
ROG Zephyrus G14 GA403UV (GA403UV-R7R4060W)のレビューです。最薄部1.59cm、軽さ約1.5kgというゲーミングノートPCとは思えないほどスリムでスタイリッシュなデザインが特徴。
※貸出機によるレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
スペック
型番 | GA403UV-R7R4060W |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 8845HS |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB |
ディスプレイ | 14.0型 OLED (有機EL)グレア 解像度:2,880×1,800ドット (120Hz) |
通信 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
セキュリティ | 顔認証 |
キーボード | 86キー日本語キーボード (イルミネートキーボード) |
サイズ | 幅311mm×奥行き220mm×高さ15.9~16.3mm |
質量 | 約1.5kg |
ASUS Store 価格 | ROG Zephyrus G14 GA403UV |
外観チェック


プラチナホワイトのカラーに、ゲーミングノートPCぽくないシンプルでスタイリッシュなデザイン。天板には光り方をカスタマイズできるSlash Lightingを搭載する。


アスペクト比16:10の有機EL光沢ディスプレイ。3Kの高画質にベゼル幅も狭く没入感は高い。キーボードは3段階のライティングに対応。両端にスピーカーを搭載し、底面と合わせると全部で6つ、音質はかなり良いです。タッチパッドは端まで大きく配置されている。


ゲーミングノートPCとは思えないほど薄型。左側面に、ASUSスリムパワージャック180W、HDMI、USB4 (Type-C) 、USB3.2 (Type-A/Gen2) 、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック。右側面に、microSDカードリーダー、USB3.2 (Type-A/Gen2)、USB3.2 (Type-C/Gen2)。ディスプレイは180度開くタイプではなく、内部に格納されるステルスヒンジデザインになっている。
右側のType-Cは充電非対応で、映像出力には対応している。


底面の前側両端に低音の効いたウーファースピーカーを搭載。底面全体から吸気をし、ゴム足の外側から背面側にすべて排気するエアフロー。天板側にLEDインジケーターがあります。


付属しているのは180WのASUSスリムパワージャック。重量は559.5gあり、本体と合わせると2㎏ちょいになる。バックパックにも楽に収まるサイズでゲーミングノートPCが入っているとは思えないほど。
ベンチマーク
Cinebench R23
充電状況 ファンモード | 付属充電器 Turbo | 付属充電器 パフォーマンス | バッテリー駆動 パフォーマンス | PD100W パフォーマンス |
マルチコア | 13805 | 13945 | 14380 | 14479 |
シングルコア | 1706 | 1744 | 1751 | 1741 |
通常は付属の充電器を接続している方がスコアが上がるはずなので、この結果はあてにならないかも。
3DMark
充電状況 GPUモード ファンモード | 付属充電器 Ultimite Turbo | 付属充電器 スタンダード パフォーマンス | バッテリー駆動 スタンダード パフォーマンス | PD100W スタンダード パフォーマンス |
Speed Way | 2510 | 1996 | 1715 | 1728 |
Time Spy | 10174 | 8390 | 7407 | 7272 |
Fire Strike Extreme | 11684 | 10019 | 8651 | 8905 |
ファンモードのTurboは、付属の充電器を接続した状態でないと選択できないため、バッテリー駆動とPD100W充電ではパフォーマンスのみ計測。PD100Wの充電では付属の充電器を接続しているときほどのスコアはなく、バッテリー駆動時と同じくらい。
ファイナルファンタジーXV
標準品質 | 高品質 | |
1920×1080 | 12959 非常に快適 | 9629 とても快適 |
2560×1440 | 9207 とても快適 | 7178 快適 |
3840×2160 | 4828 やや快適 | 4069 普通 |
GPUモードはUltimite、ファンモードはTurboで計測。
CrystalDiskMark

最大読み込み速度 5018.00MB/s、最大書き込み速度3424.80MB/s。
FORSPOKENゲームローディング
シーン1: 003.542sec
シーン2: 011.180sec
シーン3: 011.001sec
シーン4: 003.912sec
シーン5: 003.974sec
シーン6: 002.927sec
シーン7: 001.581sec
合計: 038.119sec
FORSPOKENのベンチマークにてゲームのロード時間を計測。
DLSS比較
DLSSオフ | DLSSオン | |
サイバーパンク2077 | 49.40 | 63.94 |
F1® 22 | 37 | 53 |
HITMAN 3 | 80.26 | 116.78 |
GPUモードはUltimite、ファンモードはTurbo、解像度は2880×1800で計測。DLSSフレーム生成(DLSS 3)のオンオフを切り替えて、フレームレートがどのくらい変わるか比較しています。プリセットや設定は以下の通り。
- サイバーパンク2077:レイトレーシング:低
- F1® 22:超高
- HITMAN 3:ディティール中、レイトレーシングをオン
Blender Benchmark
- 3507.32
Blender Benchmark 4.0.0のスコアです。GPUモードはUltimite、ファンモードはTurboで計測。
AI画像生成速度

