ROG Phone 6 シリーズは、現行最高峰のハイエンド CPU「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。ゲーミングスマホでは初となる生活防水「IPX4」にも対応する。
スペック
プラットフォーム | Android™ 12 (ROG UI) |
プロセッサー | Snapdragon® 8+ Gen 1 (オクタコアCPU) Adreno 730 |
メモリ | 12GB 16GB 18GB(PROのみ) |
ストレージ | 256GB (UFS 3.1) 512GB (UFS 3.1) |
ディスプレイ | 6.78型 ワイドAMOLEDディスプレイ Corning® Gorilla® Glass Victus 2,448×1,080ドット (フルHD+) (165Hz) |
スピーカー | デュアルフロントスピーカー内蔵 |
アウトカメラ | 5,000万画素 広角 1,300万画素 超広角 500万画素 マクロ |
インカメラ | 1,200万画素 |
センサー | GPS(GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS、NavICサポート) 加速度センサー 電子コンパス 光センサー 近接センサー ジャイロスコープ 指紋センサー(画面内認証) 超音波センサー(AirTrigger 6) |
背面ディスプレイ | 通常モデル:Auraライト(ドットマトリクスLED) PROモデル:ROG Vision(2.0型OLEDディスプレイ) |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (周波数帯域:2.4GHz/5GHz) |
BBluetooth | 5.2 |
SIMスロット | nanoSIM×2 |
NFC | 搭載 |
FeliCa おサイフケータイ | 非搭載 |
防水 | IPX4 |
バッテリー | 6,000mAh 最大65W (Quick Charge 5.0/USB Power Delivery 3.0対応) |
サイズ | 高さ:173mm 幅:77mm 奥行き:10.4mm |
質量 | 239g |
主な付属品 | USB ACアダプターセット SIMイジェクトピン Aero Case ROG ARカード ユーザーマニュアル 製品保証書 |
バットマンとコラボした「ROG Phone 6 BATMAN Edition」もあります。公式サイトを確認してみてください。
外観レビュー
6.78型 ワイドAMOLEDディスプレイに、耐久性の高いGorilla Glass Victusを採用。リフレッシュレート165Hz、タッチサンプリングレート720Hz、タッチ反応速度は23msは世界最速とのこと。
左ROG Phone 6には、システムライトに対応したROGロゴ。右ROG Phone 6 PROには、カスタマイズ可能なカラースクリーン。
カラースクリーンは、Armoury Crateの「ROG Vision」からカスタマイズができます。自分で作ってもいいし、他のユーザーが投稿したものをダウンロードして表示させることもできる。
右側面には、電源ボタン、音量調節ボタン、超音波ボタンが左右に配置されている。
超音波ボタンは凹凸があるだけで、クリック感は振動で伝えてくれる。
左側面に、USB Type-C、SIMスロット。前モデルではサイドコネクタにはキャップがついていたけど、シンプルなUSB Type-Cのみとなった。生活防水に対応したというのもありがたい。
上部にはマイク穴のみ、受話口はスピーカーにもなっている。インカメラの反対側に充電ランプも搭載。※レビュー用のサンプル機器のため保護フィルム貼り付けあり。通常購入品には貼り付けされていません。
下部に、マイク穴、USB Type-C、イヤホンジャック。スピーカーはデュアルフロントスピーカーとなっていて、横持ちのゲームをしている時に手でふさぐことはない。スマホとは考えられないほどの音質です。
USB ACアダプターセット、ROG ARカード、ユーザーマニュアル、SIMイジェクトピン、Aero Case(ハードタイプの保護ケース)。ROG ARカードは、Armoury Crateのコンソールに拡張現実ミッションで読み込めます。
ベンチマーク
機種 プロセッサー | ROG Phone 6 Snapdragon 8+ Gen 1 | ROG Phone 6 PRO Snapdragon 8+ Gen 1 |
Geekbench 5 | シングル:1314 マルチ:4380 | シングル:1312 マルチ:4387 |
