
ASUS Vivobook 15X K3504ZA (K3504ZA-BQ020WS)のレビューです。見た目ではわからないけど、抗菌仕様の「ASUS アンチマイクロバイアルガード」が施されています。
スペック
型番 | K3504ZA-BQ020WS |
CPU | インテル Core i7-1255U プロセッサー |
メモリ 標準/最大 | 16GB/16GB |
ストレージ | SSD 512GB (PCI Express 4.0 x4接続) |
グラフィックス機能 | インテル Iris Xe グラフィックス (CPU内蔵) |
ディスプレイ | 15.6型ワイドTFTカラー液晶16:9 ノングレア 1,920×1,080 ドット タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) Bluetooth® 5.1 |
インターフェース | HDMI×1 USB3.2 (Type-C/Gen1) ×1 USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2 USB2.0×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
Webカメラ | 92 万画素 Web カメラ内蔵 |
セキュリティ | Windows Hello:指紋認証対応 |
OS | Windows 11 Home 64 ビット |
サイズ | 幅359.7mm×奥行き232.5mm×高さ17.9~18.5mm |
質量 | 約 1.63kg |
アプリケーション | Microsoft Office Home and Business 2021 |
価格 | 169,800円 |
ASUS Vivobook 15X K3504シリーズでは一番高い構成です。Microsoft Officeなし(WPS Office 2 搭載)や、性能を抑えた価格の安いモデルもあります。
ASUS Vivobook 15X K3504シリーズ
直販限定モデルもあり。
外観


デフォルトの壁紙は目立つけど、全体的にはシンプルで落ち着いたデザインの15.6型ノートパソコン。ASUSアンチマイクロバイアルガード対応モデルのため、パームレストにASUS抗菌仕様のステッカーが貼ってあります。


天板右側にVivobookのロゴ、カラーはインディーブラック。底面のスリットは吸気のために空いているのは一部で、ほとんどはダミーのデザイン。前側左右にあるのはスピーカーホール。


解像度は1,920×1080、アスペクト比は16:9、ノングレア15.6型ワイドTFTカラー液晶。上部のカメラには、物理的に遮断するプライバシーシールドを搭載。


102キー日本語キーボードは、3段階のバックライトに対応。タッチパッドには指紋センサーを搭載。キートラベルは少し浅く感じます。それと、エンターキー付近は窮屈。これは、英字キーボードと共通フレームを使ってコスト削減をしているからなのでしょう。


画面を開くとキーボードが持ち上がるエルゴリフトヒンジではないフラット仕様。最大まで開くと少し浮いてしまい、完全な180°までは開かないようです。左側面には、USB2.0のみ。右側面に、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、USB3.2 (Type-C/Gen1) 、USB3.2 (Type-A/Gen1)×2、HDMI、電源ポート。Type-Cは、充電に対応し、映像出力は非対応でした。


付属している65WのACアダプターは、細身のコードでコンパクト。プラグは折りたたみできないタイプ。Type-Cからも充電できるため使わないという選択肢もあり。他には冊子類が付属し、パッケージのQRコードを読み込むとARエフェクトを体験できる。
ベンチマーク
Cinebench R23
ファンモードは、パフォーマンスモードで計測。Core i7-1355Uのスコアは、Zenbook S 13 OLED UX5304VAで計測したもの、性能を引き出せてなかったのか?
PCMark 10

ファンモードは、パフォーマンスモードで計測。
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
ファンモード | パフォーマンス | スタンダード |
1920×1080 高品質 (デスクトップPC) | 3063 設定変更を推奨 | 3049 設定変更を推奨 |
1920×1080 標準品質 (ノートPC) | 4811 普通 | 4860 普通 |
ファンモードをパフォーマンスにしても大きな差は出ないようです。
Xbox Game Pass でソールハッカーズ2をインストールしてみたところ、全くストレスなく快適な動作をしてくれました。クラウドゲーミングでもできるけれど、軽いゲームであればインストールしちゃった方がラグを気にせずに遊べます。
CrystalDiskMark


シーケンシャルリードは4,310MB/s、ライトは1,830MB/s、ストレージ速度は快適。USB Type-C と Type-A×2 の3つのポートでも、1,000MB/sを超える速度が出ていました。
バッテリーテスト
初期値(画面輝度76、音量67)のままYouTubeの動画を再生してバッテリーの減り方を計測しました。ストリーミングの動画再生であれば、1時間で17%ほど消費するようです。電池持ちはあまり期待しない方が良いかも。
残量 | 減少値 | 減少差 | |
1時間 | 85% | 15% | 15% |
2時間 | 68% | 32% | 17% |
3時間 | 52% | 48% | 16% |
4時間 | 34% | 66% | 18% |
5時間 | 18% | 82% | 16% |
付属の充電器ではなく、USB Type-Cから充電を行ってみました。1時間で18%から86%まで回復。しっかり68%も充電できているので、付属の充電器は使わなくても良さそう。
特別な機能

