
GlideX は、WindowsとAndroid/iPhoneの画面共有(スクリーンミラーリング&拡張)を可能にするアプリ。スマホの画面をパソコンにミラーリングをすることで、簡単にYouTubeのライブ配信もできます。
GlideX インストール
GlideX は、ASUSが提供しているアプリですが、ASUSのパソコンでなくても Microsoft Store からインストールできます。

GlideX を起動したら、地域選択でグローバルサービスを選択し、利用規約などの同意をします。

モバイルデバイス向けの GlideX を、QRコードを読み込んでインストール。アプリストアで検索しても出てきます。スマホにインストールし起動したら、同じようにグローバルサービスを選択して同意をしたら準備完了。
スマホ画面をミラーリング

パソコン側のGlideXで、ミラーの接続をクリックすると同じネットワーク環境内にいるデバイスを検索します。

スマホ側でGlideXアプリ画面を開いておくと、検索結果として表示されます。表示されないときは、キャンセルしてもう一度接続を試してみること。Androidの場合は、接続後に近距離共有の状態を維持していれば、アプリ画面を開いていなくてもプッシュ通知で受け取れるようになります。
AndroidのWi-Fi接続
使用しているのは、Xiaomiの「Mi 11 Lite 5G」です。メーカーによって表示方法が異なりますが、基本的なやり方は同じだと思います。

パソコン側でデバイスを選択すると、ミラーリングの許可を求められるので承認する。権限管理の項目が3つ。他のアプリの上に重ねて表示するをタップ→GlideXを選択→他のアプリの上に重ねて表示をオンにし、権限管理に戻る。

同様に、システム設定の変更を許可するから、許可をオンにして戻る。画面の録画を
タップして今すぐ開始。ミラーリングの承認をすると、パソコンにスマホ画面が反映されます。Wi-Fi接続の場合は広告を見る必要はないです。
※この作業で時間がかかりすぎてしまうと、パソコン側で「応答がありません」となってしまいます。その場合は、一度キャンセルして接続しなおすこと。
AndroidのUSB接続

GlideXアプリのホーム画面で右側にスライドするか、USB接続をするとUSB接続設定が自動的に表示されます。開発者向けオプションをオンにするには、Xiaomiの場合MIUIバージョンを7回タップして有効にする。。通常のAndroidの場合は、ビルド番号を7回タップ。

開発者オプションを有効にすると、USBデバックの操作もできるようになる。開発者オプションで下にスクロールして、USBデバックをオンにすると警告画面(Xiaomi)が表示されます。リスクを認識するにチェックを入れてOKし、USBデバックを許可もOKする。※OPPOだとUSBを接続したときにファイル転送を選択していないとUSBデバックを許可が表示されないなど、メーカーによって少し違う。

USBデバックを許可してから、パソコン側のGlideXで接続作業をする。検索結果にUSBアイコンの付いたのが表示され、後はWi-Fiの時と同じように接続。

ミラーリングの承認をして、権限を付与。Wi-Fiで作業していれば画面の録画から今すぐ開始だけで済みます。USB接続の場合は、今すぐ開始をタップすると動画広告が表示され、全部見た後に接続完了。
※広告の視聴は、1日3回までという制限あり、それを消化してしまうと翌日までUSB接続はできなくなる。
iPhoneのWi-Fi接続

iPhoneの場合は、アプリを起動して同意した後に3つの許可を求められます。2つ目のローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続が重要で、それだけOKをすればトラッキングと通知は許可しなくても大丈夫です。

iPhoneのGlideX画面を開いている状態で、パソコン側のミラー接続をクリック。ミラーリングの承認をして、ブロードキャストを開始で反映されます。通知バーが赤くなっている状態が正常で、画面をタップしても維持し他の操作が可能になる。
※Wi-Fi接続の場合は広告を見る必要はない。
iPhoneのUSB接続
iPhoneをUSB接続するには、iTunes (Windows 64 bit)が必要になる。※Microsoft StoreにあるiTunesアプリでは機能しません。iTunes (Windows 64 bit)には、iPhoneをパソコンに認識させる「Apple Mobile Device Support」も一緒にインストールされるため、これが重要。

