AYANEO Pocket AIRに搭載しているゲームアシスト機能「クイックツール」の使い方を解説します。それとAndroidの設定についても補足。
※メーカー貸出によるレビューです。サンプル機のため仕様が異なるかもしれません。
AYAHomeランチャー
ホーム画面のアイコンはAボタン(画面タップ)の長押しで移動することができます。特定のアプリを選択した時には背景が変わる仕様で、AYASpace、Play Store、Xbox Game Pass、原神などで確認できた。アプリを選択した状態でYボタンを押すと、Remove/Uninstall/About Appも表示されホーム画面から削除とアプリ設定を開くこともできます。※アンインストールできないアプリもある。
ホーム画面からコントローラーで下に進むか、画面を上にスワイプするとアプリ一覧が表示されます。YボタンからAdd to Homepageを選択すると、ホーム画面に追加する。ここではアプリの並び替えはできないようでインストールした順番で表示されます。
物理ボタンの操作
左側に下部に、ウィンドウボタンとメニューボタン。右側下部に大き目のAYANEOボタンとホームに戻るボタン。AYANEOボタンは長押しでAYASpaceの起動、単押しでクイックツールが起動します。開いているときでもゲームは進行しているのでポーズしてから操作するように。
RBとLBの隣にある「…」もRCとLCというボタンとして機能します。RCはひとつ前に戻る。LCはタスクを開いて、もう一度押すとひとつ前に起動していたアプリを開く。これは2つのアプリを素早く切り替えたいときに便利。
クイックツール
本体右下にあるAYANEOのロゴの入った丸いボタンを押すと画面右側にクイックツールが開く。メニューには5つの項目に分かれているのでそれぞれ解説していきます。
パフォーマンス
パフォーマンスの上部には、FPS、CPU、GPU、Fanのリアルタイムの使用率や温度などが表示されます。
ゲームモード
モードで、ゲーム、バランス、節約の3つのモードが切り替えられる。ゲームモードにすると強制的にファンが稼働し、節約モードにするとファンモードをオンにしていてもオフになります。
ファンモード
ファンモードは3段階でオンにするとゲームモードに関係なくいつでも稼働します。リアルタイムモニターに表示される数値は、回転数なのかMuteで1500、Balで3000、Maxで5000あたりの数値が表示される。音でファンレベルを認識できるけれど、パフォーマンスオーバーレイを表示しているときには視覚的な確認にも役立つ。
パフォーマンスオーバーレイ
この機能をオンにすると、画面内に移動できるリアルタイムモニターを表示できます。FPS、CPU/GPUの使用率と温度、メモリ残量、ファンの回転数、バッテリー残量。このサンプル機は最上位のメモリ12GBモデルのため、表示が9.4GBだと現在2.6GB使用しているということになる。
コントローラー
コントローラーの上部にあるコントローラーリンクをオフにすると、物理ボタンの操作をオフにできます。これはAndroidのクイック設定パネルにある「Hand lever」のオンオフと同じ。
バイブレーションのコントローラーリンク
バイブレーションのコントローラーリンクは、オフ+3段階で強度の調節可能。ウィジェットにあるSoundTPAMagicをオンにしているときには、その機能の方が優先されるようです。
トリガーボタンの感度調整
LT/RTのトリガーボタンの感度を調整できます。100%か600%のどちらかで、鈍くさせることはできないみたい。
ジョイスティックの感度調整
ジョイスティックの感度調整は3段階。プリインストールされているゲームパッとテスターアプリで試してみると、左を50%にした時には半分の動作、右を150%にすると円をオーバーして振り切っているのを確認できた。
ジョイスティックのレンジ調整
レンジ調整をオンにすると、ジョイスティックの操作範囲が狭くなり、より正確な操作が可能。オフにするとジョイスティックの操作範囲が広がり、より広い範囲をカバーする。
ABXYモード
ABXYモードでは、スタンダードと日本仕様の切り替えができる。Nintendo Switchやプレイステーションで慣れているなら切り替えもできます。ただし、ボタンに印字されている文字はスタンダードの配列です。
ジャイロスイッチ
ジャイロスイッチをオンにすると、LB(LT)を押しながら端末を傾けることで操作できるようになる。感度は3段階で、スタートボタンをLBかLTを選択できます。
連射のカスタマイズ
オートでは連射のカスタマイズができます。Autoにすると1回の単押して連射が持続、もう一度押すと解除。Press-hold repeatingにすると長押ししている間は連射する。
仮想マッピング設定(追加予定)
サンプル機では試すことはできなかったが、仮想コントローラーマッピング機能がアップデートで追加される予定とのこと。実装されればコントローラーに対応していないアプリでも操作できるようになる。AYANEOの公式サイトにて、原神に対応させた画面デモを確認できます。
ハンドヘルド
