【Legion Go】レビュー!着脱式コントローラーのポータブルゲーミングPC

LenovoのポータブルゲーミングPC【Legion Go】のレビューです。8.8インチと少し大きめで重量もあるため、ハンドヘルドというより省スペースゲーミングPCかな。

※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。

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スペック

OSWindows 11 Home 64bit (日本語版)
プロセッサーAMD Ryzen™ Z1 Extreme プロセッサー
メインメモリ16GB
SSD512GB (PCIe NVMe/M.2)
ディスプレイ8.8型 WQXGA IPS液晶
解像度:2560×1600
アスペクト比:16:10
リフレッシュレート:144Hz
マルチタッチ対応
光沢
Corning Gorilla Glass 5
Wi-Fi6E対応
Bluetoothv5.3
サイズ
W×D×H
約 210x131x20.1mm(タブレット)
約 44.5x131x40.7mm(コントローラー)
約 298x131x40.7mm(タブレット+コントローラー)
約 42.5(半径)x14.8mm(コントローラードック)
質量約 639g(タブレット)
約 215g(コントローラー)
約 854g(タブレット+コントローラー)
約 31g(コントローラードック)
価格134,860円

外観チェック

マルチタッチ対応8.8型ディスプレイにコントローラーが付いた大きめのハンドヘルドゲーミング。背面に吸気孔と開閉式で自立するキックスタンドも搭載する。

本体は約854gと重いため、無段階調整が可能なキックスタンドを支えにしてテーブルの上に置くと楽に遊べる。最大角度は広く自由度も高い。

上側に、電源ボタン、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック、排気孔、microSDメディアカードリーダー、USB4 Type-Cコネクタ、音量ボタン、左右にスピーカーが配置され音質についてはあまり期待しないこと。下側にも、USB4 Type-Cコネクタがあります。

コントローラーの下側にあるリリースボタンを押しながら、下にスライドして外すことができます。取り付けるときは下から上にカチッと音が鳴るまで持ち上げると接続され自動で充電する。

左コントローラーのジョイスティック隣にLegion Lボタン、十字キー、メニュー、表示ボタンが並ぶ。上部に、LRとLTボタン。背面に、Y1、Y2、リリースボタン。

右コントローラーの表側に、Legion Rボタン、ABXYボタン、ジョイススティック、タッチパッド。背面に、マウスホイール、M3、Y3、リリースボタン。

右コントローラー上部にRTと、RBにM1ボタンがつながった形状、その下にM2。下側に、FPSモードスイッチがある。

コントローラーを外した状態はタブレットとして使えます。ただし、重さは約639gもある。縦置きも角度調整はできないものの自立は可能。

※画面の自動回転ロックについて、オフにしてもLegion Spaceを開くと自動的にロックが有効に切り替わってしまう仕様のため少し使いにくい。

付属品は、65WのACアダプターとキャリーバッグ。開くと中央にストラップが付いていて取り出しやすいようになっています。その下にFPSモードで使うコントローラドックがはまっている。

FPSモードにした時に、ジョイスティックが邪魔なら外すこともでき、中央右側に収納して置ける。キャリーバッグの手前側には、本体を収納中でも充電できるようにケーブルホールもあった。

コントローラードックは磁力でくっついてくれます。少し斜めに自立し、操縦桿を持つように扱える。

便利機能や使い方

ゲーム管理アプリのLegion Spaceと、ゲームツールのサイドメニューが搭載されています。これらの使い方やショートカット機能など、別記事でまとめているので参考に。

ベンチマーク

ベンチマークの計測に使用したのはモードは以下。ファンモードはフルスピードにするとうるさいためスマートで実行しています。

  • AC駆動
  • システムモード:パフォーマンス
  • サーマルモード:パフォーマンス
  • ファン:スマート
  • OS電源モード:パフォーマンス
Cinebench R23マルチ:10503
シングル:1650
Geekbench 6マルチ:10633
シングル:2214
PCMark6655
3DMarkTime Spy:3004
Fire Strike:7244
Night Raid:26704

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

AC駆動バッテリー駆動
標準品質
1920×1080
3489
普通
3440
普通
軽量品質
1920×1080
4614
やや快適
4579
やや快適
標準品質
1280×720
5456
やや快適
5420
やや快適
軽量品質
1280×720
6893
快適
6938
快適

バッテリー駆動でも大きなスコアの変化はなかった。

STREET FIGHTER 6

STREET FIGHTER 6のベンチマークでは、デフォルトのNORMAL 1920×1080だと50/100で設定変更が必要。クオリティをLOW 1920×1080にすると100/100快適にプレイできますとなった。

