小型で堅牢なクラムシェルASUS Chromebook CX1 (CX1102)のレビューです。フリップタイプのASUS Chromebook Flip CX1 (CX1102)とは別なので間違えないように。
スペック
型番 | CX1102CKA-N00010 |
OS | Chrome OS |
CPU | インテル Celeron N5100 プロセッサー |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 11.6型ワイドTFTカラー液晶 ノングレア 1,366×768ドット タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB3.2 (Type-C/Gen1) ×2 USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック microSDカードリーダー |
バッテリー駆動時間 | 約10.1時間 |
サイズ(突起部除く) | 幅292mm×奥行き205.3mm×高さ18.8~19.13mm |
質量 | 約1.21kg |
価格 | 49,800円 |
メモリが8GBと多いけどストレージは32GBと少ないモデル(型番:CX1102CKA-N00059)もあります。価格差は7,000円安い42,800円。
外観
天板中央にASUS、左上にChromebookのロゴ。カラーは、トランスペアレントシルバー。全体を見たときにベゼルの幅が気になりますなります。2023年発売のモデルとは思えないほど太い。耐久性やコストの問題などありそうだけど、キーボードのサイズを保って使いやすさを重視しているのだろうか。
11.6インチの非光沢ディスプレイは、解像度1366×768、アスペクト比16:9。上部に92万画素Webカメラを搭載。画面は180°開くタイプになっています。フリップタイプは2022年12月14日に発売した別もの。
78キー日本語キーボード (JIS配列)は防滴仕様。キートラベルは1.5mm、打鍵感は良くタイピングはしやすい。
左側面に、USB3.2 (Type-C/Gen1)、microSDカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、USB3.2 (Type-A/Gen1)。右側面に、USB3.2 (Type-A/Gen1)、USB3.2 (Type-C/Gen1)、ケンジントンロック。ASUSのノートパソコンはキーボードが持ち上がるのが多いけど、これはファンレスのためフラットのまま。
底面は、左右にスピーカー用スリットがあるだけのファンレス仕様。スピーカーの音は底面のスリットからだけでなく、左右の前面に複数のサウンドホールが空いていて、前方向に直接聞こえるようになっています。
15.6インチのASUS Vivobook Go 15 OLED (E1504F)と比較してみるとサイズ感はだいぶ違う。付属している45WのACアダプターも比較的小さめ。プラグ部分をたたんで格納することはできないけど、持ち運びにも邪魔にならないサイズです。
ベンチマーク
Octane2.0 | 29398 |
CrXPRT 2 | 102 |
Speedometer2.0 | 45.5 |
Jetstream2.0 | 95.281 |
Geekbench 5 (Android) | シングル:598 マルチ:1476 |
Celeronはかなり性能が向上しているようで、Celeron N5100ならChromebookをとても快適に動作してくれます。Octane2.0のスコアは、2019年当時に89,800円とChromebookとしてはハイスペックで販売されていたASUS Chromebook Flip C434TAとほぼ同じ。Core i5-8200Yを搭載したモデルで「29262」という数値。あくまでも参考値ですが、使ってみても動作がもたつくことはなくCeleronの印象はだいぶ変わりました。
バッテリーテスト
音量80%ほど、輝度70%ほどの設定で、YouTubeの動画を再生してバッテリーの減り方を計測しました。100%の状態では余力があるのか、初めのうちは減り方が少なかったです。ストリーミングのストリーミングの動画再生であれば、1時間で12%ほど消費するようでした。これだけ持ってくれれば電池持ちも十分でしょう。
残量 | 減少値 | 減少差 | |
1時間 | 98% | 2% | 2% |
2時間 | 86% | 14% | 12% |
3時間 | 74% | 26% | 12% |
4時間 | 62% | 38% | 12% |
5時間 | 50% | 50% | 12% |
左右に配置されたType-C
USB Type-Cが左右に配置されているのはとても便利です。どちらからでも充電可能で、両方とも映像出力にまで対応していました。ノートパソコンでType-Cを2つ搭載していても、横並びのことが多くなかなかこのタイプは見かけないです。内蔵している部品の配置やコスト的な問題もあるのでしょうけど、すべて左右配置にしてほしいと思う。Type-Aも左右に分かれているので使い勝手は良いです。
Xbox Cloud Gaming
Xbox Cloud Gamingを試してみました。これにはXbox Game Pass Ultimateの加入は必要。Xbox Game PassのAndroidアプリから、もしくはChomeブラウザからアクセスします。それと対応しているコントローラーも必要で、Xbox ワイヤレス コントローラーは動作確認済み。今のところ、Xbox Cloud Gamingのキーボード操作は非対応なのです。
ゲームタイトルによっては、タッチ用の仮想コントローラーに対応しているのもあります。タッチ非対応でも、タッチパネルでカーソルを合わせて操作というのもできるけど、そんな作業はしたくないのでなしですね。
「Ghostwire: Tokyo」を試してみたところ、解像度が低いせいかXbox Game Passアプリが最適化されているのか、WindowsのXboxアプリよりは読み込みラグは少なく遊べました。でもまだストレスにはなるので、いろいろ試してみたところ、アプリからでなくブラウザからの方が快適に遊べそうです。
Xbox Game Passアプリの方が起動しやすいメリットはあるので、ゲームによって使い分けるのが良いかも。「ソウルハッカーズ2」や「ペルソナ5」などのRPGゲームなら、AndroidのPlayストアにあるXbox Game Passアプリから。「Ghostwire: Tokyo」「Redfall」「Atomic Heart」などシューティング要素のあるゲームはChromeブラウザから起動したほうが良いのかも。
遊べるゲームタイトルは終了することがあるためXbox Game Pass を確認してください。
購入先
レビューしたのは4GB/64GBモデル。Amazonでは定価より安く購入できるようです。
8GB/32GBのモデルもあるため、メモリが多い方がよいか、ストレージが多い方がよいか検討してみてください。
まとめ
デメリットは、ベゼルの太さや、画質が物足りないところ。逆に言うと画面以外は優秀で、動作は快適だし、キーボードも打ちやすく、インターフェースも充実している。デメリットが気にならなければ、取り回しは良く気軽に使えるデバイスです。
コメント