360°回転するフリップタイプASUS Chromebook CM14 Flip (CM1402F)のレビューです。充電式のスタイラスペンを本体に格納できるのは便利だ。
スペック
型番 | CM1402FM2A-EC0046 |
OS | Chrome OS |
CPU | MediaTek Kompanio 520 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 14.0型ワイドTFTカラー液晶 グレア 1,920×1,080ドット タッチ対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) Bluetooth 5.1 |
インターフェース | USB3.2 (Type-C/Gen1) ×2 USB3.2 (Type-A/Gen1) ×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック microSDカードリーダー |
バッテリー駆動時間 | 約12.1時間 |
サイズ(突起部除く) | 幅324.6mm×奥行き226.7mm×高さ18.3~20.8mm |
質量 | 約1.56kg |
更新スケジュール | 2032年6月まで |
価格 | 69,800円 |
ASUS USI Pen非搭載のモデル(CM1402FM2A-EC0038)もあり、価格が69,800円と同じなので間違えないように。この他にノングレアでタッチ非搭載モデル(CM1402CM2A-EK0035)は49,800円。
外観
パッと見はシンプルで落ち着いたデザインの14インチノートPC。付属する45WのACアダプターは、持ち運びやすい小型軽量タイプ。ただしプラグはたためない仕様。
天板にChomebookとASUSのロゴ。カラーはグラビティグレー。底面はファンレス仕様のため吸気孔はなく、左右にあるスリットはスピーカーホール。
ディスプレイは、解像度1,920×1,080、アスペクト比16:9、14.0 型ワイド TFT カラー液晶。上部には、物理的にカメラを塞ぐプライバシーシールドも搭載。
画面を開くとキーボードが持ち上がるエルゴリフトヒンジ。右側面に、電源ボタン、音量調節ボタン、USB3.2 (Type-C/Gen1) 、ASUS USI Penスロット。左側面に、ケンジントンロック、USB3.2 (Type-C/Gen1) 、USB3.2 (Type-A/Gen1) 、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック、microSDカードスロット。
ASUS USI Penは、押してカチッと少し飛び出すプッシュポップ式。結構な長さのものが本体に収まっています。全長を測ってみると13cmほどありました。
大きめのタッチパッドに、アンチバクテリア+防滴仕様のキーボード。キートラベルは1.5mm、打鍵感は良く打ちやすいです。ただ、人によってはエンターキー付近が窮屈で気になるかも。英字キーボードと共通フレームを使ってコスト削減しているのだと思います。
ベンチマーク
CPU | Kompanio 520 | Celeron N5100 |
Octane2.0 | 22404 | 29398 |
CrXPRT 2 | 77 | 102 |
Speedometer2.0 | 27.8 | 45.5 |
Jetstream2.0 | 74.434 | 95.281 |
Geekbench 5 (Android) | シングル:481 マルチ:1487 | シングル:598 マルチ:1476 |
右側に比較対象として、Celeron N5100を搭載したASUS Chromebook CX1 (CX1102)を掲載。スコア的には負けているけど、バッテリーテスト結果からみても省電力設計のようです。
バッテリーテスト
音量と輝度は70%ほどの設定でYouTubeの動画を再生し、バッテリーの減り方を計測しました。100%の状態では余力があるのか、初めのうちは減り方が少なかったです。ストリーミングのストリーミングの動画再生であれば、1時間で12%前後ほど消費するようでした。14インチサイズでこれだけ持ってくれれば電池持ちは十分。
残量 | 減少値 | 減少差 | |
1時間 | 98% | 2% | 2% |
2時間 | 87% | 13% | 11% |
3時間 | 76% | 24% | 11% |
4時間 | 65% | 35% | 11% |
5時間 | 53% | 47% | 12% |
6時間 | 40% | 60% | 13% |
7時間 | 28% | 72% | 12% |
8時間 | 17% | 83% | 11% |
9時間 | 6% | 94% | 11% |
CrXPRT 2のBattery life testでは13時間18分、これもかなり良い結果でした。
扱いやすい収納ペン
ASUS USI Penは、たった15秒の充電で45分使えます。これはかなり売れ行きが良かったASUS Chromebook Detachable CM3(CM3000)と同じ仕様。しかし形は同じではなく、収納面で改善されかなり扱いやすくなりました。まず使うときには、押し込むと少し飛び出すプッシュポップ式になり楽に取り出せる。しまうときには、左右対称のため向きを気にせずに挿入できるのも便利です。出し入れがスムーズだと気軽に使えますね。
左右に配置されたType-C
USB3.2 (Type-C/Gen1)が左右に配置してあり、どちらからでも充電できるのは地味に便利です。コンセントの位置によっては、画面の裏側にコードを回して充電しなければいけないこともあるため、この仕様はありがたい。また映像出力にも対応しています。ただし、右側はスムーズにつながらないことがあり、接続し直す必要はありました。レビュー用のサンプル機ということもあるのかも。
キーボードの仕様
キーボードの一番上の列(Windowsのファンクションキー)が一般的なものと少し違います。→キーがなく更新キーから左にずれて、F5の位置にスクリーンキャプチャのキーが追加されている。Chromebookに慣れている人は、配置が少し違うのを認識しておきたいところ。
Xbox Cloud Gaming
Xbox Cloud Gamingを試してみました。AndroidアプリのXbox Game Passから遊ぶことができますが、ゲームによっては読み込みラグが多いのでChromeブラウザから起動したほうがスムーズです。それとChromebookに対応しているコントローラーが必要。Xbox ワイヤレス コントローラーで有線と無線の動作を確認しました。ゲームによっては、タッチ操作できるバーチャルコントローラーにも対応しています。
ペルソナ5はバーチャルコントローラーに対応しているため試してみると、デモの画面での操作ができず、タイトルまでスキップできない状況に。この状況は左上のメニューからコントローラーのオプションを選択し、基本操作への切り替えを切り替えると操作できるようになりました。Xbox Cloud Gamingがまだベータ版とのことで動作が不安定なこともあるのかも。ただ、操作はしにくいので物理コントローラーはあった方が良いです。
対応ゲームタイトルについてはXbox Game Pass を確認してみてください。
購入先
Amazonで販売されているのは、ペン非搭載モデル(CM1402FM2A-EC0038)になります。価格は同じなので間違えて購入しないように。
ペンを搭載しているモデルの型番は(CM1402FM2A-EC0046)です。最後尾の数字は46になります。
タッチ非対応モデル
ノングレアでタッチ非対応、180°まで開くフラットヒンジのモデル(CM1402CM2A-EK0035)もあります。バッテリー駆動時間はより長く、質量は約1.45kg(0.11kg軽い)で、価格は49,800円と安いのは魅力。
※Amazonの製品ページにはタッチ対応の画像が使用されています。
Amazonでは4GB/32GBモデル(CM1402CM2A-EK0039)も販売されています。しかし、46,800円と3,000円しか価格差はないため、8GB/64GBモデルの方にしておいた方が良さそう。
まとめ
ペンの収納がプッシュポップ式で取り出しやすく、形は左右対称でしまいやすいのは便利でした。出し入れがスムーズでないと面倒になりますし気軽に使えます。また電池持ちが良いというのもメリット。タブレットとしては少し重たいけれど、いろんな使い方に柔軟な対応ができそう。
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