
ROG Phone 9 のゲームアシストツール「Game Genie」を解説します。いろんな機能があるため使い方の参考に。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
Game Genieの起動方法

Game Genieのツールパネルを開くには、画面の左上隅もしくは右上隅から画面内側にスワイプします。横持ちゲームの時には左右どちらからでも下側に表示され、縦持ちの時にはスワイプした方に表示される。中央矢印(∧)をタップすると、サブパネルが開き、その左右には画面輝度と音量調節バーが配置されています。


サブパネルではシステムモードを切り替えたり、左上の「i」をタップすると、フレームレート、システム温度、モバイルデータ、Wi-Fi、CPU使用率を確認できます。中央Game Genieロゴの左下にはArmoury Crate、右下には設定のアイコンがあり、それぞれタップすると画面が切り替わる。
Game Genieの設定

Game Genieの設定を開くには、ツールパネル中央の歯車アイコン、もしくはスマホの設定→拡張機能→Game Genieからもカスタマイズできます。
ゲームリストの管理
ここで許可されていないとGame Genieを使えないです。Armoury Crateのゲームライブラリで追加したり、コンソールのゲームの管理からもリスト編集できます。
開始アニメーションの表示

ゲームリストに許可されているアプリを起動したときに、Game Engineを最適化するアニメーションが表示されます。
表示順序のカスタマイズ

ツールパネル内の表示順序の並び替えができます。ただし、ゲームに対応していない機能がある場合は、起動時のツールパネルには表示されません。
ゲームの録画設定

ゲームの録画設定には、ショートクリップの録画時間、Xキャプチャー、その他の設定にスクリーンレコーダー(本体設定の拡張機能にあるのと同じ)がある。Xキャプチャーは特別なイベントを検知して自動的に録画してくれる機能で、対応しているゲームは少ないです。
- アリーナ・オブ・ヴァラー
- 原神
- 崩壊:スターレイル
確認できたのは上記3タイトル。アリーナ・オブ・ヴァラーでは、殺人クリップ・死亡クリップ・勝利の瞬間に対応し、1つのバトルで15個ほど自動撮影してくれました。原神と崩壊:スターレイルは、ウィッシュクリップ(ガチャの録画)のみ。
リアルタイム情報の管理

リアルタイム情報で表示する項目を選択できます。ツールパネルからリアルタイム情報を有効にすると画面上に表示され、左側十字部分をドラッグして好きな位置に移動も可能。折りたたんで最小化表示したり、順序の並び替えには対応していないため、必要な情報のみ有効化すること。
温度の単位
摂氏(℃)と華氏(℉)の表示に対応。デフォルトの単位は℃になっています。
AirTriggers

AirTriggersの環境設定とタッチ設定ができます。この設定は、Armoury Crateのコンソールにあるのと同じ。
超音波ボタンの設定


タップ情報を表示は、感圧式ボタンを押したときに画面内に表示して視覚的に認識できる機能。バイブレーションは、押したときだけ振動するのと、押すと離す両方の動作で振動させる触覚フィードバック設定。フィンガーレストは、指を離すことなく再実行する機能。右側では、タッチの押す強さ、スワイプやスライドなどの調整できます。
モーションコントロールの設定


モーションコントロールの設定には、10個の項目があります。それぞれ低/中/高の感度調整ができる。
クーラーボタンの設定

専用の冷却クーラー装着時の設定です。AeroActive Cooler X Proは、ROG Phone 9 Pro Editionに付属しています。
AI Grabber

AI Grabberに翻訳機能が追加されました。この設定から、認識させる言語と翻訳する言語を指定しておきます。ただし翻訳してくれるのは単語のみのため、文章の翻訳は期待できない。
ナビブロック

ナビブロックをオンにした時に適用したい項目の選択します。ジェスチャーナビゲーションとナビゲーションバーは必ず有効化されるためグレーアウト、ステータスバーとGame Genieはオンオフを選べる。
自動タッチロック

