
ASUS Gaming V16 V3607VMのレビューです。派手さのない控えめなデザインに、最新世代のパーツを詰め込んだコスパ重視層向けのゲーミングノートPCになります。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
型番 | V3607VM-C7321R5060W |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core 7 プロセッサー 240H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU (最大70W) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB |
ディスプレイ | 16.0型ワイドTFTカラー液晶 解像度:1,920×1200ドット (144Hz) 非光沢 |
通信 | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.3 |
Windows Hello | ー |
キーボード | 102キー日本語キーボード |
サイズ | 幅357.0mm×奥行き250.7mm×高さ18.0~22.0mm |
質量 | 約1.95kg |
価格 | ASUS Store |
メモリ32GB /ストレージ512GB、メモリ16GB/ストレージ1TBにした下位構成のモデルや、RTX 40シリーズを搭載(V3607VU)したリーズナブルなモデルもあります。
外観チェック


16.0型ワイドTFTカラー液晶で、重さは約1.95kgと、このサイズのゲーミングノートとしては軽量。天板には右側にASUSのロゴがあるだけ、シンプルだけれど指紋や皮脂汚れが付きやすいのは気になる。


1,920×1200ドット (144Hz)の非光沢ディスプレイ。インカメラのところには、物理スライド式のプライベートシャッターを搭載。キーボードのライティングは、青で落ち着いた印象。WASDキーと矢印キーは半透明になっていて、視認性とデザイン性を両立している。


左側面に、電源ポート、HDMI、USB3.2 (Type-A/Gen1)、USB3.2 (Type-C) 、オーディオコンボジャック。右側面に、USB3.2 (Type-A/Gen1)。ディスプレイは180度開きます。


底面に、通気孔と前側左右にスピーカー。背面左右から排気されます。ACアダプターは150Wと控えめでした。
ベンチマーク
ファンモードは、フルスピード、パフォーマンス、、スタンダード、ウィスパーと4段階あります。Fn+FキーもしくはMySAUSで切り替えられます。GPUモードはスタンダードで計測。
Cinebench 2024
フルスピード | パフォーマンス | スタンダード | ウィスパー | |
マルチコア | 832 | 792 | 760 | 651 |
シングルコア | 116 | 116 | 115 | 103 |
Cinebench R23
フルスピード | パフォーマンス | スタンダード | ウィスパー | |
マルチコア | 14004 | 13405 | 12920 | 10947 |
シングルコア | 1937 | 1941 | 1942 | 1713 |
3DMark
フルスピード | パフォーマンス | スタンダード | ウィスパー | |
Speed Way | 2413 | 2316 | 2245 | 1850 |
Steel Nomad | 2085 | 2047 | 1964 | 1678 |
Time Spy | 9531 | 9140 | 8968 | 6753 |
Fire Strike Ultra | 6169 | 6005 | 5790 | 4714 |
Port Royal | 5826 | 5765 | 5514 | 4471 |
ファイナルファンタジーXV
標準品質 | 高品質 | |
1920×1080 | 12133 非常に快適 | 9730 とても快適 |
3840×2160 | 4740 やや快適 | 4064 普通 |
ファンモードはフルスピード、GPUモードはスタンダート、ベンチマークの設定のみ変えて計測。
モンスターハンターワイルズ
1920×1200 プリセット:高 | フレーム生成:OFF | フレーム生成:ON |
レイトレーシング:OFF | 非常に快適にプレイできます スコア:20085 平均 58.81 FPS | 快適にプレイできます スコア:17013 平均 99.84 FPS |
レイトレーシング:高 | 快適にプレイできます スコア:18958 平均 55.60 FPS | 快適にプレイできます スコア:15817 平均 92.88 FPS |
ファンモードはフルスピード、GPUモードはスタンダート、ベンチマークの設定のみ変えて計測。
CrystalDiskMark

SSDは、最大読込 6957.97MB/s、最大書込 5867.92MB/s というストレスのない快適な速度。
バッテリーテスト
YouTubeの2160p60(4K)動画を、画面輝度100%、音量0でストリーミング再生してどれくらい持つか試してみました。ファンモードはウィスパーにて計測。1時間で20~21%のバッテリー消費を確認できた。
残量 | 消費値 | 消費差 | |
30分 | 95% | 5% | 5% |
1時間30分 | 75% | 25% | 20% |
2時間30分 | 54% | 46% | 21% |
3時間30分 | 33% | 67% | 21% |
4時間30分 | 16% | 84% | 17% |
残り30%以下で省エネモードになっているため、消費量は少なくなっています。
充電速度
電池残量5%まで減らした状態から、どのくらい時間がかかるか計測。
残量表示 | 回復差 | |
開始時 | 5% | 0% |
30分 | 48% | 48% |
1時間 | 78% | 30% |
1時間30分 | 93% | 15% |
2時間 | 99% | 6% |
MySAUS

