スティック(USBメモリ)型の外付けSSD比較!実際の速度とゲームのロード時間を検証

USBメモリのようなスティック型SSDを5メーカー比較してみました。microSDカードと自作のSSDも併せて、実際のデータ転送速度とゲームのロード時間を計測しています。

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スティック(USBメモリ)型SSD

  • バッファロー SSD-PUT250U3-BKC:購入時価格 3,285円
  • サンワダイレクト 600-USSD256GS:購入時価格 3,980円
  • アイ・オー・データ SSPE-USC250:購入時価格 4,202円
  • エレコム ESD-EMB0250GBK:購入時価格 4,534円
  • トランセンド TS256GESD310C:購入時価格 5,480円

用意したのはすべて容量は250GB、価格が安いものをピックアップしたため、あくまでも参考値としてください。

検証方法

CrystalDiskMarkで実際のデータ転送速度を計測。ゲームのロード時間をFORSPOKENのゲーム内ベンチマークで計測。シーン毎にバラつきがあるため2回ずつ計測して平均時間を出します。検証に使用したパソコンはROG Zephyrus M16 GU604VY。5つのスティック(USBメモリ)型SSDの他に、microSDカードと自作した外付けSSDも比較してみました。

FORSPOKENのベンチマークテストでは、7つのシーンでロード時間を計測しています。

ROG Zephyrus M16 GU604VY

ROG Zephyrus M16 GU604VYは、16インチでも持ち運びやすいサイズ感の超高性能ゲーミングノートPC。内臓SSDは、2TB (PCI Express 4.0 x4接続)。データ転送速度は、最大読み込み6981.57MB/s、最大書き込み5186.34MB/sと快適。

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合計: 012.989sec

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合計: 013.448sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、13.2185秒。この数値が基準値となり、近いほど遅延が少ないということになる。

バッファロー SSD-PUT250U3-BKC

実質の容量は、233GB。USB部分はスライド式の収納するタイプで、通信時には白いLEDインジケーターが点滅します。仕様上の読み込み速度は430MB/s以上、書き込み速度は400MB/s以上となっているため、実測値は規格通り。大きい容量を書き込むと本体下側が熱くなるようです。

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合計: 057.571sec

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合計: 057.670sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、57.6205秒。

【Amazon.co.jp限定】の型番:SSD-PUT250U3-B/N もあります。「【Amazon限定】簡易包装箱でお届けします。」と記載あり。

サンワダイレクト 600-USSD256GS

実質の容量は、238GB。USB部分はスライド式で収納するタイプ。仕様上の最大読み込み速度は600MB/s、最大書き込み速度は500MB/s。規格に近い速度は出ていますが、継続して書き込みをしていると発熱により速度が落ちてしまうようです。ゲームデータの移動はmicroSDカードよりも時間がかかりました。

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合計: 113.141sec

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合計: 112.338sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、112.7395秒。

アイ・オー・データ SSPE-USC250

実質の容量は、233GB。スライド式で、USB Type-A と USB Type-C を両方搭載している。Type-Cの方は、他の端子と干渉しないようにずれた配置になっているのが特徴。仕様上の最大読み込み速度は530MB/s、最大書き込み速度は450MB/s。規格以上の速度が出ていました。今回の中では一番大きいサイズ、そのせいもあるのか発熱は抑えられているようです。

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合計: 042.762sec

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合計: 046.570sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、44.666秒。

エレコム ESD-EMB0250GBK

実質の容量は、233GB。USB部分はスライド式で収納するタイプ。仕様上の最大読み込み速度は1000MB/s、最大書き込み速度は700MB/s。規格以上の速度が出ていました。コンパクトサイズでありながら発熱はしにくく、検証した中では一番安定して速度が出るようです。

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合計: 027.721sec

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合計: 028.175sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、27.948秒。

トランセンド TS256GESD310C

実質の容量は、238GB。キャップ式で、USB Type-A と USB Type-C を両方搭載しているタイプ。仕様上の最大読み込み速度は1050MB/s、最大書き込み速度は900MB/s。規格以上の速度が出ていました。検証した中では一番小さく速度も快適。しかし小型であるせいか、発熱での速度低下がみられました。

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合計: 026.518sec

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合計: 026.611sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、26.5645秒。

microSDカード(UHS-I)

ROG Zephyrus M16 GU604VYは、UHS-II規格に対応していますが、所持していないためUHS-Iにて計測。使用したのはROG ALLYの時に検証で使った512GB JNH Promateです。ROG ALLYの時は快適でしたが、このテストでは遅かった。

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合計: 283.606sec

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合計: 285.217sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、284.4115秒。

ROG Strix Arion

Seagate FireCuda 520の1TBを入れて自作したROG Strix Arionです。USBがGen2のためSSDの本来のスピードは出せていませんが、それでも快適に使えています。ただしスティック型SSDと比較すると割高になる。SSDが余っているならケースを購入するのも良いと思います。

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合計: 025.389sec

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合計: 025.963sec

FORSPOKENの合計ローディングタイムを平均すると、25.676秒。

速度比較一覧

FORSPOKEN
ローディングタイム
最大読み込み速度
最大書き込み速度
実測値購入時価格
内蔵ストレージ13秒6981
5186
バッファロー
SSD-PUT250U3-BKC
57秒430
400
463
418
3,285円
サンワダイレクト
600-USSD256GS
112秒600
500
504
480
3,980円
アイ・オー・データ
SSPE-USC250
44秒530
450
567
514
4,202円
エレコム
ESD-EMB0250GBK
27秒1000
700
1037
936
4,534円
トランセンド
TS256GESD310C
26秒1050
900
1058
942
5,480円
microSDカード284秒96
90
ROG Strix Arion25秒1058
1010

規格値が高いものが実際にも速度が出ているようです。ただし数値だけで見るのではなく、発熱で速度低下するものもありました。発熱が少なめなのは「アイ・オー・データ SSPE-USC250」と「エレコム ESD-EMB0250GBK」でした。

発熱に注意

FORSPOKENのゲームデータは、121.25GBもの大容量です。そのため移動をするのに時間がかかり、発熱してしまい速度低下するものがありました。少ないデータのやり取りなら気にならないかもしれないですが、大きいデータには注意が必要です。今回検証した中では「エレコム ESD-EMB0250GBK」は小さくても発熱しにくく安定して速度が出ていました。

まとめ

内蔵ストレージの速度には及びませんが、スティック型SSDでも読み込み速度が1,000MB/s以上のものであれば十分対応できそう。今回はPCでの検証でしたが、プレイステーションなどのゲーム機にも使えると思うので参考に。それとUSBフラッシュメモリと同等の小型サイズのため紛失や盗難のリスクにも気を付けたいところ。

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