MyASUSに便利に使える機能がまとまっています。カスタマイゼーションのバッテリーケアモードは、充電を80%までに抑えることでバッテリーの劣化を防ぐ機能。充電しながら使う環境が多い場合には常にオンにしておくこと。持ち運ぶことがあるときには、インスタントフル充電モードをオンにすることで100%まで充電してくれます。これは24時間後に自動的にオフとなるため、バッテリーケアモードの設定を切り替えなくてよい便利な機能です。
ファンモードは3段階に対応し、Fnキー+Fキーで切り替えも可能。その他にもオーディオやコネクティビティなどいろんな機能があります。
- AIノイズキャンセリングマイク
- AIノイズキャンセリングスピーカー
- サウンドモード
- ボリュームブースター
- Splendid
- Tru2Life
- TaskFirst
- WiFi SmartConnect
- ファンクションキーロック

ファンクションキーには、特別な機能が割り当てられています。通常の機能を使いたい場合には、Fnキーを押しながら使う。もしくはファンクションキーロックを、通常のファンクションキーに切り替えておく。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:明るさダウン
- F5:明るさアップ
- F6:タッチパッド無効化
- F7:バックライトのオンオフ(明るさは3段階)
- F8:スクリーン操作
- F9:Windowsロック
- F10:機能の割り当てなし
- F11:プリントスクリーン
- F12:MyASUS起動
F10キーについては、カメラを物理的に遮断するプライバシーシールドがあるため機能の割り当てはないです。ScreenXpertのカメラオフも機能はしません。
ASUSアンチマイクロバイアルガード

ASUSアンチマイクロバイアルガードでは、ノートパソコンのよく触れる部分(キーボード、タッチパッドなど)を衛生的に保つ処理を施しています。99%細菌の増殖を抑制、ISO 22196(バクテリア抑制)を、少なくとも3年以上保護効果が持続するとのこと。アルコールティッシュでクリーニングしたとしても、銀イオンの表面処理は簡単に剥がれることはないようです。
※ASUSアンチマイクロバイアルガードプラスではないため、ISO 21702(ウイルス抑制効果)までは対応していない。プラスだと、COVID-19、インフルエンザウイルス & 細菌を99%抑制してくれます。製品ページでは、明確な対応表記がなく少しわかりにくいです。
Vivobookシリーズについて
- Vivobook Pro:グラフィックスを搭載したモデル
- Vivobook S:狭額ディスプレイのスリムモデル
- Vivobook Go:軽量コンパクトモデル
- Vivobook Flip:360度回転するフリップタイプのモデル
- Vivobook Slate:キーボードを取り外せるデタッチャブル2in1モデル
- Vivobook:スタンダードモードモデル
モデルはたくさんあり、これに14や15の数字がインチサイズ。その後ろに「X」が付くとより性能の良いモデル。「OLED」が付くと有機ELモデルとなります。それぞれ型番の最後尾に「S」が付くとMicrosoft Office搭載モデルになる。
Vivobook 15X K3504シリーズ
モデル | K3504ZA | K3504ZA | K3504ZA | K3504VA | K3504VA |
型番 | BQ020W BQ020WS | BQ064W BQ065WS | BQ022W BQ022WS | BQ250W (直販限定) | BQ249W (直販限定) |
CPU | Core i7-1255U | Core i5-1235U | i3-1215U | i5-1340P | i7-1360P |
メモリ | 16GB | 16GB | 8GB | 16GB | 16GB |
SSD | 512GB | 512GB | 256GB | 512GGB | 1TB |
価格 | 144,800円 169,800円 | 129,800円 149,800円 | 99,800円 124,800円 | 99,800円 | 119,800円 |
K3504ZAモデルは、基本の3製品にMicrosoft Officeを付いていると25,000円増しになる。i5では型番は同じではなく差額は2万円だけ、スペック表を比較しても違いは分からなかった。何か違うのかも?
K3504VAは、ASUS Store直販限定モデルのため機能が異なります。ASUSアンチマイクロバイアルガード、指紋センサー、キーボードバックライトなどが非搭載。CPUのパフォーマンスは優れているため、非搭載となっている機能やMicrosoft Officeが必要ないならこちらの方がおすすめ。
Microsoft Office価格改定
先日Microsoft Officeの価格改定が発表されています。価格改定実施日は、2023 年 6 月 1 日から。Office Home & Businessは、34,800円→39,982円と5,000円以上も値上げ。サブスクリプション形式のOffice 365は、Microsoft 365という名称に呼び方が変わったようですね。
割安なMicrosoft Office搭載モデルの購入を検討するか、サブスクで対応するか、価格改定のリンク先を参考に。
まとめ
レビューしたモデルはMicrosoft Office搭載モデルのため価格は高く感じますが、Officeの改定価格と比較するとかなり割安。ただ、Microsoft OfficeなしのモデルでもWPS Office 2は付いているいるので一般的にはそれでも十分な気もします。Microsoft Officeや抗菌仕様がいらなければ、直販限定モデルの方がパフォーマンスは良さそうです。
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