1万円以下で買えるのに機能性の優れたSOUNDPEATS Air4 Proのレビューです。マルチポイントやアダプティブ・ノイズキャンセリング、Snapdragon Soundにも対応した全部入りイヤホンです。
※提供:SOUNDPEATS(サウンドピーツ)。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
Snapdragon Sound対応イヤホン
Qualcommの最先端チップ「QCC3071」を採用し、次世代プラットフォーム「Snapdragon Sound」に対応する完全ワイヤレスイヤホンです。aptX adaptive LossLessのコーデックに対応したスマホに接続すれば、音質や接続安定性、低遅延といったオーディオに重要な基本性能が向上。最大96kHz/24bitというハイレゾ品質の再生にくわえ、44.1kHz/16bitのロスレス再生も可能、CDレベルの音質を実現します。
aptX Losslessで再生するには、aptX Losslessコーデックに対応するスマホが必要です。aptX Losslessは、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 / 8+ Gen 1 / 8 Gen 2以降を搭載したスマホでサポートされます。aptX Losslessをサポートするデバイスに接続する場合、互換性の問題が発生する可能性があります。接続に成功すると、スマホには「aptX Adaptive」と表示され、ロスレス音源のとき自動でロスレス伝送が選択されます。
仕様
SOUNDPEATS Air4 Pro | SOUNDPEATS Air4 | |
形式 | カナル型 | インナーイヤー型 |
ドライバー方式 | 13mmダイナミックドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz—20KHz | 20Hz—20KHz |
対応コーデック | aptX Lossless/aptx adaptive/aptx/AAC/SBC | aptX Lossless/aptx adaptive/aptx/AAC/SBC |
Bluetooth | チップ:QCC3071 バージョン:Bluetooth5.3 | チップ:QCC3071 バージョン:Bluetooth5.3 |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
最大持続時間 | イヤホン:6.5時間 充電ケース:26時間 | イヤホン:6.5時間 充電ケース:26時間 |
重量 | イヤホン:3g 充電ケース:36g | イヤホン:4g 充電ケース:38g |
サイズ | イヤホン:34.4x24x20.7mm 充電ケース:64×24.2×48.3mm | イヤホン:18.3×19.1×34.4mm 充電ケース:53.5×24×58mm |
対応機能 | 88ms 低遅延 ゲームモード Adaptive ANC 通話ノイズリダクション マルチポイント 装着検出機能 通話ノイズリダクション 風ノイズ低減 専用アプリ | 88ms 低遅延 ゲームモード Adaptive ANC 通話ノイズリダクション マルチポイント 通話ノイズリダクション 専用アプリ |
通常価格 | 8,480円 | 8,980円 |
以前レビューしているSOUNDPEATS Air4とほぼ性能は一緒ですが、密閉タイプのカナル型のため没入感は高い。
外観
カラーは3種類あり、ブラック、ホワイト、ベージュ。レビューするのはブラックで、ケースは光沢のあるデザイン。表側の中央にLEDインジケーター、下側に、充電用のUSB Type-C端子とペアリングボタンがある。
背面の開閉ヒンジ部分に、SOUNDPEATSのロゴ。側面にもブロンズのアクセントがあり「Hear Your Imagination」というブランドメッセージが印字。直訳は「あなたの想像力を聞いてください」となるが、想像力を刺激するや解き放つとかのニュアンスだろうか。
ケース内イヤホンは外向き配置のため、装着時には反転させる必要あり。イヤホンは非光沢デザインで、ブロンズ部分がタッチ操作に対応。
イヤホン内側のスピーカー部分のみ光沢、LRの印字は控えめ。イヤーピースは楕円形で、外すとスピーカー部分もブロンズのデザインになっている。
付属品は、USB Type-C to Aの充電ケーブル、サイズの違うイヤピース、ユーザーガイド。ケーブルとイヤピースはケースの下側に入っています。
装着感
装着感はカナル型のため、イヤピースのサイズさえ合っていれば可もなく不可もなく特別変わらない。ただかなり軽量設計のため負担は少ないかも。耳栓のように密閉するタイプが苦手でなければ、ANCを有効化して音楽に没入できます。外の音を聴きたいときには、片耳だけでも外して一時停止、装着し直して再生する装着自動検出にも対応。オンオフの切り替えは専用アプリから。
音質