ASUSのゲーミングPCですが、ROGブランドとは違いArmoury Crateといったゲーム管理機能は搭載されていません。そのため、対応している機能についてはMySAUSにまとまっています。
バッテリーケアモード
バッテリーの充電を全容量の80%に制限し、劣化を軽減してくれる機能です。これを有効にしているときに、インスタントフル充電モードを有効化すると24時間の間は100%まで充電します。
ファンモード

ファンモードは4段階あり、Fn+Fキーを押して切り替えることもできます。
- フルスピードモード
- パフォーマンスモード
- スタンダードモード
- ウィスパーモード
GPUモード

GPUモードは3つ、強化モードはないです。
- スタンダード:負荷の高いアプリでディスクリートGPUを使う通常モード
- エコモード:ディスクリートGPUを無効化する省エネモード
- 最適化:ACアダプター接続時はスタンダード、バッテリー駆動時はエコモード
ハイバネートヘルパー
バッテリーを節約するため、設定した期間中に電力の使用が多い場合、システムを休止状態へ移行させます。
AIノイズキャンセリングマイク

通常のノイズキャンセリングとAIノイズキャンセリングがあり、AIを使うとバッテリー消費が増えます。
一般的なノイズキャンセリング
- 360°録音モード:一般的なノイズキャンセリングモード
- 指向性録音モード:前面の音声にフォーカスしたモード
- オーセンティック録音:ノイズキャンセリング機能をオフ
カンファレンスAIノイズキャンセリング
- シングルプレゼンタモード:前面の音声だけを捉えて通話クオリティを高めます
- マルチプレゼンタモード:複数の話者を識別し全員の声を明瞭にします
Fn+F10キーでシングルプレゼンタモードのオンオフの切り替えができます。
AIノイズキャンセリングスピーカー
スピーカーからの声以外のサウンドを除去する機能。有効にするとバッテリー消費量が増えます。
サウンドモード

サウンドモードは4つ用意されています。
- ミュージック
- ゲーム
- 映画
- 音声
ボリュームブースター
歪みを抑えてより大きな音を出すことができる機能。
Splendid

ガンマ補正と色温度補正により画面の色を最適化します。
- 通常
- ビビッド
- 手動
- ブルーライト軽減
Tru2Life
最適な鮮明さとコントラストをもたらし、細部までくっきりとした美しくクリアな映像を再現する強化機能です。
ディスプレイスムージング

リフレッシュレートを固定するか、電源接続状況に応じて自動的に変わるアダプティブリフレッシュレートがあります。
TaskFirst

インターネット接続を優先的に割り当てる機能。ゲームに設定するとゲーム関連のタスクを優先して通信してくれます。
WiFi SmartConnect
現在の環境内で最適な信号のWi-Fiを自動的に接続してくれる機能。
タッチパッド
タッチパッドの入力を無効化します。Fn+F11キーでの切り替えも可能。
スマートジェスチャー

- ボリューム調整:左端を上下にスライド
- 明るさ調整:右端を上下にスライド
- 早送り/巻き戻し:上端を左右にスライド
- ScreenXpert起動:右上隅から内側にスワイプ
タッチパッドが特別なジェスチャー操作に対応します。初期設定では有効化されているため、誤操作を防ぎたいならオフにすること。ScreenXpertについては、クイックアクセスやウィンドウ管理ができる機能です。
ファンクションキー

F1~F12のファンクションキーには、特定のショートカット機能が割り当てられています。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:バックライトの明るさ調整(3段階)
- F5:画面輝度を下げる
- F6:画面輝度を上げる
- F7:スクリーン操作
- F8:絵文字
- F9:マイクをオフにするプライバシーモード
- F10:シングルプレゼンタモードのオンオフ
- F11:タッチパッドを無効にする
- F12:MyASUS起動
MyASUSの初期設定では「ロックされたファンクションキー」になっています。ホットキーをあまり使わないなら「通常のファンクションキー」に切り替えも可能。変更しなくても、Fnキーを押しながら通常のファンクションキー操作もできます。
キーボードバックライトスリープモード

バックライトがオフになるアイドル時間を設定することができます。
まとめ
最新世代のパーツを搭載しつつも価格と性能のバランスを重視したミドルクラスのゲーミングノートPCでした。薄型で軽量化されていてゲーミングぽくないデザインも魅力です。ただし同じRTX 5060を搭載したハイエンドノートPCと比較すると、パフォーマンスは控えめになっています。
コメント