Zenfone 8 には、パフォーマンスを調整できるシステムモードが備わっています。変更すると、どのくらい性能が変わるのか各種ベンチマークアプリを使って計測してみました。
Zenfone 8 のシステムモード
設定→電池→システムモードからパフォーマンスの調整ができます。
- 高性能:要求スペックが高いアプリを起動する場合に最適なモード
- ダイナミック:一般的な使い方で使用する際におすすめなモード
- 省電力:堅実なパフォーマンスを維持しながら、長時間駆動を実現するモード
- 超省電力:可能な限り電力を節約するモード
- アドバンスド:あらゆるニーズに合わせた細かい設定ができるモード
高性能
要求スペックが高いアプリを実行するためのパフォーマンスレベルを維持しながら、集中的にタスクを処理して良いエクスペリエンスを実現します。
- HyperFusionを自動的に有効にする
- バックグラウンド同期を強制的に制限する
- デュアルバンドWi-Fiを自動的有効にする
- リフレッシュレートを120Hzに設定する
変更項目は、ネットワークと表示設定のみ。リフレッシュレートのところをタップすると、自動、120Hz、90Hz、60Hzにできる。
ダイナミック
初期設定は、このダイナミックモード。設定を変更する項目はない。
省電力
スリープモード時にバックグラウンドでアプ織が起動しないように自動制御し、スムーズなシステム操作のためのパフォーマンスレベルを維持して電力を節約します。
- 5Gネットワークを自動制御する
- リフレッシュレートを60Hzに設定する
- 画面のスリープ時間を30秒に強制する
- タッチサンプリングレートを強制的に下げる
- メディア音量を強制的に下げる
リフレッシュレートの数値は同様に変更できます。
超省電力
基本的な操作において不満の無いパフォーマンスレベルを維持し、スリープモード時にアプリケーションがバックグラウンドで起動しないように自動制御し、システム休止状態になるまで時間を短縮して電力を節約します。
- 5Gネットワークを自動制御する
- HyperFusionの強制停止
- バックグラウンド同期を強制的に制御する
- デュアルバンドWi-Fiを強制停止
- リフレッシュレートを60Hzに設定する
- 画面スリープ時間を30秒に強制する
- Always-on Panelの強制停止
- タッチサンプリングレートを強制的に下げる
- メディアの音量を強制的に下げる
- タッチ振動を強制的に下げる
リフレッシュレートの通知は同様に変更可能。
アドバンスド
アドバンスドでは、温度制限やパフォーマンスまで柔軟にカスタマイズができます。性能を重視するかバッテリー持ちを重視するか、使い方に合わせたバランスの良い設定が可能。
- 温度制限
- CPUパフォーマンス
- GPUパフォーマンス
- RAMパフォーマンス
- バックグラウンドのCPU使用率を強制的に制限する
- 5Gネットワークを自動制御する
- HyperFusionを自動的に有効にする
- バックグラウンド同期を強制的に制限する
- デュアルバンドWi-Fiを自動的に有効にする
- リフレッシュレートを60Hzに設定する
- システムカラースキームを「ダーク」に設定する
- 画面のスリープ時間を30秒に強制する
- Always-on Panelの強制停止
- タッチサンプリングレートを強制的に下げる
- メディアの音量を強制的に下げる
- タッチ振動を強制的に下げる
リフレッシュレートの数値は同様に変更可能。
Geekbench 5
高性能 | シングル:1121 マルチ:3595 | +113 +299 |
ダイナミック | シングル:1008 マルチ:3296 | デフォルト |
省電力 | シングル:1009 マルチ:3210 | +1 -86 |
超省電力 | シングル:525 マルチ:1847 | -483 -1449 |
高性能にすると明らかにパフォーマンスが向上。ダイナミックと省電力はスコア的にはあまり違いはなかった。超省電力にすると極端にスコアが落ちる。
3DMark
高性能 | 5670 | +486 |
ダイナミック | 5184 | デフォルト |
省電力 | 5169 | -15 |
超省電力 | 3359 | -1825 |
3DMarでは、Wild Lifeで計測。Geekbench 5 と同様に高性能で向上、省電力では大きな変化なし、超省電力で大幅低下。
PCMark
高性能 | 16130 | +5061 |
ダイナミック | 11069 | デフォルト |
省電力 | 11287 | +218 |
超省電力 | 9049 | -2020 |
PCMark の Work 3.0 performanceで計測。高性能では大幅に向上、省電力では大きく変化なし、超省電力にすると大幅低下。
PCMark バッテリーテスト
高性能 | 6時間5分 | -3時間42分 |
ダイナミック | 9時間47分 | デフォルト |
省電力 | 9時間32分 | -15分 |
超省電力 | 9時間40分 | -7分 |
PCMark の Work 3.0 battery lifeで計測。高性能にするとバッテリー持ちがかなり悪い。他のモードでは誤差の範囲で、大きな違いはでなかった。省電力モードと超省電力では、スリープモード時に制御が入るモード。スリープ時間が長い人には有効かもしれないが、一般的な使い方ならダイナミックモードで良さそうな感じ。
まとめ
いろんなベンチマークアプリで計測してみました。スコア的には、高性能で向上、省電力は大きな変化なし、超省電力で大幅低下という結果となった。バッテリーテストでは、高性能にするとかなり悪化、省電力と超省電力にしても大きな違いはでない。パフォーマンスと電池持ちのテスト結果をみると、ダイナミックモードが一番バランスが良さそうだ。
※ベンチマークテストアプリを起動すると、自動的に高性能に切り替わってしまいます。電池持ちが悪くなるので、システムモードから戻すのを忘れないように。
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