iTunes (Windows 64 bit)インストール後に、iPhoneをUSB接続すると「このコンピュータを信頼しますか?」と表示され、信頼をするだけで準備完了。

iPhoneのGlideX画面を開いている状態で、パソコン側でミラー接続をすると、USBアイコンのiPhoneが表示されます。それを選択すると、iPhoneでの承認作業はなく自動で広告が再生されます。視聴してから広告を閉じて、ブロードキャストを開始するとパソコンにiPhoneの画面が反映される。
※広告の視聴は、1日3回まで。iPhoneの場合は、スリープ画面になると切断するので注意が必要です。
通信環境が良ければWi-Fi接続で十分
一般的にはUSB接続の方が安定するはずですが、自分の環境ではWi-Fi接続で十分だと感じました。カクつくような遅延はなくWi-FiでもUSBでも変わらなかったです。USB接続だと広告による制限もあるし、接続するまでの工程が多いため通信環境が良ければ使う必要はないかと思います。
音声はBluetooth接続

パソコンにスマホ画面が反映されると、左側にツールバーが表示されます。一番上をクリックし、PCコントロールからBluetooth接続を接続。接続が完了すると、キーボード&マウスとオーディオが追加され、ツールバーからオンオフの操作もできます。
※音声がパソコン側で出力されないときは、パソコンのスピーカー設定を一度ミュートに切り替えてから戻すと出力されます。
OBSを使ってライブ配信
OBS Studioを使ってライブ配信のテストをしてみました。

GlideXの画面をOBS Studioに映すには、ソースからウィンドウキャプチャを追加。ウィンドウで[GlidexMirror.exe]を選択し、キャプチャ方法をWindows 10(1903以降)にする。画面が反映されていたら右下のOKをクリック。

画面は左上に小さく表示されるので、画面サイズを合わせます。上部のツールバーが邪魔になるので、Altキーを押しながら上部の淵をクリックでつかみ調整する。画面を表示したい位置に微調整したら準備完了。
ライブ配信テスト
「Mi 11 Lite 5G 」では問題なく快適に配信できたのですが、「Redmi Note 11」では速い動きがあるときには画質が落ちてしまいました。Wi-FiでもUSB接続でも変わらなかったので、スマホの性能の問題なのだろうか?カクカクするような遅延ではないため、速い動きのない配信であればできなくはなさそう。
GlideXの画質について

ストリーミング画質については、ツールバーの設定から変更できるのですが、無料プランでは、デフォルトのHD(720p30)が最高画質。フルHD(1080p60)やネイティブ(2K60)は使えない。

有料プランは提供地域が限られているようで、残念ながらまだ日本では対応していない。どうしても高画質で配信したい場合は、GlideX 以外のミラーリングソフトを検討したほうが良いです。
接続できないときの対処法

「Mi 11 Lite 5G」では、2回目の接続でグレーアウトしてしまいました。この時は一度接続を切断し、通知からデバイスの近距離共有をサービスの無効化します。無効化することで、管理権限の画面録画のチェックが外れ、再接続が可能になる。
Xiaomiのスマホでも「Redmi Note 11」は2回目でもスムーズに接続できるため、端末によるのかもしれません。他にも動作が不安定な時は、スマホの再起動をするか、アプリのデータ削除、再インストールするとよいかも。
GlideXの拡張機能

GlideX は、パソコンの画面をスマホに表示できる拡張にも対応しています。画面サイズの大きいタブレットなどなら、セカンドディスプレイとして便利に使えそう。ただし、無料プランのため画質は良くないです。
まとめ
GlideX は、同じネットワーク環境内にいるスマホの画面を簡単にミラーリングできる便利なアプリ。接続するスマホによっては不具合もあるようですが、ゲームプレイ動画をYouTubeでライブ配信も可能です。ユーザー登録をする必要もなく、無料アプリをインストールするだけなので気軽に試せるのは良いですね。
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