Seagate FireCuda 520 高耐久で長寿命の外付けSSDを自作してみた

耐久性に優れた Seagate FireCuda 520 を使って、長く使える外付けSSDを作ってみました。「Seagate SSD もらエール・キャンペーンに参加しています。」

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FireCuda 520

FireCuda 520は、優れた耐久性を誇る超高速SSD(ソリッドステートドライブ)。転送速度だけでなく、長く使いたい人にも向いています。

シリーズFireCuda 520FireCuda 510
規格M.2 2280-D2M.2 2280-D2
インターフェイスPCIe Gen4 ×4、NVMe 1.3PCIe Gen3 ×4、NVMe 1.3
シーケンシャル読取り速度 ※最大5,000MB/秒3,450MB/秒
シーケンシャル書込み速度 ※最大4,400MB/秒3,200MB/秒
TBW(総書込量) ※最大3,600TB2,600TB
MTBF(平均故障間隔)180万時間180万時間
容量2TB、1TB、500GB2TB、1TB、500GB、250GB
保証期間5年5年
データ復旧サービス「Rescue」無償で付帯無償で付帯

TBW(総書込量)

TBW(Tera Byte Written)は、製品寿命までの総書き込み量を示した数字で、耐久性能の指標として用いられています。特にFireCuda 520は、Gen4対応 M.2 SSDでは最高クラスの3600TBWを実現している。

ゲームの録画をフルHD画質で1時間録画し、約50GB前後の書き換えがあった場合、約25年分の書き込みが可能とのこと。

  • 1日8時間 x 50GB x 365日=146TB(1年分)
  • 3600TBW ÷ 146TB=24.657534(約25年分)

かなりハードな使い方をしても、総書き込み量に到達することはなさそう。同じシリーズ製品のFireCuda 510と比較しても1000TBも違いがあり、同じ計算をすると7年近くも製品寿命が変わってきます。

MTBF(平均故障間隔)

MTBFは平均故障間隔のことで、1回故障してから次に故障するまでの時間(間隔)の平均値を表す指標。180万時間を年に換算すると205年以上にもなり、普通に使っているだけなら故障の心配は皆無ということ。ちなみに他社製品と比較すると、30万時間(34年以上)長期利用に耐えられる性能になるようです。

転送速度について

  • 読み取り速度:最大5,000MB/秒
  • 書き込み速度:最大4,400MB/秒

FireCuda 520の転送速度はかなりの爆速。ただし、取り付ける製品がPCIe Gen4 x4接続に対応していないと最大値まで発揮できません。特に外付けSSD用途としては、そこまで対応している製品がないのが現状です。そのため、転送速度を重視するのではなく、長寿命でコンパクトに収めたい人向け。

外付けSSDを自作

外付けSSDケースは、ROG Strix Arionを使いました。最大10GbpsのUSB-C™ 3.2 Gen 2を搭載し、放熱性能の優れたアルミ合金製ケースです。これにFireCuda 520の1TBを組み合わせます。

端子部分に触れないように、袋に入っていたFireCuda 520を取り出す。ピンには形状があるので、ケースのスロットに差し込むときはロゴのある面を表にする。裏面には、シリアルナンバーなどの記載があります。

ROG Strix Arionは、スマホのSIMスロットと同じようなPINでカバーを開けます。差し込むとカバーが持ち上がる仕組み。

カバーを開けると「SSDを使用する前に初期化してください」という案内の紙が入っているので、ネジと一緒に取り出します。ネジはPINの平たい部分を使えばドライバー不要。カバーの裏側には放熱用のサーマルパッドも付いている。

FireCuda 520を斜めの状態でカチッとはまるまで差し込みます。この状態で自立するのが通常の仕様。

FireCuda 520の窪みにネジを収め、倒し込んでネジを締めます。

ネジをしっかり締めたら、カバーをしてFireCuda 520の設置は完了。

ROG Strix Arionには取り外し可能なRフック付き保護ホルダーも付属しています。衝撃からも保護できるし、アルミ合金ケースのコンパクトなデザインも魅力。

SSDの初期化

ROG Strix Arionには、デュアルUSB-C to C と USB-C to Aケーブルが付属しています。どちらのケーブルでも良いので、パソコンとつなぐとROGのロゴが光って通電を確認できる仕組み。ただし、初めて使うSSDはアクセスできないため初期化作業を行います。