自動タッチロックは、設定した時間を無操作でいた時に、画面が暗くなりタッチ操作を無効化する機能。解除するには2本の指で上にスワイプします。初期設定は3分、電力消費を抑えたいときに有効な機能のため、必要なければ「使用しない」に。ツールパネルのロックタッチから手動で有効化もできます。
バックグラウンドモード

バックグラウンドモードは、自アプリを表示していなくてもバックグラウンドで動作させるモード。バッテリー残量下限は、バッテリー残量が指定した数値を下回ると自動的に終了する設定で、3%~20%の選択が可能です。

バックグラウンドモードが実行中であることを忘れないようにするリマインダー設定もあり、初期設定ではオン時とオフ時で共に30分に設定されている。
マクロトラックを表示

マクロトラックを表示がオンにすると、マクロのプロファイルを使用時に視覚的なフィードバックを表示します。
ブロック管理

ブロック管理の項目に、アラートなしが有効な時でも通知するアプリアラートと、着信拒否が有効な時でも通話の通知を表示する設定があります。
ツールパネルの機能解説

ツールパネルは、左側のトグルと右側のツールに別れています。これらはGame Genie設定の表示順序のカスタマイズで並び替えが可能。ただし、ゲームがその機能に対応していなければ表示はされません。例えば原神の場合、スカウトモードは非対応、現在の冷却モードとキーマッピングについては、外付けのクーラーやコントローラーを接続した時に表示されます。
リフレッシュレート
リフレッシュレートはタップするたびに切り替わる。ただし、ゲーム自体がそのリフレッシュレートに対応している必要があります。
- AUTO
- 60Hz
- 120Hz
- 165Hz
- 185Hz
リアルタイム情報

現在の情報をフローティング表示する機能。左側の十字をドラッグしながら好きな位置に動かせます。最小化には対応していないため、Game Genieの設定にあるリアルタイム情報の管理から不要なものは除外できます。
Xキャプチャー


AIにより自動で録画してくれる機能。長押しで対応する動作を選択できます。原神と崩壊:スターレイルではウィッシュクリップ(ガチャの録画)のみに対応。


Arena of Valor(アリーナ・オブ・ヴァラー)では、殺人クリップ、死亡クリップ、勝利の瞬間に対応し、1バトルで9秒~16秒の動画を15個ほどの撮影をしてくれた。ゲーム全録画すると、再生時にタイムライン上でイベントマーカーが表示され、タップするとジャンプします。
ネットワークスイッチ
Wi-Fiとモバイル通信の切り替え。
ナビブロック
機能を有効にすると、ゲーム中の誤タップを避けるため、各種ジェスチャー操作が一時的に無効になります。Game Genieの設定にステータスバーやGame Genieを無効化する追加項目もある。
アラートなし
通知をオフにする。Game Genie設定のアプリアラートに除外設定があります。アイコン長押しで設定にショートカット移動もできる。
着信拒否
着信をオフにする。Game Genie設定の着信拒否から除外設定の指定もできます。これもアイコン長押しで設定にショートカット移動できる。
AIノイズキャンセリング

音声通話中の人の声の明瞭度を高め、バックグラウンドノイズを低減します。
充電モードの変更

充電をするときに、システムに電源を供給しながら同時に充電する通常充電と、システムのみに電源を供給し端末の発熱を抑えるバイパス充電を選択できます。
ショートクリップ

ショートクリップを有効にすると、ビデオ録画ツールが配置されます。これはアイコンをタップするたびに、時間をさかのぼって録画することができる便利機能。録画時間の設定は、Game Genie設定のゲームの録画設定から。もしくは、アイコンを動かすと矢印が表示されるので、そこから(5秒、10秒、20秒、30秒)指定できます。
明るさ固定
画面の明るさが変わらないように固定する。
スカウトモード

スカウトモードを有効にすると画面の色が反転され、隠れている敵などを見つけやすくなる。機能を有効にしているときに、スクリーンショットや画面録画をしても通常シーンとして撮影されます。
データのみ
通話機能を無効にし、モバイルデータのみで着信によるネットワーク接続の切断を防ぎます。通話機能を復旧させても、不在着信は表示されません。オン/オフを切り替えるとネットワークを再接続します。
バックグラウンドモード

