Black Shark FunCooler 3 Pro レビュー!ガチ冷却したい人向けのスマホクーラー

Black Shark FunCooler 3 Proのレビューです。前モデルと比較するとサイズが大きく消費電力も多いが、冷却能力は確実に向上し使いやすくもなっている。

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本気で冷却したい人向けスマホクーラー

Black Shark FunCooler 3 Proは、幅67~88㎜のデバイスに対応したスマホ冷却クーラー。45秒急速冷却、温度降下30度という、確実にスマホを冷やしたいという人に重宝する本気仕様となっています。ただし自立駆動はしない給電式で、20W以上の供給が必要。気温の高いときに屋外で楽しむ位置ゲーや長時間のライブ配信などでも、給電さえ確保できれば確実に冷やしてくれそうです。

外観

フィルムをはがすとマットな素材の冷却面。ゴミが付きやすいが、ここがめちゃくちゃ冷える。アーム部分は両端から広がるように改善されホールド感も安定した。

左右はふさがれていて何もなく、排気が気にならないような設計になっている。

ファンで取り込んだ空気を上下に排気する設計。間から見えるヒートシンクは大きく、あきらかに冷えそうな感じです。下側に給電用のUSB Type-C端子。

上部にディスプレイはなく、右側に紫色の電源ボタンが配置された。これでコードをつないだままでもオンオフ操作が可能になった。ファンは7枚の羽根があり、中には紫色のヒートシンクがみえる。より効率的に冷やすために厚みが増したようです。

Black Shark 5 のケースとつけたままでも問題なく装着できます。電源や音量ボタンは干渉しない位置にあり、何も気にせずに着脱可能。

POCO F4 GT だと、電源と音量ボタンが当たるため注意して取り付けたいところ。本体に直接取り付けるとボタンにあたりやすいため、ケースをしている方が使いやすそうだ。

端末上部の方が熱を持ちやすいため、カメラぎりぎりまで動かしておくと良さそう。Black Shark 5 は気にせずにつけられるけど、POCO F4 GTの場合は、下の方で取り付けて後からスライドさせる感じ。

付属品は、1.5mほどのAtoCケーブルと冊子類。ACアダプタは20W以上のものを用意する必要があります。右側のユーザーマニュアルは日本語対応はしてはいなかった。左側のカードにあるQRコードを読み込むと専用のアプリをインストールできます。

※Black Sharkシリーズのスマホはアプリを新たにインストールする必要はなく「Shark Space」の「Shark Arsenal」から操作できます。

アプリ対応

Black Shark シリーズであれば「Shark Space」の「Shark Arsenal」から接続できます。

ファンの速度は手動で5段階の調整ができます。Smartにすると冷却された表面温度をリアルタイムで検出しファンの速度を自動調整してくれる。初期設定では手動最大のレベル5、アプリを使用しなければ常に最大冷却となります。一度Smartにしてから手動に戻すと、レベル3に調整されてしまう仕様。

※初回起動時はファームウェアのアップデートをしておくこおと。

右上のメニューからAdvancedを選択しVoicesをオンにすると、手動とSmartを切り替えたときに中国語の音声でアナウンスしてくれます。日本語は非対応。

ライトの設定から、光り方や速度などカスタマイズができます。

ライト効果モードカラーソリューション
ストリーマーフルカラー
呼吸単色
トリプルカラー
フロー単色
トリプルカラー
フラッシュ単色
トリプルカラー

必要なければ楽しいライト効果をオフに。ハイライトモーメントは、敵を倒したりゲームに勝った際のライト効果(未確認)。

Timingからオフタイマーを設定できます。30分から15分単位で最大12時間まで設定できる。Cooler Raidersは、簡単な説明があるだけ。

Android用アプリとiOS用アプリは少し違い「ブラックサメ装備箱」というアプリから操作する。接続時に位置情報を求められるのは少し謎仕様。Androidの場合は、Googleプレイストアにないため自身でインストールする必要がある。Black Shark FunCooler 2 Proの記事で説明しているので参考に。もしくは最大冷却で常に使うならアプリはなくても問題ない。