Cyberpunk 2077

AC駆動バッテリー駆動

1920×1200
36.3535.99

1600×1000
44.6844.26
Steam Deck
1600×1000
49.2846.02

1280×800
52.8552.53
Steam Deck
1280×800
56.0656.11

Cyberpunk 2077では設定を少し下げることで快適にプレイできる。バッテリー駆動でも大きくは変わらないようです。

CrystalDiskMark

最大読み込みは 5048.60MB/s、最大書き込みは 3849.77MB/s、ストレージ速度は快適。

FORSPOKENゲームローディング

SSDmicroSDカード
シーン1004.560sec013.898sec
シーン2006.918sec027.840sec
シーン3005.797sec044.907sec
シーン4007.356sec044.389sec
シーン5011.521sec036.386sec
シーン6010.377sec021.722sec
シーン7006.891sec027.215sec
合計053.419sec216.355sec

本体のSSDとmicroSDカードの両方で計測。SSDのゲームローディングも時間がかかり、microSDカードだとさらにかかりました。これほどの時間がかかるのはストレスになりそう。

バッテリーテスト

クラウドゲームパルワールド
システムモード省エネパフォーマンス
サーマルモード静音パフォーマンス
ファンスマートスマート
OS電源モード高率パフォーマンス

クラウドゲーミングとパルワールドをプレイしてバッテリーがどれくらいもつか試してみました。システムモードは省エネとパフォーマンスで実行。画面輝度と音量は共に50設定。

クラウドゲーミングコントローラーパルワールド
30分68%
1時間74%L99%R99%36%
1時間30分4%
2時間48%L92%R91%
3時間21%L80%R80%
3時間45分6%L73%R72%

コントローラーを外してワイヤレスで試してみました。クラウドゲーミングは3時間45分で「電源に接続してください」とアラートが表示された。パルワールドは1時間30分でバッテリーをほぼ使い切ります。

急速充電速度

100W65W
開始時5%5%
30分73%34%
1時間98%86%
1時間30分99%

付属しているACアダプターは65Wですが、100Wでも充電できました。

FPSモード

コントローラー部分を外し、マウスとして使えるのはかなり面白いアイデア。ただしマウスの方が圧倒的に使いやすい気はする。それとゲームに対応させるように、Legion Space→設定→コントローラー→ボタンマッピングプロファイルから、レイアウトの編集をしておく必要はあります。

プロファイルは複数作成することができ、サイドメニューのコントローラー→コンソールキーマッピングから切り替えられる。

デタッチャブルモード

個人的にはFPSモードよりも、GamePadモードのままデタッチャブルモードでプレイするのが便利でした。片手ずつ持っているのに少し違和感はあるものの、重たい本体を持たなくても良いので快適。左右を固定できるサードパティ製アクセサリーも販売されているようです。

キャリーバッグのコントローラードックが収まっている場所と同じサイズで、よく考えて作られている。

気になるところが2点

使ってみて気になったところがありました。

  • コントローラーが反応しないことがある
  • ゲームの読み込みが遅い

コントローラーが反応しない

ゲーム起動時にコントローラーが反応してくれないことが何度かありました。ゲームを再起動することで解決したけど正しい改善方法かは未検証。もしかすると、操作対象が最適化されていないのかも。ゲーム以外(Legion Spaceも含む?)をすべて閉じれば改善するかも。

ちなみに別のコントローラーを接続するときには、Legion Goのコントローラーを外すと切り替わってくれるようです。その後には元に戻しても使えました。

ゲームの読み込みが遅い

それとゲームの読み込み時間が遅い気がします。ROG ALLYでは、microSDカードやUSB Type-Cに保存しているゲームでもほぼ問題なくプレイできたのに、Legion Goではラグが多すぎて無理でした。これはかなり残念なポイント。

コントローラーについては他でも反応しないことはあるようです。ゲームの読み込み時間については言及している人はいなかったため、レビュー用のサンプル機のため固有の問題なのか??もし試してみたよという人がいれば、コメントいただければ助かります。

購入先

まとめ

ハンドヘルドゲーミングとしては大きくて重たいけれど、キックスタンドを支えとして使えばテーブルに置いて負担なく使えます。持ち運んでどこでもというより、省スペースで遊べるモバイルゲーミングという感じでしょうか。コントローラーを外して大きい画面で楽しめるのはメリットですね。

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