耳を塞がないインナーイヤー型のSOUNDPEATS Air4と比較すると、密閉されているだけあり低音は強く聴こえます。好みの問題もあるため、専用アプリから「低温強調」「低温軽減」などのイコライザー調整も可能。さすがに28,800円のイヤホンHUAWEI FreeBuds Pro 3と聴き比べてしまうと解像度が物足りないものの、8,000円程度という価格を考えると十分すぎるほど。コスパを重視する人に特に刺さる製品だと思います。
Snapdragon Soundについて
Snapdragon Soundに対応しているスマホを接続すると、上部に通知が表示されます。ここではREDMAGIC 9 Proに接続。初期設定でaptX adaptiveは有効化されていますが、Bluetoothの設定からコーデックの基本設定にある、Qualcomm aptX adaptiveの96KHzサポートはOffとなっていました。対応音源を聴くときにはOnにするように。
アダプティブANC
周囲の環境に合わせて自動で最適化してくれるアダプティブノイズキャンセリングに対応し、可聴域において最大45dBのノイズを低減を実現しているとのこと。静寂になるほどではないため、電車の走行音など完全に遮断はできないですが、環境音を抑えて音楽に没入できます。
左側のイヤホンを1.5秒長押しで外音取り込みモードにも対応し、ANCモード→外音取り込みモード→通常モード→ANCモードという順に切り替わる。
バッテリーテスト
スペック上の6.5時間はANCオフ時の最大再生時間。ANCを有効した時の再生時間は、音量30%ほどで3時間20分ほどでした。人によっては少し物足りないかも。それと、個体差なのかもしれないが、2時間経過から3時間までの間に50%以上も減ったので表示されている電池残量はあてにならないかも。
イヤホンの充電時間については、30分で68%までの回復を確認できた。ただこれもあてにはならないとは思う。1時間後に確認すると満充電にはなっていた。
操作方法
電源オン | 自動:充電ケースを開ける 手動:イヤホンのタッチパネルを1.5秒長押し |
電源オフ | 自動:イヤホンを充電ケースに戻して閉じる 手動:イヤホンのタッチパネルを10秒長押し |
再生/一時停止 | イヤホンのタッチパネルを素早く2回タップ |
音量を下げる | 左側のイヤホンを1回タップ |
音量を上げる | 右側のイヤホンを1回タップ |
曲送り | 右側のイヤホンを1.5秒長押し |
ノイズキャンセリングモードの切り替え | 左側のイヤホンを1.5秒長押し |
電話を受ける/切る | 左右どちらかのイヤホンをすばやく2回タップ |
着信拒否 | 着信中に左右どちらかのイヤホンを1.5秒長押し |
通話切替 | 通話中に左右どちらかのイヤホンを2秒長押し |
手動ペアリング | 充電ケースのボタンを3秒長押し |
音声アシスタント | 右側のイヤホンを3回タップ |
ゲームモードの切り替え | 左側のイヤホンを3回タップ |
SOUNDPEATS Air4と操作方法やタッチ操作の反応の良さは共通のようです。イヤホンに触れて誤操作をしてしまうようなら、専用アプリからタッチ操作の無効化もできます。
リセット方法
イヤホンを充電ケースに入れ、開けたままの状態でボタンを10秒間長押し。LEDインジケーターが白く2回点滅したらリセット完了。充電ケースのフタを閉じ10秒以上経過してから開けるとイヤホンが自動的に再起動します。
専用アプリ
SOUNDPEATSの専用アプリが用意されていて、イコライザーの調整、ノイズキャンセリング、ゲームモード、タッチキーのすべてのキーを無効にする、装着自動検出などの切り替えができます。操作のカスタマイズもできたらよいのですが残念ながら非対応。
自身の聴力に合わせられるアダプティブイコライザー機能も搭載しています。静かな環境下で行い、異なる周波数の音源が聞こえたらタップするテストになる。年齢とともに聴力は低下していくため、試してみると面白いかも。
SOUNDPEATS Air4と比較
どちらも価格は8,000円程度でコストパフォーマンスに優れたイヤホン。どちらが良いかは装着感の違いで好みが分かれるところ。
- SOUNDPEATS Air4 Pro:音楽に没入できるカナル型
- SOUNDPEATS Air4:耳の負担の少ないインナーイヤー型
カナル型は密閉する耳栓タイプのため、没入感は高いけれど耳に負担がかかりやすいというデメリットもある。インナーイヤー型は軽い付け心地で負担は少ない代わりに没入感に欠ける。あと見た目より、Proモデルの方が軽かったりします。
ブラックにブロンズカラーはSOUNDPEATSの定番色ですが、Proモデルではホワイトとベージュも用意されている。違う色を選べるのはメリットにもなるかな。
まとめ
ANCに外音取り込みモード、マルチポイントや装着自動検出など欲しい機能を搭載した全部入りワイヤレスイヤホンでした。個人的には操作のカスタマイズができないのが残念なところなのですが、コスパを考えたら妥協できるところかも。アップデートで改善されたら最高ですね。
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