ASUS Zenbook 14X OLED UX3404VAのレビューです。タッチ対応2.8K有機ELディスプレイにASUS Pen2.0も付属したコスパの良い高性能なプレミアムノートパソコン。
※ASUS貸出機のレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
CPU | インテル® Core™ i9-13900H プロセッサー |
メインメモリ 標準/最大 | LPDDR5-4800 16GB / 16GB |
ストレージ | SSD 512GB (PCI Express 4.0 x4 接続) |
グラフィックス機能 | インテル® Iris® Xe グラフィックス (CPU 内蔵) |
ディスプレイ | 14.5 型 OLED (有機 EL) 16:10 グレア 2,880×1,800 ドット (120Hz) タッチパネル搭載 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) Bluetooth® 5.1 |
バッテリー駆動時間 | 約 7.6 時間 |
OS | Windows 11 Home 64 ビット |
サイズ(突起部除く) | 幅 321.8mm×奥行き 225.6mm×高さ 16.9~17.7mm |
質量 | 約 1.57kg |
価格を抑えたインテル® Core™ i5-13500H プロセッサーモデルもあります。それぞれMicrosoft Office搭載モデルだと3万円の価格差がある。
外観チェック
天板にASUSロゴがあり、カラーはインクウェルグレー。底面手前の左右にスピーカー、右側の側面と後ろ側に排気孔がある。
14.5型の有機ELディスプレイは作業領域が広いアスペクト比16:10。インカメラはWindows Helloの顔認証対応。キーボードは、84キー日本語キーボード。タッチパッドはテンキーを表示するNumberPadに対応しています。
左側面に、USB3.2 (Type-A/Gen2)と排気孔。右側面に、Thunderbolt 4 (Type-C)×2、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、HDMI。ディスプレイは180度開くふらっちタイプで、キーボードが持ち上がるエルゴリフトヒンジの採用はしていない。これはおそらくペン入力のしやすい設計にしているのだと思う。
付属品は、充電式のASUS Pen 2.0、90WのACアダプター。ペンを収納するところはなく、磁力でくっついたりもしないため工夫は必要かも。
ベンチマーク
Cinebench R23
パフォーマンス | スタンダード | ウィスパー | |
マルチコア | 13366 | 12256 | 6674 |
シングルコア | 1824 | 1836 | 1673 |
Core i9-13900Hだともっといいスコアが出るはずなので、何かしら制限がかかっているのかも。
PCMark 10
パフォーマンスモードでの計測で、5858というスコア。これも控えめで、Zenbook S 13 OLED UX5304VA(Core i7-1355U)より少し高いぐらい。
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
ファンモード | パフォーマンス | スタンダード |
1920×1080 高品質 (デスクトップPC) | 5120 普通 | 5132 普通 |
1920×1080 標準品質 (ノートPC) | 8316 快適 | 8377 快適 |
スタンダードの方が高いスコアが出ています。しかも内蔵グラフィックスで快適になるのはすごい。
CrystalDiskMark
本体SSDの速度は、読み込み4312MB/s、書き込み1863MB/sと快適。左側面にあるUSB3.2 (Type-A/Gen2)でも計測してみると、1000MB/sと規格値通り。
バッテリーテスト
ファンモードはスタンダード、画面輝度76、音量67、リフレッシュレートはダイナミックスムージングの設定にしていたため60Hz、YouTubeの動画を再生してバッテリーの減り方を計測しました。ストリーミングの動画再生だと、1時間で約15%ほど消費するようです。
電池残量 | 減少値 | 減少差 | |
1時間 | 90% | 10% | 10% |
2時間 | 74% | 26% | 16% |
3時間 | 59% | 41% | 15% |
4時間 | 43% | 56% | 15% |
5時間 | 26% | 74% | 18% |
6時間 | 11% | 89% | 15% |
20%を切るとバッテリー節約機能がオンになり、画面輝度は54%になります。タッチ対応の高性能モデルのため電池持ちを期待するものではないけど、予想よりも良い結果でした。
充電速度
