
LenovoのゲーミングPC「Legion 7i Gen 9」のレビューです。前モデルと比較すると薄くて軽くなり、3.2Kディスプレイを搭載した。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
製品番号 | 83FD0016JP |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル Core i7-14700HX プロセッサー |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB GDDR6 |
メインメモリ | 16GB (8GBx2) 最大32GB |
SSD | 512GB (PCIe NVMe/M.2) |
ディスプレイ | 16.0 型 3.2K IPS 液晶 3200×2000 ドット(16:10) リフレッシュレート:165Hz タッチ非対応 光沢なし |
本体寸法 (W×D×H) | 約 357.7×262.5×17.6~19.8mm |
本体質量 | 約 2.24kg |
価格 | 229,900円 |
公式サイト:Lenovo/レノボ公式オンラインストア
外観チェック


前モデルからスリムになり、重さは0.56kgも軽量化しています。天板にLEGIONとLenovoのロゴ。背面には、通気孔、HDMI、電源コネクタのみとなった。今までは背面に端子類がまとまっているのが特徴的だったので少し残念。


16インチの3K非光沢液晶。フレームの大きさが、キーボード側よりも一回り狭くなっている。キーボードは日本語配列、ライティングは6つのプロファイルに対応。中央の電源ボタンは、サーマルモードを切り替えると色が変わり認識しやすい。


左側面に、USB3.2 Gen1、USB3.2 Gen2 Type-C、Thunderbolt4 ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック。右側面に、SDカードリーダー、SDカードリーダー、プライバシーシャッター(電子式)スイッチ、USB3.2 Gen1。


背面には、前方両側にスピーカー、通気孔。ACアダプターは、230W。
ベンチマーク
サーマルモードを変更したパフォーマンスの違いを計測。GPU動作モードはハイブリッド。
Cinebench 2024
パフォーマンス | バランス | 静音 | |
GPU | 10254 | 9942 | 9212 |
マルチコア | 1312 | 1179 | 910 |
シングルコア | 120 | 101 | 71 |
Cinebench R23
パフォーマンス | バランス | 静音 | |
マルチコア | 22354 | 20458 | 17158 |
シングルコア | 2005 | 1639 | 1147 |
3DMark
パフォーマンス | バランス | 静音 | |
Speed Way | 2690 | 2497 | 2092 |
Steel Nomad | 2365 | 2189 | 1887 |
Time Spy | 11462 | 10499 | 8628 |
Fire Strike Ultra | 6202 | 5936 | 5134 |
Port Royal | 6129 | 5792 | 4796 |
ファイナルファンタジーXV
標準品質 | 高品質 | |
1920×1080 | 14073 非常に快適 | 10802 とても快適 |
3840×2160 | 5108 やや快適 | 4243 普通 |
サーマルモードはパフォーマンスのみで、設定を変えて計測。
モンスターハンターワイルズ
2560×1600 プリセット:高 | フレーム生成:OFF | フレーム生成:ON |
レイトレーシング:OFF | 快適にプレイできます スコア:19651 平均 57.60 FPS | 問題なくプレイできます スコア:12513 平均 72.96 FPS |
レイトレーシング:高 | 快適にプレイできます スコア:18029 平均 53.00 FPS | 問題なくプレイできます スコア:10842 平均 63.86 FPS |
サーマルモードはパフォーマンスのみで、設定を変えて計測。
CrystalDiskMark

SSDは、読み込み 6837.85MB/s、書き込み 4779.64MB/s というストレスのない快適な速度。
バッテリーテスト
YouTubeの2160p60(4K)動画を、画面輝度100%、音量0でストリーミング再生してどれくらい持つか計測してみました。サーマルモードはバランス。1時間で30~31%の減少を確認できた。
残量 | 減少値 | 減少差 | |
1時間 | 69% | 31% | 31% |
2時間 | 38% | 62% | 31% |
3時間 | 9% | 91% | 30% |
充電速度
電池残量10%まで減らした状態から、どのくらい時間がかかるか計測。
残量表示 | 回復差 | |
開始時 | 10% | 0% |
15分 | 53% | 43% |
30分 | 80% | 27% |
45分 | 96% | 16% |
Lenovo Vantageに通常モードよりも速く充電する急速充電モードもあります。この機能を有効化しなくても十分速く充電してくれました。
Lenovo Vantage

