【IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9】レビュー!360度AIパソコンが12万円以下

LenovoのAIパソコン「IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9」のレビューです。360度回転するモデルのため少し重たいが、ペンも付属していて価格は安い。

※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。

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スペック

型番83GH0004JP
OSWindows 11 Home 64bit
プロセッサーSnapdragon X Plus X1P-42-100
メインメモリ16GB
SSD512TB
ディスプレイ14型 WUXGA OLED (有機ELディスプレイ)
1920 x 1200ドット(16:10)
マルチタッチ対応(10点)
光沢あり
本体寸法 (W×D×H)mm約 313x227x17.5mm(最薄部)
本体質量約 1.5kg
価格Lenovo直販モデル
119,790円

外観チェック

ディスプレイは360度回転する2in1タイプ。ノートブック、スタンド、テント、タブレットという柔軟なモードで目的に応じた使い方ができます。

天板カラーはルナグレー、中央にLenovoのロゴ。ディスプレイは、アスペクト比16:10の14.0型 WUXGA OLED (有機ELディスプレイ)、インカメラにはスライド式のプライバシーシールドが備わっています。

底面には通気口のみ。吸気された空気はディスプレイ側に排出されます。

左側面に、HDMI、USB3.2 Gen2 Type-C×2、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック。右側面に、電源ボタン、microSDメディアカードリーダー、USB3.2 Gen1×2。

microSDメディアカードリーダーは深めで、爪でカチッと言うまで押し込む必要があります。キーボードの両端にはスピーカーを搭載し、立体的で没入感のある音響を楽しめます。バックライトは、強・弱・AUTOの3段階。右側のパームレストに指紋センサーがある。

ACアダプターは65W。小型だけれどコードが太めなのが残念。他の付属品は、Lenovo デジタルペンとUSBに挿して使えるペンホルダー。

ペンホルダーはUSB Type-Aに挿すと、横でも縦でも使えます。ただし、ペンはしっかり挿さないと安定しないです。手軽に置けるように、もう少し緩くても良い気はします。

ノートブックモードからタブレットモードに切り替えるときには、少し上側がはみ出し向きが変わってしまうため差し替えは必要です。

ホットキー

F1~F12のファンクションキーに、ホットキーが割り当てられています。

  • F1:ミュート
  • F2:音量ダウン
  • F3:音量アップ
  • F4:マイクのオンオフ
  • F5:画面輝度を下げる
  • F6:画面輝度を上げる
  • F7:スクリーン操作
  • F8:機内モードのオンオフ
  • F9:設定アプリが開く
  • F10:画面ロック
  • F11:開いているすべてのアプリを縮小表示する
  • F12:電卓アプリを開く
  • insert:Lenovo Vantageを開く
  • PrtSc:Snipping Toolを開く

キーボードのバックライトは、Fn+Spaceキーで切り替え。右下には、Copilotキーも搭載しています。

AI機能

画像生成AIと自動スーパー解像度を試してみました。

Cocreator(コクリエイター)

ペイントアプリの「Cocreator」は、描いたイラストにテキストで指示を出すと画像を生成してくれる機能です。さらに生成フィルという機能も追加されていて、左上の「選択した部分」から範囲を選んでテキストで画像を追加できるようになりました。指示出しが難しいけれど、クレジットなく何度でもやり直せるのは楽しい。

ちなみに生成フィルと一緒に表示される生成消去(消しゴムマジック的なオブジェクト除去)と背景削除機能はAIパソコンでなくても使える機能です。

Image Creator(イメージクリエイター)

フォトアプリには「Image Creator」は指示を出すと画像をどんどん生成してくれる機能です。Snapdragon X PlusでもNPU性能はX Eliteと同じようで、生成スピードに大きな違いは感じなかった。画像生成AIを使う目的なら上位モデルを選択しなくても良さそうだ。

自動スーパー解像度

サイバーパンクで自動スーパー解像度を試してみました。Windowsの設定→システム→ディスプレイ→グラフィックにあるアプリケーションのカスタム設定からサイバーパンクの「自動スーパー解像度」をオンにします。

グラフィックのプリセットは低、解像度1280×768、平均FPSは27.28という結果でした。画質は補正されましたが、Snapdragon X Plus X1P-42-100の基本的なGPU性能が高くないためゲームには向かないようです。ゲームもやりたいならば、上位のX Eliteを搭載しているモデルを選択したほうが良い。

ノイズキャンセル機能

Lenovo Smart Noise CancellationにあるVoice IDモードは、自身の声を登録すると周囲で人が同時に話している場合でも、登録した声にフォーカスしてくれるノイズキャンセル機能です。複数人で話す場合には、共有モードで周囲の騒音を排除してくれます。

Lenovo ペン設定

Lenovo Pen Settingsで、ペンのボタン割り当てをカスタマイズできます。初期設定では放射状メニューは割り当てられていないため、切り替えることで使えるようになる。放射状メニューは8つあり、この割り当てもそれぞれ変更可能です。

ベンチマーク

IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9
Snapdragon X Plus X1P-42-100
Yoga Slim 7x Gen 9
Snapdragon X Elite X1E-78-100
Cinebench 2024マルチ:657
シングル:108
マルチ:881
シングル:107
Cinebench R23マルチ:6897
シングル:1116
マルチ:9056
シングル:1117
Geekbench 6マルチ:11215
シングル:2357
OpenCL:9981
Vulkan:11376
マルチ:12827
シングル:2397
OpenCL:20475
Vulkan:22822
3DMark
Steel Nomad Light
11401937
3DMark
Night Raid
1641021915

電源モードはバランスで計測。X Eliteと比較すると特にGPU性能が低いようです。逆に性能を抑えているため電力効率は良いはず。

CrystalDiskMark

SSDは、読み込み 6122.42MB/s、書き込み 4725.96MB/sというストレスのない快適な速度。

バッテリーテスト

YouTubeの2160p60(4K)動画を、画面輝度100%、音量0でストリーミング再生してどれくらい持つか計測してみました。

電池残量減少差
1時間90%-10%
2時間81%-9%
3時間73%-8%
4時間63%-10%
5時間55%-8%
6時間46%-9%
7時間38%-8%
8時間29%-9%
9時間20%-9%
10時間12%-8%
11時間4%-8%

1時間で8~10%ずつ減少、最大輝度でも11時間以上も持ちました。持続時間はかなり長く、使い方によってはACアダプターを持ち歩く必要はなさそうだ。

急速充電の時間計測

電池残量5%まで減らした状態から、付属の65W充電器でどのくらい時間がかかるか計測。

残量表示回復差
開始時5%0%
20分36%31%
40分60%24%
1時間80%20%
1時間20分93%13%
1時間40分99%6%

1時間も充電できれば十分そう。

まとめ

AIパソコンがペンも付属していて12万円以下というとてもリーズナブルな価格です。NPU性能は上位モデルと変わらず、バッテリー持ちも長いのはメリット。逆にデメリットはもう少し軽ければよかったかなというぐらい。AIパソコンの購入を検討しているなら有力候補になるでしょう。

Lenovo直販モデル:IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9

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