違う画面を表示しているときや画面オフの時でもバックグラウンドで動作させる機能。バックグラウンドモード実行時には、時間制限の指定も可能。通知パネルには、残り時間が表示されます。Game Genie設定にリマインダー設定などもある。
ROG Instant Master

ROG Instant Masterが表示されていれば、あらかじめ用意されているマクロやAirTriggersのプロファイル使用することができます。
X Sense
AI認識エンジンによるプレイヤー支援機能で、ゲームにより対応している機能が違います。
原神


- 自動ピックアップ:アイテムの自動取得
- 自動実行:前方に自動歩行
- 会話スキップ:会話シーンをスキップ
- クイックエスケープ:フリーズ時に解除の自動連打
原神では4つの機能が使えます。特にアイテムを取るのが楽になる「自動ピックアップ」は一度有効化するとやめられない。
崩壊:スターレイル

崩壊:スターレイルでは、会話スキップ機能のみ対応。
アリーナ・オブ・ヴァラー


- 自動的にスキルを追加:スキル強化の自働化
- 敵を倒したときのエフェクト:画面の周囲を光らせる
- ジャングルに各モンスターバフが出現:出現時にポップアップ通知
アリーナ・オブ・ヴァラーでは、2つの機能とバフモンスターの出現通知が7つ。


自動的にスキルを追加は、設定(歯車アイコン)からスキルをアップグレードする順番を指定して自動化します。


バフモンスターの出現ポップアップは、右上メニューのバブルスタイルからカスタマイズもできます。
モバイル·レジェンド

アリーナ・オブ・ヴァラーと同様の機能があり、バフモンスターは4種類のみ。
リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト

これもアリーナ・オブ・ヴァラーと同様の機能。少し試してみたけれど、このゲームでは動作の確認ができなかった。β版なのでそのうち改善されるかも。
AI Grabber

ゲーム画面からフレームで選択した範囲をテキスト認識してくれる機能で、コピーやウェブで検索を行えます。新たに翻訳機能も追加された。

Game GenieのツールパネルにあるAI Grabberをタップし、テキストを範囲選択すると認識したテキストが表示されます。右上の□アイコンで全選択、その左にある「文A」アイコンで翻訳。単語を選択してコピーや検索するのには使えるけど、文章を丸ごと翻訳するのには向いてない。
現在の冷却モード
AeroActive Cooler X Proの接続時に表示されるようで未確認。
マクロ


ゲームプレイを時の入力順を自動化するマクロを作成できます。右上「+」をタップすると記録ボタンが表示され、そこで実行したい画面操作を記録させます。


「≡+」からマクロを順番に実行するマルチマクロの作成もできます。繰り返し設定には、再生速度、繰り返し回数、時間遅延などのカスタマイズにも対応する。


バックグラウンドで再生することもでき、有効にするとロックタッチモードで実行されます。
ブロックタッチエッジ

左右下のブロックしたいタッチ領域をカスタマイズできます。
振動マッピング

振動マッピングは、操作した時にバイブを動作させる機能で最大10個の配置が可能。下側のスライドで大きさの調整ができます。設定からバイブレーションの切り替え、設定の上をタップするとトリガー設定が開く。


バイブレーションはA~Eの5種類。トリガー設定には、強度とタイミングの設定がある。
AirTriggers

AirTriggersでは、超音波ボタン、モーションコントロール、クーラーボタンに機能を割り当てられます。上部にプロファイルの変更や作成、右上のメニューから名前の変更や削除。右側の設定アイコンから感度の調整、これはArmoury CrateのAirTriggers設定と同じ。超音波ボタンは、タップかデュアルパーティションの選択ができ、ボタン設定からタップ以外の設定も可能。
※リリーススピードの設定は見当たらなかった。
タップシミュレーション

ボタン設定のタップシミュレーションは、1つの動作だけでなく、2つの動作、押す離すで別々の動作を割り当てることができる。下側のスライドバーは実行した時の反応速度を調整。
デュアルパーティションの場合はすでに2つに分かれているため、1つの動作のみとなり選択肢は表示されない。
タップの自動繰り返し

