さらに進化した最強ゲーミングスマホ「ROG Phone 3」のレビューです。性能の向上はもちろんのこと、ゲーム機能も追加されより使いやすくなっている。
ROG Phone 3 スペック
型番 | ZS661KS-BK512R16(16GBモデル) ZS661KS-BK512R12(12GBモデル) |
カラー | ブラックグレア |
ストレージ | 512GB |
OS | Android 10(ROG UI) |
サイズ | 高さ:171mm 幅:78mm 厚さ:9.85mm |
質量 | 約240g |
ディスプレイ | 6.59型ワイド AMOLEDディスプレイ 2,340×1,080ドット (フルHD+) (144Hz) Corning® Gorilla® Glass 6 |
CPU | Snapdragon™ 865 Plus |
メモリ | 16GB 12GB |
アウトカメラ | 6,400万画素カメラ内蔵 (メインカメラ) 1,300万画素広角カメラ内蔵 (2ndカメラ) 500万画素マクロカメラ内蔵 (3rdカメラ) LEDフラッシュ |
インカメラ | 2,400万画素カメラ内蔵 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (周波数帯域:2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | 5.1 |
SIMスロット | nanoSIM×2 5G+4GのDSDV対応 microSDカード非対応 |
生体認証 | 顔認証 ディスプレイ内蔵指紋認証 |
バッテリー | 6,000mAh USB Type-C 最大30W (Quick Charge 4.0/USB Power Delivery 3.0対応) |
センサー | GPS(GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS、NavICサポート) 加速度センサー 電子コンパス 光センサー 近接センサー ジャイロスコープ 指紋センサー(画面内認証) 磁気センサー NFC 超音波センサー |
付属品 | USB ACアダプターセット SIMイジェクトピン Aero Case AeroActive Cooler 3 サイドマウントコネクター用保護キャップ×2 サイドマウントポート用保護キャップ×2 USB Type-C to 3.5mmイヤホン変換アダプター ユーザーマニュアル 製品保証書 |
オンラインストア:AUSU Store
ROG Phone 3 外観レビュー
6.59インチの大画面には、耐久性の高いゴリラガラス6。デフォルトの壁紙は、Xモードに切り替えると連動して動く仕掛けが面白い。Xモードに対応している壁紙は他にもあります。
背面カラーは、ブラックグレア。色の違うところに6倍大きくなったヒートシンクがあり、発熱率が向上しているという。中央にあるROGのロゴは、Xモードにすると光る仕様。オフにしたいときや光り方を変更するのは、 Armoury Crate のシステムライトから。
左側面に、SIMスロットとサイドマウントポート。AeroActive Cooler 3 や別売りのTwinView Dockの装着に使います。サイドマウントポートにはゴム製の保護キャップが付いていて、予備も付属している。
右側面は、左右にAirTriggers、電源ボタン、音量調節ボタン。
AirTriggersは、物理的なボタンではなく超音波タッチセンサー。タッチだけでなく、スライドやスワイプなどにも対応している。
上部にはマイク穴だけ。インカメラの反対側に通知ランプを搭載。受話口は下部と同じサイズのスピーカーで音質は抜群。
下部にUSB Type-C。上部同様スピーカーは前面にあり、横向きのゲームでも手で覆ってしまうことはない。
付属品は、ケース、サイドマウントコネクター用保護キャップ×2、サイドマウントポート用保護キャップ×2、SIMピン、USB Type-C To Type-C ケーブル、30W ACアダプター、ステッカー、USB-C To 3.5mmヘッドホンジャックアダプタ、AeroActive Cooler 3。
ROG Phone 3 ケース装着時の注意
付属のAero Caseは、冷却効率と軽量化を重視したデザイン。装着するときは、上下の向きに注意すること。逆向きでも違和感なく装着でき、カメラの一部と AirTriggers をふさいでしまうから。装着するときは、左右が対象でないのを確認して、AirTriggers をふさがないように。
もっとしっかり保護したい人は、別売りで Lighting Armor case が販売されています。端末に連動して光る仕組みも面白い。
オンラインストア:AUSU Store
進化した AeroActive Cooler 3
外付け冷却クーラーの AeroActive Cooler 3 は、上下にスライドして本体に取り付けます。デザイン的にも進化し、自立できるスタンドが付いて便利になった。
外面のファンから空気を取り入れて、下部から排出しヒートシンクに直接風を送り込む仕組み。AeroActive Cooler 2 では側面に排出していたので、より効率よく冷却できるようだ。
背面のROGロゴは、Xモードと連動して光ります。オフにしたいときや光り方を変更するのは、 Armoury Crate のシステムライトから。
