
Legion Pro 7i Gen 10 (16型OLED Intel)は、驚くほどパワフルなAIゲーミングノートPCです。インテル Core Ultra 9 プロセッサー+NVIDIA GeForce RTX 5080を搭載し、重たいゲームも快適に楽しめます。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクを含みます。
スペック
| 製品番号 | 83F5007SJP |
| OS | Windows 11 Home 64bit |
| CPU | インテル Core Ultra 9 プロセッサー 275HX |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU 16GB GDDR7 |
| メインメモリ | 32 GB DDR5-6400MT/s (CSODIMM) – (2 x 16 GB) 最大64GB |
| SSD | 1 TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
| ディスプレイ | 16″ WQXGA OLED(有機ELディスプレイ) 2560 x 1600 ドット(16:10) 光沢あり マルチタッチ非対応 リフレッシュレート:240Hz |
| 本体寸法 (W×D×H) | 約 364.38 x 275.94 x 21.9-26.65 mm |
| 本体質量 | 約 2.57kg |
| 価格 | 約50万円 |
公式サイト:Lenovo/レノボ公式オンラインストア
外観チェック


カラーはエクリプスブラック。キーボードの前側と背面の排気孔にライティングがあり、天板のLEGIONのロゴは、Fn+Lキーでオンオフに対応している。


アスペクト比16:10の16インチ2K有機ELディスプレイ。キーボードは日本語配列、製品版には替えのキーキャップが付属してくるようです。※貸出機のため未確認。ライティングは6つのプロファイルに対応し、Fn+Spaceキーで切り替わる。中央の電源ボタンは、サーマルモードを切り替えると色が変わります。


左側面に、電源コネクタ、HDMI、USB Type-C、Thunderbolt4 ポート、USB 3.2 Gen 2。右側面に、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック、USB 3.2 Gen 1×2SDカードリーダー、プライバシーシャッター(電子式)スイッチ、イーサネット (2.5GbE RJ-45)。


背面には、前方両側にスピーカー、通気孔。ACアダプターは、400W。

スピーカーはヒンジ部分にもあります。キーボードの下側と前側で4つのスピーカーを搭載し、音質はかなり良いです。
ベンチマーク
サーマルモードを変更したパフォーマンスの違いを計測。GPU動作モードはハイブリッド。
Cinebench 2024
| パフォーマンス | バランス | 静音 | |
| マルチコア | 2120 | 1865 | 1485 |
| シングルコア | 135 | 135 | 67 |
Cinebench R23
| パフォーマンス | バランス | 静音 | |
| マルチコア | 36236 | 31420 | 24925 |
| シングルコア | 2246 | 2230 | 1519 |
3DMark
| パフォーマンス | バランス | 静音 | |
| Speed Way | 5903 | 4164 | 3564 |
| Steel Nomad | 5128 | 3787 | 3323 |
| Time Spy | 21766 | 16717 | 14213 |
| Fire Strike Ultra | 14370 | 11166 | 9535 |
| Port Royal | 14437 | 10609 | 9216 |
ファイナルファンタジーXV
| 標準品質 | 高品質 | |
| 1920×1080 | 22926 非常に快適 | 19447 非常に快適 |
| 3840×2160 | 10843 とても快適 | 9363 とても快適 |
サーマルモードはパフォーマンスのみで、設定を変えて計測。
モンスターハンターワイルズ
| 2560×1600 プリセット:ウルトラ | フレーム生成:OFF | フレーム生成:ON |
| レイトレーシング:OFF | 非常に快適にプレイできます スコア:29194 平均 85.86 FPS | 非常に快適にプレイできます スコア:25619 平均 150.01 FPS |
| レイトレーシング:高 | 非常に快適にプレイできます スコア:27592 平均 80.77 FPS | 非常に快適にプレイできます スコア:23939 平均 140.43 FPS |
サーマルモードはパフォーマンスのみで、設定を変えて計測。
サイバーパンク2077でDLSS4の性能比較

サイバーパンク2077の最高クラスのグラフィック設定『レイトレーシング:オーバードライブ』プリセットでは、平均FPS174.55を記録。同一条件でDLSS4をオフにすると、平均FPSは56.89まで大きく落ち込みました。この結果から、DLSS4のAIベースの超解像およびフレーム生成技術がいかにゲームパフォーマンスに大きな恩恵をもたらしているかを改めて実感しました。
高画質を保ちながら快適なフレームレートを求めるゲーマーにとって、DLSS4は欠かせない技術ですね。
CrystalDiskMark

