イヤーカフ型オープンイヤーイヤホン「HUAWEI FreeClip」レビューです。クラウドファンディングで、5800万円も支援されるほど注目の製品だぞ。
※提供:ファーウェイジャパン。記事内にアフィリエイトリンクも含みます。
クラウドファンディングの実績
GREENクラウドファンディングで、2024年2月1日まで支援を募集。目標金額50万円に対し、支援総額は58,674,358円の11734%達成、支援人数は2396人という大成功の注目のイヤホンです。GREENを確認してみたところ、このスライドの人数から3人増えて、58,746,082円11749%というのが最終結果になっていました。
安くはないイヤホンなのにこれだけの支援が集まったということは、イヤホンに満足していない人が2399人もいたことにもつながる。
- 長時間の着用で耳が痛くなる。
- 運動中にイヤホンが落ちてしまう。
- なかなか自分の耳にフィットするイヤホンが見つからない。
「HUAWEI FreeClipならこれらの悩みを解決できるかもしれない」という期待値が、これだけの支援額に達した理由かもしれない。
スペック
タイプ | イヤーカフ型オープンイヤー |
重量 | イヤホン単体:約5.6g 充電ケース:約45.5g |
サイズ | イヤホン単体:約.26.70 mm × 約22.00 mm × 約25.30 mm 充電ケース:約59.70 mm × 約51.95 mm × 約27.35 mm |
充電方式 | 有線充電:USB Type-C ワイヤレス充電:最大2 W |
充電時間 | イヤホン(充電ケースに入れた状態)で約40 分 イヤホンなし充電ケース(有線)で約1 時間 イヤホンなし充電ケース(ワイヤレス)で約150 分 |
駆動時間 | 音楽再生:本体フル充電時約8時間 本体+ケース込み約36時間 |
操作 | ダブルタップ: オーディオの再生/一時停止、通話への応答/終了 トリプルタップ: 次の曲を再生 |
コーデック | SBC、AAC、L2HC |
防水、防塵 | イヤホン本体:IP54 充電ケース:防水非対応 |
マルチポイント | 対応 |
価格 | 27,800円 |
外観チェック
カラーは、パープルとブラック。中央にLEDインジケーター、右側面にペアリングボタン、下側に充電用のUSB Type-C端子。背面側はシンプル。
オープンイヤータイプでもイヤーカフ型でコンパクトに収まっています。左右の形状は同じなので収納もしやすい。実際に見るとパープルはシルバーに近いため、製品ページの色合いとは違う印象。
丸いアコースティックボールにスピーカーを搭載し、楕円形のコンフォートビーンズにバッテリーを内蔵。ケーブル部分はシリコンで覆われ、9本の芯線+ニッケルチタンの形状合金により耐久性にも優れているという。
付属品は、USB Type A to Cの短いケーブルと冊子類。快適指南を開いたところにあるQRコードからアプリのインストール先に行けます。ワイヤレス充電(別売)にも対応し、インジケーターランプが中心に来るように置くと良いようです。
耳に挟むだけの装着感は快適
オープンイヤー型は耳にかけるタイプのものが多いが、耳に挟むだけのイヤーカフタイプのため眼鏡をかけていても邪魔にならない優れたデザイン。重さは約5.6gと軽く、付けているのを忘れてしまうほど快適な付け心地です。さらに左右同じ形で、どちらに付けても自動判別してくれるのも凄いところ。
10,000人以上の耳のデータを元に人間工学に基づき最適化され、ほとんどの人の耳にフィットするように作られているそうです。安定感もあり落ちる心配がないのもこのデザインのメリットになる。
激しい運動でも落ちにくい
動画内でかなり激しく首を振っても落ちないのが分かります。防水防塵性能はIP54に対応しているため、アウトドアやスポーツにも適している。
大迫力のサウンドで音質も良い
約10.8mmデュアルマグネットドライバーを搭載し、ビートの効いた大迫力サウンドを実現。耳の穴を塞がず、耳道に近いところで音を出しているため体感できる音量も大きいです。しっかり聴くには50%ほどの音量で、これだと周りの音は聞き取りにくくなるほど。音漏れは多少しますが、逆音波で打ち消しているため、実際に聴こえる音量ほど周りには漏れていない。静かな環境や、ながら聴きをするならもっと小さい音量で十分。
※音量は再生するデバイスによって多少の違いはあります。
音質比較
オープン型であっても音質は十分に満足するレベル。バーチャル視聴にて、他のインナーイヤー型と音質を比較している動画があるので参考に。
ビジネス利用にも最適な通話性能
