
Armoury Crate は、ASUSのゲーミングPCを管理できるユーティリティソフト。パフォーマンス設定やライティング、ゲーム毎のプロファイル作成など便利に使える。
Armoury Crate の機能

左側にArmoury Crateの機能がアイコンで並んでいる。左上のハンバーガーメニューをクリックするとテキスト表記されます。
- ホーム
- デバイス
- AURA Sync
- GameVisual
- Game Library
- シナリオプロファイル
- 特集
- ニュース
- ユーザーセンター
- 設定
始めて利用するときは、設定→アップデートセンターで更新があるか確認し、アップデートしておくこと。レビューで使用したパソコンは ROG Zephyrus G15 GA503、APPバージョンは 3.3.7.0 です。モデルやバージョンにより使える項目や仕様が異なる場合があります。
パフォーマンス設定と状態の確認

ホーム画面の左下からパフォーマンスを変更できます。
- Windows:Windows OS の電力設定を適用
- サイレント:性能を抑えてノイズ低減する省エネモード
- パフォーマンス:バランスよく設定された標準モード
- Turbo:性能と冷却を強化したハイパワーモード
- 手動:CPU/GPU/ファンスピードを自身で設定するカスタマイズモード
ゲーミングノートブックでは Fn + F5 キーで、サイレント/パフォーマンス/Turboの切り替えも可能。バッテリー駆動時には、Turboと手動にはできない。デスクトップではサイレントモードはなく、TUFゲーミングには手動モードはない。
使用率モニターやシステム設定
ホーム画面の右側には、使用率モニターやシステム設定のオンオフ操作などができます。
- CPUスタッツ
- GPUスタッツ
- メモリとストレージ
- ファンスピード
- システム設定(機能のオン/オフ変更)
- ゲームランチャー
- アプリ設定(機能切替)
- シナリオ プロファイル
- マイ プロファイル
ドラッグして配置を変更したり、右上の編集アイコンから非表示に設定したり出来ます。
デバイスのシステム設定
デバイス→システムを開くと5つの項目が表示されます。
- メモリー
- GPU 省電力
- ライティング
- オーディオ
- リソースモニター
メモリーは、アプリを選択して解放する。GPU省電力には、バッテリー駆動時間を延ばす機能の iGPU モードがある。
ライティング

ライティングはキーボードのバックライトエフェクトで、モデルにより違いがある。キーボードのショートカット機能もあり、ROG Zephyrus G15 GA503 の場合には、Fn + F2 / F3 で明るさ調整、Fn + F4 でエフェクト変更。TUFゲーミングでは Fn + 方向キー(カーソルキー/矢印キー)で変更できた。
オーディオ

オーディオでは、マイクロフォンモードと双方向 AI ノイズキャンセリングのどちらかを有効にできます。マイクロフォンモードは3つ、モデルによりこの機能はない。
- カーディオイドモード:一方向の音をとらえストリーミングやゲームに最適
- ステレオモード:左右の広いサウンドスケープでライブ音楽や没入型体験に最適
- 全方向モード:あらゆる方向から音を拾い電話会議やグループイベントに最適
※設定のアップデートセンターで、AIノイズキャンセリングオーディオソフトウェアのオーディオドライバー更新があるか確認すること。
リソースモニター
リソースモニターでは、項目を指定してリアルタイムの使用状況を確認できる。
- CPU 周波数
- CPU 温度
- CPU 使用率
- GPU 周波数
- GPU 温度
- GPU 使用率
- メモリ 使用率
- ディスクアクティブ時間
- ディスク読み取り速度
- ディスク書き込み速度
AURA Sync

AURA Sync は対応機器が接続されているとライティングを調整できます。マウスやヘッドセットなど対応機器は多いので、デスクトップでなくても楽しめる。
GameVisual

GameVisualでは、色温度を調整できます。8つのモードがあり、Fn + v のショートカットキーでも切り替え可能。
- Default:写真やウェブサイトの閲覧に最適
- Racing:動きの速いゲーム用
- Scenery:より鮮やかな色相
- RTS/RPG:ゲーミンググラフィックスの表示に最適
- FPS:暗いシーンで視認性が向上
- Cinema:生き生きとした鮮やかなビジュアル
- Eyecare:ブルーライトを抑えて目の負担を軽減
- Vivid:色彩度と輝度を向上
Game Library

Game Library では、インストールしてあるゲームを管理できます。タイトルが多くなってきたときには、タグ付けをしておくとカテゴリーで管理しやすい。右上メニューのゲームを追加から、ゲーム以外のアプリを追加することも可能。
シナリオプロファイル

シナリオプロファイルでは、ゲームやアプリごとに適用するシステム設定などを指定しておくことができる便利な機能。オプションを表示からリンクするアプリを選択しておくと、起動したときにプロファイルの設定が適用されます。
- Winキー
- 音量
- ROGキー
- タッチパッド
- パネルオーバードライブ
- HyperFan DC
- HyperFan AC
- AURA Sync
- ホストデバイスの照明効果の明るさ
- GameVisual
- GameFirst VI(モデルによって追加できる)
- キャッシュを消去
負荷のかかるゲームならTurboモードにし、静かに作業したいときにはWindowsやサイレントモードのプロファイルを作成しアプリごとに分けておく。アプリを起動するだけで適用されるので、毎回 Armoury Crate を開いて設定を変更する必要がなくなります。ゲーム起動したときに音量や明るさなどを自動で切り替えてくれるのはかなり便利。
GameFirst VI は、ネットワーク環境を最適化してくれるツール。ゲームやライブストリーミングなどネットワーク速度の優先度や、帯域制限など細かな設定もできます。
特集

特集のGame Dealsでは、日本は対応していない模様。推奨では、推奨されるアプリの確認/インストールができる。ROG GamePlus は、OSD十字線、 タイマー、 FPSカウンターなどの機能があるアプリ。Xsplit Gamecaster は配信用かな。
ニュース
ASUSに関するイベントなどの情報を入手できる。
ユーザーセンター
ユーザーセンターのログインすると、プロファイルのバックアップと復元ができるようになる。
設定

設定では、Armoury Crate を起動したときに表示するページの指定や、テーマを変更することができます。アップデートセンターもあるので最新の状態か確認しておくこと。
モバイルアプリと連携

右上のモバイルアイコンから Armoury Crate モバイルアプリをダウンロードできます。AndroidとiPhoneの両方に対応していて、それぞれのアプリストアのQRコードが表示される。アプリをダウンロードしたら、もう一度右上のモバイルアイコンからPCを接続するをクリックすると、接続用のQRコードが表示されます。モバイルアプリを開いてQRコードで接続から読み込むと連携完了。

モバイルアプリでは、パフォーマンスの変更、使用率のモニター、システム設定のオンオフなどの操作ができる。シナリオプロファイルの編集などはできない簡易的なものだが、ゲーム中にモバイル側からの遠隔操作をしたいときには役立つ。ただしアプリを閉じてしまうと接続が切れてしまうので、少し使い勝手は悪いかも。
まとめ
Armoury Crate は、ゲーム管理のための機能が盛り込まれたユーティリティソフト。特にシナリオプロファイルをアプリごとに設定しておくと、起動するだけで適用され利便性が高い。ゲームだけでなく、普段使いのアプリにも設定しておくと良いかも。
※モデルにより使える機能が違ったり、バージョン等で変更になる可能性はあります。
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