前モデルとの比較

FunCooler 3 ProFunCooler 2 Pro
対応サイズ幅67~88mm幅67~88mm
サイジングクッション サイズ別2セット付
冷却能力約30℃約24℃
重量(実測)112.8g93.3g
必要電力20W10W
ディスプレイなしあり
電源スイッチありなし
アプリ連動手動5段階
自動調整機能あり
手動2段階
自動調整機能あり
価格7,480円5,980円

冷却能力が向上している分、重さや必要電力が多くなっている。差額は1,500円。

動作時のファンの音は、ほんの少しだけ静かになったような感じ。温度がわかるディスプレイはなくなり、代わりに電源スイッチが追加、USBコードを抜かなくてもオフにできる仕様となった。ファンの下にはヒートシンクが見え、そこを比較するだけでも冷却効率が向上しているだろうと予想できる。ただ、その分厚みが増してしまったのかも。

Black Shark FunCooler 3 Proは上下排気に対し、前モデルは上下には排気孔なし。ディスプレイが廃止されたのも、排気を優先したのが理由かもしれない。

Black Shark FunCooler 3 Proの左右には何もなく、前モデルは左右排気。アームは取り外しができるサイジングクッションはなくなり、ワンサイズの全対応型となる。アームの開き方も改善されホールド力も向上、前モデルより装着力も安定した。アームを除いた部分の厚みは約4mmほど高くなっている。

全体的にサイズアップしてしまっているのが残念なところだけれど、機能面では確実に向上した。

冷却能力を計測

Black Shark 5 のケースを外して装着てみると結露になるほど冷却してくれました。全体的な重さが気になるならケースを外すのもいいけど、冷却能力がすごいのでケースごと使っていても問題なさそう。

発熱しやすいSnapdragon 8gen1を搭載した「POCO F4 GT」で、あえて温度が上昇しやすい充電しながらの計測。前にAnTuTu Benchmarkを試したときは2回目で計測不可となってしまったが、クーラーを使うことでパフォーマンスは維持されている。

1回目
上昇温度
2回目
上昇温度
3回目
上昇温度
クーラーあり
充電中
969240
3.7℃
971958
5.5℃
960429
4.7℃
クーラーなし
充電なし
950469
10.1℃
計測不可904380
6.6℃

「POCO F4 GT」で、原神のグラフィックス設定を最高、フレームレートを60にし負荷をかけた状態で試してみました。クーラーは手動の最大レベル5でしばらく遊んでみたところ-2℃を表示。これはクーラーの温度でスマホ側の温度ではないです。またケースも装着しているため直に伝わっていないというのもあります。

次に自動調整してくれる知恵(Smart)モードにすると、8℃を維持してくれました。スマホの上部が少し暖かく感じるものの動作に不満はなく快適に遊べます。

前モデルのBlack Shark FunCooler 2 Proで、最大冷却の氷結モードだと8℃。FunCooler 3 Proでは-2℃だったので、その差は10℃にもなる。自動調整モードは比較してないが、最大冷却能力は明らかに向上しているのがわかった。

デメリットとメリット

デメリット
  • 20Wの給電が必要
  • 大きさと重さ
  • 価格は安くない
メリット
  • 抜群の冷却能力
  • 安定したホールド感
  • オンオフの電源スイッチ付

サイズ感と重さが気にならなければ、冷却能力の高い優秀なスマホクーラーです。また20W以上で給電できるモバイルバッテリーを使えば、暑い夏の屋外でも使用可能。位置ゲーや長時間のライブ配信など、発熱しやすい状況下でも便利に使えそうです。さらに電源スイッチでオンオフ操作もできるため、USBコードを挿した状態のままで待機できるというのもポイント。それだけでも買い替える理由になるかも。

購入先

まとめ

サイズと重量アップしてしまったのは残念なところだけれど、冷却効率がかなり向上しているため仕方がない。前モデルと比較すると差額は1,500円、決して安くはないけれど装着の安定感や使いやすさの面では価値がある。電源をオフにするだけでコードを抜かなくてよくなったのは便利だ。

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