Redmi Note 11 は、6.43インチの有機 EL(AMOLED)ディスプレイにデュアルスピーカーを搭載した動画視聴に向いているスマホ。33Wの急速充電に、薄型軽量なデザインも魅力。
Redmi Note 11 スペック
OS | Android 11 ベースの MIUI 13 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 680 |
メモリ+ストレージ | 4 GB + 64 GB |
ディスプレイ | 6.43 インチ FHD+ 有機 EL(AMOLED)ディスプレイ リフレッシュレート:最大 90 Hz タッチサンプリングレート:最大 180 Hz 解像度:2400 × 1080 |
サイズ | 高さ:159.87 mm 幅:73.87 mm 厚さ:8.09 mm |
重量 | 179g |
バッテリー | 5,000 mAh USB Type-C 33W 急速充電対応 |
アウトカメラ | 5000 万画素広角カメラ 800 万画素超広角カメラ 200 万画素マクロカメラ 200 万画素深度カメラ |
インカメラ | 1300 万画素 |
スピーカー | デュアルスピーカー |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth® | 5.0 |
NFC | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 |
SIMスロット | nanoSIM×2+microSDカード(最大512GB) DSDV/DSDS対応トリプルスロット |
通信方式 | 4G: LTE FDD: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/66 4G:LTE TDD: 38/40/41 (2545-2650MHz) 3G: WCDMA: 1/2/4/5/6/8/19 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz |
生体認証 | サイド指紋センサー 顔認証 |
防水/防塵 | ー(IP53の防滴仕様) |
センサー | GPS L1 | Glonass G1 | BDS B1 | Galileo E1 近接センサー 環境光センサー 加速度計 電子コンパス IR ブラスタ ジャイロスコープ |
本体付属品 | ACアダプタ USB Type-C ケーブル SIM 取り出しツール 保護ケース クイックスタートガイド 保証に関するお知らせ |
Redmi Note 11 外観レビュー
有機ELで発色が良く鮮やかなパンチホールディスプレイ。6.43インチに5000mAhのバッテリーを搭載で179gと軽量なのも特徴。インカメラは1300万画素。
背面は、指紋の付きにくいマットな質感の樹脂製パネル。光の当たり方で見え方が変わり、安っぽくは見えない工夫が施されている。カラーは、トワイライトブルー。他にスターブルーとグラファイトグレーがある。
左側面上部にSIMスロット。本体の厚さは、8.09mmという薄型設計。
右側面に、指紋センサーを内蔵した電源ボタンと、音量調節ボタン。
上部に、マイク穴、赤外線ブラスター、スピーカー、イヤホンジャック。ディスプレイには保護フィルムも張られています。
下部に、マイク穴、USB Type-C、スピーカー。
付属品は、SIMピン、保証のお知らせ、クイックスタートガイド、ソフトタイプのクリアケース、33Wアダプタ、A to CのUSBケーブル。
クリアケースには、充電端子を保護するキャップもついています。防滴という観点からするとメリットですが、充電するのに邪魔になら切ってしまうか、違うケースを探してみるのも良いと思う。
Redmi Note 11 ベンチマーク
機種 プロセッサー | Redmi Note 11 Snapdragon 680 | Redmi 9T Snapdragon 662 | OPPO A54 5G Snapdragon 480 5G |
Geekbench 5 | シングル:355 マルチ:1633 | シングル:314 マルチ:1394 | シングル:521 マルチ:1632 |
3DMark Wild Life | 451 | 369 | 977 |
PCMark for Android Benchmark | 6586 | 5950 (Work 2.0) | 7279 |
旧モデルのRedmi 9Tと比較すると高くなっているが、同価格帯のOPPO A54 5G(OPPO A55s 5G も同程度)と比較するとパフォーマンスは落ちるようです。
