ROG Phone 8 のゲームアシストツール「Game Genie」を解説します。いろんな機能があるため使い方の参考に。
※ASUSよりレビュー用のサンプル機を借りて執筆しています。記事内リンクにはアフェリエイト広告も含みます。
Game Genieの起動方法
Game Genieのパネルを開くには、画面の左上もしくは右上から内側にスワイプ。縦画面の場合はスワイプを介したほうにパネルが表示されます。左上からスワイプすると左側に表示。横画面の時は、左右どちらからでも下側に表示される。中央矢印をタップすると、システムモードを切り替えるサブパネルが開く。一度開くと維持してくれるため、画面輝度や音量の調整が必要なければそのままで。
サブパネルにある「i」をタップすると表示が切り替わり、リフレッシュレート、システム温度、モバイルデータ、Wi-Fi、CPU使用率を確認できます。中央Game Genieロゴの左下にはArmoury Crate、右下には設定のアイコンがあり、それぞれタップすると画面が切り替わる。
Game Genieの設定
Game Genieの設定はツールボックスからでなくても、スマホの設定→拡張機能→Game Genieからカスタマイズできます。
ゲームリストの管理
Armoury Crateのゲームライブラリで追加するのと同じ。追加されていないとGame Genieを使えない。
開始アニメーションの表示
ゲームリストに追加されているアプリを起動したときに表示されるアニメーションのこと。
表示順序のカスタマイズ
ツールボックス内の表示順序の並び替えができます。並び替えを行ってもゲームによって対応していない機能は表示されない。
ゲームの録画設定
ゲームの録画設定には、ショートクリップの録画時間、Xキャプチャー(対応しているゲームがまだない)、その他の設定にスクリーンレコーダーの設定がある。スクリーンレコーダーの設定については、本体設定の拡張機能にあるのと同じ。
リアルタイム情報の管理
リアルタイムで表示する項目を選択できます。ツールボックスのリアルタイム情報を有効にすると画面上に表示され、移動も自由。折りたたんで最小限にしたり、表示順序の並び替えには対応していない。
温度の単位
摂氏(℃)と華氏(℉)の表示に対応。デフォルトの単位は℃になっています。
AirTriggers
AirTriggersの環境設定と感度調整ができます。
AI Grabber
AI Grabberは新しく搭載されたテキスト認識機能。ここでの設定は認識させる言語の選択のみ。実行するには、Game Genieのツールボックスを開いてAI Grabberをタップ、読み込みたいエリアを選択。テキストが複数に分割されるので、選択してコピーやウェブで検索が可能。ウェブで検索をするとフローティングウィンドウでブラウザが起動します。
ナビブロック
Game Genieツールボックスからナビブロックをオンにした時にブロックする項目の選択。ジェスチャーナビゲーションとナビゲーションバーは必ず有効化されるためグレーアウトしています。ステータスバーとGame Genieはオンオフを選べる。
自動タッチロック
自動タッチロックは、設定した時間を無操作でいた場合、画面が暗くなりタッチ操作を無効化する機能。解除するには2本の指で上にスワイプ。初期設定は3分になっています。電力消費を抑えたいときに有効な機能のため、必要なければ「使用しない」に。ロックタッチでの手動操作もできます。
バックグラウンドモード
バックグラウンドモードは、自動で動いてくれるアプリをバックグラウンドで動作させるモード。バッテリー残量下限は、バッテリー残量が指定した数値を下回ると自動的に終了する設定。
バックグラウンドモードが実行中であることを忘れないようにするリマインダー設定。初期設定では、画面オン時とオフ時で共に30分に設定されている。
バックグラウンドモード実行時には、時間制限の指定も可能。通知パネルには、開始からの実行時間が表示されます。
マクロトラックを表示
マクロトラックを表示がオンになっていると、マクロのプロファイルを使用時に、視覚的なフィードバックを表示する。
ブロック管理
ブロック管理の項目に、アラートなしが有効な時でも通知するアプリアラートと、着信拒否が有効な時でも通話の通知を表示する設定があります。
ツールボックスのパネル解説
Game Genieのツールボックスは、左側のトグルと右側のツール。これらは設定の表示順序のカスタマイズで並び替えが可能。ただし、ゲームがその機能に対応していなければ表示はされない。例えば原神の場合、Xキャプチャー、スカウトモードは非表示になる。逆に外付けのクーラーやコントローラーを接続すると、冷却モードやキーマッピングが追加で表示されます。
リフレッシュレート
リフレッシュレートはタップするたびに切り替わる。ただし、ゲーム自体がそのリフレッシュレートに対応している必要があります。
- AUTO
- 60Hz
- 120Hz
- 165Hz
リアルタイム情報
