ASUSのパソコンにプリインストールされているMyASUSの機能解説です。OLED(有機EL)搭載モデルでは専用のカスタマイズがあるので確認しておくこと。
カスタマイゼーション
MyASUSを起動したら、ホームにあるそれぞれのアイコンもしくはカスタマイゼーションから機能をカスタマイズできます。アプリの起動は、F12を押すだけのショートカット起動にも対応している。
使用しているモデルは、Zenbook S 13 OLED UX5304VA。MyASUSのバージョンは、3.1.16.0です。
バッテリーケアモード
バッテリーケアモードをオンにすると充電容量を80%までに制限してくれます。満充電を回避することでバッテリーの劣化を軽減してくれる機能。常時充電しながら使うときには設定しておくのが良さそう。
インスタントフル充電モードは、オンにすると100%まで充電してくれます。24時間後にはバッテリーケアモードが有効になるため、外出前などにオンにするなど併用して使えるのは便利。
※ExpertBook B9 B9400CEAにあった、60%までに充電量を抑えるマックスライフモードは非搭載。インスタントフル充電モードの方が便利に使えそうだ。
ファンモード
- パフォーマンスモード:負荷の高い作業用
- スタンダードモード:通常作業用
- ウィスパーモード:静かな環境下での作業用
ファンモードは3種類。パフォーマンスモードを利用するときは、ACアダプタの接続が必要。MyASUSを開かなくても、Fnキー+Fキーを押した切り替えにも対応する。
AIノイズキャンセリング
レコーディングと会議コールで、単方向と全方位モードの2種類ずつ用意されている。1人で話すときは単方向モードやシングルプレゼンター電話会議。複数人の場合は、全方位モードやマルチプレゼンター電話会議を使う。初期設定ではスタジオクオリティでのレコーディングの全方位モード。会議コールのシングルプレゼンター電話会議にあるターゲットスピーカー追跡は、あらかじめ音声を登録しておく必要がある。
AIノイズキャンセリングスピーカー
相手の声が聞き取りにくい時には、AIノイズキャンセリングスピーカーをオンにしておくことで、声以外のノイズを除去してくれる。
サウンドモード
- ダイナミック
- ゲーム
- 映画
- ミュージック
- 音声
- カスタム1
- カスタム2
- カスタム3
サウンドモードのカスタマイズで、ドルビーアトモスの設定を開かなくてもここで管理できる。※ドルビーアトモス搭載モデルのみ対応しているのだと思います。
ボリュームブースター
歪みを抑えてより大きな音を出すことができる機能。オンにすると明らかに音が大きくなる。
ASUS OLED Care
ASUS OLED Careには、OLEDディスプレイを保護し、ディスプレイの寿命を最大限に延ばすことが証明されている一連の最適化設定が含まれています。
通知:同じ画像を高輝度で長時間表示することは避けてください、有機ELディスプレイに焼き付けが発生する可能性があります。
※焼き付きが発生した場合は保証の対象外となります。最適化設定をしっかり確認しておくように。
ピクセルリフレッシュ
30分間アイドル状態になったら、特別なスクリーンセーバーを起動します。このスクリーンセーバーは、画面のピクセルを更新し、画質を最適化します。
※Windowsのスクリーンセーバー機能とは異なる。
ピクセルシフト
デスクトップに静止画が継続的に表示されないように、表示されているピクセルはわずかに移動します。シフト効果はほとんど見えず、使用法に影響しません。
デスクトップモードで、Windowsタスクバーを自動的に非表示にする
静止画像が継続的に表示されないように、使用していないときはデスクトップモードで、Windowsタスクバーを自動的に非表示にします。
※この項目だけ初期設定でオフとなっている。
Windowsタスクバー透明効果
Windowsタスクバーの半透明効果を有効にします。
OLEDフリッカーフリーディミング
低輝度時の有機EL(OLED)のちらつきを抑えるために、OLEDフリッカーフリーDCディミング技術を使用してディスプレイの輝度を調整します。
目の保護をしながら高精細な映像を楽しむために、Windowsの設定でシステムの輝度を60%以上に設定し、OLEDフリッカーフリーディミングのスライダーバーで最適なレベルに調整してください。
