Legion Tower 7 34IAS10レビュー!生成AIも快適な高性能ゲーミングデスクトップ

高性能ゲーミングデスクトップ「Legion Tower 7 34IAS10」のレビューです。Core Ultra 9 285K+GeForce RTX 5080を搭載し、ハイパフォーマンスでありながら静かに動作してくれます。

※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。

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スペック

製品番号90Y60018JM
OSWindows 11 Home 64bit
CPUインテル  Core Ultra 9 285K
GPUNVIDIA GeForce RTX 5080 16GB GDDR7
メインメモリ64GB
(最大4×32GB)
SSD2 TB SSD
最大ストレージ最大6ドライブ構成対応(3.5インチHDD ×2、M.2 SSD ×4)
3.5インチHDD:最大2TB ×2
M.2 SSD:最大2TB ×4
通信Wi-Fi 7 (802.11be)
Bluetooth 5.4
有線LAN2.5GbE
冷却性能120mm×3 水冷クーラー
電源ユニット850W(90%効率)
本体寸法 (W×D×H)約 211 x 446 x 489.93 mm
本体質量約 18kg
価格約60万円

公式サイト:Lenovo/レノボ公式オンラインストア

外観チェック

水冷クーラーを搭載し冷却性能の優れたミドルタワー。左側面のガラスパネルや右側面はツールレスで簡単に取り外せます。上下のネジを外してから後方にスライドする仕様です。

水冷クーラーの右側にメモリスロット×4(空2)、下側のメンテナンスのしやすい位置に2基のM.2スロット。スペック上ではM.2 SSD ×4なので、グラフィックボードで隠れた位置に2基あるようです。Lenovo公式のカスタマイズでは最大3基選択可能。

前面の3基のファンで吸気し、上部の2基と背面の1基のファンで排気する、計6基のファンで構成されています。上部には、USB3.2 Gen2 Type-C、USB 2.0 x 2、USB 3.2 Gen1、イヤホン、マイクロホン、電源ボタン。

背面上部に、USB 3.2 Gen1 x 2、DisplayPort、USB 3.2 Gen1 x 2、USB-C(Thunderbolt™4,USB4®)、USB-A x 2、Ethernet (2.5GbE RJ-45)、オーディオポート x 6。

中央にGPUから出力する、HDMI、DisplayPort x 3。下側の電源ユニットにはECOスイッチを搭載し、ONにすると通常使用時に電源ユニット用のファン駆動を抑えて静かに動作してくれます。

底面には、電源ユニット側にフィルターがあり、プラスのドライバーで外してメンテナンスできます。付属品は電源コードのみ。

ベンチマーク

サーマルモードを変更して違いを計測。ゲームベンチマークではパフォーマンス固定で設定を変えて計測しています。

Cinebench 2024

パフォーマンスバランス静音
マルチコア227522732197
シングルコア137137137

Cinebench R23

パフォーマンスバランス静音
マルチコア416704164538856
シングルコア232023192318

3DMark

パフォーマンスバランス静音
Speed Way861885973595
Steel Nomad840583878382
Time Spy Extreme152641524815234
Time Spy275362750627498
Fire Strike Ultra212482117721167
Port Royal207942076820757

このベンチマークではほとんど誤差の範囲でスコアの差は出なかったです。Speed Weyだけ、レイトレーシングや高負荷描画処理が含まれているため、GPUの消費電力とクロックが静音モードで強く抑制されやすいようです。

ファイナルファンタジーXV

標準品質高品質
1920×108022923
非常に快適
20875
非常に快適
3840×216015954
非常に快適
13125
非常に快適

サーマルモードはパフォーマンスのみで、設定を変えて計測。

モンスターハンターワイルズ

1920×1080
プリセット:ウルトラ
フレーム生成:OFFフレーム生成:ON
レイトレーシング:OFF非常に快適にプレイできます
スコア:35876
平均 105.07 FPS
非常に快適にプレイできます
スコア:33639
平均 196.59 FPS
レイトレーシング:高非常に快適にプレイできます
スコア:33084
平均 97.32 FPS
非常に快適にプレイできます
スコア:31449
平均 184.77 FPS