残量 | 回復量 | 回復差 | |
開始時 | 10% | 0% | 0% |
30分 | 57% | 47% | 47% |
1時間 | 85% | 75% | 28% |
1時間30分 | 90% | 80% | 5% |
残量が少ないほど充電速度は速く、後半はゆっくりになる。MyASUSに、充電を80%に制限してバッテリーの劣化を軽減する「バッテリーケアモード」という機能もあります。
ペン設定
ペンの設定からショートカットボタンに、シングルクリック、ダブルクリック、長押しの機能を割り当てることができます。右下のペンツールには最大4つまでアプリのピン止めが可能。
MyASUS
MyASUSに便利な機能がまとまっています。バッテリーケアモードは、オンにすると充電を80%までに制限し劣化を軽減してくれる機能。インスタントフル充電モードは、オンにすると24時間だけバッテリーケアモードを無効化して100%まで充電する機能。時間が経過すれば自動的にオフになります。
ファンモードは3種類
- パフォーマンスモード
- スタンダードモード
- ウィスパーモード
マイクのノイズを抑制してくれるAIノイズキャンセリングマイク機能があります。
- 360°録音モード
- 指向性録音モード
- オーセンティック録音
- シングルプレゼンターモード
- マルチプレゼンターモード
スピーカーから声以外のサウンドを除去するAIノイズキャンセリングスピーカーと、ドルビーアトモスに対応したサウンドモード。歪みを抑えてより大きくするボリュームブースターの機能もある。
有機ELディスプレイの寿命を最大限に延ばすASUS OLED Care機能と、低輝度レベルでのちらつきを抑えるOLED フリッカーフリーディミング機能。
有機ELディスプレイについては動画を参考に。
色温度補正とビデオエンハンスのブースト機能。
ターゲットモードをオンにすると、非アクティブなエリアを暗くする。ディスプレイスムージングのダイナミックスムージングは、電源接続時には120Hz、バッテリー駆動時には60Hzと自動的に切り替えてくれる機能。
タッチパッドのロックはF6キーでもオンオフ操作は可能。NumberPadをあまり使わないならロックしておくこともできる。ファンクションキーにはホットキーが割り当てられているため、通常のファンクションキーに切り替えるか、Fnキーを押しながら行う。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:明るさダウン
- F5:明るさアップ
- F6:タッチパッド無効化
- F7:3段階のバックライト
- F8:スクリーン操作
- F9:マイクのオンオフ
- F10:カメラのオンオフ
- F11:プリントスクリーン
- F12:MyASUS起動
ファンクションキーにホットキーが割り当てられているため、素早く操作できます。マイクとカメラはオフにしているときにランプがつく仕様。
キーボードのバックライトは、周囲の明るさに応じて自動点灯/自動消灯に対応する。
直販限定モデル
型番 | 価格 | |
i9-13900H Microsoft Office搭載モデル | UX3404VA-M3231WS | 199,800円 |
i9-13900H WPS Office 2搭載モデル | UX3404VA-M3194W | 169,800円 |
i5-13500H Microsoft Office搭載モデル | UX3404VA-M3232WS | 179,800円 |
i5-13500H WPS Office 2搭載モデル | UX3404VA-M3161W | 149,800円 |
Zenbook 14X OLEDシリーズは、ASUS Storeの直販限定モデルになります。i5-13500Hもあり、それぞれMicrosoft Office搭載モデルだと3万円高くなる。頻繁にセール対象になることがあり、割引クーポンが発行されます。間近のセールでは2万円引きになっていて、この性能でこれだけ安くなるとコスパはすごい。
コスパが良いだけに、i9-13900Hモデルは在庫切れになりがちのようです。一般利用の場合はオーバースペックになるので、価格が安いi5-13500Hモデルの方を検討してみるのも良いかと思います。
※シリーズの中には、360度フリップして性能が異なる「ASUS Zenbook 14 Flip OLED UP3404VA (UP3404VA-KN132W)」モデルもある。
まとめ
タッチ対応2.8K有機ELディスプレイに、高性能な第13世代高性能CPUを搭載し、ペンまで付属しているのに価格は高くない。さらにThunderbolt 4(Type-C)ポートが2つあるなど、インターフェースまで充実しているのもうれしいところ。頻繁に在庫切れが起こるのも納得です。
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