ファミコンを連想させるような「AYANEOPocketAIR」のレビューです。モバイル通信にも対応したAndroidゲーム機で、十分な性能とレトロデザインが魅力。
※メーカー貸出によるレビューです。サンプル機のため仕様が異なるかもしれません。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
サイズ | 224×89.5×17mm |
重量 | 約380g |
ディスプレイ | 5.5 インチ AMOLED 解像度 1920×1080P アスペクト比 16:9 リフレッシュレート 60Hz |
CPU | MediaTek Dimensity 1200 |
メモリ+ストレージ | 6GB+128GB 8GB+256GB 12GB+512GB |
OS | Android 12 |
バッテリー | 7350mAh |
SIMスロット | nanoSIM×2 microSDカード排他利用 |
Wi-Fi | 6 |
Bluetooth | 5.2 |
クラウドファンディング Kibidango(きびだんご)にて、日本上陸の支援ができます。
外観チェック
レトロホワイトカラーのボディに、十字キーとABXYボタンの赤いアクセントでファミコンをイメージさせるデザイン。5.5インチの有機ELディスプレイを搭載し、ジョイスティックはライティングに対応。背面にはボタンの配置はなく、冷却ファンの吸気孔がある。
上部に、指紋センサー内蔵の電源ボタン、音量調節ボタン、排気孔、赤い縁取りは見た目も良い。下部の両サイドにスピーカー、SIM+SDカードスロット、イヤホンジャック、USB Type-C。この端子は充電だけでなく映像出力にも対応しているのを確認できた。
上部のボタンは左右に3つずつ。RBとLBの隣にある「…」がRCとLCになります。RCはひとつ前に戻る機能で、LCは最近のタスクを開き2回押すとひとつ前のアプリが開く。RTとLTの押し心地は柔らかすぎず個人的に好きなタイプ。
左下に、ウィンドウボタンとメニューボタン。右下に、大きめのAYANEOボタンとホームに戻るボタン。AYANEOボタンは長押しでAYASpaceを開き、単押しでクイックツールが開く。
SIMスロットは、上側にSIM1もしくはmicroSDカード。裏側にSIM2という配置。カバーを開けて簡単に取り出せるためSIMピンはいらない。
ケースもファミコンを意識したデザインになっています。付属品は、USB Type-Cコードと冊子類(日本語非対応)。AYANEO Pocket AIR本体は映像出力に対応しているのに付属のコードは対応していないため、出力するなら別のコードが必要です。
ベンチマーク
機種 プロセッサー | AYANEO Pocket AIR MediaTek Dimensity 1200 | Black Shark 5 Snapdragon 870 |
Geekbench 5 | シングル:888 マルチ:3168 | シングル:954 マルチ:3067 |
3DMark Wild Life | 4512 | 4372 |
PCMark for Android Benchmark | 10805 | 15209 |
計測に使用したのは12GB+512GBの最上位モデル。Snapdragon 870を搭載しているゲーミングスマホ「Black Shark 5」と同じくらいの性能が出ています。
モード | Game | Balance | Saving |
スコア | 839733 | 793326 | 791095 |
3つのモードでファンをMaxにし、AnTuTu Benchmark v10.1.5の計測をしてみました。ゲームモードにするとスコアは5.8%上昇、節約モードにしてもそれほど制限されないみたいです。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life を計測。駆動時間は9時間9分、電池残量20%までは7時間44分という結果になりました。これだけ持ってくれればストレスなく遊べそう。
急速充電の速度を計測
急速充電は30Wに対応。電池残量15%まで減らした状態から充電時間を計測してみました。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
15分 | 37% | 22% | +22% |
30分 | 57% | 42% | +20% |
45分 | 73% | 58% | +16% |
1時間 | 82% | 67% | +9% |
1時間15分 | 87% | 72% | +5% |
1時間30分 | 96% | 81% | +9% |
1時間45分 | 100% | 85% | +4% |
後半はバッテリーに負荷をかけないようにゆっくり充電されます。バッテリー容量は7350mAhもあるため、満充電にしなくても80%ぐらいで十分かも。リバースチャージにも対応し、他のデバイスを4Wほどで充電できるようです。
クイックツール
AYANEOボタンを押すと、画面右側にクイックツールが開きます。項目ごとに分かれていて、パフォーマンスやファンの調整、コントローラーのカスタマイズ、ライティングの調整、音に合わせて振動するSoundTPAMagicという機能もある。詳しい使い方については別記事でまとめてあります。
AYANEOボタンは長押しするとAYASpaceが開きます。これについては、エミュレーターとゲームデータやメタデータを自身で用意しなければいけないため少しハードルが高いです。あらかじめゲームが用意されているわけではないので勘違いしないように。
リモートプレイやクラウドゲーム
リモートプレイやクラウドゲームもAndroidアプリで気軽にできるのもメリット。場所を問わず寝ながらでも遊べたりもします。画像はSteamのリモートプレイとXbox Cloud Gaming。プレイステーションのリモートも問題ないかと。クラウドゲームはモバイル通信で試してみました。1時間ちょっとで1.8GBとデータ容量はそこそこかかる。外出先でも楽しみたいなら、無制限で使える楽天モバイルは無難。
SIMの開通確認
モバイル通信の設定にはアクセスポイント名の入力が見つからなかったです。そのため、SIMを挿しただけで使えるようになる楽天モバイルとSoftbank回線のみデータ通信の確認ができた。au回線のpovoとdocomo回線のIIJmioでは、アンテナは立つもののAPN設定ができないため使えなかったです。
Androidアプリの動作確認
Androidアプリでもコントローラーに対応していないものはタッチ操作になります。それと、縦持ちのゲームでは、画面上部を下にスワイプして表示するクイック設定パネルのForce Landscapeをオフにしてから縦に持ち替えてアプリを起動する必要がある。
パズドラのような縦持ちのゲームを横画面のまま遊ぶこともできました。ポケモンGOではアカウントのログインができず動作しないみたいです。
Vampire Survivorsはコントローラー操作にも対応しています。クイックスツールのジャイロスイッチをオンにしてみると端末の傾きで移動できるのを確認できた。
原神のグラフィックス画質は、中(デフォルト)。レビューしている時点ではコントローラーには対応していないけれど、今後のアップデートで仮想キーマッピングに対応予定とのことです。
クラウドファンディング
クラウドファンディング Kibidango(きびだんご)にて、日本上陸の支援ができます。
6GB+128GBの販売はないようです。
8G+256G価格
- 【限定10枠】本体のみ:62,500円
- 【限定10枠】本体+セット:65,000円
- 本体のみ:67,500円
- 本体+セット:70,000円
セットは、本体+Tomtoc storage bag+HD protective film。
12G+512G価格
- 【限定5枠】本体のみ:72,900円
- 【限定5枠】本体セット:73,900円
- 【限定10枠】本体のみ:77,900円
- 【限定10枠】本体+セット:79,900円
- 本体のみ:82,900円
- 本体+セット:84,900円
セットは、本体+Tomtoc storage bag+HD protective film。
まとめ
ファミコンを連想するようなレトロなデザインで所有欲を満たしてくれそうなAndroidゲーム機。モバイル通信にも対応しバッテリー持ちも良いので思う存分遊べます。しかしエミュレーターやゲームデータを対応させたいときには各自で用意する必要があり、この辺は少しハードルは高い。その他にリモートプレイやクラウドゲームなども快適なので、専用機として使うのも悪くないかな。
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