Rakuten Turboの通信速度を計測!5Gエリアは不調?4Gの方が良さそうだ

楽天のホームルーター「Rakuten Turbo 5G」のレビューです。5Gエリアでも速度が出るわけではないようで、これから改善されるのを期待したいところ。

※通常は契約住所以外は使用できない製品ですが、レビュー用のサンプル機を借りて執筆しています。記事内にのリンクにはアフェリエイト広告も含みます。

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無制限で使えるホームルーター

Rakuten Turbo 5Gは、設置工事不要の据え置き型ホームルーター。コンセントに挿すだけで、データ量無制限のインターネットを利用できます。2023年1月よりスタートしたばかりの後発組となり、他キャリアの同サービスと比較すると料金は割安に設定しているようです。

Rakuten MobiledocomoSoftbankKDDI
月額料金1年目:1,980円
2年目~:4,840円
4,980円1年目:3,278円
2年目~:5,368円
1年目:3,278円
2年目~:5,170円
製品代金Rakuten Turbo 5G
41,580円
HR02 (2023年)
71,280円
HR01 (2021年)
39,600円
Airターミナル5 (2021年)
71,280円
ZTR02 (2023年)
48,600円
NAR02 (2021年)
43,200円
ZTR01 (2021年)
39,600円
契約事務手数料3,300円店頭:3,850円
Web:0円
3,300円3,300円
解約金0円0円0円0円

モバイル回線を使用するため楽天モバイルの通信エリア内でのみ利用可能。Rakuten Turbo 対応サービスエリアより確認できます。Rakuten Turbo 5Gが対応しているバンドは、FDD-LTE バンド3 (1.8GHz)と5G(Sub6)バンドn77 (3.8GHz)のみ、パートナー回線は使わない仕様となっている。

サイズ(H×W×D)約148×約110×約110 (mm)
重さ約774g
通信速度LTE受信時:最大391Mbps
LTE送信時:最大76Mbps
sub6(5G NSA)受信時:最大2.1Gbps
sub6(5G NSA)送信時:最大218Mbps
クライアント最大接続数128台
IPv6対応
LANポート数2ポート
無線LAN規格IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
無線LAN周波数帯2.4GHz/5GHz
製品保証到着日から1年
保証期間内の故障は無償交換

詳細なスペックは公式サイトRakuten Turboを確認してください。

Rakuten Turbo 5G外観レビュー

上部には、楽天の「R」シンボルマークとLEDインジケーターが4つ。正面には何もなくホワイトカラーで統一されたシンプルなデザイン。思っていたより小型で軽量でした。両側面にも何もなく、上の方に後ろまで続いている隙間があり、これは排熱孔になるのかな。

背面に、リセットボタン、WPSボタン、LANポート、DC端子。底面の中央に、管理画面のログイン情報や接続に使うQRコード、右側にSIMスロットがある。

今回はレビュー用のサンプル機のため、SIMカードを抜くことや初期化はNG。試すことはできませんでしたが、SIMカードは専用のものらしく、楽天モバイルのSIMや他社のものを入れても動作しない仕様のようです。管理画面は初回にパスワードの変更が必要となり、初期化しなければ戻せないためこれも断念。取扱説明書(PDF)に管理画面についての記載があるので参考に。

付属品は、クイックスタートガイド、LANケーブル(カテゴリ5e)、ACアダプター(Rakuten Turbo公式サイトのイメージ画像とは違うプラグの形)。パスカードもあり、本体底面と同様にQRコードを読み込むだけで接続できます。

接続は簡単

初期設定なども必要なく、コンセントを挿すと電源が入り、1分もかからないうちに使えるようになります。LTEのランプが点灯していれば4G通信が可能、5Gのランプは点灯していないとそのエリアでは非対応となる。スマホの場合は、パスカードもしくは本体底面のQRコードを読み込むだけで接続完了。パソコンの場合は、本体裏側にあるWPSボタンを押すことでパスワード入力をしなくても接続できる仕様です。