AI画像生成ができる「Stable Diffusion web UI」にて、画像1枚の生成速度はどれくらいか調べてみました。サイズは512×512と1536×1024、Sampling methodやSampling Stepsによって生成速度が変わるので参考に。GPUモードはスタンダード、ファンモードはTurboで実行した結果です。
512×512 | Sampling Steps 20 | Sampling Steps 40 |
Sampling method DPM++ 2M Karras | 7.0秒 | 11.8秒 |
Sampling method DPM++ 2S a Karras | 11.3秒 | 22.8秒 |
1536×1024 | Sampling Steps 20 | Sampling Steps 40 |
Sampling method DPM++ 2M Karras | 59.6秒 | 1分56.4秒 |
Sampling method DPM++ 2S a Karras | 1分53.1秒 | 3分45.8秒 |
バッテリーテスト
スタンダード | 減少率 | エコモード | |
1時間 | 87% | 13% 10% | 90% |
2時間 | 70% | 17% 14% | 76% |
3時間 | 52% | 18% 14% | 62% |
4時間 | 33% | 19% 15% | 47% |
5時間 | 14% | 19% 15% | 32% |
6時間 | ー | ーー 15% | 17% |
画面輝度は、OLED設定50%でWindows設定100%。音量は50%。Xbox Cloud Gamingにてパルワールドを遊んだ時のバッテリーの減り方を計測。GPUモードをエコモードにすると1時間で4%ほど節約できるようです。
急速充電速度
付属充電器 | PD100W | |
30分 | 62% | 60% |
1時間 | 91% | 90% |
1時間30分 | 99% | 99% |
付属している180Wの充電器とPD100Wの充電速度を比較してみたところ結果はほぼ同じ。外出時に負荷のかかるゲームをしないのであれば、PD充電で十分対応できる。
Armoury Crate

Armoury Crateのホーム画面の下側にファンモードが表示されています。クリックするか、Fn+F5キーで切り替えられます。右側にはSlash LightingやGPUモードの切り替え。

さらに右にはシステム設定があり、Winキーやタッチパッドの無効化もできます。起動音は、オフにしておくと起動時の機械音が鳴らなくなる。アプリ設定にあるGameVisualは、Fn+Vキーでも切り替えに対応する。

左側メニューのデバイスからROG Zephyrus G14を選択すると様々なカスタマイズができます。カスタマイズ可能なホットキーは、システム機能やマクロ、アプリを割り当てることもできる。

ファンクションキーは、Fnキーと一緒に押すことで機能するショートカットが割り当てられている。
- F1:スピーカーのオン/オフを切り替える
- F2:キーボードの輝度を下げる
- F3:キーボードの輝度を上げる
- F4:ライティングエフェクトの切り替え
- F5:ファンモードの切り替え
- F6:Snipping Toolの起動
- F7:ディスプレイの輝度を下げる
- F8:ディスプレイの輝度を上げる
- F9:ディスプレイモードの切り替え
- F10:タッチパッドの有効化/無効化
- F11:スリープモードに入る
- F12:機内モードのオン/オフを切り替える

ライティングはシンプルに、スタティック、ブレス、ストロボの3種類。


Slash Lightingで、天板の光り方を変えられます。テーマやアニメーションパターンを設定し、インターバルや明度なども調整可能。アニメーションパターンを「ソニックマッチ」にすると音に合わせて光らせることもできる。アプリ通知の設定や環境設定など細かなカスタマイズにも対応する。

オーディオには、マイクとスピーカーのノイズキャンセリング設定。

左側メニューのGameVisualにOLED設定があり、「OLEDフリッカーフリーディミング」で明るさを調整することで画面のちらつきを軽減する。Windowsのシステム輝度は60%以上を維持して変更すると良い。
バッテリーケアモード

MySAUSのデバイス設定に、バッテリーケアモードがあります。オンにすることで充電容量を80%までに制限し、バッテリーの劣化を軽減します。インスタントフル充電モードは、オンにすると24時間の間は100%まで充電してくれる機能。
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズ
型番と価格 | カラー | CPU | GPU |
GA403UI-R9R4070W | プラチナホワイト | Ryzen 9 8945HS | RTX 4070 Laptop GPU |
GA403UI-R9R4070G | エクリプスグレー | Ryzen 9 8945HS | RTX 4070 Laptop GPU |
GA403UV-R7R4060W レビュー機 | プラチナホワイト | Ryzen 7 8845HS | RTX 4060 Laptop GPU |
CPUとGPUの構成が違うモデルもあります。GA403UI-R9R4070Wとは2万円しか違いがないため、予算があるなら上位モデルを検討するのが良い。エクリプスグレーのモデルだと価格は高くなっている。
まとめ
ゲーミングノートPCとは思えないほどの薄型軽量で、見た目も高級感のあるシンプルなデザイン。ベゼルレスの高画質3K有機ELディスプレイに、音響も迫力があり没入感は高いです。ゲームはもちろん、外で動画編集をするなどクリエイターにも向いていそう。
コメント