
「Black Shark 5 Pro」と他のBlack Sharkシリーズ製品の違いを比べてみました。ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 6」とも比較します。
Black Shark 5 との違い
「Black Shark 5 Pro」をベースに、価格の安い「Black Shark 5」と比べてみました。前モデルの「Black Shark 4 Pro」についてもコメントしています。
デザイン比較

「Black Shark 5 Pro」は、手触りが良く指紋の付きにくいマットなデザイン。「Black Shark 5」は光沢があり高級感はあるけれど指紋がつきやすい。「Black Shark 5 Pro」の方が薄く作られているけど、高さと幅が少しだけ大きく、2gほど重い。同梱しているソフトケースも微妙にデザインが違っていたりもします。
「Black Shark 4 Pro」も同じマットデザイン。カメラの配置が変わりました。
スペック比較
Black Shark 5 Pro | Black Shark 5 | Black Shark 4 Pro | |
CPU GPU | Snapdragon 8gen1 Adreno 730 | Snapdragon 870 Adreno 650 | Snapdragon 880 Adreno 660 |
ベンチマーク (参考値) | 1040866 | 715967 | 844563 |
RAM+ROM | 12GB + 256GB | 8GB + 128GB | 12GB + 256GB |
高さ 幅 厚さ | 163.9mm 76.5mm 9.5mm | 163.8mm 76.3mm 10mm | 163.8mm 76.3mm 10.3mm |
重量 | 220g | 218g | 220g |
メインカメラ | 1億800万画素 | 6400万画素 | 6400万画素 |
イヤホンジャック | なし | なし | あり |
DisplayPort Alt Mode | 対応 | 非対応 | 対応 |
価格 | 118,800円 | 69,800円 | 74,800円 |
スピーカーは、デュアル対称ステレオスピーカーを搭載。実際に聞き比べてみると「Black Shark 5 Pro」の方が最大音量が大きく音も良かったです。
DisplayPort Alt Modeは、外部ディスプレイに有線出力できる機能。前モデルの「Black Shark 4 Pro」も対応。表示機能を求めるならProモデルになる。
機能比較
ソフトウェアの機能でもいくつか違いがありました。
自動リフレッシュレート

「Black Shark 5 Pro」には、リフレッシュレートを自動調整してくれるインテリジェンスがあり「Black Shark 5」は非搭載。これは普段使うときの設定で、Shark Spaceのゲーム構成にあるのは共通。
「Black Shark 4 Pro」もインテリジェンスは非搭載。ゲーム時は対応。
最高速度HD表示

ビデオスタジオのマイ動画アプリの管理からアプリを追加すると、Gamer Studioのようなビデオアシスタントツールがつかえる。「Black Shark 5 Pro」には、画質の向上に最高速度HD表示があります。この機能はディスプレイの解像度が720P以下の場合、システムは自動的にビデオ解像度を倍増して、画像をより鮮明にしてくれる機能。「Black Shark 5」ではビデオスタジオの翻訳もされていない。
「Black Shark 4 Pro」はアシスタントツールが違い、ビデオツールボックスのアップスケールとして対応する。
自動夜景モード

「Black Shark 5 Pro」のカメラ設定には、自動夜景モードの項目があり、「Black Shark 5」は非対応。夜景モードは共通にある。
「Black Shark 4 Pro」も自動夜景モードに対応している。
メモリーの拡張

「Black Shark 5 Pro」はメモリが多いため非搭載。「Black Shark 5」には、ストレージスペースの一部を割り当てるメモリーの拡張機能が搭載されている。
「Black Shark 4 Pro」もメモリは多いため非搭載。
原神の温度上昇比較