左下のスタートアイコンを右クリックし、ディスク管理を選択。Windows管理ツールやコントロールパネルからも開けるけど、このやり方が一番簡単です。

ディスクの管理を選択すると、ディスクの初期化が表示されます。パーティションスタイルはGPTを選択。

未割り当てとなっているところを右クリックし、新しいシンプルボリュームを選択する。

新しいシンプルボリュームウィザードの開始。

ボリュームサイズの指定画面で、シンプルボリュームサイズを選択できます。すべての領域を使いたいので変更せずに次へ。

ドライブの文字またはパスの割り当て画面も、特に変更することはない。

パーティションのフォーマットでも、Windows利用なのでNTFSのまま変更の必要はない。

これで初期化作業の完了です。無事アクセスできるようになり、自作SSDケースが出来上がりました。

転送速度を計測

ROG Strix Arionには「デュアルUSB-C to C 」「USB-C to A」2つのケーブルが付属しているので、それぞれで転送速度を計測してみます。

転送速度について

外付けSSDで使う場合、USBの規格によってスピードが違います。そのため、内臓SSDで使う際のフルスピードと同じ速度は出せない。

USB3.1 Type-C(Gen2)

USB3.1 Type-C(Gen2)に接続した転送速度は、1,000MB/秒近く出ていました。FireCuda 520のポテンシャルからすると低いですが、それでも十分高速。映像など大きなデータを頻繁に移動させる人には、これだけの速度で転送できれば助かるはず。

USB 3.0(Gen1)

USB 3.0(Gen1)に接続して転送速度を計測すると、500MB以下と半減してしまった。USBによって速度が変わってくるため、今使っているパソコンのUSB規格は調べておくと良いかも。転送速度は遅くなっても、2本のケーブルがあれば両方使えるので使い勝手は良いかと思います。

iPhoneのバックアップに

先日、外付けHDDで試したiPhoneのバックアップを、今回作ったSSDケースに移行することにします。データ転送を行うと、連続使用時には少し熱を持つが、放熱性能に優れているのでアイドル状態になると温度が下がってくれました。価格の安いSSDケースも検討みたけど、発熱は気になっていたのでROG Strix Arionにしておいてよかったです。

大事なデータのバックアップはHDDに保存しておくよりも、耐久性の高いSSDの方が安心です。しかも、購入後3年間はデータ復旧が1回無料というのもバックアップストレージとして最適。また、iMazingは多機能なバックアップソフトのため、過去のバックアップデータを残しておくこともできます。外付けのSSDに保存しておけば、パソコンの容量を圧迫することもなく便利に使えます。

データ復旧サービスが3年間無償

5年間の保証付き + Rescue データ復旧サービスが3年間無償というのも凄いところ。

  • 購入後3年間はデータ復旧が1回無料
  • データ復元専門家チームが対応
  • 95%のデータ復旧率
  • 復元データは暗号化して送付
  • 送料と復元データ媒体、共に無料

データの復旧対象は、消去、上書き、衝撃、水濡れ、停電時や過酷な環境かでの損傷など。どのような状態であっても95%の成功率に達しているそうです。※100%のデータ復旧を保証するものではく、テレビ録画データなどは権利の関係上、復旧できないものもあります。

デメリットは、復旧に時間がかかることぐらい。発送先はオランダ アムステルダムのラボまで送ることになる。送料は無料で集荷業者の手配もしてくれるそうです。データ復旧期間は、配送期間も含め、約1か月~1.5か月ほどかかるとのこと。

ラボに送付したドライブは戻ってこないけれど、同様の代替品が手元に来るようです。また、復旧データは外付けHDDで返送、もしくはクラウドからダウンロードという形になる。HDDが送られてきた場合には、返却する必要がないというのも凄いところ。至れり尽くせりの復旧サービスです。

まとめ

Seagate FireCuda 520 を ROG Strix Arion のSSDケースに挿して、外付けのSSDを自作してみました。転送速度はオーバースペックとなりますが、耐久性能に優れているので大事なデータを保存しておくストレージとして最適。万が一の Rescue データ復旧サービス3年間無償というのもかなりの魅力です。

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