3DMark Wild Life Extreme | 2824 | 2823 |
PCMark for Android Benchmark | 18084 | 17477 |
パフォーマンスの良いXモードで計測してみたところ、かなり良いスコアが出ています。
AnTuTu Benchmark v9.4.4を3回連続で計測してみたところ、大きなスコアの違いはなく冷却性能は高いようです。AeroActive Cooler 6をつけて計測した時の方がスコアは高くなった。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life を、Xモードをオフにして計測。本体設定などはほぼ初期値で、画面リフレッシュレートの設定は自動。バッテリー容量が多いこともあり、かなり長い時間動いてくれるようです。
ROG Phone 6 | ROG Phone 6 PRO | |
計測結果 | 19時間22分 | 20時間42分 |
20%まで | 16時間20分 | 17時間28分 |
急速充電の速度
65Wの急速充電に対応。バッテリー残量15%からどれくらいで充電できるか計測してみました。
充電時間 | 6 電池残量 | 6 回復量 | 6 回復差 | 6 PRO 電池残量 | 6 PRO 回復量 | 6 PRO 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% | 15% | 0% | 0% |
5分 | 32% | 17% | +17% | 35% | 20% | +20% |
10分 | 46% | 31% | +14% | 46% | 31% | +11% |
15分 | 58% | 43% | +12% | 60% | 45% | +14% |
20分 | 66% | 51% | +8% | 71% | 56% | +11% |
25分 | 79% | 64% | +13% | 79% | 64% | +8% |
30分 | 88% | 73% | +9% | 89% | 74% | +10% |
35分 | 95% | 80% | +7% | 98% | 83% | +9% |
40分弱 | 100% | 85% | +5% | 100% | 85% | +2% |
大容量バッテリーでもかなり速く充電できました。バッテリー設定にはバッテリーケア機能があり、予約充電や充電制限をしておくことで寿命を長くできます。駆動時間も長いので、80%以上充電しないように制限をかけてしまうのも良さそうです。
リバースチャージ対応
ROG Phone 6/6PRO 本体をモバイルバッテリーのように使えるリバースチャージにも対応。他のスマホやワイヤレスイヤホンの充電にも使えます。
ゲーム機能の解説
統合管理ツールアプリ「Armoury Crate」にゲームを追加すると、起動時に「Game Genie」というゲームツールが使えるようになります。
中でもAirTriggersでは、超音波ボタンに操作機能を割り当てることでゲームの操作性を向上できる、他にも、端末の動きを検知するモーションコントロールや別売りのクーラーボタンの設定もあります。
ROG Phone 6/6PRO から追加された機能として、超音波ボタンの押すと離すに2つの操作を割り当てるのと、端末の傾きで画面を操作するジャイロスコープ機能が加わりました。画面を触らずに照準を合わせることができる面白い機能です。
「Armoury Crate」と「Game Genie」については別記事で詳しく書いてあるので参考に。
別売りアクセサリー
別売りの「AeroActive Cooler 6」はただのファンではなく、ペルチェ素子を使った熱電冷却を搭載し冷却効率が向上している。さらにROG Phone 6 シリーズでは、バッテリーを左右に配置したセンターCPUレイアウトになり効率よく冷却できるようです。それとクーラーボタンが4つ配置され、AirTriggersから操作を割り当てられる。
もう1つ別売りのゲームパッド「Kunai 3 Gamepad for ROG Phone 6」も試しているので別記事を参考に。
初期設定や使い方
超音波ボタンはゲームだけでなく、握る動作に機能を割り当てることができます。短く握る、長く握る、両方のボタンを長押しするにそれぞれ設定でき、アプリを登録することも可能です。よく使う決済アプリなどを設定しておくのも良さそう。
エッジツールは新たに追加された機能で、サイドバーから選択したアプリは画面上にフローティング表示されます。アプリを切り替えることなく、手軽に操作できる便利な機能。サイドバーの位置は長押しからのドラッグで移動もできる。