サーマルモードはパフォーマンスのみで、設定を変えて計測。高解像度ディスプレイを所持していないため未計測ですが、4Kでも全く問題ないでしょう。性能に余裕があるためベンチマーク計測時の音も静かでした。

サイバーパンク2077

サイバーパンク2077のグラフィックスプリセットを『レイトレーシング:オーバードライブ』、フレーム生成オン、マルチフレームを4Xで計測した結果、平均FPS 326.75を記録。ここでも4Kで試していないが、かなりの余裕があるため最高画質でも快適そうだ。

Blender

3Dモデリング、アニメーション制作、レンダリング、シミュレーションなどの3DグラフィックスソフトウェアのBlenderベンチマークです。サーマルモードはパフォーマンスで計測。Blender 4.5.0 のスコアは 8718.15 でした。

CrystalDiskMark

SSDは、読み込み 7112.47MB/s、書き込み 5021.22MB/s というストレスのない快適な速度。

ローカルでLLMが快適に動く

ローカル環境で動作する大規模言語モデル(LLM)はGPUの性能が非常に重要で、高性能なGPUほど推論速度が速く、より大きなモデルも扱えます。実際にGenSparkのオンデバイスFree AIで試したところ「限界的、動作が惜しくなる可能性」と表示されているgpt-oss:20bモデルでも快適に動作し、すばやく回答を生成しました。

さらに、研究機関やデータセンターで利用される高性能な大規模言語モデルgpt-oss:120bも試してみました。これはgpt-oss:20bの約6倍のパラメータを持ち、推奨されるVARMは80GBと桁違いです。結果は、回答に時間はかかるものの動作はしました。また書き出してからのスピードも遅く快適とは言えません。とはいえGPT-4に近い性能を持つモデルをローカルで動かせるのは面白いですね。

ローカル動画生成AI

ローカルで無制限に作れる動画生成AI「EasyWan22」を試してみました。導入後、何も設定を変えずにサンプルを初期設定のまま生成すると、4秒の動画を約1分ほどで生成してくれた。比較対象はないのだけれど、生成に1分しかかからないのはかなり速い方ではないだろうか。

LegionSpace

LegionSpaceでは、CPU・メモリ・GPUのリアルタイム使用量、サーマルモードや照明プロファイルの変更ができ、照明は完全にオフにすることもできる。一番位下の「…」からさらに表示して、パフォーマンスの最適化、ネットワークブースト、メモリの最適化の設定もあります。

照明プロファイル設定には3つのプロファイルが用意されていて、それぞれパーツごとにカスタマイズが可能です。

  • Legion アイコン照明
  • Legion 前面ファン照明
  • Legion 水冷ポンプ照明
  • Legion 背面ファン照明
  • Legion 上部ファン照明
  • Legion GPU照明

一番下のタブには、ゲーム内ハイライトを自動で録画してくれる「ゲーム・クリップ・マスター」と、キルしたりノックアウトされたりすると自動でリアクションする「ゲーム・コンパニオン」というAIサポートツールがあり、対応しているゲームでのみ機能します。

ゲームクリップマスター & ゲームコンパニオン 両方対応

  • リーグ・オブ・レジェンド
  • ドータ2
  • PUBG: バトルグラウンズ
  • ワールド・オブ・タンクス
  • カウンターストライク2
  • ナラカ: ブレードポイント
  • フォートナイト
  • ワールド・オブ・ウォーシップス
  • オーバーウォッチ2
  • デスティニー2
  • バトルフィールド2042

ゲームクリップマスターのみに対応

  • ストリートファイター6

まとめ

ゲーム用途では4Kなど高解像度ディスプレイを所持していないとオーバースペックですが、RTX 5080と大容量の64GBメモリの組み合わせにより、ローカルで動く大規模言語モデルや動画生成AIの利用も快適に動作します。さらに高性能ながら静かに動作してくれる快適さも備えていました。またストレージの拡張もしやすいため、生成AI、3D制作、動画編集などクリエイティブに使いたい人に向いています。

公式サイト:Lenovo/レノボ公式オンラインストア

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