タップの自動繰り返しは、長押しで連射をしてくれる機能。1秒間に1~4回の設定ができ、バイブレーションの速さもカスタムできる。
ジャイロスコープ


ジャイロスコープは、押しながら端末を傾けて照準を合わせられる便利な機能。
マクロ

設定したマクロを発動させる。もう一度押すと停止。
AirTriggersプロファイル

AirTriggersのプロファイルを切り替える機能。これは切り替え後に元に戻すプロファイルの作成などを考えると、超音波ボタン以外のモーションコントロールやクイックコントロールなどで配置したほうが便利そう。
シューティングアシスト


ガンシューティングで連射した時に、徐々に上にズレていくのを補助する機能。押している間は設定した強さで照準を下げてくれます。
モーションコントロール


モーションコントロールは、すべてのアクションを追加すると最大で10個の割り当てが可能。右側の設定アイコンからArmoury CrateのAirTriggers設定と同じ感度調整ができます。
- 右に傾ける
- 左に傾ける
- 前方に傾ける
- 後方に傾ける
- 右に回転
- 左に回転
- 振る
- 水平に前進
- 左に水平移動
- 右に水平移動

モーションコントロールのボタン設定は、タップシミュレーション、マクロ、AirTriggersプロファイルの3つのみ。
クーラーボタン

クーラーボタンの設定は、AeroActive Cooler X Proを接続しているときのみ編集可能。
キーマッピング


ゲームパッド、もしくはキーボードとマウスを接続するとキーマッピングを設定できます。上部の+から、矢印キー、ビューの切り替え、MOBAスキルボタンを追加する。右側の3点リーダーからシュートカットの確認もできます。これは接続するでデバイスによって変わる。

単体キーについては上部の+からでなく、何も選択していないときにキーを押すと追加されます。選択した状態(赤いとき)にタップすると、タップシミュレーション以外にマクロやシューティングアシストの割り当ても可能。

MOBAスキルについては、ボタンを押しながらターゲットを定め、ボタンを離すと実行する機能。操作する場所によっては押したときに反応するため、タップのみなら単体キーとしても使えます。
ASUSのモバイルコントローラーROG Tessenを接続すると、Armoury Crateのコンソールにシステムライト機能が追加されます。
エッジツール

ゲーム中は非表示の設定にしていても、ツールパネルから呼び出すことができます。その場合は、左側に表示される。
メモリ開放

メモリを開放してシステムを最適化する。
録画

スクリーンレコーダーが起動します。録画ソース、録音ソース、ビジュアルフィードバックの表示を選択してスタート。録画ツールがフローティング表示され、停止、スクリーンショット、クイック削除に対応する。

録画ソースで「1つのアプリ」を選択できるようになった。他のアプリを起動しても選択したアプリ画面のみ録画してくれます。ただし、デバイスの音声は切り替わって録音されてしまう。それとホーム画面を表示すると、縦横の画面が切り替わる動作も録画されてしまった。これはホーム画面の自動回転を有効化しておくと回避できます。
PiPモード

PiP(ピクチャーインピクチャ)モードをタップすると小窓で表示できます。ドラッグして移動もできるため、他のアプリを起動したりコンテンツダウンロード中に他の作業ができたりする。ただし、アプリが対応していない場合にはPiPモードは表示されない。
ロックタッチ

ロックタッチは、ゲームを進行したまま画面の操作を無効にするモード。2本指で上にスワイプすることで解除できます。
クロスヘア

照準をアシストするクロスヘアを配置できます。スタイル、カラー、サイズ、不透明度、位置の変更も可能。
クイックコントロール


ショートカットを起動できるボタンを最大10個まで画面上に配置できます。設定すると移動できるボタンが表示され、不透明度と大きさのカスタマイズに対応する。割り当てられるのは以下の機能。
- マクロ
- AirTriggersプロファイル
- ロックタッチ
- スクリーンレコーダー
- スクリーンショット
- スカウトモード(対応ゲームのみ)
まとめ
XキャプチャーとX Senseで、追加機能や対応しているゲームが増えました。それとスクリーンレコーダーで、1つのアプリを録画できるようになったのも便利に使えそうです。
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