
「Black Shark JoyBuds Pro」は、環境音を低減するアクティブノイズキャンセリングと奥行きを感じられる立体的な音でゲームに没入できるワイヤレスイヤホン。専用アプリの機能も充実している。
Black Shark JoyBuds Pro

イヤホンはAirPodsと同じような形状のうどん型。カナル型で耳に入れこむ密閉タイプです。マイクはうどんの下側、内側と外側の3つ搭載し、ノイズを低減するANC対応。BLACK SHARKのロゴ「B」あたりがタッチ操作パネルになる。

装着イメージ。実際に試してみても、しっかりフィットし違和感なく使えました。アプリでは「イヤプラグのフィット感検知」を試すことができます。(後述)

充電ケースには磁石で収まり、ふたが開いた状態でも落ちることはない。

充電ケースの側面にボタンがあり、押すとインジケーターが点灯。色で電池残量がだいたいわかる仕様です。充電は下側にあるUSB Type-C端子から、ワイヤレス充電には非対応。
【バッテリーレベル表示】
- グリーン:Full
- オレンジ:Half
- レッド:Low

イヤピースを外してみると本体は楕円形状。内部には、12mmの高品質ドライバーユニットが搭載されている。

同梱品は、冊子類と短めのUSBケーブル、サイズ違いのイヤピースが2セット。
製品仕様
Bluetooth | 5.2 |
オーディオコーデック | SBC,AAC,aptx Adaptive |
ANC | 最大48dB アダプティブANC対応 |
外音取り込みモード | 対応 |
低遅延 | ゲームモード:85ms |
防水性能 | IPX4 |
再生時間 | ケース込み30時間使用可能 |
アダプティブANC

アクティブノイズキャンセリング(ANC)は4つのモードを搭載。ANCレベルが強いほどバッテリーを消費します。
- 風切り音低減:ランニング中
- ディープノイズリダクション:空港、新幹線、地下鉄
- バランスノイズリダクション:街頭、スーパー
- マイルドノイズリダクション:図書館:オフィス
- 自己適応型
自己適応型にすると、周囲の騒音レベルをインテリジェントに検出し、自動的に最適なレベルに調整するアダプティブANCになる。
ANC使用時の連続再生時間
一番電力を消費するであろうディープノイズリダクションとゲームモードにして、どれくらいもつか試してみました。20%まで電池残量が減るとアナウンスが流れます。そこからでも1時間ほど持って、最大で4時間30分ほど再生できたことになります。連続してそこまでゲームをすることはないと思うので十分な時間。音楽を聴くときなどノーマルモードであれば10時間は持つようです。
ちなみに、イヤホンの電池残量がゼロの状態で充電ケースに入れてからは、30分で65%、1時間で95%まで回復しました。
立体的な音場を体験できる

音質は良く、価格以上に満足するレベル。高音から低音まではっきりとしたシャープな印象です。特に音の広がりを感じ取れるので、立体的な音場を体験できるゲームに向いている。アクティブノイズキャンセリングで環境ノイズを低減すればゲームに没入すること間違いなし。
操作方法
音楽 | 電話 | |
タップ | 再生/一時停止 | ー |
ダブルタップ イヤホン左 | 前の曲 | 電話に出る 電話を切る |
ダブルタップ イヤホン右 | 次の曲 | 電話に出る 電話を切る |
トリプルタップ | イヤホンモード切替 | ー |
長押し | ANC切替 | 着信拒否 |
イヤホンのモード切替は、ゲームモードとミュージックモードの切り替え。ANC切替は、ノイズリダクションと外音取り込みモードの切り替えとなり、ノーマルモードにしたいときはアプリから。操作機能のオフや、音量操作を加えるのもアプリからできます。
充電ケースの操作
- ボタンを押す:電池残量確認
- 開いた状態でボタン2秒間長押し:白く点滅しペアリングモード
- 開いた状態でボタンを10秒間長押し:赤いライトが2回点滅し初期化
専用アプリ

