SIMフリータブレット「Lenovo Tab B11」のレビューです。4Gのデータ通信に対応し、サブ機としても使えます。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
製品番号 | ZADB0291JP |
初期導入済OS | Android 13 |
プロセッサー | MediaTek Helio G88 プロセッサー |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 128GB 外部(microSDカード最大1TBまで) |
ディスプレイ | 10.95 型ワイドパネル (1920×1200 ドット) |
Wi-Fi | 8802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth v5.1 |
通信 | FDD LTE Band:1/3/8/19/26/28 TDD LTE Band:40/41 WCDMA Band:1/6/8/19 |
オーディオ | ドルビー・アトモス スピーカー×4 |
生体認証 | 顔認識 |
アウトカメラ | 800万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
サイズ | 約 255.3×166.3×7.2mm (W×D×H)mm |
重量 | 約465g |
バッテリー | 7040mAh |
センサー | 加速度センサー 光センサー ジャイロセンサー GPS、GLONASS、Galileo、 A-GPS |
主な付属品 | マニュアル類 AC アダプター(10W) USB ケーブル カードスロットピン Lenovo Tab Pen |
価格 | Lenovo/レノボ公式オンラインストア 36,850円 |
LTE非対応のWi-Fiモデルもあり、性能はほぼ同じで通信とA-GPSが非対応となる。価格は29,810円と、7040円安い。
外観チェック
液晶の解像度は1920×1200、アスペクト比が16:9の10.95型タブレット。他の11インチクラスと比較すると重量は465gと軽い。背面カラーはルナグレー、上部だけ色が違うデザインになっている。
上部に、音量調節ボタン、マイク穴、SIMスロット。下部には何もない。
左側面に、電源ボタン、スピーカー。右族面に、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック、スピーカー、USB 2.0 Type-Cポート。
SIMスロットは、nanoサイズのSIMが1枚とmicroSDカード(最大1TB)が入ります。付属品は、USB Type-A to Cケーブル、10WのACアダプター、冊子類、Lenovo Tab Pen(替え芯2本付)。ペンは電池式(AAAAの単6型乾電池)で、ボタンのないシンプルなもの、Lenovo Tab Pen Plusではないです。
ベンチマーク
機種 プロセッサー | Lenovo Tab B11 MediaTek Helio G88 | OPPO Pad Air Snapdragon 680 |
Geekbench 6 | シングル:435 マルチ:1426 | シングル:414 マルチ:1415 |
3DMark Wild Life | 696 | 448 |
PCMark for Android Benchmark | 10024 | 6640 |
OPPOのエントリーモデル「OPPO Pad Air」と比較すると、GPU性能は少し高くなっている。AnTuTu Benchmark(v10.2.7)では、27.4 万点というスコアでした。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery lifeはうまく動作しなかったため、YouTubeのストリーミング動画で試してみました。画質1080p、画面輝度100%、音量0の再生で、1時間15~16%のバッテリー減少を確認できた。満充電状態からだと、6時間30分~7時間ぐらいは持ちそうです。
充電については10Wの充電器が付属していますが、他の充電器で試してみたところ15Wほどの充電を確認できた。15W以上の充電器を持っているなら、より快適に使えそうです。
ペンの機能
Lenovoペンの設定にあるスタイラスツールボックスを有効にすると、右側(左に移動可能)にペンのアイコンがフローティング表示されます。タップすると5つのアイコンが展開する。
- カメラのAIスキャンを起動
- 部分スクリーンショット
- メモ起動
- 赤いペンポインタを表示
- 虫眼鏡
テキスト領域に手書きして変換する機能で、書く/削除/選択/挿入/結合/改行といった特殊入力にも対応する。
左下/右下から内側にスワイプしてショートカットする機能も備わっています。
- スクリーンショット
- クイックノート
- なし
その他の機能については、Lenovo Tab P12とほぼ同じなので別記事を参考に。※一部対応していない機能もあります。
カメラ
アウトカメラは単眼の800万画素。インカメラも800万画素。
カメラ機能は、ビデオ(最大5倍ズーム)、カメラ(最大4倍ズーム)、AIスキャン。設定のOCR認識(テキストを認識する機能)をオンにしていると、シャッターの上側に「A」のアイコンが表示されるが、英語と中国語のみに対応し日本語を読み取ることはできない。
AIスキャンについては、斜め補正をしてくれる機能です。シャッターを押すと右下に撮影したのが小さく表示され、タップすると読み込みの動作が開始します。
APN設定
APN設定は、楽天モバイルとSoftbankは挿入するだけで使えました。IIJmioとpovoは新しいAPN設定から追加する必要があった。楽天モバイルのプラチナバンドが都市部から順次開始となっていたので、広がってくれれば使いやすくなりそうだ。
テザリングもできるサブモニター
ASUS Vivobook S 15 S5507QAのサブモニターとして動作するかGlideXで試してみました。同じWi-Fi環境で拡張する機能なのですが、Lenovo Tab B11からテザリングで接続しても問題なく動作してくれた。外出先のフリーWi-Fiだとセキュリティの関係で使えないこともあるため、SIMフリータブレットだと便利に使える。
Lenovoが提供する「Freestyle」という同じような機能もありますが、Snapdragon X Eliteを搭載した「Copilot+PC」はArm版のためインストールできなかった。
ASUS Vivobook S 15 S5507QAはタッチ非対応のため、画面を拡張してからのペン入力という使い方にも便利です。ペイントアプリのAI画像生成「Cocreator」は面白いので、ペンがあるとより楽しめる。
ゲームの動作確認
ゲーム用のツールバーなどの機能はないですが、ゲームパッドやキーボード/マウスを割り当てるキーマッピングに対応しています。
ポケモンGO
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)にも対応し、ポケモンGOのAR+でも遊ぶことができます。ただ動作が少し滑らかではなかった。
原神
原神のグラフィックス画質は、最低(デフォルト)、快適ではないけれど動きます。本体設定→高度な設定→周辺機器モードのキーマッピングをオンにして原神を有効化すると、ゲームパッドでの操作も可能になる。
PUBG
グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。クオリティをスムーズにすると、フレーム設定はウルトラの選択もできます。
クラウドゲーム
Xboxのクラウドゲームならブラウザでできるため、通信環境さえよければ快適に動作します。タッチ対応のゲームは少ないためコントローラーはあった方が良い。
まとめ
大画面でも軽量、ペンも付属しているSIMフリータブレットです。エントリー向けのモデルのため重たい作業には向かないけれど、軽作業や映像コンテンツの視聴などなら問題ない。個人的に、テザリングでサブモニターとして使えるのは便利でした。ほぼ同じ性能で価格の安いWi-FiモデルもあるのでLenovo/レノボ公式オンラインストアを確認してみてください。
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