スタンドを広げると、安定して自立してくれます。スピーカー性能も抜群なので、動画視聴などのコンテンツを楽しむときも便利に使える。
横向きのゲームをするときには、下から充電やイヤホンを取り付けられるのも邪魔にならなくて便利。下部のロゴも光る仕様で、Armoury Crate のシステムライトから変更できます。
ROG Phone 2 と性能比較
ROG Phone 3のリフレッシュレートは、超高速144Hzに対応している。タッチサンプリングレートは270Hz、タッチ反応速度は25ms。前モデルの ROG Phone 2 とデザイン的に大きな違いはないけど、ディスプレイ性能は向上している。
ROG Phone 3 | ROG Phone 2 | |
リフレッシュレート | 144Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 270Hz | 240Hz |
タッチ反応速度 | 25ms | 49ms |
ROG Phone 3 ベンチマーク
AnTuTu Benchmark v8.4.3 で、Xモードオンオフのベンチマークスコアを比較してみました。Xモードがオフの状態でも、619447 と十分高いスコア。Xモードをオンの状態のスコアは、658985 まで上がった。Xモードのパフォーマンスを最大にすると4万近くスコアが上昇している。
※レビュー機はメモリ16GBモデル。
計測環境は、Armoury Crate のパフォーマンス設定からLv3を適用し、AeroActive Cooler 3 を装着しています。ゲームごとのシナリオ詳細から個別に設定もできますが、ベンチマークを計測するときはコンソールから設定し、初めから Xモードをオンにしておいた方がしっかり測定できそうな感じです。
ROG Phone 3 バッテリーテスト
PCMark の Work 2.0 battery life の計測結果は、19時間54分もの長時間駆動。電池残量20%までは、16時間48分ほどだった。この計測時間は、ゲームのパフォーマンスを上げる Xモードはオフ。端末を冷却できる AeroActive Cooler 3 は装着しないで計測しています。通常のスマートフォンとしてどれだけ持つのか他機種との参考に。
付属の充電器は、30W Quick Charge 4.0 の急速充電に対応。30分で40%も充電できたので、かなり快適に使えそうです。バッテリーの劣化を防ぐバッテリーケア機能も搭載しているので確認しておくと良いと思います。
ROG Phone 3 のゲーム機能
ROG Phone 3 のゲーム機能は「Armoury Crate」と「Game Genie」にてカスタマイズできます。基本的なところは前モデルのROG Phone 2と変わらないが、追加された機能もありさらに充実した。
AirTriggers の設定では、端末を振ることによって動作するモーションコントロール機能が追加されています。また超音波ボタンでも、スワイプやデュアルパーティションボタンを選択すると、左右の超音波ボタンに2つずつ最大4つの操作を割り当てることが可能となっている。ゲームによっては設定次第でかなり快適なプレイができそうだ。
Game Genieにあるショートクリップは、数秒前のシーンを録画できる便利な機能。うまくプレイできたときなどにタップすれば、時間を遡って録画保存してくれます。設定時間は、5秒から最大30秒まで。
ゲーム機能は項目が多いため別記事でまとめてあります。どんな機能があるか参考に。
ROG Phone 3 初期設定や使い方
ゲーム機能とは別に、スマートフォンとしての初期設定や使い方などもまとめてみました。項目が多いので必要なものだけを取り入れて使いやすくしてみてください。重さが気にならなければ抜群に使いやすいです。
ROG Phone 3 重さを計測
6.59インチの大画面に6,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているため、どうしてもそれなりの重さがある。端末重量は約240gだけど、実際に測ってみるとそれより少し軽かった。付属のケースを装着して測ってみると。軽量のため249gと少しだけしか重くならなかった。一般的にはケース付きで持ち歩くと思うので、約250gをどう感じるかというところ。
最近では200g前後の端末も多く、それに慣れている人ならそこまで気にならないかも。初めて大画面+大容量バッテリー搭載スマホを手にする人は、重さを理解したうえで購入すること。
ROG Phone 3 カメラ機能
カメラモードは、写真、ポートレート、パノラマ、夜景、PROモード、マクロ、動画、モーショントラッキング、スローモーション、タイムラプス、PROビデオに対応。上部からGoogleレンズも起動できます。デフォルトでは AIシーン検出がオフとなっているため、設定からオンにしておくと良いかも。
山のアイコンを切り替えると広角撮影モード。
写真ズームは最大8倍。動画ズームは最大4倍まで対応。
カメラ性能
カメラは左から、64MP高解像度メインカメラ、13MP広角カメラ、マクロレンズ。インカメラは24MPでカメラ性能も高い。カメラモードも多いので普段使いでも十分楽しめそうだ。
アウトカメラ | インカメラ | |
写真 | 4:3(64MP) 4:3 ● 16:9 1:1 全画面表示 | 4:3(24MP) 4:3 ● 16:9 1:1 全画面表示 |
