ASUS Vivobook S 15 S5507QAレビュー!Snapdragon X Elite搭載「Copilot+PC」

ASUS初の「Copilot+PC」になる「Vivobook S 15 S5507Q」をレビューします。AI機能も面白いけど、電池持ちがすこぶる良いのはうれしい限り。

※貸出機によるレビューのため、製品版とは異なる可能性があります。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。

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スペック

OSWindows 11 Home 64ビット
CPUSnapdragon® X Elite X1E-78-100 プロセッサー
GPUQualcomm® Adreno™ GPU (CPU内蔵)
AIQualcomm® Hexagon™ NPU 45TOPS (Qualcomm® AI エンジン 最大計75TOPS)
メモリ32GGB
SSD1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2)
ディスプレイ15.6型 OLED (有機EL)
グレア
2,880×1,620ドット (120Hz)
タッチ非対応
Windows Hello顔認証対応
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be (Wi-Fi 7)
Bluetooth
サイズ (突起部除く)幅352.6mm×奥行き226.9mm×高さ14.7~15.9mm
質量約1.42kg
価格ASUS Store
icon249,800円

外観チェック

オールメタルデザインで、最薄部14.7mm、重さは1.42kgと15.6型としては軽い部類。180度開くフラットヒンジになっていて、キーボード部分が持ち上がるエルゴリフトには非採用。

光沢タイプの3K有機ELディスプレイ、アスペクト比16:9、リフレッシュレート120Hzに対応。インカメラの上部には、物理的にカメラを遮断するプライバシーシャッターを搭載。

左側面に、HDMI、USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×2、microSDカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック。右側面に、USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2。

102キー日本語キーボードは、ゲーミングPCみたいに光る色を変えられるRGBイルミネートに対応。右下にはコパイロットキーも搭載しています。

天板カラーはクールシルバー、控えめな「ASUS VIVOBOOK」のロゴが右側にある。底面に、通気孔のスリットと前側の左右にスピーカー。

底面より吸気した空気は背面から排気されるエアフロー。ACアダプターは90W、コードは太いため373.5gと少し重量はある。

AI機能が面白い

標準搭載しているペイントアプリに「Cocreator」機能が追加されています。タッチ非対応のため、マウスで適当に書いた猫っぽい絵もAI生成によって本格的にあスケッチに仕上がりました。創造性を6~95の数値で設定し、大きくするほど描いた絵からかけ離れたデザインを生成してくれます。

  • 水彩
  • 油絵
  • インクスケッチ
  • アニメ
  • ピクセルアート

スタイルは5つ用意されていて、生成した絵をアニメ調に変更したりと楽しめます。

フォトアプリのAI機能「Image Creator」も試してみました。別記事でまとめているので参考に。

バッテリー持ちが素晴らしい

YouTubeの2160p60(4K)動画を、画面輝度100%、音量0でストリーミング再生してどれくらい持つか計測してみました。

電池残量減少差
1時間97%-3%
7時間47%-50%
8時間39%-8%
9時間30%-9%
10時間23%-7%
11時間15%-8%
12時間6%-9%

はじめの1時間は余力があるのか3%減にとどまり、あとは7~9%の減少。最大輝度でも12時間以上もの再生ができる優れたバッテリー性能でした。90WのACアダプターを持ち歩かなくても1日ぐらいなら十分持ってくれそうだ。

急速充電の時間計測

電池残量5%まで減らした状態から付属の90W充電器でどのくらい時間がかかるか計測。

残量表示回復差
開始時5%0%
10分2217%
20分3917%
30分5516%
40分6611%
50分7711%
60分8710%
70分925%
80分953%
90分983%
100分991%

電池残量が少ない状態なら30分充電すれば50%ほど充電できそうです。後半はゆっくり充電されます。別の60W充電器を試してみると「低速の充電ケーブル」をいう通知が出ますが、充電はできました。

※レビューした時点でのバージョンでは、MyASUSのバッテリーケア機能(80%までに制限)は搭載されていなかった。

MyASUS

MySAUSのデバイス設定に便利機能がまとまっています。※執筆時のバージョンは4.2.17.0、アップデートにより変更になる項目があるかもしれません。

ファンモード

  • フルスピードモード
  • パフォーマンスモード
  • スタンダードモード
  • ウィスパーモード

ファンモードは4段階あり、Fn+Fキーを押して切り替えることもできます。

ハイバートヘルパー

バッテリーを節約するため、設定した期間中に電力の使用が多い場合、システムを休止状態へ移行させます。

サウンドモード

  • ダイナミック
  • ゲーム
  • 映画
  • ミュージック
  • 音声
  • カスタム1
  • カスタム2
  • カスタム3

サウンドモードのカスタマイズで、ドルビーアトモスの設定を開かなくてもMySAUSで切り替えができます。

ボリュームブースター

歪みを抑えてより大きな音を出すことができる機能。

ASUS OLED Care

ASUS OLED Careには、OLEDディスプレイを保護し、ディスプレイの寿命を最大限に延ばすことが証明されている一連の最適化設定が含まれています。

通知:同じ画像を高輝度で長時間表示することは避けてください、有機ELディスプレイに焼き付けが発生する可能性があります。

※有機ELディスプレイの焼き付きリスクを軽減するために、設定を確認しておくように。

ピクセルリフレッシュ

30分間アイドル状態になったら、特別なスクリーンセーバーを起動します。このスクリーンセーバーは、画面のピクセルを更新し、画質を最適化します。

デスクトップモードで、Windowsタスクバーを自動的に非表示にする

静止画像が継続的に表示されないように、使用していないときはデスクトップモードで、Windowsタスクバーを自動的に非表示にします。

Windowsタスクバー透明効果

Windowsタスクバーの半透明効果を有効にします。

OLEDフリッカーフリーディミング

低輝度時の有機EL(OLED)のちらつきを抑えるために、OLEDフリッカーフリーDCディミング技術を使用してディスプレイの輝度を調整します。

目の保護をしながら高精細な映像を楽しむために、Windowsの設定でシステムの輝度を60%以上に設定し、OLEDフリッカーフリーディミングのスライダーバーで最適なレベルに調整する。

