Windows 11 を導入してからの初期設定や知っておきたい使い方をまとめました。パソコンの購入や Windows 10 からのアップグレードを検討している人も参考に。
Windows 11 アップグレード
Windows 11 へのアップグレードは手動でも可能ですが、準備ができると Windows Update からダウンロードできるようになる。タスクバーにアップデート通知のアイコンも表示されます。ダウンロードしてインストールからソフトウェアライセンス条項に同意するとダウンロードが開始する。
何もしないままシャットダウンした時には、次に起動したときにインストールが促されます。ここで「アップグレードを拒否する」を選択しても問題なく、今はしないという意味。後から、設定にある Windows Update で取得できます。ダウンロード容量は約4GBもあるため、通信環境や時間のあるときに行うこと。自分の通信環境では1時間以上かかりました。ダウンロード中でも通常の作業はできます。
スタートのピン留め
Windowsキーを押したときのスタート画面が変わりました。右上のすべてのアプリからアプリ一覧を表示し、右下のその他にはおすすめや最近開いた項目が表示される。
すべてのアプリから右クリックでスタートにピン留めする。詳細からタスクバーにピン留する選択も可能。
※設定→個人用設定→スタート→「よく使うアプリを表示する」をオンにすると、ブラウザなど頻繁に使っているアプリが上部に並びます。
ピン留めするとスタート画面の2段目に追加されます。右クリックで一番上にへ移動、もしくはドラッグアンドドロップで並び替えも可能。不要なアプリは、ピン留めを外すことで整理できます。
※おすすめとその他には、設定→個人用設定→スタート→「最近追加したアプリを表示する」や「最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する」をオンにしていると表示される。オフにすると履歴はリセットされるようです。
スタートにフォルダーを追加
設定→個人用設定→スタート→フォルダーにある項目をオンにすると、[スタート]メニューの電源ボタンアイコンの横に表示する。
- 設定
- エクスプローラー
- ドキュメント
- ダウンロード
- ミュージック
- ピクチャ
- ビデオ
- ネットワーク
- 個人用フォルダー
電源ボタンの左側から順番に配置され、並び替えはできないようです。すべてオンにするとごちゃごちゃするので、使う頻度が多いものだけに絞ると良さそう。また、設定の起動アイコンはタスクバー右下のクイック設定にもあり、そっちの方が使いやすいと思う。
タスクバーの配置
設定→個人用設定→タスクバー→タスクバーの動作→タスクバーの配置を「左揃え」にすると、Windows 10のような左揃えの配置になる。スタートも左側に移動します。右揃えや左右の縦配置はできないようです。
タスクバーに多くのアプリをピン留めしている場合は、コーナーのアイコンが増えたりすると動くので左寄せの方が良いかも。
タスクバーの隅でデスクトップ表示
設定→個人用設定→タスクバー→タスクバーの動作→「デスクトップを表示するには、タスクバーの隅を選択します」がオンになっていると、右端のクリックでデスクトップを表示する。もう一度クリックすると戻ります。カレンダーと通知の隣にあり、クリックできる幅は狭い。
タスクバー項目の非表示
設定→個人用設定→タスクバー→タスクバー項目に、ここからしか非表示にできない項目がある。
- 検索
- タスクビュー
- ウィジェット
- チャット
あまり使わない機能はオフにしておくとスッキリする。この4つ以外は、タスクバーに表示されているアイコンの上で右クリックし、タスクバーからピン留めを外す。
タスクバーコーナー
設定→個人用設定→タスクバー→「タスクバーのコーナーアイコン」と「タスクバーコーナーのオーバフロー」で、タスクバーコーナーに表示するアイコンを選択できます。よく使う機能をタスクバーに表示し、オフにしたものはオーバーフローメニューに表示。
[ペン]メニューと仮想タッチパッドは、タッチパネル搭載ディスプレイに対応。非搭載でもタッチキーボードは使えます。タッチキーボードのマイクアイコンから音声入力を使うのも便利。ちなみに、音声入力だけ使うなら「Windowsロゴキー+Hキー」でも起動できる。
タスクマネージャーの起動
タスクバーの空いているところを右クリックすると、タスクバーの設定しか表示されなくなりました。タスクマネージャーを起動したいときは、Windowsのロゴを右クリックする(Windowsロゴキー + X でも可)とメニューが表示され、そこからタスクマネージャーを選択する。もしくは、「Ctrl + Shift + Esc」のショートカット起動もできます。
クイック設定
タスクバーの右下にある「Wi-Fi・スピーカー・電源」アイコンをクリックするとクイック設定が開きます。各項目のクリックでオンオフ、右クリックして「設定を開く」から直接その項目に行くこともできる。クイック設定の編集から隠れた項目の追加も可能。すべて追加することもでき、ドラッグアンドドロップでは位置変更もできます。
- Wi-Fi
- Bluetooth
- 機内モード
- バッテリー節約機能
- 集中モード
- アクセシビリティ
- キーボードレイアウト
- キャスト
- モバイルスポット
- 近距離共有
- 表示
- 夜間モード
コントロールパネルのアクセス方法を追加