通話ノイズリダクションと風ノイズ低減に機能も優れていて、ビジネスシーンの利用も快適に使えます。騒がしいところや屋外で歩きながらでも、通話相手にはまるで静かなところで話しているかのように声を届けられる。それに左右同じ形なので、片方ずつ同じ耳で使い続けることも可能です。
通話デモ
動画内で通話の音声チェックをしてくれています。収録しているマイク性能がクリア過ぎるため、HUAWEI FreeClipの音声が少しこもった聴こえ方をしているが、ノイズや風切り音を強力に除去しているのがわかる。
実際の再生時間を検証
スペック上の再生時間はイヤホンのみで約8時間。実際にどれくらい持つのか、音量50%で音楽を再生し検証してみました。
経過時間 | バッテリー残量 | 減少差 |
1時間 | 94% | -6% |
2時間 | 82% | -12% |
3時間 | 71% | -11% |
4時間 | 57% | -14% |
5時間 | 44% | -13% |
6時間 | 32% | -12% |
7時間 | 17% | -15% |
8時間 | 6% | -11% |
最終的には8時間30分ほどまで持ちました。音量50%は大きめなので、実用レベルで8時間以上は余裕で持ってくれそう。
充電時間の検証
充電時間については、ケースに入れて約10分で3時間使用できるようになり、約40分で満充電になるとのこと。実際に試してみると30分弱で充電が完了しました。充電速度も速く快適に使えそう。
充電時間 | バッテリー残量 | 回復量 |
10分 | 49% | 49% |
20分 | 77% | 28% |
30分弱 | 100% | 23% |
専用アプリ「AI Life」
「AI Life」アプリは、iPhoneだとApp Storeにあるのですが、Androidの場合はGoogle Play ストアにないためHUAWEI AppGallery経由でインストールする。
接続すると、イヤホンとケースの電池残量が分かります。接続センターでは、マルチ接続の優先デバイスを選択することも可能。サウンド効果でイコライザーの調整ができる。カスタムイコライザーは用意されていない。
操作はダブルタップとトリプルタップに対応し、アコースティックボール/ケーブル/コンフォートビーンズのどこでも反応してくれます。ダブルタップは機能の割り当てを変えられるが、音量調整に対応していないのが残念なところ。
その他にイヤホンの検索と更新、設定がある。装着検出と左右の自動切換えは初期設定でオンとなっています。
- 装着検出
- 低オーディオ遅延
- 左右自動切換え
- 充電ケースの音
- 超過メディア音量
低オーディオ遅延は切断するとオフになるため、毎回切り替えるのは面倒。通常利用ならオフでも気にならないと思います。
操作方法
操作 | 初期設定 | カスタマイズ |
ダブルタップ | 通話中:電話に応答/終了 通話中以外:再生/一時停止 | 再生/一時停止 次の曲 前の曲 音声アシスタント なし |
トリプルタップ | 次の曲 | 次の曲 前の曲 なし |
工場出荷状態に初期化
イヤホンを充電ケースに入れて、カバーを開いたまま右側面にあるペアリングボタンを10秒以上長押しすると、インジケーターが赤く点滅して工場出荷時の設定に戻る。
弱点は1つだけ
装着感、音質、扱いやすさ、どれも最高でした。あえてデメリットを挙げるとするならイヤホンからの音量調節ができないことぐらい。着け心地は快適なので、着けっぱなしのことが多くなるかと思います。騒がしいところから静かなところに移動した時など、音量調節は再生デバイスから操作しないといけないのは少しだけ面倒。あえて機能を省いたのかもしれないけど、音量調節ができるアップデートが来てくれたら最高ですね。
【追記】音量調節のアップデートきました。アプリ必須です。
HUAWEI FreeClip製品アンバサダー
HUAWEI FreeClipの製品アンバサダーとして、箱根駅伝で山の神といわれた「神野大地」さんが就任。イベントの様子を動画でまとめてくれているので参考に。「1年後ぐらいには、ランナーみんな「HUAWEI FreeClip」をつけている未来を想像している」というくらい気に入ったようです。
まとめ
快適な装着感と抜群の安定感で、クラウドファンディング支援した人も間違いなく満足のいくであろう仕上がりでした。常につけていても耳への負担は少なく、デザイン的にもファッション性が高いです。女性の方にはシルバーに近いパープルの方が映えるかも。
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