Splendid

ガンマ補正と色温度補正により画面の色を最適化します。通常、ビビッド、手動、ブルーライト軽減のほか、色域を4種類から選択可能。

  • ネイティブ – デフォルト ビビッドカラー
  • sRGB – ウェブコンテンツ スタンダードカラー
  • DCI-P3 – シネマ スタンダードカラー
  • Display P3 – より広いリアルな色域

ターゲットモード

非アクティブなエリアを減光させ省電力化をできる機能。

ディスプレイスムージング

  • 固定リフレッシュレート:60Hz か120Hzを選択して固定化する
  • ダイナミックスムージング:電源接続の状況に応じて自動的にリフレッシュレートを設定する

アクティブエッジブライトネス

ディスプレイの端の明るさとコントラストを自動的に調整して、バッテリー電力を節約する機能。※バッテリー駆動時のみ有効になる。

TaskFirst

インターネット接続を優先的に割り当てる機能。

WiFi SmartConnect

現在の環境内で最適な信号のWi-Fiを自動的に接続してくれる機能。

タッチパッド

タッチパッドの入力を無効にしますが、ファンクションキーにタッチパッドのオンオフの割り当てがないため、マウスを接続していないときには操作しないこと。もし切り替えてしまうとTabとSpaceキーで元に戻さなければいけないのため面倒になる。

スマートジェスチャー

  • ボリューム調整:左端を上下にスライド
  • 明るさ調整:右端を上下にスライド
  • 早送り/巻き戻し:上端を左右にスライド
  • ScreenXpert起動:右上隅から内側にスワイプ

タッチパッドが特別なジェスチャー操作に対応します。慣れればよいかもしれないけど、誤操作をしやすいため個人的にはオフにしたい機能。

ファンクションキー

F1~F12のファンクションキーには、特定のショートカット機能が割り当てられています。初期設定で「ロックされたファンクションキー」になっていて、ホットキーをあまり使わないなら「通常のファンクションキー」に切り替えも可能。Fnキーを押しながらファンクションキーでも操作できます。

  • F1:ミュート
  • F2:音量ダウン
  • F3:音量アップ
  • F4:バックライトの明るさ調整
  • F5:画面輝度を下げる
  • F6:画面輝度を上げる
  • F7:スクリーン操作
  • F8:絵文字
  • F9:マイクをオフにするプライバシーモード
  • F10:オーディオの強化オンオフ
  • F11:機能なし
  • F12:MyASUS起動

F11に何も割り当てられていないのは残念な仕様。空いているならタッチパッドのオンオフを追加してほしいですね。

自動キーボードバックライト

内臓のアンビエントライトセンサーにより、現在の明るさに応じてキーボードバックライトを自動点灯/自動消灯する機能。ただし、バックライトをF4で点灯させたり、明るさを調整すると機能しなくなる。バックライトをオフにすると再び機能します。

ライティング効果

特殊機能にライティング効果が4つあり、色やスピードのカスタマイズに対応する。

  • ソリッドカラー
  • ストロボ
  • 呼吸
  • レインボー

ベンチマーク

ファンモードフルスピードパフォーマンススタンダードウィスパー
Cinebench R23マルチ:11549
シングル:1115
マルチ:11301
シングル:1114
マルチ:10114
シングル:1114
マルチ:8343
シングル:1118
Geekbench 6マルチ:14571
シングル:2412
OpenCL:20280
Vulkan:24163
マルチ:14377
シングル:2424
OpenCL:20504
Vulkan:23890
マルチ:14629
シングル:2439
OpenCL:20377
Vulkan:23685
マルチ:14525
シングル:2435
OpenCL:20088
Vulkan:24020
3DMark
Steel Nomad Light
1932196219611961
3DMark
Time Spy
1840184018441816
3DMark
Fire Strike
6223619961936108
3DMark
Night Raid
26302264692603023240

ファンモードごとにベンチマークを計測しました。Cinebench R23のマルチで動かしたときにはファンがフル回転するのを確認できたが、シングルで計測した時にはフル回転にはならなかった。他のベンチマークでもスコアに差はなく、完全には対応できていないようです。PCMarkでも試してみたところ、Arm版には非対応と表示された。

CrystalDiskMark

SSDは、読み込み 5086.80MB/s、書き込み 3604.93MB/sというストレスのない快適な速度。

サイバーパンク2077

グラフィックのプリセットは低、解像度 2880×1620 だと平均FPS 19.98という結果。解像度を 1920×1080 に落してあげると平均FPS 29.08になった。少しどうだが鈍くなるところはあるものの遊べなくはないという感じでした。

Xbox Game Pass Ultimate3か月付属するけど

Xbox Game Pass Ultimateが3か月分付属しています。通常は軽いゲームならインストールして遊ぶこともできるのですが、Arm版のせいか対応していないみたい。キーボードとマウスで遊びたい人には残念なところ。クラウドゲーミングの場合は、キーボートとマウス操作には一部しか対応していないため、コントローラーが必要になります。

まとめ

15.6型の大きい画面で4Kのストリーミング動画を12時間も再生できるというバッテリー持ちはかなり快適。しかも最大輝度で計測していたので、さらに長時間駆動もできそうだ。一つ注意したいのが、Arm版に対応していないのも一部あるため、事前の確認は必要になる。

ASUS Store:Vivobook S 15 5507QA icon

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