Black Shark シリーズのスマホでは「Shark Arsenal」から操作します。ほかのAndroidの場合は、正規代理店のGlimpseにアプリのダウンロードリンク。iPhoneの場合は、App Storeから「ブラックサメ装備箱」をインストール。
※アプリの翻訳が一部しか日本語対応していないのが残念なところ。
モード切替

ノイズリダクションモードにした場合はすぐ上に切り替えが表示され、タップして4つのモードもしくは自己適応型(アダプティブANC)を選択できる。ルーチンはノーマルモード。透明性は外音取り込みモード。右側のヘッドセットモードで、ミュージックモードとゲームモードの切り替え。
右上のメニューには、Advancedとイヤプラグのフィット感検知の設定。
Advanced

イコライザーは、既定、ロック、人気、クラッシック、ジャズから選択可能。Voices volumeは、音声アナウンスの音量設定。In ear detectionは、イヤホンを外したのを検知して停止する機能。
イヤプラグのフィット感検知

検知開始をタップすると音楽が流れてテストが始まる。問題なければ「ぴったりフィット」と表示されます。少しずらして装着してみると、イヤプラグを調整または取り換えてくださいとでました。こうなった場合は、しっかりはまっていないかサイズがあっていないので、付属しているサイズ違いのイヤピースと交換して再度試してみるのが良さそう。
Voice

音声アナウンスは、英語と中国語でしか対応していない。
Click event

イヤホンのタップ操作設定。Click eventをオフにすると、すべての操作を停止。ダブルクリックの項目以外はオンオフのみ。前の曲と次の曲の操作を左右入れ替えたり、音量をイヤホンで操作したいときには、ダブルクリックに割り当ててカスタマイズするとよい。3秒長押しのところだけ中国語になっていますが、ANCと外音取り込みモードの切り替え。
Use guide(ユーザーガイド)
Touch teaching(タッチテスト)

シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、長押しのテストができます。選択したアクションで、操作に成功すると「Well done」と表示される。
ヘッドセットモード

低域の量と強さを強化し没入型の体験を提供するゲームモード。リアルなリスニング体験ができるミュージックモード。
Charging case(充電ケースについて)

充電ボックスを開けるとヘッドセット情報が表示されます。初回はペアリングオプション2回目からは自動的に接続。カバーを閉めるとポップアップウィンドウが消えます。
手動ペアリングは、充電ケースを開けてボタンを2秒押し続けると白色に点滅しペアリングモードになる。
工場出荷時にするには、充電ケースを開きボタンを10秒間押すと、赤いライトで2回点滅、その後白い光が点滅してペアリングモードになる。
Noise reduction tesch(ノイズリダクションについて)

ノイズリダクションについて書かれています。3つのノイズコントロールモードと、4つのノイズリダクショングレードを切り替えられる。
低遅延モードについて
ゲーミングモードで、85msの超低遅延というスペック。ミュージックモードと比較しても大きな変化はなく、超低遅延は実感できなかった。シビアなゲームをやるなら有線イヤホンにはかなわないので、過剰な期待はしないこと。
メリットとデメリット
使ってみて気になったところがいくつかあります。購入検討の参考に。
おすすめポイント
- 高音質・高機能でも低価格
- アプリの機能が豊富
- ANCと幅の広い音場でゲームに没入できる
通常はこれだけの機能があれば高価格になるところ、1万円以下で購入できるのはリーズナブル。音質も良く、ANCで環境音を低減すればゲームに没入できます。
残念ポイント
- 低遅延のゲームモードは期待しすぎないこと
- アプリは部分的にしか日本語対応されていない
- 接続の切り替えが複数端末では使いづらい
低遅延といっても有線にはかなわないので期待はしすぎないこと。あとは複数端末で使うのを想定しているなら、充電ケースのボタンを毎回押すのは正直めんどくさい。
まとめ
「Black Shark JoyBuds Pro」は、価格以上に高音質で高機能な完全ワイヤレスゲーミングイヤホンでした。残念ポイントを妥協できる人なら満足度は高いと思います。アプリの使い方なども参考に。
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