ハンドヘルドの項目では、画面の明るさ、音量調整、機内モード、Bluetooth、Wi-Fi、RGB Lightのオンオフができます。
ライティング設定
RGB Lightをオンにすると、ジョイスティックのライティング設定を開けます。設定できるのは7種類。
ウィジェット
ウィジェットの項目では、Androidのクイック設定パネルと同じような操作ができます。配置の変更はできないみたい。左上にあるSoundTPAMagicは、AI自動解析によりゲームの音に合わせて振動してくれる機能。画面の自動回転については、クイック設定パネルにForce Landscapeをオフにすると機能します。
スライドすると2ページ目が開き、初期設定ではバッテリーセーバのみ配置されています。アクセスポイントは一度機能を有効にすると自動的に追加される。対応しているSIMを挿入すればデザリング端末としても使えます。
セッティング
セッティングの項目では、AYASettingとAndroidの設定にジャンプするだけ。
AYASettingにはたくさんの項目があるけれど、ほぼAndroid設定にジャンプします。ソフトウェアアップデートがあるので、Updateだけチェックしておけば良さそう。アカウントは電話番号もしくはメールアドレスでログインすれば、ゲームライブラリやスクリーンショットを同期できるようです。
Android設定
搭載されているOSはAndroid 12ですが、一部対応していない機能もあったので把握しておきたいところ。
アクセスポイント名
デュアルSIMに対応しているため、2枚のSIMを入れて使うことができます。しかしSIMのアクセスポイント名の項目が見当たりませんでした。いくつかのSIMを試してみたところ、楽天モバイルとソフトバンクではSIMを入れるだけで使えたのですが、IIJmioとpovoはAPN設定ができないため使えなかったです。
通知の管理
AndroidのためGmailなどの通知が来ます。ゲーム機として必要性を感じなければ、通知をオフにしたりアプリの設定で同期をオフにしておくと良いかも。
バッテリー残量表示
バッテリー残量表示は初期設定でオフとなっています。数値で確認できた方が見やすいのでバッテリー設定からオンに。ちなみにバッテリーセーバーがオンになっていると、ステータスバーのバッテリーアイコンが赤くなる。クイックツールから節約モードにした時も同じ。
ダークモード
ディスプレイ設定にダークモードや夜間モードも搭載されています。それぞれ日の入りから日の出までや時間を指定した自動化にも対応。明るさレベルは自動調整には非対応。画面の自動回転は、クイック設定パネルにあるForce Landscapeをオフにしないと機能しない。
バイブレーション設定
バイブ設定については、SoundTPAMagicがオンになっているときには機能しない仕様みたいです。
指紋
指紋センサーは電源ボタンに触れるだけで反応する仕様で解除はスムーズ。電源ボタンを押し込んだ時にだけ反応するといった誤操作防止の特別な設定はなかった。
DuraSpeed
MediaTekのSOCを搭載しているため設定にはDuraSpeedの項目もあります。これはバックグラウンドで動作するアプリを制御することによって、現在使っているアプリを高速化する機能。通知の遅延をなくしたいなら対象のアプリをオンにする。とは言え通常のスマホ使いとは違うため特に気にすることはないかも。
ジェスチャー
システムナビゲーションはジェスチャーナビゲーションにも対応しています。3ボタンナビゲーションに特別な設定はないため、どちらが使いやすいかは好みの問題。
複数ユーザー
複数ユーザーの管理は、全く別のユーザーを作るだけでなく使えるアプリを選択できる制限付きプロファイルというのもありました。それぞれのユーザーで指紋の登録ができますが、指紋認証でユーザーログインができるわけではなく毎回切り替えが必要みたいです。
AYASpace
AYASpaceでは、エミュレーターとゲームデータにメタデータがあればここで管理できるようです。AYANEO側でゲームリソースのダウンロードを提供しているわけではないため、各自で用意する必要があります。逆に言えば、問題なくしっかり販売されているということ。
仕組み的には、AYANEO Pocket AIRの内部ストレージにPocketGamesフォルダがあるので、この中にデータを格納しPegasusで対応させる。
Pegasusを導入するのに「とんちき録」さんの記事が参考記になります。上級者向きのため、これが理解できなければおすすめはしない。
まとめ
クイックツールでは一部翻訳できていないところもあるけど、なんとなく使い方はわかるかと思います。ただしゲームがコントローラーに対応している必要があるのは理解しておきたいところ。AYASpaceの設定は上級者向け、ゲームの管理はしやすくなるけど必ず必要というわけではないです。
クラウドファンディング Kibidango(きびだんご)にて、日本上陸の支援ができます。
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