続すると明るさの感知センサーを塞いでしまい明るさの自動調整が効かなくなる機種もあります。純正のスマホケースを装着した状態であれば、厚みが変わるためほぼ機能してくれそうです。
パススルー充電は18Wに対応。手持ちのワットモニターで計測してみたところ、ROG Phone 8 Proで20Wを表示した。それを参考にすると電力が弱くなるものが多かった。一部の機種は、コードをつなげた状態からスマホを接続しないと充電できないのもあります。
ROG Phone 6について、標準搭載しているArmoury Crateには認識せず、Game Genieのキーマッピングにも非対応でした。
まとめ
対応している長さと幅は広く、ほとんどのスマホに対応するサイズ。機種によっては明るさセンサーを塞いでしまうため、ケースをつけたまま装着するのが良さそうだ。ボタンなどの操作感は良く、ROG Phone 8 シリーズならキーマッピングで対応していないゲームも遊べます。
- ROG Tessen
発売日は2024年5月31日
価格:16,920円
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