動画の解像度 | 4K 3840×2160(60fps) 4K 3820×2160 FHD 1920×1080(60fps) FHD1920×1080 ● HD1280×720 | FHD 1920×1080(60fps) FHD1920×1080 ● HD1280×720 |
モーショントラッキング | 4K 3840×2160(60fps) FHD 1920×1080(60fps)● | ー |
スローモーション | 4K 3840×2160(120fps) FHD 1920×1080(240fps)● FHD1920×1080 (120fps) HD1280×720(480fps) | ー |
タイムラプス | 4K 3820×2160 FHD1920×1080 ● HD1280×720 | ー |
ズーム | 写真:最大8倍 動画:最大4倍 | ー |
その他機能 カメラモード | AIシーン検出 美人エフェクト 広角撮影 ポートレート パノラマ 夜景 PROモード PROビデオ マクロ | 美人エフェクト ポートレート |
※●が初期値
楽天モバイルやDSDSの動作確認
SIMスロットはnanoサイズのSIMが2枚入り、5G+4GのDSDVに対応している。microSDカードには非対応になるけど、ストレージ容量は多いので必要ないと思う。次世代通信規格の5Gを試すことはできていないが、楽天モバイルやDSDSの動作確認などをしてみました。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」のSIMを入れて試してみると、通話とデータ通信共にできませんでした。残念ながら現時点では非対応のようです。次にOCNモバイルONEのSIMでデータ通信と、ドコモのガラケーSIM(FOMA)を2枚挿して試してみたところ、DSDSの動作確認はできました。
ゲームの動作確認
ゲームアプリは、自動的にArmoury Crateで管理できるようになります。ゲームリストにない場合は、手動での追加も可能。
ポケモンGOはツインアプリやAR+に対応
ポケモンGOはツインアプリに対応しているため、2つのアカウントで同時プレイができます。複製したアプリに別アカウントでログインし、画面分割をすると上の画像のような表示が可能。画面分割の方法はコントロールパネルにあるマルチウィンドウをタップ。もしくはナビゲーションキーのマルチタスクボタンの長押しで、マルチウィンドウを割り当てる設定もある。
Google Play 開発者サービス(AR)(旧ARCore)に対応しているため、AR+で遊ぶことも可能。
ドラクエウォークはロックタッチが便利
Game Genie のロックタッチをタップすると、画面が暗くなり操作ができなくなる。この状態ではスリープにならないため、オートバトルで放置したいときに便利に使える。解除したいときは2本の指で上にスワイプするだけ。しかし誰でも解除ができるため、完全放置はしないこと。
また、端末設定のスマートスクリーンをオンにしておけば、持っている間はスリープになる時間を延長してくれます。手に持ったままオートバトルを観戦したいときでも、スリープにならないのは便利。
黒い砂漠でバッテリー検証
黒い砂漠で、Xモードオフの状態で1時間オート狩りをしてみたところ、電池残量は6%しか減らなかった。それと比較して、AeroActive Cooler 3 を装着して Xモード(Lv2)で1時間オート狩りをすると、電池残量は11%ほど減少した。消費電力は多くなっているけどそこまで多くはないため、長時間プレイも問題なさそう。
PUBGではAirTriggersが便利に使える
AirTriggers の左側を照準に合わせ、右側を射撃にすると狙いやすくなり便利に使える。素早く対応できるため、これで慣れてしまうともう戻れないかもしれない。
デレステでデュアルパーティションボタンを試す
デレステで AirTriggers のデュアルパーティションボタンを試してみた。左右にある AirTriggers を2つに分割して割り当て、さらに端末を振って動かすモーションコントロールを真ん中に配置。5つのボタンに割り当てると、画面を触らずにプレイなんてこともできる。ただし、モーションコントロールは長押しには対応していないため実用てきではない。こんなこともできるよという参考まで。
対応ゲームを特集で確認
Armoury Crate の特集で対応ゲームを確認できる。ただし、日本ではインストールできないゲームも含まれています。
- 144Hz
- 120Hz
- GamePad
- TwinView
- AiRTriggers
別売りアクセサリーの GamePad や TwinView に対応しているゲームも増えてきている感じです。ここで表示されている以外でも対応しているものはあると思います。日本のマーケットのみインストールできるゲームなどは表示されていない気がするので各自で確認してみてください。
まとめ
ROG Phone 3 は、最強ゲーミングスマホとしてさらに進化していました。ディスプレイ性能は向上し、AirTriggers には機能が追加。AeroActive Cooler 3 にはスタンドが付いて便利に使えるようになった。
またゲームだけでなく、スマートフォンとしての機能も優秀なので使い方も参考に。
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