SSDは、読み込み 6579.29MB/s、書き込み 5836.82MB/s というストレスのない快適な速度。
バッテリーテスト
YouTubeの2160p60(4K)動画を、画面輝度100%、音量0、サーマルモードはバランスで、ストリーミング再生をしてどれくらい持つか計測してみました。
| 残量 | 減少値 | 減少差 | |
| 30分 | 80% | 20% | 20% |
| 1時間 | 59% | 41% | 21% |
| 1時間30分 | 40% | 60% | 19% |
| 2時間 | 21% | 79% | 19% |
30分の再生で、約20%程度の減少を確認できた。
充電速度
電池残量6%まで減らした状態から、どのくらい時間がかかるか計測。
| 残量表示 | 回復差 | |
| 開始時 | 6% | 0% |
| 15分 | 51% | 45% |
| 30分 | 80% | 29% |
| 45分 | 96% | 16% |
急速充電モードで実行しました。Lenovo Vantageから、通常モードよりも速く充電する急速充電モードを有効化できます。ただしLENOVO製品は、通常モードでも十分速く充電してくれるので、そこまで大きく変わらない。
LegionSpace

Legion Spaceは、パフォーマンスの調整、照明効果の変更ができるアプリです。サマルモードは、静音(青)、バランス(白)、パフォーマンス(赤)が電源ボタンに反映されるで色で判断できます。

照明テーマのオプションからライティングをカスタマイズでき、Fn+Spaceキーで6つのプロファイルに割り当てられます。

一番下のタブには、自動で録画してくれる「ゲーム・クリップ・マスター」と自動でリアクションする「ゲーム・コンパニオン」というAIサポートツールがあります。サポートされているゲームは以下の画像を参考に。


Lenovo Vantage

Lenovo Vantageのデバイス設定の電源では、充電を制限する保全モードがあります。この機能は、80%までの充電に抑えてくれるため有効化しておくと良いです。

デバイス設定の入力には、ファンクション・ロックがあります、デフォルトでオフとなっているため、そのままホットキーを使うときにはFnキーを押しながら使います。この機能をオンにすれば、Fnキーを押さずに動作させられます。Fnキーを押したときにショートカット機能が使えるキーは点灯する仕様です。
- Fn+Qキー:サーマルモードの切り替え
- Fn+Rキー:リフレッシュレートの切り替え
- Fn+Lキー:天板のLEGIONロゴのオンオフ
- Fn+Spaceキー:ライティングプロファイルの切り替え
- Fn+↑↓キー:ライティングの明るさ調整
ホットキーには以下の機能が割り当てられています。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:マイクのオンオフ
- F5:画面輝度を下げる
- F6:画面輝度を上げる
- F7:スクリーン操作
- F8:機内モード
- F9:Lenovo Vantage起動
- F10:タッチパッドのオンオフ
- F11:Smart Connect起動
- F12:電卓アプリ
Smart Connectは複数のデバイスをPCと接続できるLenovoの便利機能です。
AI Engine+について
AI Engine+を搭載した高度なAIゲーミングPCということですが、この機能はどういうものなのか少し解説します。AI Engine+は、ユーザーが特に設定をする必要はありません。何も気にすることなく、自動で以下の機能を最適化してくれます。
自動パフォーマンス最適化
CPUやGPUの負荷をリアルタイムに分析し、動作モードやクロック周波数を適切に調整することで、安定した高性能動作を実現します。
電力効率と冷却のスマート制御
内蔵のAIがファンの回転数や電力分配を自動制御し、性能の最大化と静音、省電力のバランスをとります。
Smart SSD機能
SSDとCPUの使用率に応じて、高速モードと省電力モードを自動的に切り替え、電力効率の最適化を図ります。
これらの機能により、特別な操作なしで最高のパフォーマンスと効率的な熱管理を両立し、快適なゲーミング体験をサポートしてくれます。
まとめ
ベンチマーク結果も示すように、トップクラスのパフォーマンスを発揮する最高峰のゲーミングノートPCでした。16インチの大画面有機ELディスプレイとクアッドスピーカーの搭載により、ゲームや映像の没入感も非常に高いレベルに達しています。価格帯はやや高めですが、それに見合うだけの性能と使い勝手を備えており、購入後の満足度も間違いないでしょう。
公式サイト:Lenovo/レノボ公式オンラインストア


コメント