現在の情報をフローティング表示する機能。左側の十字をドラッグしながら好きな位置に動かせます。最小化には対応していないため、Game Genieの設定にあるリアルタイム情報の管理から不要なものは除外できます。
Xキャプチャー
AIにより自動で録画してくれる機能。長押しで対応する動作を選択できます。Arena of Valor(アリーナ・オブ・ヴァラー)が対応していたので試してみたけれどうまく録画してくれなかった。他に対応しているゲームがあるかは未確認。
ネットワークスイッチ
Wi-Fiとモバイル通信の切り替え。
ナビブロック
機能を有効にすると、ゲーム中の誤タップを避けるため、各種ジェスチャー操作が一時的に無効になります。Game Genieの設定に追加設定がある。
アラートなし
通知をオフにする。Game Genie設定のアプリアラートに除外設定があります。アイコン長押しで設定にショートカット移動もできる。
着信拒否
着信をオフにする。Game Genie設定の着信拒否から除外設定の指定もできます。これもアイコン長押しで設定にショートカット移動できる。
充電モードの変更
充電をするときに、システムに電源を供給しながら同時に充電する通常充電と、システムのみに電源を供給し端末の発熱を抑えるバイパス充電を選択できます。
ショートクリップ
ショートクリップを有効にすると、ビデオ録画ツールが配置されます。これはアイコンをタップするたびに、時間をさかのぼって録画することができる便利機能。録画時間の設定は、Game Genie設定のゲームの録画設定から。もしくは、アイコンを動かすと矢印が表示されるので、そこから(5秒、10秒、20秒、30秒)指定できます。
明るさ固定
画面の明るさが変わらないように固定する。
スカウトモード
スカウトモードを有効にすると画面の色が反転され、隠れている敵などを見つけやすくなる。機能を有効にしているときに、スクリーンショットや画面録画をしても通常シーンとして撮影されます。
データのみ
通話機能を無効にしますが、モバイルデータはそのままにして着信によるネットワーク接続の切断を防ぎます。通話機能を復旧させても、不在着信は表示されません。オン/オフを切り替えるとネットワークを再接続します。
バックグラウンドモード
違う画面を表示しているときや画面オフの時でもバックグラウンドで動作させる機能。バックグラウンドモード実行時には、時間制限の指定も可能。通知パネルには、開始からの実行時間が表示されます。Game Genie設定にリマインダー設定などもある。
ROG Instant Master
ROG Instant Masterが表示されていれば、あらかじめ用意されているマクロやAirTriggersのプロファイル使用することができます。
X Sense
X Senseは、AI認識エンジンによるプレイヤー支援機能。原神では4つの機能が使えました。
- 自動ピックアップ
- 自動実行
- 会話スキップ
- クイックエスケープ
自動ピックアップは、アイテムが取得可能な範囲に入ると(100%ではないが)自動で取得してくれるのはかなり便利。自動実行は、前方に歩き出すだけで攻撃するなどの高度な実行がされるわけではないです。クイックエスケープは、凍結時に自動で連打してくれるのを確認できた。
崩壊:スターレイルでは、会話スキップ機能のみ対応。
Arena of Valor(アリーナ・オブ・ヴァラー)では、敵を倒したときのエフェクトと、ポップアップ表示に対応。右上のバブルスタイルから、カラーやサイズなどのカスタマイズもできます。敵を倒したときのエフェクトの動作確認はできたが、ポップアップ表示の確認はできなかった。
対応しているゲームは少なく、Beta版ということもあり確実に実行してくれるわけではなさそう。原神では便利かもだけど、あくまでも補助的ツールですね。
AI Grabber
AI Grabberは、フレーム内のテキストを認識してコピーやウェブ検索ができる機能。認識したテキストは、右上から全選択、もしくは一部だけ選択もできます。認識の精度は良いみたいです。ウェブ検索をするとブラウザがフローティングウィンドウで開きます。
現在の冷却モード
AeroActive Cooler Xの接続時に表示されるようで未確認。
マクロ
マクロは複数を組み合わせたマルチマクロの作成もできます。繰り返し設定には、再生速度、繰り返し回数、時間遅延などのカスタマイズにも対応する。
バックグラウンドで再生することもでき、有効にするとロックタッチモードで実行されます。
振動マッピング
振動マッピングは、操作した時にバイブを動作させる機能で最大10個の配置が可能。下側のスライドで大きさの調整ができます。設定からバイブレーションの切り替え、設定の上をタップするとトリガー設定が開く。
バイブレーションはA~Eの5種類。トリガー設定には、強度とタイミングの設定がある。
AirTriggers