グラフィックス設定 | 中(デフォルト) | 最高(カスタム) フレームレート60 |
Black Shark 5 Pro | 34℃ | 48℃ |
Black Shark 5 | 34℃ | 41℃ |
Black Shark 4 Pro | 37℃ | 44℃ |
長時間プレイの検証ではないけれど、温度上昇の参考値です。Black Shark 5シリーズの方が冷却性能が上がっているせいか、あまり負荷をかけていないときには上昇温度は低い。負荷がかかってくると、性能に応じて温度上昇値は高くなる。どれもプレイしにくくなるようなことはなかった。
Black Shark 5のコスパは異常
使ってみた感想として、どれが欲しいかと言ったら間違いなく「Black Shark 5 Pro」になる。だけど「Black Shark 5」との価格差(49,000円)を考えると躊躇してしまうレベル。ゲーム機能はほぼ同じ、性能的にもほとんどの人が「Black Shark 5」で十分。円の価値が下落している中、この価格を維持しているのは正直おかしいです。
イヤホンジャックが必須なら「Black Shark 4 Pro」という選択肢もあり。「Black Shark 5」よりも性能は高く、価格差は5,000円。これもコスパは抜群。
ROG Phone 6 との優位性
Black Shark 5 Pro | ROG Phone 6 (最下位モデル) | |
CPU GPU | Snapdragon 8gen1 Adreno 730 | Snapdragon 8+ gen1 Adreno 730 |
ベンチマーク (参考値) | 1040866 | 1132854 |
RAM+ROM | 12GB + 256GB | 12GB + 256GB |
高さ 幅 厚さ | 163.9mm 76.5mm 9.5mm | 173mm 77mm 10.4mm |
重量 | 220g | 239g |
バッテリー | 4650mAh 120W | 6000mAh 65W |
メインカメラ | 1億800万画素 | 5000万画素 |
防水 | IPX2 | IPX4 |
イヤホンジャック | なし | あり |
価格 | 118,800円 | 129,800円 |
先日ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 6」シリーズが発売されました。一番安い最下位モデルでも最新のCPUを搭載し、「Black Shark 5 Pro」よりも高い性能。価格差が11,000円しかないなら、正直なところ上乗せしてでも買う価値はあるかと思う。それでもBlack Sharkシリーズにしかない優位なところはいくつかあります。
物理ボタン搭載

「ROG Phone 6」は、振動で反応してくれる超音波ボタンなのに対し、Black Sharkシリーズでは物理的に押すことができるマグネット式ポップアップトリガー。好みの問題もあるけど、しっかり押したいという要望には応えてくれる。
普段使いでも
ゲーム専用というのではなく普段使いもするのであれば、Black Sharkシリーズの方が使いやすい特徴がある。
- サイズと重量
- 120Wの急速充電
- マスタートリガー
大きさと重量は小さい方が良いし、急速充電は速い方が間違いなく快適。

特にマスタートリガーに機能を設定できるのは便利です。ボタンに機能を割り当てるだけでなく、切り替えスイッチにも対応しフラッシュライトをつけたりとカスタマイズ性が高い。カメラ起動時には、シャッターボタンとして使えたりもします。物理ボタンというメリットがここにもある。
マジックプレス

感圧タッチに対応したマジックプレスは、Black Sharkシリーズにしかない機能。画面の押し込みに操作を割り当てられるため、移動しながらジャンプなどの操作が簡単にできる。逆に「ROG Phone 6」はジャイロスコープ機能があり、端末の傾きで照準を合わせたりすることが可能。どちらの機能を使いたいかも選択肢になりそうだ。
Sharkちゃん

一部の人に刺さるSharkちゃん。動いてしゃべるSharkちゃんを、ホーム画面に大きさや位置を変えて配置できたり、目覚まし時に声と表示、充電器接続時のアニメーションなどに対応。ちょっとした遊び心です。
まとめ
Black Sharkシリーズはどれが良いのか比較してみました。より高い性能を求めるなら「Black Shark 5 Pro」にし、初めてのゲーミングスマホなら「Black Shark 5」を選択すると満足度は高いと思う。十分な予算があるならゲーム専用機として「ROG Phone 6」という選択肢もある。普段使いと一緒ならBlack Shark シリーズかな。
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