設置場所は電波状況の良いところに

  • 緑点灯:強い
  • 青点灯:普通
  • 赤点灯:弱い

電波受信レベルはLEDの色で把握できます。ACアダプターのコードは2mほどあり長いため、緑点灯になる電波状況の良いところに設置しておくのが良さそう。接続範囲は障害物によって変わりますが10mぐらいなら強い電波をつかんでくれそうな感じでした。もしWi-Fiの電波が届きにくい場所になってしまっても中継器を使うことで対応もできます。

実際に試してみたWi-Fi中継器「RE330」。初期設定は必要ですが、コンセントに直接挿して使えるタイプでRakuten Turbo 5Gとの動作も問題なさそうでした。※シームレスにつながるメッシュ化はできない。中継器は安いので複数接続してもコスト負担が少ないのもメリット。

4Gエリアで通信速度を計測

4Gの通信速度を計測してみたところ、時間帯に限らずタイミングによりばらつきがあるようでした。だいたい20Mbps~50Mbpsぐらいで、たまに10Mbpsを切るときがある。どんなサービスを使うかにもよるけれど、YouTubeやNetflixの視聴、Zoom会議などは問題なくこなせます。楽天モバイルの通信速度と比較しても優位性があるわけではなく同じような感じでした。

オンラインゲームについては推奨レベルではないが、Xboxクラウドゲーミングを試してみたところ割と遊べそうでした。ただし応答速度を表すPing値は40~50msにもなり、FPSなどの対戦ゲームをやるならば高速&安定の光回線楽天ひかりの方がおすすめにはなる。

複数台接続時の速度

Zenfone 10
(Wi-Fi 6)
Redmi Note 10 Pro
(Wi-Fi 5)
ROG Phone 7
(Wi-Fi 6)
ダウンロード
Mbps
8.3211.18.29
アップロード
Mbps
12.913.522.5

3台接続して同時に計測してみると、1台当たりの通信速度は低下しました。複数端末を接続して使う予定であれば、こういった仕様も理解しておきたいところ。またWi-Fi 6対応スマホの方が速いかと思いきや、Wi-Fi 5のスマホでも十分速かった。

※計測結果については、地域や時間などによって変わるためあくまでも参考値としてください。

5Gエリアで通信速度を計測

Rakuten Turboは契約した住所以外で使うことはできない仕様ですが、今回はレビュー用のサンプル機のため5Gエリアでの計測も試してみました。Rakuten Turbo 対応サービスエリアにある楽天回線 5G Sub6エリア内では、Rakuten Turbo 5Gの5Gランプはしっかり緑点灯。しかしながら5G(Sub6)のバンドn77はつかめず、4Gを組み合わせたNSA構成の5Gとなりバンドは3のまま。通信速度は5Mbps程度で、4Gエリアの方が速いという結果になってしまった。

本来ならば5Gエリアだともっと快適な速度が出るはず、日にちが経過したら設備改善が行われるかもしれません。通信速度については、計測する地域や設置場所、時間帯や使用しているユーザー数などの影響を受けるため、必ずしも快適な速度が出るわけではないということは理解しておきたいところ。それと、Rakuten Turboは契約してからでも8日以内なら返金対応してくれるのも把握しておくこと。

8日以内なら返金可能

今回の調査した結果からしても、満足のいく速度が出ない地域もありそうです。Rakuten Turboは、製品着荷から8日以内に申告すれば返金可能なとのこと。ただし、契約事務手数料は返金対象外、返品時の配送料も自己負担となります。その他にも注意事項はあるので確認しておくこと。

製品の返品や製品代金の返金が対象外となる場合

・製品の着荷後9日以上経過している場合
・本体及び付属品に破損・欠損がある場合
・製品着荷日から30日以内に、製品が当社に返送(到着)されなかった場合
・当社指定の宛先以外に返送された場合
・着払い等で返送された場合

[Rakuten Turbo] 返品・返金できますか?

