ASUSの15インチノートパソコン Vivobook Go 15 OLED (E1504F) のレビューです。有機ELディスプレイに、メモリ16GB、SSD512GB搭載するなど価格は安くても性能は十分。
スペック
型番 | E1504FA-L1368W |
CPU | AMD Ryzen 5 7520U 4 コア / 8 スレッド・プロセッサー |
メモリ 標準/最大 | LPDDR5-5500 16GB/16GB |
ストレージ | SSD 512GB (PCI Express 3.0 x2 接続) |
グラフィックス機能 | AMD Radeon グラフィックス (CPU 内蔵) |
ディスプレイ | 15.6 型 OLED (有機 EL)16:9 グレア 1,920×1,080 ドット タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) Bluetooth® 5.1 |
インターフェース | HDMI×1 USB3.2 (Type-C/Gen1) ×1 USB3.2 (Type-A/Gen1) ×1 USB2.0×1 |
Webカメラ | 92 万画素 Web カメラ内蔵 |
セキュリティ | 顔認識や指紋認識は非対応 |
OS | Windows 11 Home 64 ビット |
サイズ(突起部除く) | 幅 360.3mm×奥行き 232.5mm×高さ 18.5~19.0mm |
質量 | 約 1.63kg |
価格 | 89,800円 |
ASUS Vivobook Go 15 OLED (E1504F)
Vivobook Go 15 E1504FA シリーズは、ASUS Store直販限定モデルになるようです。非光沢の液晶モデル(79,800円)もありますが、価格差は1万円しかないためOLED(有機EL)モデルの方がおすすめ。
外観
天板カラーはクールシルバー。ロゴの部分には、GO FURTHER & BEYOND(さらに上を行く)EXPLORE THE POSSIBILITIES(可能性を追求する)とプリントされています。底面のゴム足にオレンジのアクセント。左右のスリットがスピーカーで、音質もそこそこ良く妥協していない。
画面占有率84%の15.6型 OLED (有機EL)ディスプレイ。アスペクト比16:9、解像度は1920×1080。ウェブカメラには、スライドして物理的に遮断するプライバシーシールドを搭載している。
画面は180°開く仕様で、Zenbookのようにキーボードが持ち上がるエルゴリフトヒンジではない。左側面には、USB2.0のみ。右側面に、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、USB3.2 (Type-C/Gen1)、USB3.2 (Type-A/Gen1)、HDMI、電源ポート。Type-Cは充電と映像出力には非対応。
快適なタイピングを実現するために開発された、ASUS ErgoSenseキーボードというだけあり打鍵感は良好です。デメリットは、キーボードライトは非対応、エンター付近が詰まっているため、そこは好き嫌いがあるかもしれない。
付属品は、冊子類と65WのACアダプター。コードが細く持ち運びに邪魔にならないのはメリットだけれど、耐久性については不安かも。パッケージはQRコードを読み込むとARエフェクトを体験できます。
QRコードを読み込むと、専用サイトに行きAR UNBOXINGが表示されます。しばらくするとカメラになり、Vivobookの文字を読み込むと草花が生えた。表示されたURLにタップして進むと「環境 – ASUSサスティナビリティ」のページで、ASUSが取り組んでいることやパッケージについてなど閲覧できます。
右側のスケボーアイコンに切り替えると、異なるエフェクトも体験できる。
ベンチマーク
Cinebench R23
ファンモードは、パフォーマンスモードで計測。
PCMark 10
ファンモードは、パフォーマンスモードで計測。
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
ファンモード | パフォーマンス | スタンダード |
1920×1080 高品質 (デスクトップPC) | 1798 設定変更が必要 | 1779 設定変更が必要 |
1920×1080 標準品質 (ノートPC) | 3400 設定変更を推奨 | 3416 設定変更を推奨 |
ファンモードをパフォーマンスにしてもあまり差は出ないようです。
CrystalDiskMark
爆速というわけではないけれど、ストレスにならない快適な速度が出ています。
バッテリーテスト
初期値(画面輝度76、音量67)のままYouTubeの動画を再生してバッテリーの減り方を計測しました。ストリーミングの動画再生であれば、1時間で8%ほど消費するようです。電池持ちも良いので、重さが気にならなければ持ち運びも悪くない。
残量 | 減少値 | 減少差 | |
1時間 | 93% | 7% | 7% |
2時間 | 85% | 15% | 8% |
3時間 | 77% | 23% | 8% |
4時間 | 70% | 30% | 7% |
5時間 | 62% | 38% | 8% |
有機ELについて
デフォルトの壁紙ではあまり鮮やかさを感じないが、高画質の映像やスクリーンセーバーを表示させると、発色が良くとても鮮やかに表現してくれます。※このスクリーンセーバーは、ASUS OLED CareのものでWindowsの機能ではないです。
- リアルな黒を実現
