時間を指定してパソコン画面を予約録画できるソフト「B’s 動画レコーダー 3」を使ってみた。録画だけでなく、音声だけの録音や、簡易的な編集、音声抽出といった機能も備わっている。
ゲームバーが使えないときに「B’s 動画レコーダー 3」
Windows10では、「Windows」+「G」キーでゲームバーを起動し、パソコン画面を録画できる機能が備わっている。しかし中には「このPCはクリップ録画に必要な条件を満たしていません。」と表示されてしまい使えないパソコンもある。そのパソコンで録画ができないわけではなく、ゲームバーでの録画ができないだけ。「B’s 動画レコーダー 3」をインストールすることで、ゲームバー以上の機能で録画することができるようになる。
録画範囲の指定方法
「B’s 動画レコーダー 3」の起動画面から、録画をするをクリックすると録画範囲の指定方法が表示される。
ウィンドウを指定し録画する:マウスカーソル上の点線で囲まれた範囲をクリックします。
任意の範囲を録画する:任意の場所でクリックしたままマウスを移動し録画範囲を囲みます。
全画面を録画する:デスクトップ上でダブルクリックします。
ウィンドウの指定は、起動しているアプリケーションによって範囲指定が細かく出来たりできなかったりする。YouTubeなどのブラウザの中で再生している動画を録画したいときには、クリックしたままマウスを動かして自分で囲むしかない。範囲を指定した後から、ピンクのウィンドウの端を上下左右に動かして自由に変更できる。全画面で録画すると、右下に出る「録画中です」という表記もすべて録画される。
録画開始前の操作方法
範囲指定した後に赤丸の録画開始ボタンが表示される。これが消えてしまったときには、ステータスバーに表示されている「B’s 動画レコーダー 3」のアイコンをクリックすると再表示できる。左から、メインメニューに戻る、録画範囲の指定、録画開始、予約録画の開始、ヘルプ、設定、終了。動画の範囲指定をしないと設定を変更することができないようだ。範囲指定し直したいときには、メインメニューに戻るか、録画範囲の指定でやり直せる。×の終了をしてしまうと起動し直す必要あり。
時間を指定した予約録画機能
範囲指定してから、録画ボタンの隣にある時計アイコンをクリックすると予約録画設定が開く。予約録画は開始時間と終了時間を決めて録画するのと、何秒後に開始したり、終了時間を何分何秒後までを指定できる機能がある。10秒後に開始とした場合、右下に録画開始までとカウントダウンが表示され、0になると録画が開始となる。開始時間のみ指定と終了時間のみ指定の併用はできない。パソコンから離れて録画だけしておきたいときには、終了後にパソコンをシャットダウンする設定も可能。
「B’s 動画レコーダー 3」の設定
設定を開くと、ビデオ設定や動画ファイルの保存先などの変更ができる。フレーム数は、1秒間に表示するフレーム(コマ)数を1~30まで指定できる。値を大きくすると、なめらかな動画になるが、ファイルサイズが増加するというデメリットはある。デフォルトでは10になっていて自分の環境では問題なかった。試しに録画してみて、うまく撮れていないようならフレーム数を大きくしてみると良いだろう。
キーフレームの間隔は、圧縮時の差分の基準となるキーフレームの間隔を1~1000まで指定できる。値を大きくすると、圧縮率が高くなるが、早送りや巻き戻しの時に問題が出る場合があるという。またマウスポインタを録画する機能や、録画停止のショートカット方法も決められる。録画開始のショートカットはできないようだ。
動画ファイルの保存先をクラウドストレージのDropboxにすることもできる。撮った動画を違うパソコンから見たいときに選択しておくと便利になる。録画、録音、録画編集、録画結合、音声抽出で、それぞれ保存先をDropboxに指定することもできる。
動画の不要な部分のカットできる
メインメニューから動画の編集をクリックして、編集したい動画を選ぶと編集画面が開く。再生している動画の中で、不要な部分を「ここからカット」「ここまでカット」をすると赤く表示される。1か所だけでなく数か所選択でき、はじめから再生するとどのよう編集されたか確認できる。良ければ書き出しで保存する。「ここからカット」をしてから「ここまでカット」をしないで書き出してしまうと、再生時間はそのままで画面が黒くなるだけなので注意。編集は「B’s 動画レコーダー 3」で録画した動画のみ対象。
複数の動画を結合できる
「B’s 動画レコーダー 3」で録画した動画なら、複数の動画を繋げることができる。結合後の繋ぎ目はスムーズで違和感もない。メニュー画面から動画結合をクリックするとファイル選択画面になる。結合したい動画を選び、追加した順番で結合される。結合後の動画の不要な部分を動画編集でカットすることもできる。
音声抽出機能もある
音の素材だけほしいときに録音するのも良いけれど、後から音声抽出もできるので、動画で撮っておいても良さそう。抽出するファイルの追加は複数選択できるが、結合するわけではなく、別々に抽出される。繋げたいときには、動画結合してから音声抽出する必要がある。ファイル形式や、ステレオ、モノラルの選択も可能。
まとめ
「B’s 動画レコーダー 3」で録画したファイルに限り、動画の不要な部分のカットや結合、音声抽出などの機能が備わっている。ただパソコンの画面を録画するだけでなく、予約録画機能なども便利に使えそうだ。
コメント