Black Sharkブランドのゲーミングワイヤレスイヤホン「Lucifer T1」と「Lucifer T2」を比較しました。低遅延のゲームモードを重視するならT1、普段使いならT2かな。
仕様比較
ルシファー モデル | Lucifer T1 (BS-T1) | Lucifer T2 (BS-T2) |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
ドライバサイズ | 10mm × 2 | 10mm × 2 |
バッテリー容量 | イヤホン:40 mA x 2 充電ケース:400 mA | イヤホン:40 mA x 2 充電ケース:400 mA |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
再生時間 充電ケース合計 | 3.5時間 35時間 | 5時間 20時間 |
防水等級 | IPX4 | IPX5 |
対応コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC |
ゲームモード | 55msの低遅延 | 45msの低遅延 |
重量(実測) | イヤホン:4.3g×2 ケース込み:41.1g | イヤホン:3.8g×2 ケース込み:40.3g |
アプリ | 非対応 | 非対応 |
外観比較
Lucifer T1は平置きタイプ。Lucifer T2は縦長タイプ。日本語の読み方はルシファー。
Lucifer T1の蓋は半透明で、ゲーミングデバイスならではのライティング。イヤホン充電時には、中のイヤホンのみ光ります。
Lucifer T2は、インジケーターの光り方でバッテリー残量を確認できます。イヤホンの充電中には、ずっと点滅しながら光っているのは気になるかも。
Lucifer T1の背面に充電用のUSB Type-C端子。Lucifer T2は下側。
底や裏側には特徴はなくシンプル。
蓋を開けると光ります。ちなみに、Lucifer T2は自立はせず後ろから押さえています。
Lucifer T1は、Sのロゴ部分がタッチコントロール。緑と白で光るインジケーターと先端側のくぼみがマイク。
Lucifer T2は、上部のくぼみあたりがタッチコントロール。インジケーターは、音楽モードが白、ゲームモードが緑で接続中は点滅し続けます。マイクは、先端の接触端子のところにある小さな穴。
スピーカー部分の形状は、Lucifer T1は楕円、Lucifer T2が円。イヤピースの大きさは、Lucifer T2は小さめになっている。
付属品は、冊子類、0.3mの充電ケーブル、替えのイヤピース。内容は共通ですが、イヤピースの大きさが微妙に違う。Lucifer T1のマニュアルは日本語対応ではないです。Amazonの製品ページにて日本語マニュアルを確認できます。
装着イメージ。自分の場合、密閉間を保つためLucifer T2は一番大きいイヤピースと入れ替えました。
音質比較
Lucifer T1は、ちょっとこもった感じで決して最高とは言えない。ゲームモードにすると音に深みがあり立体的に感じ取れるため、こもっているのは少し気にならなくなる。ゲームによっては、敵の位置の把握など臨場感は増しそうです。
Lucifer T2の方がクリアで音質は良く、音楽モードに向いている。ただし、ゲームモードにしてしまうと高音がかなりざわつきます。特に原神の雨音ではバリバリと鳴り、再生していたくはないほど。
ゲームモードで使用するなら間違いなくLucifer T1。音楽の再生や普段使いならLucifer T2の方が向いている。どちらもゲームモードにしないと遅延があるのも理解しておきたいところ。
ゲーム用途の音質比較すると、Lucifer T1 ゲームモード(低遅延)> Lucifer T2 音楽モード(遅延あり)>Lucifer T1 音楽モード(遅延あり)>Lucifer T2 ゲームモード(低遅延だけど苦手な音質)という順序になる。
ゲームモードの遅延計測
ゲームモードにした時にどのくらい低遅延になるか計測アプリで試してみました。製品ページには、Lucifer T1:55ms、Lucifer T2:45msと記載があります。スペック的に違いはありますが、実際に聴き比べても大きくは違わない。
コーデック | ゲームモード | 音楽モード |
SBC | +160ms | +342ms |
AAC | +296ms | +451ms |
機械的に計測したわけではなく、画面を見ずに音だけを聴いて止めた個人的な反応数値です。ゲームモード(SBC)< ゲームモード(AAC)< 音楽モード(SBC)< 音楽モード(AAC)という結果となりました。
原神で試してみたところ、音楽モードの遅延は明らかに感じます。ゲームモードにすることで、ほんの少し遅いかなというぐらいまで改善し、Lucifer T1であれば音質も向上する。しかし、反応がシビアな音ゲーができるほどではないようです。
Lucifer T2だとゲームモードにした時の音質は苦手なので、個人的にはなし。
操作方法の比較
Lucifer T1 | Lucifer T2 | |
再生/一時停止 | 左/右シングルタップ | 左/右ダブルタップ |
前の曲 | 左を2秒長押し | 左を2秒長押し |
次の曲 | 右を2秒長押し | 右を2秒長押し |
音声アシスタント | 左/右2秒長押し | 左をトリプルタップ |
モード切り替え | 右をトリプルタップ | 右をトリプルタップ |
通話の応答/終了 | 左/右シングルタップ | 左/右ダブルタップ |
通話を拒否 | 左/右2秒間長押し | 左/右2秒間長押し |
インジケーターオン/オフ | ー | 左/右4回タップ |
音量調節機能はなく、専用アプリ等はない。操作方法には少し違いがありました。それぞれAmazonの製品ページから日本語マニュアルを確認できます。
初期化方法
初期化方法にも違いがありました。接続がうまくいかないときのためにリセットのやり方は知っておきたいところ。
Lucifer T1 のリセット
- Bluetoothの接続が切れている状態で充電ケースを開き、マスターイヤホンのインジケーターが緑と白で交互に点滅するまで待つ
- 両方のタッチコントロールをダブルタップして5秒間押し続けると、両方のイヤホンのインジケーターが点灯し消灯、その後に片方が点灯して消灯
- ケースの蓋を閉じてリセット完了
Lucifer T2 のリセット
- 充電ケースからイヤホンを外す
- 両方のタッチコントロールを5秒間押し、インジケーターが緑になるとオフ
- 両方のタッチコントロールを10秒間長押しすると、電源が入りペアリングリストが消去される
- 両方のイヤホンを充電ケースに戻し、閉じるとリセット完了
それぞれの使いにくい点
Lucifer T1は、充電ケースにしまうときに「S」ロゴ付近のタッチコントロールを触れないように気を付けること。触れてしまうと音楽が再生したり音声アシスタントが起動したりします。はじめだけで慣れれば問題はなさそう。
Lucifer T2では、ペアリングしてある状態で取り出すと自動で接続してくれるのですが、これが片方しかつながらないことがある。聴こえない片方をケースに一度戻してから取り出すことでつながるけど少し面倒。あとタッチ操作はLucifer T1と比べると鈍いかも。
まとめ
Lucifer T2の音楽モードならクリアで良いのだけれど、ゲームモードにすると苦手な音質になってしまうのが残念なところ。Lucifer T1は、音楽モードの音質はこもってしまうけど、ゲームモードなら音の深みが増すので有りです。遅延も改善されるためゲーム用途で使うなら悪くはない。こだわるなら両方のイヤホンのいいところを合わせたのが欲しいところ。
違う形状でもいいなら「Lucifer T4」の方が良いかも。
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