
Lenovoの11.5インチタブレット「Tab Plus」のレビューです。自立できるスタンド付きで、Bluetoothスピーカーとして使えるのも便利。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
製品番号 | ZADX0061JP |
初期導入済OS | Android 14 |
プロセッサー | MediaTek Helio G99 プロセッサー |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB 外部(microSDカード最大1TBまで) |
ディスプレイ | 11.5型 2K液晶 (2000 x 1200) |
Widevine | L1 |
Wi-Fi | 8802.11a/b/g/n/ |
Bluetooth | Bluetooth v5.2 |
オーディオ | ドルビー・アトモス JBLスピーカー×8 |
生体認証 | 顔認識 |
アウトカメラ | 800万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
サイズ | 約268.3×174.3×7.8~13.6mm |
重量 | 約650g |
バッテリー | 8600mAh |
センサー | 加速度センサー 光センサー ジャイロセンサー GPS、Glonass、Galileo、BDS |
主な付属品 | マニュアル類 AC アダプター(45W) USB ケーブル カードスロットピン |
価格 | Lenovo公式ストア 42,350円 |
外観チェック


11.5インチの2K液晶ディスプレイ。大型スピーカーを搭載しているため下半分に厚みがあり、同じサイズのタブレットと比較すると少し重め。とはいえキックスタンドで自立するので手持ちをしなければ気にならない。


キックスタンドは無段階で開き、最大175度まで傾けられます。縦置きにも対応してくれたらよかったけど、残念ながら横置きのみ。


左側面に、電源ボタン、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック。右側面に、USB 2.0 Type-Cポート。スピーカーは、マトリックス・ツイーター×4基、フォース・バランスド・ベース・システム×4基、合計8つ搭載しています。


上部に、音量調節ボタン、マイク穴、microSDメディアカードリーダー。下部にはキックスタンドで立てかけたとき用として、両サイドに小さなゴム足があります。


microSDカードは最大1TBまで対応。付属品は、45WのACアダプター、USBケーブル(CtoC)、カードスロットピン、マニュアル類。
高音質+スタンドで動画視聴に最適

スピーカーを合計8つも搭載し音質に特化したタブレットで、4つのマトリックス・ツイーターと4つのフォースバランスド・ベース・ウーファーが、鮮明な高音と重低音を再生します。動画を再生してみると、特に人の声が聴き取りやすいのが印象的でした。自立型のキックスタンドも使いやすく、動画視聴には最適です。
ここまで音質にこだわっているタブレットは他にはないのだけれど、欲を言えば前面に音が出るような設計にしてほしかったかな。
Bluetoothスピーカーとしても使える

スマホとBluetoothで接続するだけで、Lenovo Tab Plusをスピーカーとして使えます。タブレットで再生すればよいのだけれど画面はスリープ状態でも良いし、スマホをリモコンのように扱えるのは便利です。出力は26Wもあるので、大音量での再生ができるのも魅力。
パソコンとのBluetooth接続も試してみましたが、スピーカーとして認識してくれなかった。
スタンバイモードで時計を表示

設定→ディスプレイ→スタンバイモード→スタンバイモードの有効化をオンにすると、充電時に時計やスライドショーを表示できます。設定した時刻にスタンバイモードを無効にする設定もあります。
スタンバイモードを使うときは、バッテリー設定の充電制限機能も一緒に使うと安心です。充電端子をつなぎっぱなしでも、バッテリーに負担がかかりにくくなります。
使い方や便利機能
使い方や便利機能などは、別記事でまとめてあります。
ベンチマーク

機種 プロセッサー | Lenovo Tab Plus MediaTek Helio G99 | Lenovo Tab B11 MediaTek Helio G88 | OPPO Pad Air Snapdragon 680 |
Geekbench 6 | シングル:737 マルチ:2014 | シングル:435 マルチ:1426 | シングル:414 マルチ:1415 |
3DMark Wild Life | 1245 | 696 | 448 |
PCMark for Android Benchmark | 1169 | 10024 | 6640 |
MediaTek Helio G99はミドル向けのチップセットになっていて、エントリーモデルと比較するとベンチマークスコアは高い。AnTuTu Benchmark(v10.2.7)では、41.7万点というスコアでした。
バッテリーテスト

PCMark の Work 3.0 battery lifeを、次の条件で計測。リフレッシュレートは自動、画面輝度は最大、音量は0で、8時間13分という結果でした。電池残量20%までは、6時間55分。画面が明るくても十分持ってくれるためバッテリー設定にある充電制限をして、バッテリーの負担を軽減しておくのが良さそうだ。充電保護の40%~60%までと、充電制限80%の2段階に対応しています。
急速充電の速度
付属している45WのACアダプターで、どれくらいの速度で充電できるか試してみました。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
15分 | 44% | 29% | +29% |
30分 | 68% | 53% | +24% |
45分 | 90% | 75% | +22% |
1時間 | 99% | 84% | +9% |
15%まで減らした状態から約1時間ほどで充電できます。
カメラ性能

アウトカメラは、単眼の800万画素オートフォーカス(AF)。インカメラは、800万画素固定焦点(FF)。

カメラ機能は、ビデオ(最大5倍ズーム)、カメラ(最大8倍ズーム)、書類。シャッターの上側に、インカメラの切り替えとGoogleレンズがあり、その間の「A」アイコンは設定のOCR認識(テキストを認識する機能)をオンにしていると表示されるようになります。しかし、英語と中国語のみにしか対応していないため、日本語を読み取ることはできない。
左側には、画角、HDR、ボケ、美肌、フィルター、AI写真アシスタント、メニューが並んでいます。
ゲームの動作確認

設定→Google→すべてのサービス→ゲームダッシュボードに対応しています。
- スクリーンショット
- 録画
- フレームレートカウンタ
- サイレントモード
- YouTubeライブ
それとキーマッピングにも対応していて、ゲームパッドやキーボード/マウスで操作できます。設定→周辺機器モードを有効にし、対応させたいゲームを選択。そのゲーム起動時にゲームパッドなどを接続すると上部に設定が表示されます。
ポケモンGO

AR機能に対応しているのを確認できました。

原神のグラフィックス画質は、最低(デフォルト)。ゲーム内ではなく本体の設定→高度な機能→周辺機器モードをオンにして原神を有効化すると、ゲームパッドでの操作も可能になります。
PUBG

グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。クオリティをバランス以下にすると、フレーム設定はウルトラの選択もできます。
異世界∞異世界

デフォルトのグラフィック設定は中。画面が大きいため画質は荒くなってしまうが、タッチ操作の少ないゲームのためスタンドで立てかけて遊ぶのは便利でした。
まとめ
スピーカーユニットが大きいため本体重量が少し重たくなるものの、キックスタンドで自立するためそれほど気にならなそうです。縦持ちには向かないため、家の中で頻繁に移動して動画視聴する人におすすめ。もっと欲を言えば、スピーカーの音が前側に出てくれたり、縦向きにも置けたりする工夫があったら完ぺきだったのにな。
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