Windowsの画面輝度の初期設定は76になっています。この状態から、OLEDフリッカーフリーディミングのスライダーバーを70か80にしてあげると丁度よさそう。自分の場合、あまり明るい画面は得意ではないため参考程度に。
Splendid
ガンマ補正と色温度補正により画面の色を最適化します。通常、ビビッド、手動、ブルーライト軽減のほか、色域を4種類から選択可能。※色域を選択できるのは特定のモデルのみ。
- ネイティブ – デフォルト ビビッドカラー
- sRGB – ウェブコンテンツ スタンダードカラー
- DCI-P3 – シネマ スタンダードカラー
- Display P3 – より広いリアルな色域
Tru2Life
ハイエンドテレビに類似した独自のビデオエンハンスメントテクノロジーです。インテリジェントなソフトウェアアルゴリズムにより、すべてのビデオフレームのコントラストと鮮明度を最適化し、動画をより鮮明に、より詳細に、よりリアルに表示します。
ターゲットモード
本機能を有効にすると、アクティブなウィンドウの輝度は変更されませんが、非アクティブなエリアは減光され、有機ELディスプレイの劣化を最小限に抑え、省電力化も図ることができます。
オンにするとアクティブな画面以外は暗く表示されているのがわかるかと思います。劣化を防いだり省電力化のメリットはありますが、画面分割して作業するときには暗くなってしまうため使いにくくなる。使い方に応じて有効化するように。
ASUS AiSense カメラ
これらの機能を使用してWebカメラを最適することで、アップグレードされた多様なWebカメラ体験を提供します。背景ぼかしや美肌補正といった機能が使える。
- 照明の最適化
- 背景のぼかし
- 視線補正
- モーショントラッキング
- 外観フィルター
ファンクションキーロック
F1~F12のファンクションキーには、特定のショートカット機能が割り当てられています。初期設定でロックされたファンクションキーになっているので、一般的な使い方をしたいなら通常のファンクションキーに切り替える。Fnキーを押しながらファンクションキーでも操作できます。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:明るさダウン
- F5:明るさアップ
- F6:タッチパッド無効化
- F7:バックライトのオンオフ
- F8:スクリーン操作
- F9:Windowsロック
- F10:カメラをオフにするプライバシーモード
- F11:プリントスクリーン
- F12:MyASUS起動
自動キーボードバックライト
内臓のアンビエントライトセンサーにより、現在の明るさに応じてキーボードバックライトの明るさを自動調整します。
自動点灯のオンとオフをそれぞれ設定可能。センサーはカメラのところにあるようで、そこを照らしている明るさに依存しそうです。
ScreenXpert
ASUS OneにScreenXpertがあります。画面上に常駐できる拡張機能となり、自動でインストールされるようです。必要なければコントロールセンターをオフに。
初期設定では左下にアイコンが表示され、クリックするとツールバーが開く。アイコンの位置は上下左右に移動でき、左右に配置した時には縦に開きます。画面の分割を管理するアプリナビゲーター、カメラやマイクのオンオフがあり、設定からプリントスクリーン、スニッピングツール、クリップボードなどをドラックして追加もできます。カーソルエッジロックは、モニターを拡張しているとき他の画面にカーソルがでないようにする機能。
アプリスイッチャーは、Windows 11「22H2」から追加された画面上部のスナップレイアウトメニューと同じような機能ではあるが、モニターを拡張しているときでも別画面に素早く配置できます。
カーソルロケーターは、マウスを軽く振るとカーソルをスポットライトで照らすアニメーションを表示できる機能。
まとめ
ASUSのパソコンは、MyASUSにていろいろな管理ができます。ただしモデルによって追加されている機能は違うため、今回紹介した機能のすべてが搭載されているわけではないです。OLED(有機EL)モデルでは、ASUS OLED CareやOLEDフリッカーフリーディミングなどの機能は認識しておくこと。
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