スマホを挟み込んで有線接続するコントローラー(ゲームパッド)「Razer Kishi V2」のレビューです。Bluetooth接続ではないため、電源不要でスマホをゲーム機に変えてくれる。
※この製品は自ら購入したものをレビューしています。記事内にはアフェリエイトリンクも含みます。
Razer Kishi V2
Razer Kishi V2は、USB Type-Cを搭載したスマホ用の拡張コントローラー。電源不要の有線接続となり、充電しながら遊べるパススルー充電にも対応している。ただしすべてのスマホに対応しているわけではないようで、検証した対応状況を参考に。
スマホの対応状況
動作確認 | 純正ケース装着時 | パススルー充電 | |
REDMAGIC 9 Pro | 〇 | 〇 | 〇11W |
ROG Phone 8 | 〇 | △不安定 | 〇12W コードを挿した状態から接続 |
ROG Phone 7 | ○ | ○ | ○ |
Zenfone 10 | ○ | ○ | ○ |
ROG Phone 6 | ○ | ○ | ○ |
Black Shark 5 | ○ | ○硬め | ○ |
POCO F4 GT | ○ | ○ | ○ |
Google Pixel 6a | ○ | ー | ○ |
moto g64 5G | ○ | ○ | ○7W |
moto g24 | 〇 | 〇 | × |
moto g52j 5G | ○ | ○ | × |
Mi 11 Lite 5G | ○ | ○ | △ 後から接続すると 操作不能になる |
Redmi Note 10T | ○ | ○ | ○ |
Redmi Note 11 | ○ | ー | × |
Redmi 9T | ○ | ー | × |
Redmi Note 10 Pro | ○ | ー | ○ |
Redmi Note 9S | ○ | ー | ○ |
OPPO Reno9 A | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO Reno7 A | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO Reno5 A | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO A54 5G | ○ OTG接続 | ○ | ○ |
OPPO Reno3 A | ○ OTG接続 | ○ | × |
OPPO A73 | ○ OTG接続 | ○ | × |
OPPO A5 2020 | ○ OTG接続 | ○ | × |
AQUOS sense6 | ○ | ー | ○ |
arrows We | ○ | ー | ○ |
動作確認と、純正のスマホケースをしたまま、パススルー充電をしながら使えるかを検証しています。動作はすべての端末で確認できました。OPPO製品については、スマホの設定→その他の設定→OTG接続をオンにしないと反応しないので注意。
ラバークッションを外してあげると、すべての端末で純正ケースのまま装着できました。Redmiシリーズの純正ケースには、端子カバーがついているため未確認。カバー部分の切り取るか、違うケースなら使えそうな気はします。
パススルー充電については対応していない機種もあり、Mi 11 Lite 5Gでは充電端子を先につないだ状態から接続すると反応してくれます。
iPhoneの接続にも対応
USB Type-Cを搭載したiPhone 15 Proを接続して動作確認をしている動画を見つけました。これによると問題なく動作しているようです。iPhone 14以前のLightning接続用は別製品になるため間違えないように。
外観チェック
サイズは、92.2 mm x 180.7 mm x 33.9 mm。重さは、123 gと軽量タイプ。右側のUSB Type-Cにスマホを挿し挟み込んでゲーム機のような見た目になるコントローラー。ここでセットしているのは、高さ162.5 mmのPOCO F4 GTです。
背面にはボタンなどはなくシンプルで、持ち手の部分は凹凸があるグリップ設計。延ばしてスマホを取り付けると、中にあるアームにRazerのトリプルヘッド・スネークのロゴがあった。
低めのジョイスティックに、ボタン類はカチッとしっかり押した感のあるタイプ。左側に、オプションボタンと共有ボタン。右側には、Razer Nexus(アプリ)ボタンとメニューボタンが配置され、スピーカー用のスリットも空いている。下側にはパススルー充電用のUSB Type-Cを搭載。
上部に3つずつボタンが配置。M1/M2は専用アプリからボタンの割り当てを変更できる。L1/L2は柔らかいため誤操作を起こしそう。個人的にはトリガーボタンは堅めで反発が強いのが好き。
付属品は、薄型のラバークッション、説明書、ステッカー。ラバークッションは取り付けるスマホのサイズによって交換する。
あらかじめ付いているラバークッションは厚みがあるタイプ。スマホケースを外して使うなら、このままでほとんど収まると思う。ケースを装着したまま使いたいなら、ラバークッションを外すとしっかり接続できます。付属している薄型のラバークッションでもUSB Type-Cの接続部分に厚みができてしまうため、ケース付きでは反応しない。
専用アプリ「Razer Nexus」
Razer Kishi V2は、専用アプリ「Razer Nexus」に対応。公式サイトにAndroidとiPhone用のアプリストアリンクがあります。
Razer Kishi V2を接続している場合には常にNexusアプリを起動するの選択。他のアプリ上に表示の許可。通知の許可。使用状況へのアクセス許可。これらを行って初期設定が完了。
ホーム画面にアプリが表示されていない場合には、インストール済みのアプリからカーソルを合わせてXボタンでお気に入り登録をする。メニューボタンを押すとアプリ設定が開きます。
ランチャにあるXbox Cloud Gamingをオンにするとホーム画面にXboxのゲームが表示される。これはアプリとは別でブラウザで立ち上げるようです。ライブストリーミングは、Facebook LiveとYouTubeに対応している。
ボタンのリマップでは、M1/M2のボタンを任意のボタンが反応するように切り替えられます。Nexusボタンは、ホームボタンにするとホームに戻ったり、Xbox Cloud Gamingのゲーム起動時にはXboxボタンのとして使える。
仮想コントローラー
アプリにカーソルを合わせてYボタンを押すと仮想コントローラーを使えるようになります。アイコンの右上に十字キーが付く。
上部に緑枠で黒の半円オーバーレイが表示されるのでタップして設定を開く。
仮想コントロールの必要なものをタップし、移動して調整。ボタンは、ジョイスティックを押し込んだ時のL3/R3、オプションボタン、メニューボタンも配置できる。十字キーは個別のキー配置には対応していないため、キャラ交換に割り当てた。微妙にずれていると反応しないため、調整しながら動かすと良いです。スマートキャストは設定したボタンを押しながら右ジョイスティックで視点を変えられる機能で、ジョイスティックを放すと元に戻る。
右アナログスティックの円の左側に設定があり、それをタップするとXY軸の反転や感度の調整にも対応する。
仮想コントローラーの設定には、オーバーレイの表示/非表示、ボタンの不透明度の調整ができる。
すべてのボタンを使っても完全に対応させることは難しいので、タッチ操作と併用しながら遊ぶようになります。
上位モデルは振動とオーディオ対応
上位モデル「Razer Kishi V2 Pro」もあり、HyperSense 触覚振動機能と3.5mm オーディオポートを搭載している。見た目はほぼ同じですが、スピーカースリットが左側にもあり、重さは138 gと15gほど重たくなった。価格は19,880円、「Razer Kishi V2」の14,580円と比較すると5,300円ほど高い。どうしても有線イヤホンを使いたいなら上位モデルになる。
まとめ
パススルー充電に対応していないスマホもあったけれど、動作は問題なさそうでした。ラバークッションを外すことでケース付きでも接続できるというのも使い勝手がいい。価格は安くはないけれど、コントローラー非対応のゲームでも仮想コントローラーで遊べるというのも魅力。
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