エクスプローラーを開いて一番上の階層に行くとコントロールパネルが表示されます。コントロールパネルを右クリックし「スタートメニューにピン留めする」をしておくと、スタートから簡単にアクセスできるようになる。
※右クリックした時に「クイックアクセスにピン留めする」も表示されますが、クイックサクセスにコントロールパネルは追加できないようです。
画面とスリープとカバーを閉じたときの動作
設定→システム→電源&バッテリー→画面とスリープに、画面の電源とスリープ状態にする時間を設定できます。ノートパソコンのカバーを閉じたときの動作は別項目になる。
コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→電源オプション→電源ボタンの動作の変更→カバーを閉じたときの動作で変更する。電源ボタンを押したときの動作やシャットダウン設定もここから。
ウィンドウのスナップ
設定→システム→マルチタスク→ウィンドウのスナップは、初期設定ですべてオン。ウィンドウの最大化ボタンにカーソルを合わせたときにスナップレイアウトが表示できるようになりました。
タイトルバーウィンドウのシェイク
設定→システム→マルチタスク→タイトルバーウィンドウのシェイクは初期設定でオフ。これはWindows 7から導入されている Aero Shake(エアロシェイク)という機能で、ウィンドウの上部をドラッグしながら左右にシェイクすると、他のすべてのウィンドウを最小化します。もう一度シェイクすると元に戻る。あまり使うことはなさそうですが、試してみたい人はオンに。
システムのプロパティを表示する
設定→システム→バージョン情報→関連リンクを開くとシステムのプロパティが開きます。復元ポイントを作成したいときなどはシステムの保護から。
バージョン情報の表示は「Windowsロゴキー + pause/break キー」でショートカットできます。pause/break キーがない場合は、パソコンメーカーにより割り当てが違うようです。ASUSの場合には「Windowsロゴキー + Fn + P」で開きました。
タッチパッド
設定→Bluetoothとデバイス→タッチパッドで詳細な設定ができます。スクロール方法や3本指・4本指ジェスチャの割り当てなどカスタマイズが可能。
ノートパソコンや外付けタッチパッドで便利に使える機能です。マウスの方が慣れているという人は、タッチパッドをオフにする、もしくは「マウスを接続した時にタッチパッドをオフにしない」のチェックを外しておくと良いかも。
ダークモード
設定→個人用設定→色→モードを選ぶから、ライトとダークを選択できます。カスタムにすると、Windowsモード(タスクバーやスタートなど)と、アプリモード(エクスプローラーやブラウザなど)を別々に設定可能。
スタートアップ
設定→アプリ→スタートアップは、ログイン時に開始されるアプリがオンになっています。パソコンのスペックにもよるが、必要ないものはオフにしておくとスムーズになる。パソコンの起動が遅いときは、スタートアップを見直してみると良いです。
ちなみにバックグラウンドアプリは、アプリごと詳細オプション(アプリの設定)から個別にオフにするようになっています。
アカウント設定
設定→アカウントで、アカウントの切り替え、顔認識や指紋認識のサインオプションなどの設定ができます。
セットアップ時にローカルアカウントで開始する方法
Windows 11 Homeの初回セットアップ時には、インターネットの接続とマイクロソフトアカウントのログインが必要となりました。ローカルアカウントで開始したいときは、インターネット接続後、すぐに切断することでサインイン画面が表示されなくなります。有線LANなら抜くだけ、Wi-Fi接続はスマホのデザリングを使うと切断しやすい。
Windows 11 Proの場合は、インターネットに接続しなくても「制限された設定で続行」ができ、ローカルアカウントでのセットアップが可能です。ただし、将来的にはなくなるかも?
キーボードレイアウト
設定→時刻と言語→言語と地域→日本語…言語オプション→キーボードから、レイアウトを変更する。
ゲームのキャプチャ機能
設定→ゲーム→キャプチャの録画環境設定にある「発生したことを記録」は、さかのぼって録画してくれる機能で初期設定はオフ。「Windowsロゴキー + Alt + G」で直前の30秒を録画してくれます。オンにすると録画時間を最長で10分前まで変更可能。Xbox Game Berを「Windowsロゴキー + G」で起動し、そこの設定からショートカットキーのカスタマイズもできる。
エクスプローラーの操作
エクスプローラーの表示が変わりました。右クリックすると上部または下部にアイコンで表示されます。
- 切取り
- コピー
- 貼り付け
- 名前の変更
- 共有
- 削除
ファイルの場所によって、アイコンの表示位置が上下に変わるので少し違和感がある。タッチパッド操作の場合は、ファイルを選択してウィンドウ上部のアイコンから操作した方が楽かも。その他のオプションを表示をクリックすると、Windows 10 のような表示になる。
まとめ
Windows 11 の初期設定や知っておきたい機能をまとめてみました。タスクバーなどの個人用設定はカスタマイズしておくと便利に使えます。アップグレード前からあった機能もありますが、場所が変わっていたりするので参考に。
記事内容は、Windowsのバージョンによって変更になるかもしれません。使用したパソコンは「ExpertBook B9」です。
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