「返品条件は事前予告のうえ、見直す場合があります。」という注意書きもありました。契約を検討している方は必ず公式サイトRakuten Turboを確認してください。

Rakuten Turboキャンペーン

Rakuten Turboの利用で楽天市場の買い物がポイント+1倍や、プラン料金1年間1,980円/月になるキャンペーンをしています。それに加え、楽天モバイルと同時申し込み、もしくはすでに利用しているなら20,000ポイントプレゼントキャンペーンも終了日未定で開催。Rakuten Turbo 5Gの本体代金は安くはないため、キャンペーンはうまく使っておきたいところ。

さらにエントリー必須のキャンペーンもあり、この中の1つが併用可能。

  • ダイヤモンド会員限定:エントリーと申し込みで1,200ポイント
  • 初めて契約される方限定:エントリーと申し込みで1,000ポイント
  • スタート1000 :エントリーと申し込みで1,000ポイント

スタート1000については毎月開催されているもの。他は終了日未定となっているため公式サイトRakuten Turboを確認してください。

楽天モバイルのポケットWi-Fiと比較

楽天モバイルが提供するポケットWi-Fiは本体代金1円のキャンペーンをしています。Rakuten Turbo 5Gと比較すると、メリットとデメリットがそのまま逆で一長一短。それにポケットWi-Fiの場合は、バッテリーの劣化問題や充電しながら使うのには向かないというのも理解しておきたいところ。

Rakuten Turbo 5GRakuten WiFi Pocket 2C
メリット据え置き型のため常時接続可能
性能が高い
接続範囲が広い
簡単に持ち運べる
本体代金が安い
デメリット本体代金が高い
持ち運びしてはいけない
外出時に家電の接続ができない
性能は高くはない
接続範囲は広くはない
電池残量を気にする必要がある
接続台数128台16台
5G対応×
Wi-Fi6対応×
本体価格
分割は初回12円増し
一括払い:41,580円
48回払い:866円×48回
24回払い:1,732円×24回
7,980円
キャンペーンで1円
契約事務手数料3,300円0円
契約解除料0円0円
月額料金1年目:1,980円
2年目~:4,840円
0GB~3GB:1,078円
3GB~20GB :2,178円
20GB~無制限:3,278円

使い方によってはポケットWi-Fiで十分という人もいると思います。もし契約を検討している場合は、コンパクトスマホの「Rakuten Hand 5G」も1円で購入できるため、デザリングの機能でWi-Fiを運用するのも悪くないと思います。バッテリー持ちも良く5G通信も可能、Rakuten Linkで無料通話もできるサブスマホになる。ただし契約はeSIMになるため、物理SIMに差し替えが必要な場合は再発行が必要。それとWi-Fi専用端末ではないため長時間使った時にどうなるかは自己責任となります。キャンペーン内容は公式サイト楽天モバイルを確認してください。

楽天モバイルのSIMでホームルーターを自作

SIMフリーのホームルーター「B084TXWJKM」というのも販売されています。5Gや5GHzにも非対応のためRakuten Hand 5Gよりも性能は落ちますが、楽天モバイルのバンドに対応し問題なく使うことができました。

形は平らで、ものすごくシンプルなデザイン。SIMスロットが底面にありプラスのドライバーを使います。SIMカードはmicroサイズのためアダプターが必要。SIMをセットし蓋を閉め、電源を入れるだけで設定せずに使うことができました。スマホもQRコードと読み込むだけ。

通信速度を比較してみてもあまり変わらず誤差の範囲ののだろうか。5Gエリア内で速度がしっかり出るところでなければ、もしかしたらこれでも十分なのかもしれない。ただし連続使用や耐久性については未検証です。それと接続台数は推奨16台まで、接続範囲もRakuten Hand 5Gよりは狭い。性能は劣るため購入するときは自己責任で。Wi-Fi中継器との接続は問題なさそうでした。

まとめ

Rakuten Turboは、難しい設定はなく届いてすぐ使えるというのはかなり便利だと思います。とはいえRakuten Turbo 5Gの本体代金は安くはないため、キャンペーンと分割購入をうまく利用すると良いかも。それと通信品質は地域により異なります。8日以内の返金内容については把握しておくこと。キャンペーン内容や返金については変更になる可能性もあるため、必ず公式サイトRakuten Turboを確認してください。

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