Redmi Note 11 バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life で計測してみたところ、17時間37分という結果になった。電池残量20%までは、14時間51分ほど。これだけ持てばバッテリーの消耗を気にすることはなく使える。33Wの急速充電も快適なので、エントリーモデルの中ではかなり優秀。
急速充電の速度を計測
付属している33Wの急速充電気を使い、電池残量15%からどのくらいの速度で充電できるか計測してみました。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
30分 | 65% | 50% | +50% |
1時間 | 98% | 83% | +33% |
電池残量が少ない状態からだと、30分で50%も回復してくれました。少しの時間充電するだけでもしばらく使えそうです。
リバースチャージ対応
リバースチャージに対応しているのも確認しました。OTG対応ケーブルを持っていれば、Redmi Note 11 本体をモバイルバッテリーのように使うこともできます。ワイヤレスイヤホンの充電や、メインスマホを充電するサブスマホとしても活躍できる。
「Redmi 9T 」「OPPO A54 5G」と比較
Redmi Note 11 | Redmi 9T | OPPO A54 5G | |
CPU | Snapdragon 680 | Snapdragon 662 | Snapdragon 480 5G |
ディスプレイ | 6.43 インチ 有機EL | 6.53インチ 液晶 | 6.5インチ 液晶 |
サイズ | 高さ:159.87 mm 幅:73.87 mm 厚さ:8.09 mm | 高さ:162.3mm 幅:77.3mm 厚さ:9.6mm | 縦: 約162.9mm 横: 約74.7mm 厚さ: 約8.4mm |
重量 | 179g | 198g | 190g |
バッテリー | 5,000 mAh 33W 急速充電対応 | 6,000mAh 18W急速充電 対応 | 5,000mAh 18W急速充電対応 |
スピーカー | デュアルス | デュアル | モノラル |
NFC | 非対応 | 非対応 | 対応 |
本体付属品 | 33W急速充電器 保護ケース 保護フィルム | 22.5W急速充電器 保護ケース 保護フィルム | 保護ケース 保護フィルム |
「Redmi 9T 」「OPPO A54 5G」と比較してみても、薄型軽量に33Wの急速充電気を付属しているのはうれしいところ。充電器を付属しないメーカーが増えてきているので、購入コストも考慮する必要はありそうです。
Redmi Note 11 使い方
発売時のOSは、Android 11 ベースの MIUI 13 になります。ボタンショートカットに機能を割り当てたり、画面オフ時でも再生できるビデオツールボックスなど、他のAndroidにはないオリジナル機能がいくつも搭載されている。カスタマイズ性も高く、どこに何があるか把握するのが大変なほどです。ただし他のXiaomi製スマホと違い、画面分割など対応していない機能もあります。使い方は別記事にまとめてあるので参考に。
Redmi Note 11 カメラ性能
上部の大きいレンズが、5000万画素のメインカメラ。左側に、800万画素の超広角カメラと、200万画素のマクロカメラ。右側に、200万画素の深度カメラとフラッシュライト。インカメラは1300万画素。
フレーム内下部から、広角・標準・ズームの切り替え。ズームボタンの長押しで、最大10倍までのスライダーが表示されます。
最大倍率の10倍にしても画質はそれほど荒くはならない。
上部にあるAIカメラを有効にすると、自動でシーンを認識して最適化してくれる。アイコンは認識したシーンによって変わります。
カメラモードはもっと見るまでスライドして表示。編集から配置を変えることもできます。ショートビデオやパノラマなど、グレーに表示されていない機能はダウンロードが必要。ちなみにパノラマは縦横の両対応。
カメラを起動した右上の「≡」から設定を開き、カスタマイズからレイアウトやサウンドの変更も可能です。
左「Redmi Note 11」と、右「Redmi Note 10 Pro」の夜景モード比較。Redmi Note 11 は少し明るさが弱い。Redmi Note 10 Proのカメラは性能と機能ともに優秀。
カメラ機能
アウトカメラ | インカメラ | |
写真画質 カメラフレーム | 高 ● 標準 低 3:4 ● 9:16 Full 1:1 | 高 ● 標準 低 3:4 ● 9:16 Full 1:1 |