その他の使い方や初期設定などは別記事でまとめてあるので参考に。
カメラ性能
ROG Phone 6/6PROのカメラ機能は同じ。5,000万画素 広角、1,300万画素 超広角、500万画素 マクロ。インカメラは、1,200万画素。
フレームの中央左側が超広角、中央が標準、右側をタップすると2倍ズーム。
倍率のアイコンを長押し、もしくは2本指のピンチアウトで最大8倍までズームが可能。動画は最大4倍まで。
カメラモードは、その他の右上にあるペンアイコンで編集モードになり、ドラッグで並び替えができます。
それぞれのカメラモードで上から下にスワイプダウンするとメニューが表示されます。動画は8Kの撮影に対応する。開いたパネルの右下からカメラ設定を操作できます。
設定にあるカメラモードの編集からも並び替えができます。動画から設定を開いた場合には、ビデオフォーマットやFPS自動調整といったのも表示される。
標準撮影と夜景モードで撮影したのを比較すると明らかに光量が違う。白飛びも抑えられていてくっきり表示してくれる。
カメラ機能
アウトカメラ | インカメラ | |
写真 | 4:3(50MP) 4:3 ● 16:9 1:1 全画面表示 | 4:3 ● 16:9 1:1 全画面表示 |
動画の解像度 | 8K 24fps 4K 30/60fps FHD 30●/60fps HD 30/60fps | 4K 30fps FHD 30●/60fps HD 30/60fps |
スローモーション | 4K 120fps FHD 120/240fps● HD 120/240/480fps | ー |
タイムラプス | 4K FHD ● HD 録画速度 30●/90/150/300× 動画の長さ 15●/20/30s/∞ | ー |
ズーム | 写真:最大8倍 動画:最大4倍 | ー |
その他機能 カメラモード | 美人エフェクト 広角撮影 ポートレート パノラマ ライトトレイル 夜景 PROモード PROビデオ マクロ | 美人エフェクト ポートレート 夜景 |
※●が初期値
SIMの動作確認
SIMスロットは、表と裏にnanoサイズのSIMが入るデュアルSIMスロット。eSIMやmicroSDカードは非対応。いくつか通信会社のSIMを試してみました。
- 楽天モバイル(楽天回線)
- OCNモバイルONE(docomo回線)
- povo(au回線)
- LINEMO(ソフトバンク回線)
すべてのSIMでAPN設定があらかじめ入っていました。OCNモバイルONEでは、新コースのプライベートIPアドレスにまで対応しています。povo2.0も入っていたのでほとんどの通信会社を網羅していそう。データ通信も確認済み。前モデルでは楽天モバイルは非対応でしたが、今回は対応しているようです。
ゲームの動作確認
「Armoury Crate」の特集ページに、高リフレッシュレートやAirTriggersに対応したゲームを見つけることができます。ただし日本では対応していないものも含みます。
ポケモンGO
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)に対応しているため、AR+で遊ぶこともできます。また、ツインアプリにも対応しフローティング表示をすることで同時に遊ぶことも可能。画面分割は非対応のようです。
原神
デフォルトのグラフィックス設定は中。これを最高にし、フレームレートを60FPSまで上げて遊んでみたところシステム温度は46℃~49℃あたりまでで、それ以上は上がらず十分に遊べた。別売りの「AeroActive Cooler 6」を使うと37℃ほどで維持していました。
PUBG
グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。クオリティをスムーズにすると、フレーム設定(FPS設定)は90fpsを選択できるようになる。それと、AirTriggersに新しく追加されたジャイロスコープ機能を設定すれば、端末を傾ける動作で照準を合わせられるので使ってみてほしい。
まとめ
ROG Phone 6シリーズから新たに機能がいくつか追加されました。ゲーム機能ではジャイロスコープが面白く、端末を傾ける動作でFPSゲームの照準を合わせることができる。一般操作では、フローティング表示できるエッジツールや、背面ダブルタップで動作する設定などが新機能になる。別売りのアクセサリーは数に限りがあるため公式サイトを確認すること。
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