12.7インチのタブレット「Lenovo Tab P12」のレビューです。大型でも薄くて取り扱いやすく、機能面でも優れていました。
※製品貸出によりレビューをしています。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
製品番号 | ZACH0002JP |
初期導入済OS | Android 13 |
プロセッサー | MediaTek Dimensity 7050 プロセッサー 2.6 GHz x 2 コア + 2.0 GHz x 6 コア |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB 外部(microSDカード最大1TBまで) |
ディスプレイ | 12.7 型ワイドパネル (2944×1840 ドット) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth v5.1 |
LTE | ー |
オーディオ | JBLスピーカー×4 |
アウトカメラ | 800万画素 |
インカメラ | 1300万画素 |
サイズ | 高さ:約190.8mm 幅:約293.4mm 厚さ:約6.9mm |
重量 | 約615g |
バッテリー | 10200mAh |
センサー | 指紋センサー 加速度センサー ジャイロセンサー RGB センサー GPS、Glonass、Galileo |
主な付属品 | マニュアル類 AC アダプター(20W) USB ケーブル カードスロットピン |
価格 | 49,830円 |
外観チェック
12.7インチ、アスペクト比16:10、解像度2944×1840の3Kディスプレイ。大画面でも薄型で、重さは約615gと軽い。インカメラは上部(横向き時)中央に配置。背面カラーはストームグレー、上部中央の楕円部分に、別売りのLenovoペンが磁力で付くようです。
上部には、マイク穴と音量調節ボタン。下部に、別売りのキーボードを接続するスマートコネクター。端末の厚みは、6.9mmというスリムなデザイン。
左右に2つずつ配置されたクアッドスピーカー。左側面に、指紋センサー内蔵の電源ボタン、SDカードスロット。右側面に、USB Type-C。有線での映像出力には対応していない。
SDカードスロットには最大1TBまでのmicroSDカードが対応する。付属品は、USB Type-A to Type-Cケーブル、ACアダプター(20W)、カードスロットピン、マニュアル類。
ベンチマーク
機種 プロセッサー | Lenovo Tab P12 Dimensity 7050 | OPPO Pad Air Snapdragon 680 |
Geekbench 6 | シングル:993 マルチ:2442 | シングル:414 マルチ:1415 |
3DMark Wild Life | 2149 | 448 |
PCMark for Android Benchmark | 12008 | 6640 |
ミドルレンジのため、エントリー向けモデルのOPPO Pad Airと比較してもスコアは高い。価格差は1万円ほどしかないためコスパも優秀。AnTuTu Benchmark(v10.2.0)のスコアは50万ほど。
バッテリーテスト
PCMark の Work 3.0 battery life を計測した結果は9時間53分。電池残量20%までは8時間33分。10200mAhの大容量バッテリーを搭載しているからもう少し持つと思ったけど、画面が大きい分消費電力も多いみたいです。
急速充電の速度
付属している20Wの充電器で、電池残量を15%まで減らした状態から充電速度を計測。どれくらいで充電できるか目安にしてみてください。
充電時間 | 電池残量 | 回復量 | 回復差 |
開始時 | 15% | 0% | 0% |
30分 | 31% | 16% | +16% |
1時間 | 53% | 38% | +22% |
1時間30分 | 74% | 59% | +19% |
2時間 | 92% | 77% | +18% |
2時間30分 | 100% | 85% | +8% |
バッテリー容量が多いため、それなりに時間がかかりる。バッテリー設定には、負荷を軽減し寿命を延ばす「充電の最適化」という機能もあります。
リバースチャージ
他のデバイスを充電するリバースチャージも確認できました。
特別な機能
パソコンに「Lenovo Freestyle」をインストールすると、「Lenovo Tab P12」をサブモニターとして使ったりデバイス間のファイル共有ができるようになる。逆にパソコン側に表示したいときは、アプリごとに複数のウィンドウで表示できます。
生産性を上げるPCモードも備わっていて、パソコンのように複数のウィンドウを開いて作業ができます。純正キーボードでなくても、Bluetoothキーボードでも便利なショートカットに対応する。
キーマッピング機能もあり、ゲームパッドやキーボード/マウスのキーを割り当てることができます。万能ではないけれど、これだけできるのはかなり面白い。
他の便利機能や使い方などは、別記事でまとめてあるので参考に。
有料アプリが使える
有料のアプリがプリインストールされています。
MyScript Calculator 2
「MyScript Calculator 2」は、通常330円の計算機アプリ。手書きで入力や編集したり、「?」を変数として未知数を求めたりもできます。
Nebo
「Nebo」は、通常1,250円の多機能メモアプリ。GoogleドライブやDropboxを使用したクラウド同期にも対応しているようです。
カメラ性能
アウトカメラは単眼800万画素とフラッシュライト。インカメラは1300万画素。
カメラ設定は左側の≡から。右側の上にテキスト認識機能があるが、サポートするのは英語と中国語のみ。ズームは最大4倍まで、シャッターボタンはビューティ機能がオフの時に長押しすると最大50枚までのバーストショットができる。カメラモードは、中心ポートレート(動画)、ビデオ、カメラ、AIスキャン(ドキュメント)。
設定では、音量ボタンでシャッターになる、もしくはスケール(拡大縮小)にも対応。ウォーターマークは初期設定で「デバイス名」が表示されるようになっています。必要なければオフに。
カメラ機能
アウトカメラ | インカメラ | |
写真サイズ | 4:3 ● 16:10 1:1 | 4:3 ● 16:10 1:1 |
ビデオ品質 | 1080p HD 30fps ● 720p HD 30fps | 4K 30fps 1080p HD 30fps ● 720p HD 30fps |
撮影モード | 中心ポートレート ビデオ カメラ AIスキャン | 中心ポートレート ビデオ カメラ |
ズーム | 最大4倍 ・カメラ ・AIスキャン 最大5倍 ・ビデオ | ー |
その他 | ボケ ビューティ フィルター AI | ライティング ボケ ビューティ フィルター |
●は初期値
ゲームの動作確認
ゲーム用のツールバーなどの機能はないですが、ゲームパッドやキーボード/マウスを割り当てるキーマッピングに対応しています。
AR+対応
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)にも対応。ポケモンGOのAR+でも遊ぶことができます。ただし、端末設定のスマート画面回転を有効にした横向き表示には対応していない。
原神
原神のグラフィックス画質は、低(デフォルト)。設定が低ければスムーズ遊べるけれど、画面が大きいため画質の粗さが目立ってしまい没入感は悪いです。
PUBG
グラフィックの初期設定は、クオリティがHD、フレーム設定が高。最高設定はHDRのウルトラ。クオリティをスムーズにすると、フレーム設定は極限の選択が可能になる。
パルワールド
最近話題になっているパルワールドをクラウドゲーミングで起動してみました。大画面で遊べるのは快適。必要なのはXbox Game Pass の加入と、タッチ操作はできないためコントローラーが必要。
まとめ
大きい画面でも薄型軽量で扱いやすいタブレットでした。機能面も優れていて、PCモードに切り替えるとマルチタスクな作業ができたり、キーボードを接続すればショートカットが便利に使えたりする。それにパソコンのサブモニターとして拡張にも対応し、大画面のメリットを活かせます。
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