機能 | AI ビューティ フィルター 広角 最大10倍ズーム | AI ビューティ(美肌、小顔、大きな目) フィルター 手のひらシャッター |
ビデオ | 1080P 30FPS● 720P 30FPS 広角 マクロ 最大6倍ズーム ビューティ フィルター | 1080P 30FPS ● 720P 30FPS ビューティ フィルター |
ショートビデオ | 720P 30FPS ● 1080P 30FPS 速度変更5段階 広角 最大6倍ズーム ビューティ フィルター 万華鏡 | 720P 30FPS ● 1080P 30FPS 速度変更5段階 ビューティ フィルター 万華鏡 |
スローモーション | 最大3倍ズーム | ー |
タイムラプス | 1080P 30FPS ● 720P 30FPS 速度4×~1800× 時間∞~240 フィルター 中央重点/平均測光/スポット測光 広角 最大6倍ズーム | 1080P 30FPS ● 720P 30FPS 速度4×~1800× 時間∞~240 フィルター |
その他 撮影モード | ポートレート 夜景 パノラマ プロ 50M ドキュメント | ポートレート パノラマ |
●は初期値
楽天モバイルやDSDSの動作確認
SIMスロットは、nanoサイズが2枚とmicroSDカードが入るDSDV対応のトリプルスロット。楽天モバイルや格安SIMをいろいろ試してみました。
- 楽天モバイル(楽天回線)
- OCNモバイルONE(docomo回線)
- povo(au回線)
- LINEMO(ソフトバンク回線)
LINEMOは、挿しただけでワイモバイルのAPNが割り当てられそのまま使えました。楽天モバイルとOCNモバイルONEではAPNを選択するだけ、povoはAPN設定の追加が必要です。これに加え、ガラケー(FOMA)SIMは、優先ネットワークタイプを「3Gを優先」に切り替えることで着信し、DSDSの動作も確認済み。
2枚のSIMで使っていた後に、1枚に切り替えたときに注意点があります。データSIMを設定していなかった側に挿した場合、モバイルデータが自動的にオフとなります。通常はモバイルデータをオンにすることで使えますが、楽天モバイルだけは一度SIMを抜かないと認識してくれないようです。
ゲームの動作確認
ゲームターボにアプリを追加すると、画面左上からツールボックスを起動できるようになる。左側にはフローティング表示できるアプリアイコンが並びます。ゲーム起動時にフローティング表示することで、ドラクエウォークをしながらポケモンGOを起動することも可能ですが、メモリが少ないせいかよく落ちます。
ちなみに、ドラクエウォークはフローティング表示に対応していないため、逆のポケモンGO上には表示できない。
ポケモンGOはAR+対応
発売当初は未対応でしたが対応しました。Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)インストール後に、ポケモンGOの設定からNiantic AR(AR+)にチェックを入れることで遊べます。
※デュアルアプリは非対応になっています。
原神でのバッテリー消耗
グラフィックス画像のデフォルトは低。この設定のまま1時間プレイしてみたところ、電池残量は17%も減少した。遊べないことはないが、動作はカクつくこともあり、ストレージ容量も圧迫するためやめた方がよさそう。
PUBGの初期設定
PUBGの初期設定は、グラフィックのクオリティはスムーズ、フレーム設定は中。この設定のままプレイしてみたところ十分遊べそうな感じ。
Redmi Note 11 メリット・デメリット
Redmi Note 11 は、あくまでもライトユーザー向けのエントリーモデルのため、過度な期待をしすぎないこと。
メリット
- 鮮やかなディスプレイ
- デュアルスピーカー
- 5000mAhの大容量バッテリー
- 薄型軽量デザイン
- 急速充電が快適
- 33Wアダプタ付属
デメリット
- ゲーム向きではない
- 容量が多くはない
- MIUI 13 でも使えない機能がある
- NFC・おサイフケータイ非対応
- 5G非対応
デメリットが気にならないなら、コスパが良く後悔はしないと思います。
まとめ
Redmi Note 11 は、有機ELの鮮やかなディスプレイにデュアルスピーカーを搭載しているため、動画視聴に向いているスマホ。性能的には高くはないエントリーモデルだが、大容量バッテリーでも薄型軽量、33Wの急速充電は快適だ。しかし、画面分割などには対応していないため、使える機能をあらかじめ確認しておくこと。
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