AIによる自動フレーム生成技術「DLSS 3」に対応したNVIDIA GeForce RTX 40 シリーズ搭載PCで、サイバーパンク2077のベンチマークテストをしました。オンオフを比較すると明らか向上している。
サイバーパンク2077推奨スペック
レイ トレーシング ON | |||
---|---|---|---|
PC スペック | RT 最低 | RT 最高 | RT ウルトラ |
解像度 | 1080p | 1440p | 2160p |
グラフィック設定 | RT 中 | RT ウルトラ | RT ウルトラ |
GPU | RTX 2060 | RTX 3070 | RTX 3080 |
CPU |
Intel Core i7-4790 AMD Ryzen 3 3200G |
Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 |
Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 |
RAM | 16 GB | 16 GB | 16 GB |
VRAM | 6 GB | 8 GB | 10 GB |
OS / ストレージ |
64 ビット Windows 10 70 GB SSD |
64 ビット Windows 10 70 GB SSD |
64 ビット Windows 10 70 GB SSD |
CYBERPUNK 2077に記載している推奨スペック表から、レイトレーシングONの部分だけで表示しました。満足のいくグラフィック体験をしたいなら、それなりのPCスペックが必要になる。この表にはRTX 40 シリーズは含まれていませんが、ノートPC用のRTX 4060 Laptop GPUでもRTウルトラのグラフィック設定にして問題なさそうな感じです。
DLSS 3について
DLSS 3は、3つのソフトウェアコンポーネント(DLSS超解像度、DLSSフレーム生成、NVIDIA Reflex)と、3つのハードウェアコンポーネント(第4世代 Tensor コア、光学フローアクセラレータ、NVIDIA AI スーパーコンピューター)から成り立っているリアルタイムグラフィックス技術のこと。
AI技術を組み合わることで、高いFPSを維持したまま映像を滑らかにし遅延も大幅に下げてくれます。これはGeForce RTX 40 シリーズGPUから適用された新技術。フルレイトレーシングなど最高品質の視覚効果を利用するゲームで特に効果を発揮するため、サイバーパンク2077も存分に楽しめる。
今までとは比較にならにないほど性能が飛躍的に向上しています。動画の最後には、DLSS 3を有効にしてゲームをプレイしたNVIDIA社員は「これこそ最高のゲーミング体験であると自負しています。」というコメントがあるほど。
検証に使用したパソコン
検証に使用したのは、GeForce RTX 4060 Laptop GPU(VRAM 8GB)を搭載した「ROG Flow Z13 GZ301VV」と、それに外付けでGeForce RTX 4090 Laptop GPU(VRAM 16GB)を拡張できる「ROG XG Mobile GC33Y」です。
- CPU:Core i9-13900H
- メモリ:16GB
- ディスプレイ:2560×1600(165Hz)
ベンチマーク計測方法
- レイトレーシング:ウルトラ
- DLSS Super Resolution:自動
- 解像度:2560×1600
これらの設定を維持したまま、ベンチマークを実行。DLSS 3の設定であるDLSS Frame Generationをオンオフで比較しました。RTX 4060 Laptopの動作時は、GPUモードをUltimateとスタンダードで計測。ファンモードはTurbo。
DLSS 3 オンオフ比較
DLSS Frame Generationをオンにするだけで、RTX 4060 LaptopとRTX 4090 Laptopともに大幅に上昇している。これだけ数値が違うと効果がわかりやすい。
RTX 4060 Laptop GPUの最適設定
RTX 4060 Laptop GPUではもう少しあげたかったので、DLSS 3の設定であるDLSS Frame Generationをオンにしたまま、他を変えて最適な設定はどれか見つけてみました。すると、レイトレーシング:低にしたり解像度を落とすより、DLSS品質のDLSS Super Resolutionを自動からウルトラパフォーマンスに変えることで大きく改善した。薄型タブレットPCでもここまで出せるというのはすごい。
レイ トレーシング: オーバードライブ モード
サイバーパンク2077は、4月11日にPath tracing(パス トレーシング)を備えたアップデートが予定されている。フルレイトレーシングとも呼ばれ、よりリアルな描写が可能になるようです。
『Cyberpunk 2077』のレイ トレーシング: オーバードライブ モードは、完全なレイ トレーシングの未来を垣間見るものです。完全なレイ トレーシングにより、実質的にすべての光源が物理的に正しいソフト シャドウを投影するようになりました。
‘Cyberpunk 2077’ Brings Beautiful Path-Traced Visuals to GDC
今までオフラインの技術ではあったけれど、GeForce RTX 40 シリーズと DLSS 3 が利用可能になったことで、リアルタイムグラフィックスでの導入が実現されたという。
【追記】ポータブルゲーミングPCの「ROG ALLY」に「ROG XG Mobile GC33Y」を接続してレイトレーシング・オーバードライブ試してみました。
まとめ
DLSS 3を適用することにより、フレームレートが飛躍的に向上することが分かりました。RTX 4060 Laptop GPUを搭載した薄型タブレットPC「ROG Flow Z13 GZ301VV」でも、高解像度2560×1600のままレイトレーシングオンで楽しめるのはすごい。オーバードライブモードが実装されるとどうなるのかも気になるところです。
F1 22ではあまり良い結果は出なかった。
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