- クラス最高100%DCPI-P3色域
- 有害なブルーライトを約70%軽減
- どんな明るさでも鮮明な画像
- 0.2msの高速レスポンスを実現
鮮やかな表示だけでなく、目へのダメージを最小限に抑えられることも注目しておきたいところ。特に子供の目にはブルーライトが到達しやすいというのは知りませんでした。この情報は、もっと周知された方が良いですね。
子供の目の水晶体や角膜は発達段階であるため、有害なブルーライトが影響しやすく、網膜の老化を早める可能性が指摘されています。調査によると60歳の人の網膜には放射される約20%のブルーライトしか達しないのに対し、5歳児の目には約60%のブルーライトが達するという結果が出ています。有機ELディスプレイを搭載したASUSノートパソコンなら、このブルーライト量が大幅に軽減されるため、子どもの目へのダメージも最小限にとどめることができます。
真に迫る色 – 有機ELディスプレイを搭載したASUSノートパソコン | ASUS日本
特別な機能
MySUSにいろいろな管理機能がまとまっています。
- バッテリーケアモード
- ファンモード
- AIノイズキャンセリング
- AIノイズキャンセリングスピーカー
- ASUS OLED Care
- OLED フリッカーフリーディミング
- Splendid
- ターゲットモード
- TaskFirst
- WiFi SmartConnect
- ファンクションキーロック
ASUS OLED Careは有機ELディスプレイを最適化してくれる設定。OLED フリッカーフリーディミングは輝度設定になります。低輝度のちらつきを抑えるために、Windowsのシステム側では60%以上を維持してこちらを調整するように。
MySUSの付いては別記事を参考に。※サウンドモード、ボリュームブースター、Tru2Life、ASUS AiSense カメラ、自動キーボードバックライトは非対応。参考先にはないコネクティビティの項目もある。
コネクティビティに2つの項目があります。TaskFirstは、インターネットの接続を優先させたいときに選択。WiFi SmartConnectは、複数のWi-Fi環境がある所で最適な回線に自動で接続する機能。
ファンクションキーについては、キーボードライトが非対応のためF7キーの割り当てはなし、カメラを物理的に遮断シールドがあるためF10キーの割り当てはなし。ScreenXpertのカメラオフも機能はしません。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:明るさダウン
- F5:明るさアップ
- F6:タッチパッド無効化
- F7:機能の割り当てなし
- F8:スクリーン操作
- F9:Windowsロック
- F10:機能の割り当てなし
- F11:プリントスクリーン
- F12:MyASUS起動
Xbox Game Pass Ultimate 3か月付き
Xbox Game Pass Ultimateを3か月無料で使える特典が含まれています。すでにサブスクリプションに加入している場合には、次の請求期間が3か月延長される仕組みのようです。
クラウドゲーミングで遊ぶ場合はコントローラーが必要。軽いゲームならインストールすることでキーボードでも遊べます。「ソウルハッカーズ2」をインストールしてみたところ意外と遊べそうです。移動時は少しもたつくけれど、戦闘はコマンドバトルのため気にならないかも。その他に「ペルソナ5」も問題なく、「VampireSurvivors」はクラウドでなくインストールしたほうが快適だったりします。
クラウドゲーミングはまだベータ版とのことで、ゲームによっては読み込みが遅くストレスになることがあります。リリースされたばかりの「Redfall」や「Atomic Heart」は比較的大丈夫でしたが、「Ghostwire: Tokyo」は読み込みは遅くなかなかひどかったです。ゲームタイトル以外の要因もあるかもしれませんが、改善されることを期待したいですね。遊びたいゲームがあるかXbox Game Pass を探してみてください。
追加でもう少し試してみたところ、Xboxアプリよりブラウザで遊んだほうがスムーズな感じでした。「Ghostwire: Tokyo」も大丈夫だったので、読み込み遅延がひどいゲームはブラウザの方が良いのかも。ゲーム起動後に左上のメニューを開いて全画面表示できます。
購入先
Vivobook Go 15 E1504FA シリーズはASUS Store直販限定モデルで、2023年5月中旬に発売予定となっています。
このシリーズで有機ELディスプレイを搭載しているのは、ASUS Vivobook Go 15 OLED E1504FA (E1504FA-L1368W)のみ。非光沢の液晶モデルだとさらに安く、79,800円とコスパはすごい。とはいえ差額が1万円なら、有機ELディスプレイを選択したほうが満足度は高くなると思います。
まとめ
Ryzen 5 7520Uは省電力モデルのため性能は控えめだけれど、メモリ16GB、SSD512GB、有機ELディスプレイを搭載して価格9万円以下というのは魅力。電池持ちが良かったり音質も悪くはないため、映像コンテンツやクラウドゲーミングを楽しみたい人にも向いている。
5月中旬から発売予定のASUS Store直販限定モデルとなります。在庫がどれだけ確保されているか分からないですが、OLED(有機EL)モデルのエントリーとしてけっこう売れそうな気がする。
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