Geforce GTX 1060のグラフィックスを搭載したパソコンで、DXRリアルタイムレイトレーシングを試してみました。設定を変えてあげれば予想以上に遊べる!没入感は最高!
Geforce GTX 1060以上で対応したDXR
Geforce RTXシリーズでしか対応していなかったリアルタイムレイトレーシングが、Geforce GTX 1060 6GB 以上のグラフィックスにも対応。適用するには、GeForce Experienceを導入して、最新のドライバーをインストールする。それでも有効にできないときには、Windowsも最新のものにアップデートされているか確認すること。
レイトレーシングのベンチマーク
リアルタイムレイトレーシングのベンチマーク 3DMark Port Royal を試してみました。使用したパソコンは、17インチのゲーミングノート ASUS TUF Gaming FX705GM (FX705GM-I7G1060) です。Geforce GTX 1060 6GB が最低要件というだけあり、ベンチマーク計測時には、フレームレートが低くかなりカクツク。スコアは709という結果でした。
BFVでリアルタイムレイトレーシングを有効にする
BFV(バトルフィールド5)でリアルタイムレイトレーシングを有効にするには、ビデオ設定を変更しなければいけない。その他→オプション→ビデオ→詳細設定にて、一番上にあるDX12有効をオンにしてから、DXR有効をオンにする。設定を変更したら、ゲームを再起動する必要があるので一度終了する。次にゲームを起動したときには、リアルタイムレイトレーシングが有効になっています。
ミラーにしっかり映りこんだ
とりあえず練習場で、キューベルワーゲンに乗り込みミラーの映り込みを確認してみた。小さいミラーの中に背景が映りこんでいて、運転中でもしっかり反映される。岩が赤くなったり少しおかしなこともあったけれど、DRXを有効にすることで実写のような感覚になる。さらに、砂埃などの細かい描写まで映りこんでいたのには驚かされた。こんな最新技術がGeforce GTX 1060でも体験できるのは凄い。
反射物があるときだけフレームレートが落ちる
いろいろ試してみたところ、反射するものがあるときに処理に負荷がかかるためフレームレートが落ちるようだ。フレームレートを左上に表示させて確認してみたところ、ミラーを覗いているときには 49FPS。
ミラーから視点をそらすと、74FPSになった。この状態では反射物はないため、DXR有効であっても処理に負荷がかかっていないということになる。常に高負荷がかかるわけではないため、RTXシリーズのグラフィックスでなくても十分楽しめそうだ。逆にミラールームのような場所があったときには、動きは鈍くなりそうだけど・・・
クオリティー設定を変えて比較
これはDXRがオフで、反射はしない状態。グラフィックスのクオリティーを、低・中・高・最高に変更した時にどの程度変わるか比較してみました。
DXR有効にして、グラフィックスのクオリティーを低にした状態。画質は荒いけれどしっかり反射されています。表示されたフレームレートは、42FPS。
グラフィックスのクオリティーを中にした状態。画質の粗さはないが少しぼんやりとした感じ。表示されたフレームレートは、34FPS。
グラフィックスのクオリティーを高にした状態。少し見づらいかもしれないが、大きな画面で見比べてみると橋がはっきり見えるようになっている。表示されたフレームレートは、26FPS。
グラフィックスのクオリティーを最高にした状態。高よりもくっきり表示されていて、かなりリアルです。ただし、フレームレートは22FPSと低くなってしまう。
おすすめ設定は自動:動作優先
グラフィックスのクオリティーの初期設定は、自動:品質優先になっています。この状態だと、DXRレイトレース・リフレクションのクオリティーは中。これを、自動:動作優先(低)にしてあげると、Geforce GTX 1060でも比較的スムーズに遊べるのでおすすめです。
動作優先にすれば意外と遊べる
DXR有効にすると、やはり動作は重たくなります。フルスクリーン解像度を 1280×720 60.05Hzに落として試してみると、反射物がある状態でも安定したフレームレートを出してくれました。しかし、これでは画質的に物足りないので、グラフィックスのクオリティー設定を自動:動作優先にすることで落ち着きました。
反射物があるところではフレームレートは落ちますが、爆煙などもしっかり反射表現されます。橋の上で人が歩いているのとかも反射越しに見れるので、没入感は最高。
反射物がないところなら、フレームレートは60FPS以上が出るため、ほぼ問題なくプレイできそうです。気を付けなければいけないのは、水辺が多いところぐらいだろうか。
反射の多い水の中に落ちてしまっても、フレームレートは思ったよりも下がらず意外といける。ただし、DXRをオフにしたいときにはゲームを再起動しなければいけないので、どの程度動くのかはあらかじめ確認しておいた方が良さそう。
ちょっとおかしな描写もある
いろんなところで反射するのを試してみると、少しおかしいかなと思う描写もあるようだ。この角度からだと、壁についているランプは映らないのではないだろうか。壁がない状態の反射のように感じる。ただしこれはゲームのクオリティの問題であって、グラフィックスのクオリティとは関係はないと思う。とはいえ、いろんな状況が反映されるので楽しめることは間違いない。
電力消費量は少し上がる
DXR有効をオンにしたときの電力消費量を調べてみたところ、10Wほど多くなるようです。グラフィックスのクオリティーの設定を変えてもあまり変化はないような感じ。電力的に大きく差が出るわけではないので、気にすることはなさそう。正確に調べてみたわけではないので参考程度に。
まとめ
Geforce GTX 1060 のグラフィックスでもリアルタイムレイトレーシングが十分楽しめることが分かりました。BFVでは、DXR有効にしたらグラフィックスのクオリティー設定を「自動:動作優先」にしてあげることで、ある程度快適な動作をしてくれます。RTXシリーズのグラフィックスでなくても、最新技術に対応してくれたのはうれしい限り。後は対応したゲームタイトルが増えることを待つのみ。
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