AirTriggersでは、感圧ボタン、モーションコントロール、クーラーボタンに機能を割り当てられます。上部にプロファイルの変更や作成、右上のメニューから名前の変更や削除。右側の設定アイコンから感度の調整、これはArmoury CrateのAirTriggers設定と同じ。感圧ボタンは、タップかデュアルパーティションの選択ができ、ボタン設定からタップ以外の設定も可能。
以前あったスワイプやスライドという動作は削除されました。
右上のメニューにリリーススピードが追加されています。アクションやシューティングゲームなどは反応をよくするために速めにし、レーシングゲームのアクセルなど長押しが必要なゲームには遅くして対応する機能。Armoury Crateのシナリオ詳細にある感圧ボタンの設定と同じ項目。
タップシミュレーション
ボタン設定のタップシミュレーションは、1つの動作だけでなく、2つの動作、押す離すで別々の動作を割り当てることができる。下側のスライドバーは実行した時の反応速度を調整。
デュアルパーティションの場合はすでに2つに分かれているため、1つの動作のみとなり選択肢は表示されない。
タップの自動繰り返し
タップの自動繰り返しは、長押しで連射をしてくれる機能。1秒間に1~4回の設定ができ、バイブレーションの速さもカスタムできる。
ジャイロスコープ
ジャイロスコープは、押しながら端末を傾けて照準を合わせられる便利な機能。
マクロ
設定したマクロを発動させる。もう一度押すと停止。
AirTriggersプロファイル
AirTriggersのプロファイルを切り替える機能。これは切り替え後に元に戻すプロファイルの作成などを考えると、感圧ボタン以外のモーションコントロールやクイックコントロールなどで配置したほうが便利かも。
シューティングアシスト
ガンシューティングで連射した時に、徐々に上にズレていくのを補助する機能。押している間は設定した強さで照準を下げてくれます。
モーションコントロール
モーションコントロールは、すべてのアクションを追加すると最大で10個の割り当てが可能。右側の設定アイコンからArmoury CrateのAirTriggers設定と同じ感度調整ができます。
- 右に傾ける
- 左に傾ける
- 前方に傾ける
- 後方に傾ける
- 右に回転
- 左に回転
- 振る
- 水平に前進
- 左に水平移動
- 右に水平移動
モーションコントロールのボタン設定は、タップシミュレーション、マクロ、AirTriggersプロファイルの3つのみ。
クーラーボタン
クーラーボタンの設定は、AeroActive Cooler Xを接続しているときのみ編集可能。
キーマッピング
ゲームパッド、もしくはキーボードとマウスを接続するとキーマッピングを設定できます。単体キーについては上部の+からでなく、何も選択していないときにキーを押すと追加される。選択した状態(赤いとき)にタップすると、タップシミュレーション以外にマクロやシューティングアシストの割り当ても可能。
Game Genieを開かなくてもショートカットキーから編集可能。
MOBAスキルについては、ボタンを押しながらターゲットを定め、ボタンを離すと実行する機能。操作する場所によっては押したときに反応してしまいます。
エッジツール
ゲーム中に非表示の設定にしていても、Game Genieから呼び出すことができます。
メモリ開放
メモリを開放してシステムを最適化する。
録画
スクリーンレコーダーが起動します。録音ソースとビジュアルフィードバックの表示を選択してスタート。録画ツールがフローティング表示され、停止、スクリーンショット、クイック削除に対応する。
PiPモード
PiP(ピクチャーインピクチャ)モードをタップすると小窓で表示できます。ドラッグして移動もできるため、他のアプリを起動したりコンテンツダウンロード中に他の作業ができたりする。ただし、アプリが対応していない場合にはPiPモードは表示されない。
ロックタッチ
ロックタッチは、ゲームを進行したまま画面の操作を無効にするモード。2本指で上にスワイプすることで解除できます。
クロスヘア
照準をアシストするクロスヘアを配置できます。スタイル、カラー、サイズ、不透明度、位置の変更も可能。
クイックコントロール
ショートカットを起動できるボタンを最大10個まで画面上に配置できます。設定すると移動できるボタンが表示され、不透明度と大きさのカスタマイズに対応する。割り当てられるのは以下の機能。
- マクロ
- AirTriggersプロファイル
- ロックタッチ
- スクリーンレコーダー
- スクリーンショット
- スカウトモード(対応ゲームのみ)
まとめ
テキストをコピーできるAI Grabberや、AirTriggersのリリーススピード設定が追加された。原神ではX Senseに対応し、アイテムを自動ピックアップしてくれるのは便利です。その他にも、Game Genieにはたくさん機能があるので使い方の参考にしてください。
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