ユーティリティソフト「Lenovo Vantage」にいろいろな便利機能が搭載されています。CPU・GPU ・SSDの使用状況、システムツール、右側にはサーマルモードやGPU動作モードの変更、下にスクロールするとライティング設定などがある。
サーマル・モード

右側のサーマル・モードからファンのモードを変更できます。もしくは、ショートカット「Fn+Qキー」でも切り替え可能。バランス・モードには、AIが自動的にゲームプレイを検出しパフォーマンス調整してくれる機能をもあります。一番下のカスタマイズ・モードでは、かなり柔軟な調整にも対応する。
GPU 動作モード

GPU動作モードを切り替えるには再起動が必要になります。
- ハイブリッド:内蔵型と専用の両方のグラフィックスを動的に切替
- ハイブリッド iGPU 専用:内蔵型グラフィックスのみ使用
- Hybrid 自動:充電状況によって自動切換
- dGPU:専用グラフィクスのみ使用
ライティング

スクロールしていくと右下にライティングのカスタマイズがあります。プロファイルは6つ保存でき、「Fn+Spaceキー」でも切り換えられる。エフェクト効果には、キー入力やオーディオに反応するのもあります。

Fnキーを押すとショートカットが割り当てられているところだけ光る仕様です。
- Fn+Q:ファンモードの変更
- Fn+R:リフレッシュレートの変更
- Fn+U:リアコネクターのアイコンライトのオン/オフ
- Fn+Space:ライティングのプロファイル切り替え
- Fn+↑↓:ライティングの明るさ0~3段階
電源設定

システムツールの電源に、バッテリーの状態や充電モードがあります。Lenovo VantageツールバーやLenovo Vantageウィジェットのオンオフもここから。
- 急速充電:通常モードよりも速く充電
- 夜間バッテリー充電モード:日頃の充電パターンを学習してフル充電する
- 保全モード:75%~80%までの充電に抑える
- 開いてスタート:蓋を開くだけで電源を入れる
- 常に USB デバイスに電源を供給する:スリープや休止状態の供給設定

Fnキーを押しながらファンクションキーを押すことで、特殊機能を使えます。入力およびアクセサリのインテリジェントキーボードで、特殊機能を選択するとFnキーを押さずに単独での動作も可能。
- F1:ミュート
- F2:音量ダウン
- F3:音量アップ
- F4:マイクのオンオフ
- F5:画面輝度を下げる
- F6:画面輝度を上げる
- F7:スクリーン操作
- F8:機内モード
- F9:Smart Key
- F10:タッチパッドのオンオフ
- F11:開いているアプリのサムネイルを表示
- F12:電卓アプリ
電源ボタンの色で現在のファンモードを確認することもできます。
- 赤:パフォーマンスモード
- 白:バランスモード
- 青:静音モード
インテリジェント・ジェスチャー

この機能を有効にすると、フルスクリーン時にタッチパッドの左右を合うクロールすると画面輝度と音量の調整ができます。
Nahimic

Nahimicは、バーチャルサラウンド技術や高性能音質などのサウンド管理ツール。サイドバーには特徴的に機能が並んでいます。

Easy Surroundは、Bluetoothスピーカーを接続し、後ろから音を出すことができる面白い機能。セットアップするとボリュームやディレイで音のズレを調整できます。

サウンドトラッカーは、音の出ている方向を視覚的に認識できる機能。ゲームが対応している必要があります。
ヘッドトラッキング対応

Tobii Horizonは、頭の動きで操作できる機能で、対応しているゲームでのみ動作します。対応しているゲームは以下の公式リンクから確認できる。

まとめ
背面の端子がHDMIと電源コネクタだけになったのは残念だけれど、すっきりしたデザインになり大幅に軽量化されました。それと解像度3200×2000の16インチ液晶ディスプレイも没入感が高く魅力です。
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