
Lenovoの8.8インチタブレット「Legion Tab」レビューです。片手で持ちやすいサイズ感に、ハイグレードなSnapdragon 8 Gen 3を搭載しています。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
製品番号 | ZAEF0052JP |
初期導入済OS | Android 14 レビュー時は Android 15 |
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 プロセッサー |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB microSDカード非対応 |
ディスプレイ | 8.8 型ワイドパネル (2560×1600 ドット) |
Widevine | L1 |
Wi-Fi | Wi-Fi7 |
Bluetooth | Bluetooth v5.4 |
オーディオ | ドルビー・アトモス スピーカー×2 |
生体認証 | 顔認識 |
アウトカメラ | 1300万画素+200万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
サイズ(WxDxH) | 約 208.5×129.5×7.8mm |
重量 | 約350g |
バッテリー | 6550mAh |
センサー | 加速度センサー 近接センサー ジャイロセンサー 光センサー GPSは非対応 |
主な付属品 | マニュアル類 AC アダプター(68W) USB ケーブル |
価格 | 79,860円 |
外観チェック


8.8インチの液晶ディスプレイ。重さは約350gと軽量で片手でも扱いやすいサイズ感です。背面カラーは、エクリプスブラック。LEGIONとLenovoの両方のロゴが入っています。


縦持ちしたときの上部にインカメラを搭載。スピーカーは音質もよく、上下(横持ちでは左右の上側)に配置されています。下部にUSB Type-C。


左側面にもUSB Type-Cを搭載し、映像出力にも対応しています。右側面には、マイク×2、電源ボタン、音量調節ボタン。


アウトカメラは、タブレットには珍しいマクロにも対応した2眼。付属品は、68WのACアダプター、USB Type-C to C 充電ケーブル、冊子類。
映像出力に対応

サイドコネクタとディスプレイをつなぐだけで、ミラーモードや拡張モードといった映像出力に対応しています。下部にある USB Type-C からは非対応です。

接続後には、設定→追加の接続→プロジェクションから、モードの変更、サウンド出力デバイス選択、スイッチ解像度と出力フレームレート、モニターの位置などを変更できます。
搭載機能
どんな機能があるか別記事でまとめてあります。
ベンチマーク

システムモード | パフォーマンス | バランス | 省電力 |
Geekbench 6 | シングル:2169 マルチ:6674 | シングル:1345 マルチ:4801 | シングル:854 マルチ:3070 |
3DMark Solar Bay | 8473 | 6151 | 3554 |
PCMark for Android Benchmark | 21923 | 15921 | 10087 |
各ベンチマークアプリでシステムモードを変更して計測しました。ゲームアシスタントには手動で追加しています。追加しなかった場合はパフォーマンスで駆動するようです。

AnTuTu Benchmark(v10.5.1)では、200万点越えというスコアでした。こちらもシステムモードを変えて計測しています。
バッテリーテスト

PCMark の Work 3.0 battery lifeを、次の条件で計測。リフレッシュレートは自動(インテリジェント)、画面輝度は最大、音量は0で、5時間19分という結果でした。電池残量20%までは、4時間40分。ゲームアシスタントに追加していない場合にはパフォーマンスモードで動作するため、駆動時間は短くなっています。

同じ条件でシステムモードをバランスに切り替えて計測すると7時間46分、電池残量20%までは6時間44分となりました。パフォーマンスモードと比較すると2時間以上も長い結果です。一般的な使い方をするならこの時間の方を参考にしてください。
急速充電の速度
付属している68WのACアダプターを使い、どれくらいの速度で充電できるか計測。15%まで減らした状態から46分で満充電になりました。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
15分 | 53% | 38% | +38% |
30分 | 83% | 68% | +30% |
45分 | 99% | 84% | +16% |
カメラ機能

カメラ機能は、ビデオ(最大5倍ズーム)、カメラ(最大8倍ズーム)、書類、マクロ(動画も対応)。シャッターは長押しで最大50枚の連写に対応、その上側にインカメラの切り替えとGoogleレンズがあります。設定には、背面カメラのビデオ品質 4K,30 fpsもありました。
左側には、画角、フラッシュ、HDR、ボケ、美肌、フィルター、AI写真アシスタントがメニューが並んでいます。
ゲームの動作確認

設定→ゲームアシスタント→ゲームを管理するから、アプリを追加するとゲームアシスタントを使えるようになります。通常ゲームアプリは自動で追加されますが、ゲーム以外のアプリでも手動で追加も可能。ショートカットソートからゲームアシスタントに表示する機能の並び替えもできる。
- WLAN
- フローティングディスプレイ
- タイマー
- 画面録画
- ハングアップ
- バイパス充電
- キーマッピング
- スクリーンショット
- RAMをクリーニング
- 通知をブロックする
- ミスタッチ防止
- ソート設定

ゲームアシスタントは左中央から内側にスワイプすると開きます。起動位置は長押しで上下左右(下限は20%ぐらいまで)に移動も可能。システムモードは、パフォーマンス、バランス、省電力の切り替えができます。
ゲームアシスタントの機能については、別記事にもう少し詳しく書いています。
ポケモンGO非対応

ポケモンGOは非対応でした。
PUBG

グラフィック設定のカスタムからクオリティをスムーズにすると、フレームレートはUltra Extremeまで選択でき、120FPSに対応する。
War Thunder Mobile

オプションのグラフィックから、リアルな光の反射や屈折を表現するレイトレーシングに対応していることも確認できた。
ペルソナ5: The Phantom Xに対応

ペルソナ5: The Phantom Xの動作確認できました。推奨環境がかなり高めに設定されているアプリのため、高スペックなLegion Tabには向いています。操作はしにくいのでコントローラーを接続してキーマッピングを設定するのが良さそうだ。
キーマッピングに対応

設定→高度な機能→「周辺機器モード」でアプリを有効化すると、コントローラーの操作に対応していない原神などのゲームでも、キーマッピングを設定することで遊べるようになります。ただCOWBOX D8proで試してみたところ、トリガーボタンの設定ができませんでした。COWBOX D9は対応していて、設定後に再度接続すると動作したので相性はありそうです。
- COWBOX D8pro:有線接続は非対応でした
- COWBOX D9:両方のコネクタで有線接続に対応していた
まとめ
8.8インチの軽量コンパクトな高性能タブレットでした。大きすぎず扱いやすいサイズ感で、ゲームや映像など万能に使えます。欲を言えば、SIMスロットもしくはeSIMに対応していたら最高だったのにね。それと接続コネクタが2つ搭載しているのはやっぱり便利です。
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